一方、同じクラスのカメタはお調子者でおしゃべりなのだが、友達に披露する知識といえばその大半がカメオの受け売りだ。
しかし、カメコはカメオよりもカメタの方を高く評価しているという。
一体何故?
【ウミガメ】
カメコの評価内容に知識の要素はありますか?
YES
カメタはカメオが言ってることとまったく同じことを披露してますか?
YES ※ミスリード注意
カメコはカメオの知識が受け売りであることを知っていますか?
YESNO 関係ありません。
カメオとカメタの関係は重要ですか?
NO
カメコはカメオやカメタと同学年ですか?
YES ただしあまり重要ではありません。
カメタはカメオの言ったことをわかりやすくかみ砕いて説明できるのでより評価が高いですか?
NO
カメオの友達がカメタしかいないからですか?
NO
カメタの要約がとても上手いですか?
YESNO 関係ありません。
カメコはカメタのネタがカメオのネタであることを知っていますか?
YESNO 関係ありません。
カメオがリクガメかウミガメかの特定は必要ですか?
NO 人間です。
評価はよくものを知っていること以外に対してですか?
YES! もちろん知識がある点では評価していますが……GJ! 重要! [良い質問]
カメコは、小学校の教師ですか?
NO 5より
カメタはクラスで飼っているオウムですか?
NO 人間です。
カメコは知識の披露に関してカメタとカメオを比較しカメタをより評価していますか?
NO! もちろん知識がある点では評価していますが……GJ! 重要! [良い質問]
カメオは書物を朗読しているだけでほとんど記憶していないが、カメタは細かく記憶していますか?
NO
二人の話す時の態度は重要ですか?
NO
カメコに取ってその知識は驚くものではないですか?
YESNO 驚いたかもしれませんが重要ではありません。
高く評価=良い評価 という意味ですか?
YES そうとらえて問題ないでしょう。
11 内容ではなく心情的な部分ですか?
NO もしかしたら心情的な部分もあるかもしれませんが……
カメタとカメオの話す内容が一言一句同じでもカメコはカメタを評価しますか?
YES
カメタは速く走る仕組みを頭と体で理解して実演までしますか?
YESNO! 「実演」YES! まとめられますか? [良い質問]
11、14より、カメオは知識を教えることだけが出来るが、カメタはそれを自ら実践(披露)することができたからですか?
YES! その通り! [正解]
21 カメタはカメオから聞いた科学知識を実験などを交えながら説明するのでカメコからの評価がより高いですか?
NO! 「実験」だけならあまり評価はしなかったでしょう。 [良い質問]
「水蒸気は気体だけど、ゆげは目に見えるから液体なんだ」
「霧ともやは視界の良さで決まるんだ」
「道に迷った時は、アナログ時計と何か棒があれば大まかな方向が分かるよ」
「怪我をしたときは、この草を擦りつけると早く治るよ」
「この足跡がある時は注意してね。近くに熊がいるかもしれないから」
真面目なカメタは、カメオの言葉をメモしながら、一生懸命に覚えていた。
ある時、山で遊んでいたカメタとカメコが、友達とはぐれてしまった。一生懸命声をあげるが、どこにいるか分からない。
「カメコちゃん、腕時計持ってる?」
「え、うん」
「ちょうど晴れていてよかった。えっと、マッチ棒を立てると……こっちが北だね。たしか北の方には大きな道があるから、そっちを目指そう」
「へぇ、よく知っているわね」
「うん、カメオ君から教えてもらったんだ」
もはや獣道すらない場所で必死に歩くカメタとカメコ。しかし、カメコが途中で転んでしまった。
「カメコちゃん、大丈夫? あ、ちょうど川があった。これで傷口を綺麗に洗って……あ、この草、これを傷口に塗ると怪我の治りが早くなるんだ。それで布を……ハンカチで巻いておけばいいかな」
「へぇ、そうなんだ。こっちの草は?」
「あ、それはダメだよ。よく似ているけれど、毒草だから当たっちゃダメ!」
「あっ、そ、そうなの?」
「うん、カメオ君がよく言ってたよ。この草は傷の治りを早くするけれど、間違ってこっちの草を使って大変なことになる人が多いんだって」
「そうなの、知らなかったわ」
「あー、でもここら辺、何か危なそうだね」
「どうして?」
「だって、動物の足跡があるんだもん。この足跡にこの糞は……早くここから離れた方がいいよ。カメコちゃん、歩ける?」
「ええ、なんとか。それにしても、カメタ君、随分と詳しいのね」
「うん、これもカメオ君が……」
そう言いかけて、カメタは肩を落とした。
「カメオ君、凄いよね。なんでも知っていて。僕なんて、そんなに頭がよくないから……」
「そんなことないわよ」
「え?」
「知識は使って初めて役に立つものなの。いくら知識を持っていても、その場になって使えないのなら意味が無いわ。今のカメタ君は、私にとって最高のお医者さんよ」
「え、あ、えっと……」
思わず照れて下を向いてしまったカメタ。その時、遠くから何やら嫌な鳴き声が聞こえてきた。
「ま、まずい、早くここから離れよう!」
カメコの肩を抱いて、必死に走るカメタ。
しばらくすると、広い場所に出た。辺りにはキノコがたくさん生えている。
「あら、おいしそうなキノコね。食べられるのかしら?」
「いや、待って、これは毒キノコだよ。食べたら体調崩しちゃう。この赤いのもヤバいし、これも……あれ、毒キノコだらけだ。ってことは……やった! 助かった! ……って、これもカメオ君が……」
「これはウシオ君から教えてもらったんじゃないかしら? 私も聞いたことあるわよ」
「あ、そうだったっけ。とにかく、もう少し頑張ってね」
カメコを抱えて必死に山を下り、何とか友達と合流出来たカメタだった。
ちなみに、毒キノコだらけなのを見て何故助かったと思ったのかは、ウシオ君に聞いてもらいたい。
要約:受け売りの知識とはいえ、それをちゃんと実践し役立てていたから。
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