荒れたお部屋でメイクアップ

買

い物にコンビニに行っていた数分で、部屋の様子がかなり変わっていた。



飲みかけのペットボトルが倒れ、ボックスティッシュが散乱、消したはずのテレビがついていた。



ふと目を落すと猫のナミが必死に毛づくろいしていた。



大好きなカメオが帰ってきたのに、わき目も振らず、だ。



「犯人はお前か」



仕方ないな、とため息混じりに笑いながら毛づくろい中のナミを抱える。



「さびしいからっていたずらするなよ。片づけでその分お前と遊べないだろ？」



「にゃう…」



心なしかしょんぼりするナミ。



部屋を荒らしたのはナミだった。

小さなちゃぶ台の上においてあったリモコンを踏んづけペットボトルを倒し、ふわふわしていたティッシュに野性の本能が目覚め、鍵を開ける音がして我に返り、毛づくろいをしてごまかしていたというわけだ。



「さっさと片づけして、お前のご飯な。」





彡;´ω｀ﾐ「な、何でわかったのかしら。帰ってきたときにはティッシュになんて触れてないのに。」