目を覚ますと、私はキッズゾーンで手錠をはめられ拘束されていた。
息子は私の目の前でにやついている。
注射を再び私の首筋へ刺した。
「パパ。愚かなパパ。愚かなままなら生きていけたのに。
でも僕の大好きなパパだから、生きるチャンスをあげるよ。
今投与した薬は"Matihlu"。興奮作用があって、血管を拡張するんだ。
今の量で致死量の三倍だね。
過剰投与すれば、テンションがハイのままこめかみから血が吹き出て死んじゃうよ。ふふふ。
制限時間は30分。それ以上鎮静剤を打たなければサヨウナラ。
このキッズゾーンの中に隠してあるから探してご覧。
僕に質問してもいいけどyes,noのみで。
一回だけ嘘を言おうかな。
……ひとつだけアドバイスをあげよう。
早めに場所の特定したほうがいいよ。
それじゃあパパ、僕の作ったゲームで思いっきり"楽しんでね"(^ー゜)」
【ウミガメ】【時間制限:30分】
消火用のホースがある赤い扉の中かい? [編集済]
No
隠すのにあんた以外の人員を使用したか?
してないよ
何かの下に隠してありますか?
のー
エレヴェーターホールの中かい?
ちがうよ
何かの中に隠してありますか?
そうだね
それは道具(ハサミなど)を使って隠したかい?
いや
何かの中に入ってる?
うん
箱の形をした何かに入れましたか?
ちがうね
エリア的にはキッズゾーンの中?
そうだよ
それは乗り物かい?
ちがう
隠してある「何か」は遊具ですか?
うん
嘘はもう使った?
いいや
お金を使って動かすタイプの遊具かい?
いや
かくしてある場所は自動販売機の中ですか?
ううん
テニスボールよりも小さいものの中に入ってる?
いや、でもボール…なんでもない
隠してある「何か」は硬い?
ちがうかな
隠してある遊具は子供の力で動くもの?
どうかな?動く物もあるし、それ自体は動かないかな
ボールプールの中?
ううん
嘘はもう言った?
言った(*'-'*)
何か外から持ち込んだものに隠した?
いや
ビニール製のトランポリンの中かい?
ちがうね
空調の室外機に隠した?
ざんねん
嘘確認、ボールプールの中?
うん、
早めに場所を特定しないといけないのは、取り出すのに時間がかかるから?
そうだね
その数字は1桁?
ちがうよ
それは素数?
ちがうね
もう嘘はつきませんよね?
つかないよ
奇数かい?
ううん
その数字は50より大きい?
ちがう
その数字は50以上かな?
けっこんおめ
3桁ですか?
ううん
十の位と一の位をかけたら30を超える?
ううん
(念のため)ついている数字は1~100までの連番?
うん
ぞろ目ですか?
うん(*'-'*)
その数字は20以上かな?
うん
平方数ですか?
なんだっけそれ?ググる暇無いからパスで。
3の倍数ですか?
ちがうね
その数字は意味を持っている?
うん、あとでかんがえてね
1のくらいと10のくらいを足すと5より小さい?
いや
4の倍数?
うん
FA行く! パパ 88?
一応言っとくけど、間違ったら、ね。それでもいいなら、もう一回質問してね
1の位と10の位を足したら8になる?
うん
ちょっとまて!答え44だろどう考えたって!?
やるじゃん
44!44!死死!
うん。
パパの歳?
いや
昔の出来事を思い出せば44の意味がわかりますか?
うん
獅子?
ううん
今まで殺してきた人の数ですか?
いや
4月4日とか関係ありますか?
うん、なんだと思う
母親の享年?
ううんm
今まで殺した人の数?
ちがう
時刻かな? [編集済]
ちがう
「昔の出来事」に君とパパ以外の人間は登場しますか?
ちがうといっておくね
44でやっぱり死死ですか?
ううん
パパの命に関係ある?
ううん
誕生日?
だれの?
君の誕生日?
うん、じゃあ探してきて、その前に
担当の看護師さんのスリーs(ry
ふふふ、おしりがおおきかったよ
君の好きだった女の子の年齢かい?
ちがうね
とりあえず薬を打っておいた?
まだだよ
布団が吹っ飛んだ!
おもしろいね、ふふふ
君はシャキ男だね?
いいしんゆうだよ
悪魔の子って、あ、熊の子ににているね^^
おしりをだしたこいっとうしょう
バカな息子を…それでも愛そう。(白ひげ的な意味で)
…ありがと
先週のゴセイジャー見た?
ううん。あんなのじかんのむだだよ(ふわはそう思ってないよ!)
まさか、好きになった子を監禁したりしていないよね?
そんなことしなくても、ぼくもてるんだ
~ 大惨事ふわっと大戦 完 ~
キラーん(^ー゜)
「正解はこれだよな。44。」
「パパ、何で分かったの?」
「愛しい息子と初めてあった日のこと。私が忘れる訳ないだろ?」
父親は真っ赤な顔をして、息子を抱きしめた。
「さて、二度と息子の顔が見られなくなる前に注射をしておこう。」
男は腕を出し、すでに膨れ上がっている血管に刺そうとした。
息子はその手を払いのけた。注射器を奪った。
「……どうかしたのかい?」
「パパ、本当に愚かなパパ。
鎮静剤なんて、正解の注射器をなんてある訳ないじゃないか。
僕はパパが邪魔なんだよ。
何で信じちゃうのかな。」
「……自分の息子は信じたいのさ。
でも私は愚かだから信じきれなかった、許しておくれ。
パパは本当にお前のことが好きなんだ。」
息子は黙って俯いている。
「パパはもうダメみたいだ。
最後に手を握ってくれないか。」
息子は手を握り締めた。
彼は安らかな顔をして、眠りについた。
……息子は懐から別の注射器を取り出し、彼の首筋に刺した。
/目を覚ます。
ここはどうやら我が家のようだ。
私は悪夢を見ていたようだった。
あんなかわいい息子がひどいことする訳ないよな。
よし!朝飯作って、息子をおこさなきゃな。
今日はフレンチトーストとサラダを作ってやろう。/
……モニターだらけの部屋に父親が写しだされていた。
まだ幼い子がそれを眺め、純真な笑顔で呟いていた。
「パパ、便利なパパ。
利用価値がある限り、僕がずっと飼ってあげるからね。
いつまでも素直なパパでいてね(*'-'*)」
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死にパターン1 時間切れ
早く、どこだ、どこなんだ残り時間は…あ、もうダメだ。
ぐるん。眼球が裏返り血が巡り真っ赤になる。膨張して破裂しそうだ。
首が熱い、筋肉が軋む。激痛が身体を駆け巡るが、なぜか楽しい。
ああ、悪魔め。可愛らしい悪魔め。最愛の悪魔め。
「さい…に抱き…しめてもいい…かい、愛しい…息子よ」
「…うん。パパ。今までありがとう。」
男は愛しい息子の手のなかで、幸せそうに死んだ。
彼は事故で死んだ。そう記録に残っている。
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死にパターン2 中毒症状
これだ!ようやく見つけたぞ!!
もう時間がない。確信は無いが、やるしか無い。
男は膨らんだ血管に注射の針を刺した。そして…
身体の痛みが消えた。
「フフ、フアッハハハハハ(^∇^)、生き残った、生き残ったぞ!!」
彼は喜んだ。とても嬉しかった。生きるコトの喜びに満ちていた。
「ハハハ、さてと。…悪い子にはお仕置だな、ニヤリ」
彼はそばに置いてあった鉄パイプを手にした。
ジリジリと、息子へと歩いていく。
「怖いか?ん?怖いかって聞いてんだよ、このクソガキ!
これが死ぬ恐怖ってやつだよ、ギャハハハハハハハ(^∇^)」
彼の気分は最高潮だ。
一方息子は…笑っていた。
恐怖など感じずに、ただ父親の狂喜を嬉しそうに眺めていた。
「…何笑ってやがる。もういい、殺す。
我が子だろうと何だろうと殺してやる!!」
息子の頭上にパイプを振り落ろす。
ぐちゃっ
父親の眼前が真っ赤に染まった。
息子は…笑っていた。
父親は死んでいた。
血管が眼を拡張させ、破裂させたのだった。
息子は返り血を拭きながらこう言った。
「やはり愚者はこの世から消えたほうがいいね。
パパは本当にバカだったな。
鎮痛剤入りの麻薬を刺して、嬉しそうに笑っちゃってさ。
クスクスクスクス」
その後父親は息子を殺そうとした極悪犯として記録に残った。
麻薬が検出され、"Matihlu"の過剰摂取も調べで分かった。
色々謎の多い事件ではあるが、誰も捜査しようとは思わなかった。
この街はもう悪魔の遊び場にすぎなかった。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。