飛び膝蹴りとアーモンド

あ

る日、エイミィはミラに呼ばれて結婚のお祝いをしてくれることになった。



コーヒーとシフォンケーキを出され、コーヒーに口をつける直前に気付いた。



アーモンドの香り？



ミラは、エイミィの婚約者であるジャックのことが好きだったことを思い出した。



「あれ、コーヒーにアーモンドフレーバーでも入れたの？」



「そ、そうなのよ。私、最近凝ってて。」



「そっかぁ。でもごめんね、私アーモンド苦手なんだ。（嘘だけど）」



「あれ、そうだっけ…？」



ミラの顔色があからさまに変わった。



「ミラ、貴女飲んでよ。もったいないでしょ？」



「い、いや、エイミィが飲んでよ。私紅茶飲んでるし…」



「え？アーモンドフレーバーに凝ってるんでしょ？」



「う、の、飲みすぎちゃって、飽きたって言うか」



「飽きたものを私に出すの？招いてもらっててアレだけど、随分ね。それとも何、飲めない理由でもあるの？」



カップを持って立ち上がり、金魚の水槽に近付いた。



バシャッ。



「な、何してるのよ！！！」



ほんの数秒、すべての金魚が暴れ、あっという間に動かなくなり、水面に浮いた。



「さて問題です。アーモンド臭がする、致死性の毒といえばなんでしょう？」



「…」



「正解は、青酸カリよね、ミラ？」



「アンタが、アンタがジャックをあたしから盗むからああああアアア！！！」



逆上したミラがナイフを持ってエイミィに襲い掛かる！



しかし、現役警官であるエイミィは、その動きをあっさり捌いてよろけたミラのアゴに飛び膝蹴りを綺麗に決めた。



そしてすばやく拘束し、そのまま警察へ通報した。



「さて、応援が来るまで、アンタにはちょっとばかりお仕置してあげる。アンタ、水虫だったわよね？しかもさっき会社から一緒に帰ってきたばかり。…さぞかしかぐわしい匂いでしょうねええええええええ！！！！」



「い、いや、ご、それだけ、それだけはああああああああああああ！！！！」



＊コーヒーからアーモンド臭がすることからコーヒーに青酸カリが混入されていることに気付き、反撃した。報復として水虫シューズをお顔に…



http://sui-hei.net/mondai/show/9629の逆転版ですｗ