皆さん、盛大な拍手をどうぞ。
……終わりましたか? それでは問題文を発表します!
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「あなたが好きです」
と言われた女の子は「嬉しいです」と微笑んだあと、太平洋横断を決意した。
いったいなぜ?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この問題には解説を用意していません。皆さんからの質問がストーリーを作っていきます。
詳しくは、以下のルールをご確認くださいませ。
【ルール】
#####①要素募集フェーズ#########
【期間】出題直後~15要素が揃うまで。
出題直後から質問を受け付けます。
いただいた質問の中から、私が15個お応えし、良質とします。
※以下、良質としたものを【要素】と呼びます。
15要素すべてを含んだ解説案をご投稿ください。
※良質以外のものは解説に使わなくてもOKです。
※また、矛盾が発生した場合や、あまりに条件が狭まる物はMCの権限で採用しません。(矛盾の場合は前者優先)
【矛盾例】(早い方を採用)
・田中は登場しますか?&田中は登場しませんね?
【狭い例】(採用しません)
・ノンフィクションですか?
・登場キャラは1人ですか?
・ストーリーはミステリーや現実要素のものですよね?
要素が出揃った後、まとメモ帳に要素を書き出します。
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェーズに移ります。
②投稿フェーズ
要素が出揃った後、まとメモ帳に要素を書き出します。
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェーズに移ります。
#####②投稿フェーズ#########
【期間】要素募集フェーズ終了後(ヒントでも告知します)~7月19日23:59
解説投稿フェーズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
ぶっ飛んだネタ設定・胸が締め付けられるシリアス設定など、お好きなようにお創りください。お子様に見せられない設定以外は!
この段階が終わったら③投票フェーズに移ります。
※説明の至らない部分については、過去の「正解を創りだす」をご覧ください。魅力のある先例が色々とありますので、ぜひ!
なお、質問がございましたら http://sui-hei.net/secret/show/正解を創りだす に行くと答えが返ってくるかもしれません。
#####③投票フェーズ#########
【期間】アンケートボックスが出来次第~25日 0:00
投票フェーズでは、②投稿フェーズの回答の中からお好みのもの、そして最も難しい(と思った)要素を1つずつ選んで投票してください。これについては②投稿フェーズが終了後、アンケートボックスを設置します。
今回も、以下2賞があります。
見事シェチュ王になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題していただきます。この任務は結構緊張します。
■最も好きな解説に投票
これで決まるのは→『シェチュ王』
■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票
これで決まるのは→『最難関要素賞』
質問欄の文字数制限は全角300文字(?)だそうです。一度投稿し、そのあとから編集すること文字制限の壁を超えることが可能です。なんだか格好いい雰囲気ですが、良質化された場合は太字になるので、そこはご了承ください。
たくさんのご参加お待ちしております。
それでは、スポーツマンシップに則って……
――開始します!
【新・形式】
結果発表!
夏のせいですか?
YES、夏のせいです [良い質問]
カレーが辛いからですか?
YES、カレーが辛いからです [良い質問]
決め台詞は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。富○フラッシュ!
女の子は海に関わるスポーツをしていますか?
YESNO、重要ではありません。でも海にいる女の子っていいですよね
女の子は目が見えませんか?
YESNO、重要ではありません。優しい声の男の子に恋するストーリー!
田中と吉田は恋仲ですか?
YESNO、重要ではありません。でもなんとなく仲良さそう
人死にますか?
YESNO、重要ではありません。これがYESになった回答なんて純粋な目で見られない!
女の子の職業は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。戦う女の子って格好いいと思います
どちらかの台詞に嘘は含まれてますか?
YES、どちらかの台詞に嘘が含まれています [良い質問]
ロリは登場しますか?
YES、ロリが登場します [良い質問]
男の方は太平洋横断に参加しますか?
YESNO、重要ではありません。ロマンスの予感!
魔法は関係しますか?
YES、魔法は関係します [良い質問]
ぐーぐるまっぷでルート検索したら「太平洋を泳いで渡る」と言われましたか? [編集済]
YESNO、重要ではありません。でもあるあるですよねw
お金儲けしますか?
YESNO、重要ではありません。お金目当てで泳ぐ少女……あ、意外といいかも
横断後に結婚、又は付き合いだしますか?
YESNO、重要ではありません。リア充爆発すべし!
この問題は「大西洋横断」でも成り立ちますか?
YESNO、重要ではありません。何か格好いい!
蜜月は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。リア充は(ry
横断は空路ですか?
YESNO、重要ではありません。ドラマティック要素がないよう!
カッパは重要ですか?
YESNO、重要ではありません。その河童……爆発するぜ?
「あなたが好きです」という言葉がどのような形で発せられたのかは重要ですか?
YES、「あなたが好きです」という言葉の伝達方法は重要です [良い質問]
「あなたが好きです」と言ったのは人間の男の子ですか?
YESNO、重要ではありません。これが19の河童と……!?
夢見る少女じゃいられませんか?
YESNO、重要ではありません。懐かしい歌ですね……!
食糧は重要ですか?
YES、食糧は重要です [良い質問]
女の子の年齢は関係ありますか?
YESNO、重要ではありません。幼女(76)
戦争ますか?
YESNO、重要ではありません。リア充? よろしい、ならば戦争だ
天の神様の言う通りですか?
YES、天の神様の言うとおりです [良い質問]
現在宇宙で成立しますか?
YESNO、重要ではありません。いでよ隕石!!
優しい嘘は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。やさしい嘘……それだけで良い話そうです
決め手は豚の背脂ですか?
YESNO、重要ではありません。想像のつかない決め手!
派手に『ドッカーン』と音がしますか?
YESNO、重要ではありません。ザッバーン
邪眼の調子は絶好調ですか?
YESNO、重要ではありません。くそっ、邪龍の封印された耳と鼻と口と手と腹と膝が痛むぜ……!
スパイスと言えばインドなイメージですが重要ですか?
YES、スパイスと言えばインドなイメージなのは重要です [良い質問]
吉田と田中のどちらかは死亡してますか?
YES、吉田と田中のどちらかは死亡しています [良い質問]
イカが好きですか?
YES、イカが好きです [良い質問]
披露宴は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。結婚までするとは強欲な野郎だ!!
女の子は精霊ですか?
YESNO、重要ではありません。精霊萌え~ [編集済]
天使が舞い降りますか?
YES、天使が舞い降ります [良い質問]
ポイントカードのポイント残高が91ポイントと微妙ですか?
YESNO、重要ではありません。91を選んだセンス、プライスレス [編集済]
田中ミッションはインポッシブルですか? [編集済]
YESNO、重要ではありません。ミッション・タナカッシブル [編集済]
羽を落とした堕天使は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。ルシファー格好いいよルシファー [編集済]
田中は背負っていますか? [編集済]
YESNO、重要ではありません。とんだ過去を……背負っちまったもんだぜ…… [編集済]
吉田は田中のことを嫌ってますか?
YESNO、重要ではありません。あいつ、俺のゴミを漁ってるんだ [編集済]
時の流れは残酷ですか?
YES、時の流れは残酷です [編集済] [良い質問]
塩分濃度は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。ド文系の私はその言葉を聞くだけで発狂の一歩手前です [編集済]
しりとりは重要ですか?
YES、しりとりは重要です [正解][良い質問]
親指を下げ、中指を立てますか?
YES、田中が親指を下げ、吉田が中指を立てますか?(58と同一内容です) [編集済]
バックレますか?
YESNO、重要ではありません。バックでバックレる [編集済]
田中を照会しますか? [編集済]
YESNO、重要ではありません。紹介者を商会が照会する [編集済]
えら呼吸ですか?
YESNO、重要ではありません。前回の質問再び! [編集済]
陸と海の比率が5:5になりましたか?
YESNO、重要ではありません。領土争いが起こりますね……! [編集済]
コキュートスは重要ですか?
YESNO、重要ではありません。あのコキュートス、息でボールをトスしている…… [編集済]
「あなたが好きです」と「嬉しいです」との回答には時間がかかってますか?
YESNO、重要ではありません。三度目の離婚のあとだったら悲しい [編集済]
学校は重要ですか?
YESNO、重要ではありません。そう、学業なんて重要でないのさ(遠い目) [編集済]
田中はモテませんか?
YESNO、重要ではありません。あまりにも重い荷物を背負ってしまったのでね……これ以上は持てないかな…… [編集済]
変装しますか?
YESNO、重要ではありません。なっ、仮面の下にまた仮面が!? [編集済]
ヘッドドレスは重要ですか?
YESNO、重要ではありません。ヘッドブラシに見えたのは結婚式を拒絶せんとす意思なのか…… [編集済]
マトリョーシカですか?
YESNO、重要ではありません。なっ、人形の下にまた人形が!? [編集済]
田中が親指を下げ、吉田が中指を立てますか?
YES、田中が親指を下げ、吉田が中指を立てます [良い質問]
ミス投稿ですごめんなさい [編集済]
――
ミス投稿ですごめんなさい! [編集済]
――
ラブラブ☆太平洋 ~愛からの逃避行編~ [編集済]
他に何編があるんですか! まさか私に恋してしまう回とかあるんですか! [良い質問]
田中「あ、貴方が好きです・・・、僕と付き合おう!」
夏は恋が始まる季節、そのせいでストーカーから告白された①。魔法で脅されながら言われれば「うれしいです」と言うしかないだろう③⑥。カレーが辛い、いやストーカーの彼(カレー)のせいで辛い(つらい)②。こんな病んでれスパイスが入った彼(カレー)はインド人でもお断りだ⑨!
逃げたほうがいいに決まっている。しかし、彼が『言霊』の魔法を使えるというのがやっかいだ⑤。果たして逃げ切れるのだろうか・・・。不安になった私は、どうすればいいのかを神様から教えて貰った⑧。
私「すみません、お告げを下さい」
神様「いいでしょう。太平洋を渡り、逃げなさい」
私「いやマジかよ」
こうして、まだ幼い私は太平洋を横断して、あのロリコンから逃げる決意をしたのだ④。
だが今なら分かる、神からの『言葉』は危険だった!
ヨットで旅立ってから70日後、食料が無くなったのだ⑦⑬。どうやら生き物がいない海域に入ってしまったようだ。魚も、大好きなイカも釣れやしない⑪。いかん、死ぬ(イカだけに)。もう限界だ(命も、ギャグも)。そして死ぬ間際、
天使がやってきた!(イカ天食べたい!)⑫
天使「吉田ちゃん、おまたせ!素晴らしい場所に案内してあげる。ついてきて!」
私「天国にでも連れて行くのか?」
天使「考える必要は無いさ!すぐ楽になるよ!」
私「・・・喜べないな、素直には」
天使「早く行こ!」
私「・・・」
天使「?」
私「この『言語干渉』・・・、奴の幻覚だな!?」
天使「なっ、何を・・・!」
魔法は万能ではない。『言霊使い』の奴は会話を『しりとり』として対象にリンクする事で、魔法を効きやすくしているのだ・・・⑭!そうだ、この周囲に影響を与える不自然な干渉はあの時も・・・、神様と話した時もそうだった!
つまり、神も奴の魔法で作り出された偽者!だとすれば狙いは・・・私を限界まで追い詰め、そして奴が私を救う事・・・!
この太平洋横断は、私の心を無理矢理奪う為のシナリオだったのだ!
よく分かった。貴様の好きにされるぐらいなら、貴様を好きになるぐらいなら!
天使に向かい、中指を立てた。
私「オーケー、死んでやるよ」
魔法で眺めていた田中も親指を下げ、答えた⑮。
「よりによって死を選ぶのか・・・、馬鹿がッ・・・!」
私は餓死した⑩。【完】
[編集済]
コメディーがいい味を出しつつも、コンパクトにまとまっています。登場人物も短いながらも活き活きとしていますね。
タイトル:異説・国づくり
これが日本列島の始まりであると考えるとやりきれなくなりますが、古事記もどっこいどっこいでした…… [正解][良い質問]
吉田は男の神様です。ロリコン趣味です。
田中は女の神様です。見た目ロリです。(3)
吉田と田中は夫婦です。
ある日吉田は、カレーを食べたいと思いました。
暑い夏のせいです。(1)
そこで、田中が蓄えていた食糧を(7)を失敬して、
大好きなイカ(11)を使った海鮮カレーを作りました。
いただきます。
カレーを食べた吉田は口からカレーを吹いてしまいました。
カレーが辛かったからです。(2)
ぽちゃん。そのカレーはインド洋へホールインワン。
吉田は田中の台詞を思い出します。
スパイスはインドから。(9)
なので最後はインドへ返す。
ゴルフはこのイメージで勝ちましょう。
カレーをイメージしたゴルフ必勝法です。
いえ、そうではなく、しりとり必勝法の話だったかもしれません。(14)
カレー→インド→スパイス→カレー→インド→スパイス→…
この繰り返しで勝つイメージ。
多分どちらかの台詞に嘘が含まれています。(3)
辛いカレーを食べ続ける吉田。
なんとそのカレーの中に吉田の理想とする女の子が隠れていました。
吉田の脳内に天使が舞い降りた瞬間です。(12)
天使のような女の子(以下天女)は
「あなたが好きです」と言いました。
相思相愛。
田中という妻がありながら
吉田は天女(以下女)からのプロポーズにメロメロです。
頑張っていればいつかいいことがある。
天の神様の言う通り。(8)
天の神様とは吉田のことなので、いわゆる自己申告なのですが。
「僕も、あなたが好きです」
吉田は言い切ってしまいました。
伝達:断定口調、です。(6)
そのとき。
「この浮気者」
女(以下ょ)の声が6オクターブ低くなりました。
田中の声です。
何とこのょ(以下y)は田中が化けていたのです。
きっと田中が吉田の浮気癖を不審に思い、
吉田を試したのでしょう。
吉田は汗をかきました。
カレーの発汗作用のせいです。
暑い夏のせいでもあります。(1)
「いや、そうじゃなくて、田中のことが、あなたが好きです」
吉田は言い直しました。
それに対してy(以下田中)は
「嬉しいです」と恐ろしい微笑みを浮かべました。
見た目ロリなので一層怖いです。(4)
田中が魔法の言葉を唱えました。(5)
吉田と田中の足元にあった太平洋が横断されていきます。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。
太平洋の割れ目に吉田は飲み込まれてしまいました。
そして動けなくなった吉田はそのまま死んでしまい、(10)
その身体は残酷な時の流れ(13)とともに、島に変化しました。
これが現在の日本列島だと言われています。
地図で日本列島を良く見てごらんなさい。
田中が親指を下げ、吉田が中指を立てているように見えるでしょう?(15)
【おしまい】
[編集済]
6オクターブ声が低くなったらビビりますね……! それでも、日本列島が田中と吉田の喧嘩から出来ているという事実に比べたらなんてことありません。
タイトル「アメリカ田中紀行」
アメリカってなんだか上質なお米みたいな名前ですよね [正解][良い質問]
2013年夏。田中はノリに乗っていた。
「いぇあああああああああぁぁぁ!!!!!もう十何連勝しちゃったもんねぇ!!金子千尋が菊池雄星がナンボのもんじゃぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
こう豪語するのは田中。
「・・・や、喜ぶのはいいんだけどさ・・・あまり調子に乗ってると痛い目見るよ?」
こう冷静に諭すのはダルビッシュ有inテキサス。
「いやいやいや!!こっから先ほうっておいてもリーグ優勝は固いでしょ!!マギーやらA.J.やら藤田やら松井さんやら嶋さんやらも大活躍で、向かうところ敵なし!!このままリーグ優勝、CS優勝、そして日本一を置き土産に、俺はメジャーへ行く!!完璧すぎるシナリオだよねぇ!!!」
「・・・まあ、やんわりながらも『日本のレベルは低い』と言って出て行った俺に比べれば・・・でも、俺が言ってるのはそれだけじゃないんだ。ケガとか」
「ケガ?ややや、それには十分気をつけてるって!!それに今夏だからケガしにくいし!!なにもかもが絶好調だわ!!もう何もかも夏のせい?①夏のおかげ?俺夏の神様に俺言わなきゃ?」
「だからチョーシに乗るなつってんやろぉぉぉがぁぁぁ!!!・・・で、どうすんの?海外行くって事になったら、あんたの奥さんは・・・」
「ああ・・・まいのことか・・・」
「こればっかりは野球が上手くてもどうしようもねぇからなぁ」
「・・・実はそのことを相談するのも、電話をかけた理由なんですよ」
「一番の目的は?」
「自慢」
「死にたいのか?」
「いやや、ごめんなさい!もうしません・・・で、ダルさんはどうしましたか?」
「俺?バッサリ切り捨てたぞ」
「容赦ねぇ!!ひどい!!さすが外道!!」
「それだと俺が外道そのものみたいじゃねぇか」
「え、違うの?」
「お前本当に殺すぞ?」
「す、すいません・・・」
「で、お前はどう考えてるの?」
「・・・やっぱり連れて行きたいですねー。でも切り出し方やそのメッセージの伝達方法が重要でしょう⑥。その場合はサプライズとかどうでしょうか?」
「サプライズ告白は嫌がる人も多いぞ。なんか断れない雰囲気作り出してる、とか」
「うーん・・・でも告白とかじゃないし、もう結婚してるし、別にいいんじゃないですかね?」
「ああ、そうか。で、やるとしたら、いつ、どのようにして?」
「うーん・・・やっぱり日本一になったときかなぁ」
「あ、日本一になることは確定してんのね・・・よくわかんないけど、普通に『アメリカに来てくれ!!』とでも言えばいいんじゃないか?」
「いや~それだとつまらないし・・・」
「んじゃあ、しりとり⑭とかは?その流れで「あ」にいけば・・・」
「あ、ダメです。『アメリカに一緒に来てくれ』て言ったら『レンコン』と返されました」
「れ、レンコ・・・?しりとり続けてんのか?」
「ええ、しかも負けてますしね」
「さすがかつておバカアイドルとして名をはせた女・・・一筋縄ではいかない・・・」
「うーん・・・じゃあ、ちょっとキザな感じにしてみるのは?」
「あー、それも・・・」
「ダメ?」
「『僕のハートという鍋に君の恋という名のスパイスを云々』と言いました」
「オゥェ・・・で、結果は?」
「どうも『スパイス=インド』というイメージらしく⑨、アメリカに行くつもりが危うくインドに行くところでした」
「そりゃ大変だったな・・・奥さんが」
「へ?」
「それより、本人はどう思ってるんだ?」
「それが・・・あまり乗り気ではないみたいです」
「マジでか」
「はい。どうもあっちの食事が心配みたいで・・・スーパーとかで買える食糧が非常に重要になるかと⑦.また、さっきのやつでちょっと不機嫌になっちゃったんですよねー。インド本気で行こうと思ってたみたいで」
「そうなの?」
「はい。カレーが大好きらしくて。なんでもスパイスがいいんだそうです。全てカレーが辛いせいですね②」
「それはいくらなんでもムチャクチャだろ・・・まあともかく、プロポーズまでにちゃんと考えておくこと。まだ時間はあるんだし、ゆっくり考えればいい。そもそも日本シリーズに出て勝たなきゃ意味がないんだからな」
「あ、はい、分かってます・・・ではありがとうございました」
プチッ ツーツーツー
[編集済]
リア充爆発し……いけない、今回はこんなことを書いている暇は……。なんだかんだの内容を知りたいんです! 日本一になれるようすじゃなかったのに!
2013年日本シリーズ第6戦目
[勝]菅野
[負]田中
田中「・・・・・」
ダル「・・・・・」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!みすったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「落ち着け田中」
「だってよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!これだけシチュエーション整ってよおおおおおおおおおお!!!!!!シーズンもCSも日本シリーズまでトントンと進んできて、あと一勝で日本一っていう最高のシチュエーションだぜ!!?もう絶好の機会かと思ったら・・・ふああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!(発狂)」
「落ち着け。まだ敗退が決まったわけじゃない。それにプロポーズ?のシチュエーションだってまた考えればいい。それよりもどうしたんだ?今日の投球はお前らしくなかったぞ」
「いや、それは・・・なんというか集中できなかったんですよ」
「プロポーズが気になったのか?それとも舞い上がったのか?」
「そうじゃなくてですね、観客席に天使の格好をしたロリ幼女が舞い降りてて、そしたら俺魔法にかかったみたいに集中できなくて・・・④⑤⑫」
「は?」
「もしアレが天の思し召しだったら・・・俺は渡米しないべきか!?天の神様は一度も間違えたことがないから、今回もソレの言うとおりだ!!ジーザス!!!⑧」
「落ち着け田中。ちょっと気持ち悪いぞ。なんかの見間違いかもしれないし、それが実在してたとしても天の思し召しではないだろう。仮にそうだったとしても・・・そんなのしらん。お前はお前の行きたい道を進め」
「あ、はい・・・ありがとうございます・・・でもなんで・・・夏が過ぎたから?時の流れは残酷だ・・・⑬しかしどうしましょうか?プロポーズ」
「こうなったからには、普通に言ったほうがいいんじゃないか?シンプル・イズ・ベストだ」
「いや、普通過ぎるのもアレなんで・・・彼女イカが好きなんですよ⑪。だからイカ墨でメッセージを書けば・・・」
「・・・とりあえず、今日は寝ろよ。あんまり引きずるな。シーズンは24勝無敗。それだけで十分すぎる成績だ」
ガチャ ツーツーツー
[編集済]
イカしたイカスミ
田中「・・・・・」
吉川・牧田「ニヤニヤ」
田「・・・なんかようか?」
牧「ざwwwwwwwwまwwwwwwwwwあwwwwwww」
吉「クソザコwwwwwwww打たれてヤンのwwwwwwwヴァーカwwwwwwwwww」
牧「俺で決めるとかwwwwwwwwwwほざいててwwwwwwwwwwブッフォwwwwwwwwwww」
吉川・牧田「「クッソワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」
田「あ?なに言ってんだオラァ」オヤユビサゲー
吉田「「あ?なんだ、やる気か?」」ナカユビアゲー⑮
田「・・・いや、辞めて置こう。スマン、チョットイラついてただけだ」
牧「お、おう」
吉「アレ?wwwwwwwwww逃げるんですか?wwwwwwwwww世界のwwwwwwwwwww田wwwww中wwwwwさwwwwwんwwwww」
田「いや、その・・・」
吉「へ?」
田「牧田さんはともかく、吉川がそれ言うと・・・負け犬の遠吠えっぽく聞こえる・・・」
【2013シーズン成績】
吉川光夫(日ハム)
防御率3.31 7勝15敗
牧田和久(西武)
防御率2.60 8勝9敗
田中将大
防御率1.27 24勝0敗
牧「あー、おれの成績よくないなぁ」
吉「へん!今シーズンは調子が悪かっただけさ!来シーズンは沢村賞を獲ってやるぜ!!」
田「吉川、ダウト」③
吉「ちょ」
田田「「お前はもう死んでいる」」
吉「ひでぶっ!!」⑩
[編集済]
負け犬は負けぬ
で、なんだかんだあって日本一になりまして・・・
田中「・・・なんだかんだいって、普通にプロポーズすることにするか・・・」
里田「お待たせ!!」
「あ・・・えっと・・・その・・・」
「?」
「え・・・あなたのことが好きです!だから・・・一緒にアメリカに来てください!!」ペコリ
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・嬉しい」フフッ
「え?」
「いいよ!あなたに・・・ついていく!」
「!!!!!」
(いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!)
こうして田中夫妻は太平洋を横断し、ニューヨークに旅立った。
【終】~実在の人物とは関係ありませんタブン~
(■-■)「リア充爆発しろ!!!」ドゲシッ
田中「アウッ!!!」
[編集済]
「アメリカで彼女が事件を起こしたんだって」「あっ、メリカが……!?」
【タイトル】田中は自業自得だったりする
これは自業自得です。告白やナンパをする人は死を覚悟せねばなりませんからね [良い質問]
昨日、クラスに転校生が来た。
名前は「スパイス」というらしい。
スパイスといえばインドっぽいが、顔立ちはヨーロッパ系。(⑨スパイスと言えばインドなイメージなのは重要です)
幼げで愛らしい…というか有体に言ってロリっ娘だった。(④ロリが登場します)
ホームルームで紹介されて、クラス全体(主に男子)が歓喜にどよめく。
そんな中、僕に声を掛けてくる輩がいた。後ろの席の吉田である。
「なぁ田中!俺、彼女に告白することにしたわ」
…こいつはこういう奴なのだ。ちなみにだが、田中というのは僕のことだ。
「勝手にしろ」
「なんだよ。応援とかないの?」
ねぇよ
「あ、さてはお前もそういう趣味か。だとしたら悪いな、彼女は俺が貰う」
「お前と一緒にするな。というかなんだよ『も』って。僕はお前の性癖なんて知らんわ。」
―――そうして昨日は、吉田がそわそわしているのを背中に感じながら (もっとも、たいていの男子は同様にそわそわしていたが)授業を消化して帰宅した。
―――今朝である。
僕が教室に入ると、吉田も含めてクラスの7割の男子が欠席していた。
「……いやいやいやいや。…おい、まじかよ」
噂によると、欠席しているのは昨日スパイスに告白した奴らだという。
そんなにこっぴどく振ったのだろうか。
興味がわいたので、僕も告白してみることにした。
放課後、スパイスを誘って街に出る。
「何か食べたいものある?」
「イカ」
「……イカ好きなの?」
「ん」(⑪イカが好きです)
普通、食べたいもので食材を指定するか…?
「まぁいいや。じゃああそこはどう?」
某回転寿司チェーン店を指差す。
「その隣がいい。」
彼女はそう言って、鉄板焼き店に入って行く。
「……」
何というか、まぁ、イメージの問題である。
ともあれ、僕も彼女に続いて入る。
彼女の注文はイカ玉のシンプルなお好み焼き。僕も同様である。
「あなたが好きです。付き合ってください。」
それぞれにお好み焼きを焼いている最中。
とりあえず直球で告白してみた。
まぁ、別に本当に好きなわけでもなく振られるのが目的なのだ。工夫する必要もなかろう。(③どちらかの台詞に嘘が含まれています)
「嬉しいです。」
彼女はそう言って微笑む。
…あれ?
「気持ちはね。でも私、そういう工夫のない告白をする人は嫌いなの」
あぁ、それは良かった。告白の工夫のなさが、うまい具合に作用したようだ。(⑥「あなたが好きです」という言葉の伝達方法は重要です)
「それにあなた。私のことなんて好きじゃないでしょう」
……なんでバレた?
「私、精霊だもの。それくらいはわかるわ。」
そう言って彼女がこちらに手のひらを向け――
途端、僕の全身から汗が噴き出した。
「え?なんで…」
店内は程よく冷房が効いている。なのに汗が止まらない。
「カレーが辛いからじゃないかしら」(②カレーが辛いからです)
カレーなんて食べてねぇだろ。お好み焼きすら食べてないわ。
「まぁ、私の魔法のせいだけれど」(⑤魔法は関係します)
「何言ってんだ、お前」
「言ったでしょう。私は精霊――夏の精なの」(①夏のせいです)
目の前で、頭のおかしい奴が何か言っている。汗は止まらない。
「対象の発汗を促進して、脱水症状を引き起こす魔法。」
……大層地味な魔法もあったものだ。
「舐めてもらっちゃ困るわ。実際昨日だけでも、14人が脱水で死んだわ。」
14人――今日、欠席していた男子の数である。
それはつまり……(⑩吉田と田中のどちらかは死亡しています)
「さて、お好み焼きもいい感じに焼けていることですし。いただきます」
「……」
「なによ、その目は。食べ物は大事にしないとね。しっかり食べないと、この世界に存在できないのよ」(⑦食糧は重要です)
そんなこと知るか。こっちも死にそうだわ。
「それじゃあ、こうしましょう。私があなたと付き合うかどうか、天啓を受けるのよ」
そう言って彼女は空中に文字を書く。
・付き合う→田中は死なない
・付き合わない→田中は死ぬ
「それでは。てーんーのかーみーさーまーの、ゆーうとお――」(⑧天の神様の言うとおりです)
「ちょっと待てぇい!!?」
死にかけていることも忘れて全力でツッこむ。
「それ、文字数数えれば結果のコントロール出来るだろ!」
「チッ」
舌打ちしたぞ、この精霊……
「じゃあ、しりとりで勝負しましょう。あなたが勝ったら付き合ってあげる」(⑭しりとりは重要です)
こうして、僕の生死をかけたしりとりが始まった。
「では私から。■▽○※*★△――」
「何語だよ!いやもうほんと日本語でお願いします…」
「しりとり」「りんご」―汗は止まらない
「ごま」「鞠」「●✩▼――失礼。陸」汗は止まらない。
――汗は止まらない。しりとりが続く。時間は流れる。汗は止まらない。
――汗が流れる。しりとりは終わらない。時間は止まらない。
――そして無情にも、タイムリミットが訪れる(⑬時の流れは残酷です )
しりとりの決着の前に、脱水症状が限界を迎えた。
田中の前に。天使が舞い降りて。天使と目が合って。(⑫天使が舞い降ります)
天使は、吉田の顔をしていた。
えぇ~…よりによってお前なの…?
「あー。お前もやっぱそういう趣味か。んで、俺の二の舞なのね」
天使(吉田)が田中を抱え上げる。
田中の魂だけが天使(吉田)に抱えられ、僕たちはこの世を去る。
最期にささやかな反抗として、僕は親指を下げる。
それを見た吉田も中指を立てる。(⑮田中が親指を下げ、吉田が中指を立てます)
スパイスは僕らを見上げ、立てた親指で首を掻き切る仕草をした。
田中が昇天したあと――
「うーん、さすがに殺しすぎたな。教室にも居づらいし…」
そう呟くスパイスの目に、1枚の広告が映る。
『常夏の国ハワイ!今なら10%OFF!』
「常夏…いいではないか。では明日にでも行こうかな。」
彼女は太平洋を横断することにした。
え、方法?もちろん飛びますよ?なにせ彼女、精霊ですから。
【完】
[編集済]
ナンパは命をかけておこなう、いわば神聖な儀式です。自らの命と引き換えに女の子の心を奪う……覚悟のない者がすることではありません。ところでスパイスちゃんについて、もう少し詳しい情報をお願いします。
「密着天国24時」
閻魔ちゃんが出てくるだけで正解を進呈したい、そんな気持ちになります [良い質問]
閻魔:「おや・・あれは作者じゃのぉ。また性懲りもなく創りだすだからって閻魔を頼りにしに来おって・・って
あれ・・?行ってしまったのじゃ。今回は出番なしかのぉ」
:
:
R:「あ~、こんにちはスミマセ~ん、天使さんいらっしゃいますか~」
天使ちゃん:「ちょっと何よ、忙しいんだから急に呼び出さないでくださる?」
作者の前に天使ちゃんが舞い降りた。地獄小学校五年生である。⑫④
R:「いや、今回は天使でロリってことなので、アナタの方の出番かなぁと」
天:「迷惑な話ねぇ、ちゃんと許可とってるのかしら?」
R:「ええ、ちゃんとキリストさんの許可はとってますよ。ボンカレー1年分で交渉しました。」
天:「・・・あの穀潰しがぁ。まあ、神が言っているならしょうがないですわね・・食べ物は大事ですし。」⑦⑧
R:「いやー・・キリストさんが辛い物好きで助かりました。ポン・デ・リングは前回の交渉で全部使っちゃいましたし」②
天:「カレー・・というかスパイスはインドのイメージだから、キリスト教のイメージ的にやめなさいってあれほど言ってるのに~~」⑨
天:「で、何をすればいいのかしら?」
R:「いえ、今回は密着ドキュメントを予定しておりまして。いつもどおりにしていただければと」
天:「あ、そうなの。」
天:「えーっと・・今回天国へ来られたかたは・・ 田中さんと吉田さんね。お二人は幼なじみだと」
田中:「お~~ここが天国ですか~、ロリっ子天使がいっぱいでまさに天国ですなぁ」
天:(イライラ・・ ちょっと、なんでロリコンが天国に来てるのよ!閻魔は何をやっていたの!!?!?)
田中:「さすが天使!理知的そうなお顔立ちの子がおおいですなぁ~、あの閻魔様はちょっとおバカそうすぎて拙者の守備範囲外でござる」
天:(・・・つまり閻魔の前ではロリコン性癖が顔を出さなかったと・・ε-(ーдー)ハァ)
天:「え~っと、お二人は幼なじみだそうで・・」
田中:「え~吉田も10年前はそれはそれは可愛いロリっ子だったんですがねぇ、時の流れは残酷ですなぁ。」⑬
吉田:「うるさいわね!!」
そう言ってお互いに向け親指を下げ、中指を立てるふたり。⑮
天:「と・・とりあえず自己紹介していただけますかしら。」
田中:「うぃ、拙者田中と申す。趣味は幼女の尻撮り。駅のエスカレーターや階段が撮影ポイントとしてベストでござる。あ、12才いかが好きです。中学生とかもうBBA」⑭⑪
天:(ちょ・・思いっきり犯罪者じゃない!暖かくなる春や夏のせいでよく出る変質者じゃないの!ホント閻魔はなにしてたのよ!!!)①
吉田:「・・・」
会話が止まる一行。突然田中が天使ちゃんの前に跪いた。
田中:「あ、拙者アナタのような理想のロリっ子にあった時のためにラブレターをしたためて来たのです。読み上げるでござる【あなたが好きです】」
天:「・・・嬉しいですわ(#^ω^)(く・・本場西欧の天国ではこの手のロリコンどう処してるのかしら・・こんど太平洋超えて本場の天国に研修に行って来るべきね・・)」
天使ちゃんがそんなことを考え目を離した隙に手紙に魔法陣が浮かび上がり、プレキャストされていた魔法が発動した。⑤
天:「あ・・あら?吉田さん??吉田さんが見当たらなく・・どこに行かれましたか?えーっと 吉田さ~~~ん」
吉田は生き返っていた。⑩
・・・
R:「で、今回はどういう話だったんですか?」
閻:「えーとな?田中はもともと不治の病にかかっとたんじゃよ。で、田中が死んだ際に吉田のほうが後追い自殺したんじゃがな・・?」
R:「ええ・・」
閻:「でな。田中が閻魔裁判にくるまえに親切な魔法使いさんとやらにあったそうなんじゃ」
R:「で、吉田を生きかえらせることを願ったと」
閻:「うむ。で、魔法使いさんが死者蘇生のスクロールを授けてのぉ。その発動条件が【生前、吉田の前で言えなかった言葉を本人の目の前でいう】だったらしいのじゃ」⑥
R:「でもよく、ロリコンを吉田さんと同じ天国の方に送れましたねぇ、いつもなら『下衆は地獄行きじゃ~』のヒトコトでしょうに。」
閻:「お主・・閻魔を馬鹿じゃと思っとるじゃろ・・。自殺を罪として考えて、あやつが『吉田は地獄に送られたはず』と考えてロリコンであると嘘をついたのはぜ~んぶお見通しなのじゃ
まあ、生前から吉田に嫌われようとよくついていた嘘のようなのじゃが」③
R:「でも・・自殺は罪ではないと?」
閻:「そうやって吉田を天国に送っておかないと、田中を天国に送ってやることができなくなるからのぉ。ケース・バイ・ケースなのじゃ。さすがじゃろ?」
R:「お~、さすがですねぇ」
閻:「うむ。閻魔はすごいのじゃ!」
終わり。
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閻魔ちゃんかわいい! 私を地獄に落として! 天使ちゃんかわいい! 私を昇天させて! ま、まさか、どちらにせよ死……!?
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スパイス航海~うろ覚えの知識で~ [編集済]
恋の大航海時代……また名言を生み出してしまいました [編集済] [良い質問]
海の幸豊かなラテシン国に一人の病弱な少女がいた。
季節は夏、少女は夏の暑さで食欲が失せ、
大好きなイカも余り口に入らず、日に日にやせ衰えていた。①④⑪
それを見ていた幼馴染みの吉田はこのままでは
彼女が死んでしまうのではないかと危機感を覚えた。
ふと、遠い国の商人がこの国に訪れた時に
ご馳走してもらった料理が頭に浮かんだ。
確か・・あれはカレーと言っていた。
カレーなる物は摩訶不思議な見た目だか辛い
だが、そのスパイシーな辛さと旨みが食欲を刺激し、
少女の少食が何時もより食が進んでいた事を思い出した②
だが、この国や周辺にはスパイスを栽培していない。
だから、スパイスを栽培している国と
貿易をしなければならなかった
しかし、吉田は異国の商人の話を
話し半分に聞いていたため、その国名がわからない。
商人の話ではその国ではターバンを巻いた人達がいて、
ガンジス川という川があり、
牛を神様として崇めていると言っていた・・。⑨
もしかしたら、この変わった話は子供だと
思ってからかわれたのかも知れない。
本当にそうだとしたら・・・
其処は他の大陸の国で、他の大陸に行くには
海を渡る必要があった。
それは途方もない旅になると、幼い吉田にもわかっていた
だが、彼にはスパイスが必要だった
彼女を救うにはカレーが必要不可欠なのだから・・
そう結論づけた吉田は、少女の父、
この国の王に意見を仰ぎににいった
王「なるほど・・つまりはスパイスを探しに航海したいと言うのか」
威厳たっぷりに白髪混じりの王様はいいます
王「だが、娘のためだけにそのような事を出来ぬ」
吉田は知っています。王は本当は少女の為になるなら、
何でもしてあげたいと思っていることを。
王として、少女の為に権力を使うことが出来ないことを
歯痒く思っていることを。
吉「・・・王様
スパイスはカレーに使用する以外に使い道があります!
我が国は海に面しており、漁業が盛んです。
そして、他国から塩漬けの肉を輸入していますよね?」
王「うむ。海に近いわが国では農作物が育ちにくいゆえ、
家畜を育てる余裕がなく、猟をするほど近辺に獣はおらぬ。
だから、他国から肉を輸入しておるが・・・」
吉「我が国で捕った魚の余りは干物・塩漬けして保存。
輸入した肉は鮮度の問題で塩漬け・干し肉が大半です。
つまり、私達は魚や肉を塩漬けをした物を多く食べています。
しかし、塩の過剰摂取は病気に繋がります
そこで、塩に代わるのがスパイスです。
スパイスに腐りにくくする特色があるのです⑦」
王「なるほど、スパイスというのは使えそうだな。
だが、船を出すにはもう少し利益がないといかんぞ。」
吉「はい。スパイスが保存に使える事から、
他国に高く売り込むことができるかと。
他の大陸の物ですから、他国は簡単に手に入れにくいでしょう。
また、カレーの店を作り、名物にしていく事も出来ます。」
王「ふむ。だが、場所がわからぬから、出航しようがないぞ」
「はい。そこが問題なのです・・」
二人は溜め息を吐いた。
そんななかドアが開いた
兵「失礼します。陛下。
神官のアリーヌ様が至急お話になりたいとのこと」
王「わかった。吉田よ。この話は後でしよう」
兵「それが・・・吉田様も相席してほしいとの事です」
王「・・わかった。お主はさがれ」
兵「はっ」
素早く立ち去る兵士と入れ替えに
特徴的な服を着た女性が入ってきた
神「失礼しますよ。
二人は異国の話をしていましたね?」
王「そうじゃが・・・」
天「自己紹介をしますね。私は天使のサラです」
王「何を言っておる。貴様はアリーヌではないか」
天「えぇ。体はそうです。
貴方達にお告げをするために、
神官に舞い降りている状態なのです⑫」
王「なんと・・それは誠か?」
天「えぇ。天の神は貴方達におっしゃいました
吉田を航海に入れ、かの国に行きなさいと
そして、スパイスを持ち帰りなさい⑧
・・・そして、これがかの国に行くための地図です」
天使は一枚の地図を王様に手渡した
王「だが、吉田は幼い子供なんじゃぞ!?」
天「ですが、これが主の御心です
吉田様はここで待つことをお望みですか?」
「いや、僕は彼女を救いたいんだ!」
気づいたら、そう僕は叫んでいた
王様は行かせたくなさそうな苦い顔をしていた。
王様。ごめんなさい。僕は行かなきゃ駄目なんだ・・。
「吉田様、こちらへ
・・・貴方達の航海に幸あれ」
暖かな光が僕をつつんだ
王「おぉ、神よ。
天使が神官に舞い降り、
祝福をお与え頂いたことを感謝する。
航海が上手くいくことを願って」
王様は苦渋の顔でそう締めくくった
ざわざわと騒がしく賑わう今日、ついに船が出航する
もう、暫くはこの町を見れないんだなぁと
そう思うと見慣れた故郷が感慨深く感じた
そんな感傷に浸っている僕に
声をかけたのは、悪友の田中だった
田「いよいよ。行くのか」
「あぁ。暫くは戻ってこれないだろうな」
田「ちびっこくて、もやしなのに航海なんて大丈夫なのか?」
「うっさい。お前なんて大きいのが取り柄な木偶の坊じゃないか」
田「なんだと?」
「やんのかー」
田「うるせー。バカー!」親指を下げてきたので
「・・・・・」僕は中指を立てた⑮
「「・・・ふ、ふは。あはははっ!」」
田「生きて帰ってこいよ!吉田」
「お前も元気でな。姫様を宜しく頼む!」
田「おっと、忘れる所だった。ほらよ」
「わ、びっくりした。いきなり投げるなよ」
投げ渡されたのはミサンガだった
田「それ、吉田のために姫様が作ったミサンガだ」
「・・・!姫様に有難うって言っといて」
田「帰ってお前が直接言えよー!」
「・・うん。」
「「じゃあな。心の友よ。また、会おうな!」」
田中は船が見えなくなる迄見送った
この別れが最後になるような
そんな嫌な予感が田中の頭によぎった
あれから5年
私はラテシン国の姫ラテシュア。
今日吉田が乗っていた船が帰ってくるという噂を聞いた
きゅっと、手を握りしめる。
大丈夫。吉田なら帰ってくると
不安な気持ちを吐き出すように息を吐いた
そこにドアをノックする音がした。
悲痛な顔した兵士が入ってきた
「姫様・・・吉田は死んだそうです。
海賊との交戦の中、スパイスを守るため命を落としたそうです。
そして、これが遺品です」
そういって手渡されたのは
青い宝石のネックレスと日記だった
ぼーっとしている間に
いつの間にか兵士は居なくなっていた
椅子に腰掛けながら、ネックレスを見る
きらきら光ってとても綺麗だった
思わず、宝石を握りしめた
手の中のネックレスが眩く光り、私は目を瞑った
「これは・・?」
光が収まり、其処にいたのは
吉田に似た青年だった
「姫様、しりとりしましょうか。りんご」
「え?えっ?」
「姫様、はやく、はやく」
「ご、ごま?」
「まくら」
「ら、ら、ラッパ!」
「パイナップル」
「ル、ル、ル・・ルビー!」
「ビリヤード」
「ドリル」
「瑠璃」
「りす!」
「・・・・好きです」「え?」
「あなたが好きです。
しりとりにしないと、僕は
気恥ずかしくて上手く告白できなかったのです。⑭」
少し躊躇った後に
「そして、君がこの映像を見ているということは
僕は・・・死んでしまったのでしょう⑩⑥
後、謝らないといけない事があります。
君がくれたミサンガなのですが・・」
「あっ」
少年だった吉田にあげたミサンガはきれていた
青年がつけるには小さすぎるサイズだ⑬
「成長期でしたし、力仕事をして
腕が太くなったので切れてしまいました。⑬
何か反則な気がしますが、
姫様が元気になるという
僕の願いは叶っていますか?」
「そんな事より、生きて帰ってきて欲しかった・・!」
「ごめんね」
「何が・・・?」
「これは記録した映像を
映し出す魔法を使った特殊なネックレスなんだ。⑤
だから、君の反応も何もわからないし
ひたすら、僕が伝えたい事を喋って記録しているんだ。」
そう困り顔で微笑んだ吉田
「僕の気持ちは迷惑でしたか?
でも、僕は君の事大好きです。
どんな形でも伝えたかった・・」
「迷惑じゃない。嬉しいです」と見えないとわかっていたが、
泣きそうになるのを押さえ込んで微笑んだ③
好きと言われたのは嬉しかった
でも、それ以上に喪失感や悲しみが心に渦巻いて
死んで告白されるなんて、・・嬉しくなかった。③
そう思っていると、
吉田は最後に「幸せにね」と言うと
映像はぷっつりと消えた
もうひとつの彼の日記に目をやった。
パラパラと紙がめくる音だけが響く
日記は些細な日常から手汗握る冒険まで
様々な事が書かれていた。
見てる此方まで楽しくなるような内容で
何時も最後に私を凄く心配している事が書かれて、
それが少し面白く、嬉しく微笑んでいた
だから、私は貴方の目で見た景色や経験を
実際に体験して、感じたいと思った
幸いにも、かの国と貿易をするなるなら
国の重要人物が直接、交渉しなければならないだろう
ならば、姫である私なら役不足にならないだろう
お父様は嫌がるだろうが、姫となれば
あちらも迂闊な真似も出来ないから適役なのだ
だから、私が行くべきで行かなければならない。
行く理由をつらつらと考えたが、私の目的はただ1つ
私は太平洋横断し、彼の生きた軌跡を見ると決意したのだから
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しりとりするにしてももっとロマンチックな言葉から始めましょうよ! エンゲージリングとか君の瞳は100万ドルの夜景よりも美しいとか! もはや単語じゃないですけど!
スパイスよりも大事なこと~夢、叶えるために
このボケを許さない雰囲気、良いですね……! [良い質問]
吉田太郎は超大手食品メーカー「ラテラウス食品」の研究開発部で「ウミガメまろやかカレー」などの数々のヒット商品を生み出しており、他の社員から将来の社長候補間違いなしといわれていた。
しかし吉田はあまりにも仕事に熱心なあまり40歳になって大学の同期が皆結婚して子供もいる中でいまだに独身だった。
ある日、吉田がいるマンションの隣に中学生ぐらいの女の子を連れた家族が引っ越してきた。苗字は田中といい、女の子の名前は花子だった。
そして田中家が吉田のところに訪問してきたのだ。花子ももちろん連れて。
「こんにちは、よろしくお願いします。」
「かっ、かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」吉田は花子の声の可愛さにそれまで押し殺してきた感情が一気に爆発してきたのであった。(4)
それは転勤を繰り返して同年代の人との付き合いを苦手に感じていた花子も一緒だった。次第に太郎と花子は仲良くなった。
花子はこの年にしては珍しくスルメイカが大好きでたまに吉田の家に押しかけてきては一緒にスルメイカを食べることもあった。(11)
また太郎と花子は時々しりとりをして遊んだ。ある日のことだった。
吉田「キウイ」→花子「イラク」→吉田「クリ」→花子「リベリア」→吉田「愛」→花子「イエメン・・あっ、負けちゃった!」(14)
「あれ、花子ちゃんおじさんでもよく知らない国の名前出してるね。どうしてなんだい」
「うん、私将来は貧しい国の人たちを救いたいって思ってるんだ。この間テレビ見てたら私と同じぐらいの子どもたちが学校にも行けなくて強制労働させられているってことを知ったんだ。それで何とかできないかな・・・って」
「花子ちゃん、中学生なのに立派だな・・・。」太郎はそう思った。
ある年の4月、吉田にはある命令が下った。何でも来年の夏の新商品として「神激辛カレー」を出すことになり、カレーの辛みを増すための隠し味となるスパイスを見つけるためにはカレーの本場であるインドが一番だろうということになり、吉田はそこに長期出張することになったのだ。(1)(2)(7)(9)
「花子さん、安心してください。3か月後に帰国しますから。」太郎はそう言って出かけた。
「頑張って・・・・」
さて太郎はインドについたものの道に迷ってしまった。するとある少年が歩いていた。少年はいかにもホームレスといった雰囲気を漂わせていた。
「どうすればいいんだろう」太郎がそう思っていると少年は言った。
「おじさん、どうしたの?」
「え、べ、別に・・・・」
すると少年は太郎が持っていた紙とペンをとった。
「えっ・・・どうしたんだい?」
「おじさん、もしかして道に迷っているんじゃない?どこに行きたいの?」
「そうだなあ・・・・カメーラ市場ってどこにあるかしってる?」
「うん、それなら僕も分かるから一緒に行こうよ。」
太郎は少年の優しさを見ていくうちに次第に地位やお金よりももっと大事なことがあるのではと思うようになった。
さて3か月たって吉田がそろそろ帰国しようかという日のこと、花子は何気なくテレビを見ていると緊急ニュースが入ってきた。
「大海丸空輸デリー発成田行き535便が中国上空でエンジン故障により空中で爆発炎上。乗員乗客は全員死亡したとのこと。」
「えっ・・・・」花子は言葉を失い、リモコンを持っていた手を親指からだらんとたらした。(15)それもそのはず、535便はおととい電話で吉田が帰国の為に搭乗すると予告していた便だったからだ。
「お願い生きてて!」花子は心の中で思ったがそれはあえなく散った。
「乗客名簿の発表をします。ヨシダ・タロウさん42才」
「うそだあああああああああああああああ」花子は泣き出した。
やがて吉田の家から太郎の物と一致する歯形が見つかったとのことだった。これで吉田は死んだことがほぼ確実になった。(10)
しばらくして花子の家に吉田の両親が吉田の直筆の手紙と1枚の写真を持って訪問した。なんでも事故の1日後にエアメールで吉田の家に届いたものだという。太郎は手紙にこう書いていた。
「僕が現地に着くとある少年に出会いました。それを見る中で僕はお金や地位なんかよりも人の心や生活が充実していることが一番だと気づきました。そして将来はこれらの子ども達が普通の生活を送れるようにしたいと思うようになりました。帰国したら会社を辞めて途上国の支援に携わりたいと思っています。最後に、僕はあなたのことが好きです。花子さん、あなたは前に「貧しい国の人を救いたい」って言ってましたね。だったらいつか僕の夢に付き合っていただけますか?」(6)
そして写真は吉田が現地のインドの子どもと一緒に人差し指と中指でピースを笑顔でしている写真だった。(15)吉田はこの写真が撮られた時自分が死ぬなんて思っていなかっただろうな。花子は時の流れの残酷さを感じた。(13)
「なあ花子ちゃん。君は生前息子が言ってたんだけど息子とすごく仲良くしてたそうだね。これ見てどう思うかい?」吉田の父親が言った。本当は花子も吉田の父と同じく悲しくて泣きたい気分だった。しかし吉田の親族にこれ以上辛い思いをさせるわけにはいかないと思い、「手紙もらえて嬉しいです」と答え、作り笑いをした。(3)
すると急に花子の視界が魔法にかかったように真っ白になった。(5)
「えっ、なにこれ・・・」花子がそういうと太郎が突然現れた。
「吉田さん!死んだんじゃなかったの・・・」
「いいや、もう僕は残念ながら生きてないんだ。今日は天の神様から『花子ちゃんにこれからするべきことを言いなさい』って言ってきたからその通りに天使として舞い降りたんだ。」(8)(12)
「花子ちゃん、僕が死んでほんとうは悲しいんだろ?我慢しなくたっていいんだぜ。」
「えっ、でも・・・・・。」
「手紙は見たかい?僕は君のことを信じているよ。君は勉強を熱心にやるからきっと叶えることが出来るはずだ。」
「できるのかしら・・・・。」
「大丈夫だ。僕が天国で見守ってあげるから。」そういうと太郎は消えてしまった。
「太郎さん、そんなに私のことを心配して・・・・。」次第に花子の眼から涙がこぼれてきたのであった。
数年後の3月、大学を卒業したばかりの田中花子は成田空港にいた。彼女はその後日本最難関の大学である東都大学に入り、就職活動時には数多くの大手企業から内定を得ていたものの、そこには就職しない道を選んだ。
彼女の選んだ道はアメリカの大学院への留学。それは国際機関やNPO法人の職員として発展途上国の住民の支援をする仕事につく夢をかなえるためだった。そう、この夢はかつて吉田が叶えたかった夢でもあるのだ。
「太郎さん。私、絶対あなたの夢をかなえてみせるから、安心して天国で見守ってくださいね。」
「間もなく、成田発ニューヨーク行JQ302便が出発します。まだ搭乗していない方はお急ぎください。」
「あ、もう行かなきゃ」花子はこれから新しい出発をする。太平洋の向こうにあるアメリカという地で。(完)
[編集済]
いい話です。いい話なのですが……吉田、ロリコンじゃないですか! いや、でも本当にいい話なんです……。私、少しうるっときましたから。
タイトル:タイタニック?
控え目な「?」がイイ味を出していますね! [良い質問]
「アナタが大好きななイカ⑪カレーを魔法⑤の様に美味しくする為に一番重要なのは何だと思う?」
「今日は真夏で暑かったせい①なのか、カレーが本格的で辛い②から、インドの代表的なスパイス、ガラムマサラ⑨かな?」
「ぶー。一番重要なのは愛情でした~⑥」
「カレーを好きなのは?」「彼」
そんな豪華客船で新婚旅行中の吉田のいちゃつきをロリポップ④キャンディー⑦型爆弾をを片手に無言で見つめているテロリスト田中。
客船はきゃーくせー
その後テロリスト田中の手により乗っている豪華客船は破壊され、仲間のヘリから吊るされたハシゴで脱出した田中以外は海の藻屑となった。
おれは屑、藻屑を食べる君も屑
田中のシリに取り⑭ついていた吉田を除いて。
「Siri、スリーサイズは?」「しりません」
「助けて下さい。まだ死にたくありません」泣きつく吉田。
そこで吉田は気付きました。田中は自分が昔ふった女性であった事を死にたくない吉田は
「あなたが好きです③」「だから助けてくださいお願いします」と言いました。
子供は泣きつく、老人はとりつく、ついでに食いしん坊は餅をつく
田中は「嬉しいです」と微笑んだあと、
「もっと早くに、そう私が告白した時に。時の流れは残酷⑬ね」
そう言うと田中は親指を下げ、吉田を蹴り落とした。中指を立てつつ落ちて行く吉田⑮。
「愁いCです」「悲しみの度合いが低いということは、やはり嬉しいのか」
そして・・・・・ドボン。
オボンがドボンと沈む
天の神様の言うとおり⑧吉田の魂に天使が舞い降りた⑩⑫。
田中は、テロの実行犯として捕まりたくなかったので太平洋を横断して海外逃亡を図る決意した。
ロリポップ型の爆弾……!? でも命乞いのために告白するなんて最低ですので、しかるべき天罰ですね!
終わり
〆
サイバンチョ「それでは、結果発表を開始します。‥‥それでは、冒頭弁論をお願いします」
ケンジ「‥‥前回の誰かが『お気に入りの要素』とアンケート・ボックスに書き込んだこと‥‥これを検察側は‥‥ジジツとして認めるわ」
ベンゴシ「なんだって‥‥だれがそんなイイカゲンなコトをッ」
ケンジ「そんなことはどうでもよろしい。大事なのは投票されたというジジツ」
ベンゴシ「異議あり! その投票のときにイヤでも目に入るアンケート・ボックスの文章に不備があった! これは由々しきコトです!」
ケンジ「ぐっ‥‥。しかし、それを抜きにしても! 検事側には、シチュ王と最難関要素賞を発表する準備があるッ!」
ベンゴシ「(それは単なる怠慢なんじゃ‥‥)」
ケンジ「最難関要素賞はブラック・サンタクロース‥‥いわゆるくろさんたさんね。人を苦しませて愉悦に浸るキチク‥‥」
ベンゴシ「異議あり! そんな言い方は‥‥」
ケンジ「まぁ、それは謝罪するわ。‥‥‥‥が、受賞した事実は変わらない! 続いてシチュ王の発表よ」
ベンゴシ「異議あり! 展開が圧倒的に急です! もっと読者をひきつけてから‥‥」
サイバンチョ「異議を却下します。この文章は発表30分前に打っている。時間が足りないのですよ。‥‥圧倒的に」
ベンゴシ「(圧倒的な怠慢だな‥‥)」
ケンジ「圧倒的なシチュ王は七転び八起き‥‥いわゆるシチテンバットーさんよ。同率一位で低空飛行便さんもいたのだけれど……どちらも素晴らしかったので、乱数で決めたわ」
ベンゴシ「逃げとも言いますね。あと七転び八起きにはなら‥‥」
ケンジ「うるさい! ‥‥以上。立証完了」
サイバンチョ「ふむぅ‥‥検事側の立証はカンペキです! 疑問の余地がない!」
ベンゴシ「そ、そんな‥‥」
サイバンチョ「それでは、これから次の開催までに、双方、証拠をあつめておくように。本日はこれにて閉廷!」
②カレーが辛いからです
③どちらかの台詞に嘘が含まれています
④ロリが登場します
⑤魔法は関係します
⑥「あなたが好きです」という言葉の伝達方法は重要です
⑦食糧は重要です
⑧天の神様の言うとおりです
⑨スパイスと言えばインドなイメージなのは重要です
⑩吉田と田中のどちらかは死亡しています
⑪イカが好きです
⑫天使が舞い降ります
⑬時の流れは残酷です
⑭しりとりは重要です
⑮田中が親指を下げ、吉田が中指を立てます
以下、私の解説。拙いですが、参考にでもしていただければ。
ロリっ娘に告白された。④
(あなたが好きです)
(なっ、こいつ直接脳内に……!?)
「改めて、あなたが好きです」
えっ。
夏のせいだと、私は思う。①
夏の暑さのせいで、この娘は頭がやられてしまったのだ。
「ちょっとまってロリ子ちゃん、そんなこと言われたって、歳の差があるし……」
あ、まずは性別だった。
「大丈夫です、こう見えても八歳です。あと私はロリ子じゃないです。リロ子です」
「全然大丈夫じゃない!?」
あと、名前はかぶっていたのか。奇跡だと思う。
「どうしてさ? 私たち初対面でしょう?」
「どうしても恋人が欲しいので、天の神様の言う通り……っと電車内の人を適当に指していたらあなたに白羽の矢が」⑧
「そんなに軽く!? 私はドラマチックな恋をしたいのよ」
「じゃあ、十年前から愛しています」
「じゃあ!? じゃあって何……!? しかもあんた生まれてないじゃない……! それに、私は知的な人が好きなのよ」
「『アテネの食堂』って知っていますか? そこの食堂ではインドっぽくスパイスの利いたカレーが出されるのですが、真ん中で田中が手を上にしてイデアを、その隣で吉田がカレーの辛さに親指を下にやっています。吉田はその辛さで絶命したと言われています」②③⑨⑩⑮
「食堂じゃなくて学堂な。手を上にやっているのはプラトンだし、手を下にやっているのはアリストテレス。あと、断じてアリストテレスはカレーの辛さに悶絶しているわけじゃないから」
「知的ですね……惚れてしまいそうです」
「あんたほんとに8歳? 確かに8歳にしては知的だけれど……」
「でしょう? 抱いてください」
「とんだマセガキね……。親の顔が見てみたい」
「……、両親はもう……」
「………………ごめん」
「いいんです。天国できっと、わたしのことを見守っていてくれています……さて、悲しいことを私に言わせたのですから……付き合ってください……」
「それとこれとは話が別。どうしてもっていうなら、そうね……魔法でも使って洗脳してみせなさい」
(えっ、いいんですか?)
(……!?)
(わたし、天使なんですよ。だから魔法なんてお茶の子さいさいです)⑤⑫
(………………!?)
(そもそも、最初に直接脳内に話しかけられる時点で疑いましょうよ)⑥
(……………………!?)
「驚いてぐうの音も――」
ぐう~~~
途端、神がかったタイミングで、リロ子のお腹が鳴った。
「………………、いえ、それはいいとして」と、リロ子は赤面する。「そういえばですね、人間というのは危機に直面すると吊り橋効果というもので、隣にいる人を好きになっちゃったりするみたいですね」
「……!?」
「というわけで、攻撃します」
「えっ、えっ……!?」
「ほーれ、『ビッグバン』!!」
「いきなりそんな危なそうな技を!? あと、今さらだけど、あんたご両親健在じゃない!」
途端、私は電車の窓を突き破り、太平洋にざぶんと放り込まれた。そして、本当に今さらだった。
「どうです?」
「嬉しいです」と私は微笑み、
「――とでも言うと思ったかー!?」
太平洋を横断してこいつから逃げようと決意した。やばい。なんというかとてもやばい。尋常じゃないというか人情がないというか人間じゃない。
まず、逃亡にあたって必要なのは食糧である。それは大好物のイカを捕らえてしのげばいいし――⑦⑪
前にリロ子がいた。
ホラーだ。
(いや……時間を稼げ。まずは体力が回復するまで……)
「リロ子、しりとりでもしない?」⑭
「いいですよ、嬉しいです」
「スリジャヤワルダナプラコッテからね。はいテ」
「天丼」
リロ子がドヤ顔で言って――
「えっ」
「あっ」
まったく知的じゃなかった。
時間稼ぎにもなりやしない
「………………時の流れって残酷なのですね」⑯
と、リロ子。
「どうしたの、そんなに切なげな表情で」
「指、ふやけていますよ? 私、指がふやけている人はタイプじゃないんです。私、天国に戻ります」
あっという間だった。
勝手に告白されて勝手に振られた。どういうことだ。
というか、指のふやけフェチとかいるのかしら。
何はともかく、めでたしめでたし。
――2日後。
「指のふやけはなおりましたか? やっぱりお美しい」
どうすれば良いというのか。
私はそれ以来、風呂好きになった。が、付きまとわれて、天使パワーで戸籍をごまかし、結婚することになりました。何だかんだで充実していますが――
「『ビッグバン』!!」
『ビッグバン』の連発だけはやめてほしいと心から思います。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。