うそつきはなんちゃらのはじまり

「告白したいことがあるの。」



妻にそう伝えられた僕は、ファミレスに呼び出された。



「なんだよ、折角の外食なのに、ファミレスなんてさｗ」



「いいじゃない、プロポーズしてくれた思い出のお店なんだもの」



「そうだけどさ。」



「だから言ったでしょ？告白したいことがあるって。」



「…おお、うん。」



「あのね、結婚の時に約束したこと、おぼえてる？」



「お互いに、一番愛しますって奴？」



「うん。…その約束、守れないと思う。私、嘘つきになると思うけど、ごめん。」



「は？は、え？な。え？」



「赤ちゃんが一番に、なると…おもうから…」（半分泣いている）



「え、あか、え？」



「赤ちゃん、出来たの。病院で言われたの…」



僕は、まさに絶句した。



妻の言葉を反芻し、飲み込むまでに数十秒かかった。



そして、やっと出てきた言葉。



「僕も…同罪だ…」



ボロボロと涙が溢れてきた。



「でも、でも、僕は、その赤ちゃんのお母さんまで…グスッ…。命懸けで…あいじばずうええああああああ･ﾟ･(つД｀)･ﾟ･ 」



そう、これはうそつきは幸せの始まりと言うお話です。





＊え？この手の話で「ラブラブサプライズじゃないのか？」ですって？

だって、棒が一本あったとさhttp://sui-hei.net/mondai/show/12902でやっちゃったんだもーん(´ω`)