次のシータートルズ戦で大山がホームランを打てたら、ヘイジも勇気を出して手術を受ける、と。
迎えた試合当日、大山はホームランを打てなかった。
しかしヘイジは勇気をもらい、手術を受けることにした。
どういうことだろう?
ヘイジは大山から勇気をもらいましたか?
no! [良い質問]
勇気とは人名で、臓器移植をしましたか?
no! ブレイブです。
ヘイジは大山以外の選手とも同じ約束をしており、その選手がホームランを打ちましたか?
no!
手術を受ける前に、ある約束以外の約束をしましたか?
no!
重要キャラは、ヘイジ、大山、1のヘイジに勇気をくれた存在、ですか?
yes! ただしモブキャラはその他にも多数います。 [良い質問]
1より、ヘイジと大山以外に重要人物はいますか?
同上です。 [良い質問]
ヘイジはその試合に関わった人から勇気をもらいましたか?
yes! [良い質問]
ヘイジは大山の試合を、テレビで観戦していましたか?
yes!
ヘイジはシータートルズ戦を見て勇気をもらいましたか?
yes!
大山、試合でバッターボックスに立ちましたか?
yes!
大山ではない誰かがホームランを打ちましたか?
yesno 関係ありません。
7より。1のキャラは、大山の対戦チームの選手ですか?
yeeeees! [良い質問]
ヘイジは試合のプレーを見て勇気をもらいましたか?
yes! [良い質問]
ヘイジと同じ難病を克服した選手が試合に出て活躍していましたか?
no!
ヘイジは五感すべて正常と考えても成立しますか?
yes! [良い質問]
12より。それは、大山の対戦相手のチームの、大山に対して投球したピッチャーですか?
yeeeeeees! 何故? [良い質問]
ヘイジの難病がどんなものであるか特定は重要ですか?
no! [良い質問]
大山はイチロー的な超一流神がかり的なバッターと考えるべきですか?
yesかな? [良い質問]
大山はバッターとして、かなり実力の高い選手ですか?
yes! [良い質問]
ヘイジがプロサッカー選手と約束しても成立しますか?
yesno……
大山に立ち向かって勝利を勝ち取った勇気ある対戦チームの選手に勇気をもらいましたか?
yesなんですが、ちょっと要素が足りないです。 [良い質問]
試合の勝敗は重要ですか?
no!
ヘイジと大山の約束という、多くの人が大山にホームランを打ってほしいと思うだろう状況が重要ですか?
yeeeeeeeees! まとめてください! [良い質問]
16より 大山の対戦相手ピッチャーはヘイジと同じ難病を克服した選手でしたか?
no!
大山がホームランを打てなかった理由は重要ですか?
yes! [良い質問]
16、19より。とても強いバッターである大山に対して勇気を持って立ち向かい、見事に3ストライクバッターアウトを決めたピッチャーなので、ヘイジはそのピッチャーに勇気を感じましたか?
yesですが、23の要素も欲しいです! [良い質問]
23より。多くの人が大山を応援するムードの中でそれに屈さず、きちんと自分の役目をはたしてチームの勝利を目指すそのピッチャーの姿勢に、ヘイジは勇気をもらいましたか?
yeeeeeees! 正解です! [正解]
http://sui-hei.net/mondai/show/15261の逆バージョンでしたか?
あら、ネタかぶりですかw [良い質問]
大山がホームランを打てれば少年は手術を受けるという、まるでドラマのような感動物語を多くの人が期待する状況にも関わらず、大山に立ち向かいホームランを打たせなかったピッチャーから勇気をもらいましたか?
yeeeees! 正解です。 [正解]
少年との約束が公に知れ渡って皆で大山応援ムード。その中で手抜きをせずに大山に対峙し、試合終了後インタビューで叩かれても、毅然と手抜きする方が失礼だと答えた相手投手に勇気をもらいましたか?
yeeeees! 正解です。 [正解]
相手チームのピッチャーはある意味完全アウェイ状態なのに、手を抜くことなくプレッシャーにも負けずきっちり三振とったからですか?
yeeeeeees! 正解です。 [正解]
大人はズルいと。
大山が最後の打席で三振した時、実況はこう言った。
「出たー! 大きなホームランです! 大山が奇跡を起こしました!!」
ヘイジの抱える症状は、目が見えないということである。
しかし画面を見ずとも、大山がホームランを打てなかったことはわかった。
観客席から聞こえる音の雰囲気は、ホームランの時のそれとはまるで違った。
実況は嘘をついているのだ。
あの約束──大山がホームランを打てば、ヘイジも手術を受けるという約束は、大山とヘイジの間だけで交わされた、はずだった。
しかし大山は、直後からメディアで盛んに喧伝した。
「僕はある全盲の少年と約束したんです。次のシータートルズ戦でホームランを打てたら、彼も目を治す手術を受けてくれるってね」
世間は情に厚いスラッガーと名も無き可哀想な少年への応援ムード一色となった。
ヘイジは思っていた。
大人はズルいと。
そしてそのズルさに気づいていない、と。
手術に対する不安は、痛みへの恐怖だけではない。
成功率が高いとは言え、失敗する可能性も十分にあるし、まだ見ぬ世界は目を背けたくなるほど醜い姿をしているかもしれない。両親の金銭的負担だってある。
勇気を出す、というのは、それらのハードルを越える決断をする、ということである。
第三者が美談に飛びつく安易さで決断させていいものではない。
大人はいい人でありたがる。
目の前に勇気を出せない少年がいれば、勇気を出させてあげるのが良いことだと思い込んでいる。
そのためには日々必死で練習している選手たちの努力を踏みにじってもいいし、全国に中継されている番組で虚偽の実況を行ってもいい。
だってその方が美しいから。
まるで善意による暴力だとヘイジは思った。
ヒーローインタビューは、大山だった。
「ヘイジ君、約束通りホームラン打ったよ! お前も勇気出して手術受け」
ヘイジはテレビの電源を切った。
しかし彼はその後、手術を受けることに決めた。
大山が三振を決めた時、彼の心の目は、確かに見ていたのだ。
"善意の暴力"に晒され、四面楚歌の中、それでも逃げ出さずに全力投球を貫いた、勇気ある投手の姿を。
【要約解説】
大山とヘイジの約束はメディアで喧伝され、世間が応援ムード一色となった。
しかしそんな中、あらゆるものを敵に回しても最後まで全力投球を貫いた相手投手の勇気ある姿に、ヘイジは感銘を受けたのである。
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