ガオガオ

やんちゃ盛りのカメオくんにとって、パパの書斎は彼の冒険心のを満たす恰好の獲物だった



こっそり書斎にしのびこんだカメオくんは、本棚の高いところにある、装丁が立派で綺麗な本「水平思考のすゝめ」に目をつけたらしい。

その本に手を伸ばそうと、近くにあった大きな机の上によじ登り、立ち上がった。すると



サクッ

「・・・・う、う、うわあーーーーーん！いたい！ぎゃあああああ！！！」



突然の足うらの痛みに耐えかね、家中に響き渡る泣き声を上げた。



「カメオ！一体どうしたん・・・！！あ、あああああああああああああああ！！！それは！！僕のジオラマが！！一年半がああああああああ！！！！」



「ど、どうしたの！？きゃあ！カメオ！大丈夫！？

だからパパのお部屋は危ないって言ったでしょ！？ダメじゃないの！！痛かったでしょう？・・・よしよし・・・。」



「あ、ああ！・・・やっとここまで・・・うう、ううっ・・・折角・・・うっ、あああ・・・」





「ちょっとあなた！！！今そんなこと言ってる場合じゃないでしょ？！そんなものより、カメオの心配でしょ？！！」



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正解

　愛する息子が男の趣味のジオラマの街を踏んでしまい、部品が足にささり痛がって泣いていたが、そんな息子の心配よりもジオラマが壊れてしまったことを嘆いたため、妻に怒られた。



です。



ガオー。子ども怪獣にどころか、ママにも逆らえない、小さな男のお話でした