仕事の効率を高めるためだったり、社員の交流を深めるためだったり、コストを下げるためだったりと、アイデアは何でも良い。
その結果、沢山のアイデアが寄せられたのだが、誰一人賞金を貰った人はいなかったという。
一体何故だろう?
【ウミガメ】
社員が社長に遠慮しますか?
NO 遠慮してたらアイデアなんて集まらないでしょう。
そのアイデアは実際に採用されましたか?
NO! 「一つも採用されていません」。重要! [良い質問]
会社つぶれましたか?
NO 水平思考としては面白い発想ですが
実際に使えそうなアイデアはありましたか?
YES! 有用なアイデアはいくつかありましたが…… [編集済] [良い質問]
寄せられたアイデアは採用しても問題ないものでしたか?
YES! 採用すれば会社にとって有用なものもあったでしょう。 [良い質問]
採用できない理由がありましたか?
YES! 理由というかなんというか…… [良い質問]
採用することは不可能でしたか?
NO! 採用しようと思えば採用できます。が…… [良い質問]
単純に社長が採用しませんでしたか?
NO! 「もし社長だったら採用しているアイデアがいくつもありました」が……重要! [良い質問]
社長が嫉妬しますか?
NO むしろ……
社長以下の幹部が勝手に規制しますか
YES! しかし一体何故でしょう? [良い質問]
社員は採用がないことに納得していますか?
NO! おそらく納得していないでしょう。 [良い質問]
幹部をやめさせるアイデアが出ましたか?
YESNO 関係ありません。
幹部にとってそのアイデアは迷惑な物でしたか?
YES! 【ある意味では】 [良い質問]
幹部の見栄や利権になっているものを是正するアイデアでしたか?
YESNO 関係ありません。
幹部は会社のためではなく、自分のために採用をしませんでしたか?
YES! そう言ってもいいでしょう。 [良い質問]
ボーナスは幹部の給料から出ますか?
YESNO 関係ありません。
懸賞のアイデア募集などに流用されていましたか?
NO 社内でしか通用しないものでした。
幹部は悪事を働いていましたか?
YES ある意味そう言ってもよいのではないかと思います。
それらのアイデアを採用すると大変な事態が起こりますか?
NO! 会社にとって有益なアイデアがたくさんあったでしょう。 [良い質問]
でも採用しない……
アイデアの審査をしていた人は、「長年ラテシン社で働いていた人」でした。
幹部は他社と癒着していましたか?
YESNO 関係ありません。
長年勤めてて、そんなことも思いつかなかったのか、と社長に思われたら困るからですか?
NO
採用した場合、長年勤めていた人に実害がおよびますか?
NO! しかしある意味では実害が及ぶともとらえられるかもしれません。 [良い質問]
審査した人はデジタル苦手なのにパソコン導入のアイディアばかりだったので、見なかったことにしましたか?
ある意味YES! 【特にそういうアイデアが嫌いな人ばかりが審査をしていました】。重要! [良い質問]
実害とは、会社で起こる物ですか?
YES! もちろん
社長は長年勤めていますか?
YES しかし関係ありません。
自分が今までやって来たことを少しも変えたくないからですか?
YES! その通り! [正解]
採用担当は採用しなかったことで得をしましたか?
YESNO! 「得をした」という言い方は適切ではありませんが…… [良い質問]
そのアイデアがどんな種類であれ採用されませんでしたか?
YES! 恐らく採用されません。 [良い質問]
採用すると自分たちの仕事がなくなる(できなくなる)からですか?
YESNO! 「やりにくく」なると思っています。 [良い質問]
紙のコストを減らすため、資料は全部データ保存、書面のやりとりもメールのみ、が嫌でしたか?
ある意味YES! 【そういうアイデアは特に嫌われました】。 [良い質問]
社長は会社を変えようと思っているのだろうが、彼らとしては今までやってきた環境が一番仕事がやりやすいため、変化を好まない。単に社長命令で審査員をやっているだけだ。そのため……
「こんなのは効率が悪い。自分たちが仕事になれるのが一番だ」
「そんな機械を買っても資金の無駄」
「具体案があるみたいだけど誰がやるの?」
「そんなのやる人間が嫌がるに決まってる」
「そこのコストを下げちゃだめだろ」
「こんなことをやっても交流なんて深まらない」
「会社の規定ではこうなっている。だからこのアイデアは却下」
「こんなの、今のシステムでやれば十分だろう。新しいものを作る必要はない」
と、何かにつけて文句を言い、アイデアを採用しないのだ。
アイデアを送るのは労働年数数年の新入社員や若手がほとんど。自分たちが思ったことや、自分たちがやりやすいと思った方法をたくさん送ってきた。
一方、ベテラン社員は変化を好まないのでアイデアなんて送りはしない。
どんな世界にも、「自分が慣れた環境」を変えることを嫌がる人は沢山いるものだ。
……さてラテシンではどうだろうか?
要約:変化を嫌がる社員が審査員であり、集められたアイデアをことごとく却下するため
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。