しかし、俺たちの中の一人が忽然と姿を消してしまった。
数ヶ月後、俺とその仲間は警察に呼ばれ、もう一度そのコテージへと足を運ぶことになる。
しかし俺には時間が無い。
会社の重要な取引があり、二時間しかそこにいることができない。
だが事件が解決しない限り、俺は拘束され続けるだろう。
何とか事件を推理し、解決しなければならない。
※120分制限亀夫問題です。
スピードが大事なので、ある程度何の推理が必要なのか提示します。
この問題においては、皆さんに主人公"不破栄治"(不破)になってもらい、難解な事件を解決に導いてもらいます。
因みにマルチエンディングはありません。
ですが、120分で解けなければ、次回以降不破は会社を辞めているかと思われます。
難易度は低めなので、そこまで焦る必要は無いかな?
それではスタート!
不破「さて、コテージに着いたぞ。警察と俺の仲間がいるようだ。どうする?」
【亀夫問題】
人物のリストお願いしまーす
まだわからん、取り合えず話を聞いて行こう
消えた人の時間帯と状況もお願いします。 [編集済]
ちょっと待ってろ。
友人にどのような状況だったっけ?ときいてみて [編集済]
何のだ?何が起こったのかまだ俺は把握していない、分かっているのは、遊佐が消えた。そして数ヶ月後たった今警察に呼ばれているということだけだ。
警察が呼んだって事は何か新しい情報が出てきたのかな?そもそもコテージに警官いる?
聞いて見なければわからんな。
とりあえず警察の人に呼ばれた理由を聞いてみてください。
よし分かった。聞いてみよう。
友人たちが不仲関係だったりしてなかった?遊佐くんが裕子のスリーサイズ言いふらしたとか・・・
そんなことは無かった……?わからん。最近はたまに会うぐらいだからな。動機から探るのは無理だろう。
とりあえず裕子のスリーサイズを教えてくれ。そして警察に貴方達が呼ばれた理由を聞いてみてください。
裕子は乳が小さい。だがそれがいい。わかった聞いてみよう。
警察の人に呼ばれたのは参考人としてなのか容疑者としてなのか聞いてみてください。できれば根拠と一緒に。
参考人だな。最後にあった目撃人物として。
皆の1週間前のアリバイを聞けないかな?不破くんのもだよ
ちょっと待ってろ。
確か水に死体を入れると死亡推定時刻がかなりずれると聞きましたけど、それはちゃんと計算に入っていますか?
いやどうなんだろう?入っていないのかもしれない。確かに濡れていた形跡があるのは気になるな。
水につかっていたというのは雨ざらしになったとかじゃなくて水中にあったという事?
雨ざらしというのは無いだろう。現在の季節は春。ここ最近全く雨が降っていないらしいからな。水中にあったかどうかは不明だ。
とりあえず、遊佐さんが消えたときの状況を詳しくお願いします。
待ってろ。
後、遊佐さんの直接の死因は打撃死ですか?
その通り。恐らく凶器はスコップだろう。
パーティの日か、そのあとに雪降ってましたか?
ああ、雪国だから積もってたよ。
出来れば、それぞれその準備中に何をしたか出来るだけ詳しくお願いします。
分かった。待ってろ。
とりあえず気になることといえば、何故わざわざ数ヶ月間生かしてその後殺したか、でしょうね…
確かに!!!うん…… [編集済]
遊佐の失踪に何か心当たりはあるかな?
正直言って無い。俺たちは同窓会として年に一回会うだけだからな。
その地域の周辺の気候ってわかる?特に気温の事を中心に。
最近あったかくなってきたが、ちょっと前までは雪が残ってたな。本当にここは寒いんだ。
彼の見た目は失踪した時と変化ありませんでしたか?痩せてるとか髪が伸びてるとか…
水を含んでいると言うか、皮膚がぶよぶよなんだよな。
事故現場周辺で、1週間前以外に彼を目撃しなかったか聞きこみしてみて下さい
聞いてみた。やはりそんな人間はいなかったらしい。狭い集落だから、そういう情報はすぐに伝わるはずだ。
雪かきしていた・・・濡れていた・・・まさか屋根から雪が落ちてそれに当たった・・・?その傷は確かにスコップの物ですか?
確かにスコップだ。痕が生々しい。
うん、警察官に聞いてみて?もしあの時点で遊佐さんを殺して、雪の中に埋めておけば死亡推定はいつ頃になるか
それは分からないらしい。アイスって賞味期限ないだろ?同じ理由で肉体の活動がストップしているらしいから分からんということだ。
彼の荷物とか捜査で出てこなかった(特に携帯)のかな? もし無かったら、警察犬に調べさせてみてください。
ん?あ!!
そのパーティーで雪だるまって作った?
作ってはいない。作ってはいないが……。あった気がする。
つまり、こういうことは考えられないかな?遊佐さんはパーティーの日に殺されて、雪の中に埋められた。後は春が来て雪が溶け始められれば死体は一人で出てくるし死んだ時期があやふやになってるのではないでしょうか?
その推理には異論がある。俺たちは消えてすぐに探したんだ。もし埋めたとしたら、土が裏返っているから、雪の日には一目瞭然のはずだ。そんなものは無かったんだ。
彼の荷物について詳しく教えてください
ブランド物のバックだな。中身については親友だから晒したくない。確かにあの時のバックだ。
ビデオカメラとか写真とかで雪だるまがあったかどうか確認できない?
撮っていない。ちょっとみんなに聞いてみる。
でも雪ダルマの中に入ってるとしたらどうでしょうか?
ほうほう、するとどうなるんだ。
あの時のバッグとはどういう意味ですか? 携帯は入ってませんでした?
いや数ヶ月前のパーティーで持ってきたやつだ。携帯は入っていた。……あの日以来、携帯を触っていないようだ。
ブランド物のバッグがそのままってことは、財布とかも物色された形跡はないですか?
無い。一切無い。現金もそのまま入っている。
雪ダルマの中に入っていたら誰にも気づかれないのではと思われ。
なるほど、ではその犯行……
計画的犯行ならコテージの持ち主が怪しいですね [編集済]
ほうほう、何故?
とりあえず部屋分けと雪ダルマがどの位置にあったか教えてください。
雪ダルマは……、ああ、あいつがちょうど死んでいたところだ。裕子以外は同部屋だったな。
最初から人一人入るような雪だるまをよういしているところがあやしい [編集済]
おおおおお、確かにその通りだ。一度推理を纏めてみてくれないか?
あ、後コテージについた順番もどうぞ。
すまん、正直覚えていない。だが持ち主のあいつはみんなを出迎えてくれたな。
ワインの本数に大きな変化はない?
無かった。あの日に消費した本数以外は減っていない。
まず、あなたはアリバイがある。人を雪だるまに入れるなんて女では無理。つまりあなたと裕子はシロです
ありがとう。確かに信じられる推理だ。
遊佐と特に中が良かったのは誰かな?
裕子だな。男女を超えた親友だった。
スネ夫「(自慢話のBGMでどうぞ)これは簡単な事件ですよ。未来の道具を使う青い狸が犯人に決まっています」…というのはほっといて、持ち主って誰?
どこかで述べたと思うよ。探してみてくれ。
まず大きな雪だるまを作る(恐らく後の手間を考えて中はほとんど空洞になってたんじゃないかな?)んで仏さんを気絶させて(殺して?)雪だるまの中に放り込む。自分だったら強度の問題を加味して液体窒素で中を凍らせて頑丈にするかな。つまりこれができるのは時間的に考えて真っ先に来た家主のあの人。 [編集済]
なるほど。……しかし親友の私が名前を口にするのは酷だ。その名前を告げてくれ。
おまいは仕事をクビにされたいんかい。伸二さんですね。 [編集済]
……そうか、奴だったのか。ちょっと考えさせてくれ。
あの日はきっと蝶ネクタイとメガネの少年に出会ったんでしょうね。それが彼の運のつきだったんでしょうね。
……ふふ、そうかもな。だが今回奴を牢獄に送るのは俺なんだ。俺……なんだ。
彼にとっても自首することが一番良いと思う。友人としてもそう進めてやることが大事じゃないかな?
その通りだな。……分かった。けりをつけよう。
本当に親友を救いたいならせめて裁判で情状酌量を訴えるのが筋なんじゃないかな?
奴の真意がまだ分からない。でも親友として奴を信じてみようと思う!
私は伸二に優しく、なだめる様に言った。
「証拠はなんだ?」
「簡単さ。この犯行はお前にしかできない」
「今回の事件で注目すべき点は二つ。死亡時刻と遊佐が何処にいたかだ。警察の調べでは死後一週間となっているが、そんなの保存状態がよければ捏造できる。」
「そして何処にいたかだ。この数ヶ月後遊佐は誰とも会わなかった。そんなのおかしいだろ?何のために隠れてたんだ」
「この二つの点から考えられるのは一つ。遊佐は俺たちの前から消えたあの時、すでに死んでいた」
三人は驚愕した。
「でもそんなのおかしいじゃない!私たちは隅々まで捜したのよ!
土の中にでも埋めたっていうわけ?そんなの掘り返した土の色で一目瞭然よ。」
裕子が興奮している。
「一つだけ、一つだけ方法があるんだ。数ヶ月間誰の目にも触れず、保存状態を保ったまま、自動的に死体が現れる方法が」
三人を連れて、コテージの庭へと出る。
「あそこに何があったか憶えているかい?」
「?えーっと、確か……!?雪だるま!そう馬鹿でかい雪だるまだ」
「そう、雪だるまだ」
「中を空洞にした雪だるまをあらかじめ作って、庭に置いておく。そして遊佐をスコップで殺し、中に入れてしまえばいい。これだけなんだ」
「中を空洞にするには手間がかかる。第一勝手に作って置いておくのは家主に目をつけられるだろう。……もう分かるよな」
押し黙っていた伸二が口を開いた。
「よく分かったな。少なくともお前らに暴かれるなんて思わなかった」
「……伸二。なんで遊佐を!なんで殺したのよ!」
「探偵物の犯人はよくここで動機を語るよな。だが俺は語らない。言いたくないんだ。そもそも口封じのために殺したんだからな」
「脅されていたのか?」当麻が問う。
「そんな感じだ。あ、安心しろ。本当に個人的なことさ。お前らは巻き込まない」
伸二はそのまま警察へ自首した。
俺たちは友達だ。語りたくないことを無理強いしない。
だが伸二が監獄からもどってきた時には、きっと自分から話してくれることを信じている。
[120分探偵 不破栄治の推理 「紅白」 終了]
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