【正解を創りだす】前言撤回する刑事【ウミガメ】

恋愛ますか？

宿題が終わりませんか？

眼鏡は重要ですか？

数学ガールが登場しますか？

ファンタジーますか？

火星でバイトを始めますか？

ラーメンの麺だけ残しますか？ [編集済]

徹夜しますか？

登場人物は全員死んでいますか？

せっかく折った千羽鶴が本物の鶴になって飛んでいきましたか？

親に逆らえませんか？

人類滅亡ますか？

全身の毛穴からビームが出ますか？

ゴムの伸びきったズボンは重要ですか？

現実には存在しない生物が登場しますか？

ブラック企業ですか？

１５０段のおせちが倒壊して大惨事　ですか？ [編集済]

あの日のかくれんぼが全ての発端ですか？

帝国主義は重要ですか？

赤いインクがでませんか？

バイオハザードは関係しますか？

山ガールパーティーますか？

プログラミングができすぎますか？

サ●リオのキャラ のコスプレをしてるヤクザ達は重要ですか？ [編集済]

口癖が「ずんどこずんどこ」ですか？

変な日本語しかしゃべれませんか？

山ガールが熟女でも成り立ちますか？

偽名のネーミングセンスが悪いですか？

選挙は棄権しますか？

血のついた金貨は重要ですか？ [編集済]

金メダルを目指しますか？

勘違いする人はいますか？

照り焼きバーガーとチーズバーガーの違いがわかりませんか？

超有名芸能人のロケの最中ですか？

壊れたペンタブの所有者は重要ですか？

うっかり逆鱗に触れてしまい大げんかしますか？

ゔぇっゔぇろっゔぇっぱっきゅがえんぢぇぐぁっちぇさるげーびょ病ですか？

美術館が閉鎖しますか？

カーチェイスは重要ですか？

謎の洋館に閉じ込められたカメオ君の安否を 知っている者は登場人物の中にいますか

捨てられていた子犬を引き取りますか？

田中は登場しますか？

５円ガムの万引き犯の特定は必要ですか？

消しピン大会が開かれますか？

酢飯が空から降って来たのですか？

教科選択が運命をわけますか？

クローズドサークルは登場しますか？

ラテラル商店街は溶けて無くなってしまったのですか？ [編集済]

もちろん、情報機関登場しますよね？

柏餅大食い勝負は関係しますか？

エビフライの衣の部分は鈍器として使用されましたか？

こいのぼりは重要ですか？

田中の自宅が戦車専用駐車場と化しましたか？

生徒手帳の発行の過程でミスがありましたか？

人工衛星重要ですか？

大きな声を出して泣きますか？

人死にますか？

おでんの中に入っていた爆竹は重要ですか？ [編集済]

パスワードが誕生日なので危険ですか？

カニバリますね？

人には言えない秘密がありますか？

北半球が滅亡しますか？

ラテシンますよね？

カリスマは登場しますか?

エビフライのシッポに毒が塗られていたのですか

キングをディスりますか?

著者が重要な役割をはたしますか？

サーフィンが世界を救いますか？

カバディますか？

横断歩道に集まりますか?

ハッキング重要ですか？

ボールが破裂したのは田中のせいですか

【目指せ!!夢の薔薇色キャンパスライフ!!】



③勉強熱心な両親に逆らえないまま猛勉強を重ね、灰色の中学高校時代を送ったオリオンは、ついに難関大学に入学し、花の女子大生オリオンになった!!


(*O▽O*)ぐひひ……今まで勉強を頑張った分大学では思いっきり遊んで、素敵な異性とお付き合いもするのだ!!


そんな目論見を腹に抱えて山岳サークルに入ったオリオンだったが…………なんと山岳サークルに所属しているのは女子ばかりで、肝心の男子部員が一人もいなかった!!



しかもオリオンの他に所属している三人の女子も変な子ばかり……。



いつも部室のPCで戦車や戦艦の絵ばかり描いているミリオタ、趣味のためにバイトを頑張る鉄腕熱血アルバイター⑩田中雪子先輩
(最近長年愛用していた⑧ペンタブが壊れちゃって意気消沈気味。自宅は自作の戦車フィギュアで足の踏み場も無い程で、もはや人の住む場所というより⑬戦車専用駐車場状態と化しているらしい)

デブは絶対に禁句!!!!　自称“ぽっちゃり系”で④履いているズボンのゴムが常にパッツンパッツンになっている鈴木月子先輩
(一日三食ジャンクフードで特技はハンバーガーの丸呑み！きっと⑦テリヤキバーガーとチーズバーガーの味の違いすら分からない豪快な食べ方だねっ☆)。

「私小学校の頃、⑪5円ガムを1000個も万引きしたのよ！　すごいでしょ？」
「中学校の頃、海外で⑭人肉を食べたことがあるの！　あなた方にはそんな度胸ないでしょうね！」
「私②数学が大得意なのよ？　高校の頃数学オリンピックで⑥金メダルを目指さないかってスカウトされたことがあるんだからねっ！」
と、口を開けば訳の分からない自慢話ばかりしている残念系高飛車美人、佐藤花子先輩
(笑い方はもちろん、口元にピンと開いた片手を添えて、『おーっほっほっほっほ』)



あまりにも濃ゆい面子が揃っていて関わると面倒くさいことこの上ないので、他の学生たちは誰も『山岳サークル』にだけは近づこうとしない……――誰が上手いこと言ったのか、いつの間にやら付いたあだ名が⑫クローズドサークル……。



「だ……だめだ。このままでは、私のバラ色のキャンパスライフ計画が台無しになってしまう！私は、素敵な殿方とロマンチックな①恋愛がしたいのに!!!!」

焦ったオリオンは『⑤素敵な山ガールと楽しくお酒を飲みましょう！』という、誇大広告で訴えられかねないキャッチコピーを掲げて、他大学の⑮カバディサークルの男子との合コンパーティーをセッティングしたのだが……。


合コン当日。

飲み屋にやって来たお相手の男子達が鈴木先輩を見るなり「うわっ何このデブ」と⑨彼女の逆鱗に触れる発言をしてしまい、すかさず鈴木先輩がその男子の顔面にグーパンチ。

そのままお店全体を巻き込んだ大乱闘に発展してしまい、お店の方が警察に通報！

すぐさま『俺は犯人逮捕に情熱を燃やしている!!』と顔に書いてありそうなくらい暑苦しい顔つきをした壮年の刑事が駆けつけてきて、オリオンを含む、山岳部メンバーに手錠をかけたのだが、詳しい事情を聞くと呆れ果て、手錠を外してくれた。



刑事さん「まったく。もう二度とこんな騒ぎおこすなよ」

(;O□O)「はい、ごめんなさい……」







【終わり】 [編集済]

【走れ田中・羅生田】

　⑩田中は激怒した。必ず、かの邪知暴虐の表札を除かねばならぬと決意した。田中には⑧テリヤキバーガーとチーズバーガーの違いがわからぬ。田中は、町の警官である。笛を吹き、犯人を捕まえて暮して来た。だからこそ邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう夕暮れ田中は交番を出発し、戸を越え縁石を越え、十米はなれた我が家に戻って来た。田中には嫁も、彼女もない。十六の、内気な妹（二次元）と二人暮らしだ。①田中は今日も今日とて純情少女アザミちゃんと乳繰り合おうとして帰って来ていた。しかしそこにあったのは⑬戦車専用駐車場と化した我が家であった。田中は同僚の警察官に話しかけた。
「私の家が戦車専用駐車場となっているのはどういうわけか。犯人を生かしてはおけぬ」
　セリヌ……ではなく生田は「そんなわけあるか」と嘲笑した。こいつはきっと、頭が可怪しくなったのだ。田中が盟友と思っているこの男はしかし、心の内で田中を憫笑しているのであった。田中の家は十米しかない距離にあるので、生田はしぶしぶと言った風でもなく赴いた。交番にいれば②数学ガールが駆け込み「一番美しい公式は何かということで喧嘩して、⑧友達のペンタブを叩き割ってしまいました。大切な友達なので、どうにか間を取り持ってくれませんか？」と陳情されるので、それと比べれば散らかり臭い田中の家に行くことは容易いことであった。
　しかし実際行ってみればどういうわけか、田中の家は戦車専用駐車場になっていた。わけわかめ、と生田は思った。「いつも通りのこいつの狂言ではなかったのか」生田は失敗に気づき、顔を蒼くした。しまった、⑨うっかり声に出してしまった。案の定、田中はブチ切れた。
「貴様なぞ盟友にあらぬ！　⑪五円ガムの万引き犯のような顔をしおって！　いつぞやの犯人は貴様だったのではないか！」
「俺はそんなしょぼくねえ！　てか、お前の話し方変なんだよ！　現代に生きろよ！　メロスか！」
　と言った生田は田中に④ズボンのゴムを伸ばされ追い出され、泣き寝入りした。
「生田はカバディ犠牲にカバディなったのだカバディ……」田中は⑨一人カバディをしながらつぶやいた。「畜生カバディ、どうしたカバディことか。腹いせに⑤山ガールパーティーに全裸で乱入してやろうか」田中は途中でカバディと連呼しなかったため退場しようとした。一人なので自分が審判である。極めて冷静な判断であった。ちなみに全裸である。
　田中は引き返そうとして引き返せないことに気づいた。⑫生田が門を閉鎖していたのである。
「あいつ、絶対許さねえ……③ママに買ってもらったズボンを伸ばしたらお尻ペンペンされちゃうだろ……」
「しまった、このままでは暇になってしまう」
　田中は停めてあった戦車に潜り込んだ。爆撃して生田もろとも木っ端微塵にせねばならぬという使命感におそわれた。田中は操縦室のモニターで田中を捕捉し、さっそく大砲をぶっ放そうとした。
「おや、待て。このモニターは地デジ対応なのではないか」
　さっそく田中はモニターを弄った。田中は小学校の図工の時間で先生の折り紙で作った⑥金メダルを目指したことがあった。結果はビリに終わったが、その経験はしっかりと根付いていた。
『ああっ、ロミオ……！　そこの肉を食べると命に関わるわ……っ！』
『ああっ、ジュリエット……！　それでも⑭君の肉が食べたいんだっ！』
『ロミオ……！』
『ジュリエット……！』
　チャンネルを回してもこの『ロミオとカニバリズム』と言う番組がやっているだけであった。天下のNHK（窒素水素カリウム放送協会）ですらその調子であった。
「呆れたテレビだ。生かしてはおけぬ」
　田中はモニターを壊した。その瞬間、戦車は爆発した。
　生田は白目を剥いてピクピクと痙攣している田中に駆け寄ると、手錠を掛けた。
「待て、このままでは死んでしまう……救急車を呼んでくれぬか」
「黙れ！　ここで死ね！」
　生田は田中をナイフで切りつけると、警察官が犯人である特定をされぬよう手錠を外すと、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ出した。
　しばらく、死んだように倒れていた田中が、血の池の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。田中はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、家の入り口まで、這って行った。そうして、そこから、短い黒髪を倒にして、門の外を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。
　生田の行方は、誰も知らない。

【完】 [編集済]

【刑事失格】

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あるところに、【⑩田中カメオ】、海野カメコ、陸山ラテオという三人の子どもたちがいた。
三人は幼なじみだったが、カメオはいい加減で大雑把、カメコは面倒見が良く几帳面、ラテオはユーモアにあふれ快活と三者三様であった。
しかし彼らは仲も良く、小さい頃は一緒に【⑮カバディごっこ】をして【⑥金メダル】を争ったり、段ボールで【⑬戦車を作ってカメオの自宅で遊んだり】、傍目に見ても絵に描いたような仲良し三人組であった。


だが、あるとき。正確には【①カメコがラテオに惹かれていった】中学生の頃から彼らの中に亀裂が入り始める。
密かにカメコを想っていたカメオはあの手この手でアピールを繰り返すが、カメコは見向きもしてくれなくなった。またその頃、カメオは【③親の言うことに逆らえず】自身の感情と親の期待とのギャップに押しつぶされそうになっていた。カメオはそんなストレスから【⑪5円ガムを万引き】し、警察に補導されることになる。カメコとの距離はいっそう遠のくのであった。
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彼らが高校生になった頃。カメコは【②数学ガールの会】という非公認サークルと山岳部に入っていた。カメオとラテオも同じ高校である。一つだけ違うのは、カメコとラテオが交際を始めたと言うことである。
カメコはあるとき、山岳部の女友達と【⑤山ガールパーティー】として近くの山に出かけることになった。

同じ頃、美術部に入っていたラテオは新たな絵画の可能性を模索し、ペンタブでデジタルの芸術にふけっていた。遅くまで美術室に残り彫像を前にしてペンタブと向き合うラテオの元に、カメオが美術室に荒々しく入ってくる。

――ラテオ、頼む。カメコから手を引いてくれ。
――何だって？　嫌だ。断る。
――こんなに頼んでもか？
――ああ。大体カメオ、お前がカメコならどっちを選ぶ？　方やマザコンの犯罪者･･････
――黙れ･･････黙れ！

【⑨逆鱗に触れられた】カメオはラテオをペンタブで思い切り殴り殺害してしまう。

【⑧彼の壊れたペンタブ】は破棄した。
しかし、死体はどうしようもなかった上に、学校という【⑫閉じられた輪】の中ではどうしたってカメオが疑われるに決まっている。
そう思ったカメオは、これまでの恨みを込め、【(14)ラテオの両方の眼球を取り出して口にし】、姿をくらますのだった。
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その後帰ってきたカメコはラテオとカメオという二人を失った悲しみにうちひしがれていたがやがて立ち直り、
――ラテオを殺して、カメオを連れ去った犯人を必ず捕まえてやる――
そう情熱を燃やすようになった。


カメコはその後、警察学校を卒業し、捜査一課の刑事として勤務することになる。
勤務が始まってしばらくしたある日の夜間、河川敷でとあるホームレスが目にとまった。
おそらくは拾ったであろう、【④ゴムの伸びきったズボン】を履いている。
カメコが彼をよく見ると、どこかで見たような顔なのだが、全く思い出せない。
彼女は迷ったが、話しかけてみることにした。

――こんにちは。いい天気ですね。
――ああ？

男は見向きもせずに手に持った何かを口にした。カメコがそれを見ると、恐ろしく茶色になった何かわからないような代物である。お世辞にも食い物とは言えないだろう。

――何を召し上がっているんです？
――見りゃわかるだろう、チーズバーガーだ。

カメコがそれをよく見てみると、かろうじてハンバーガーらしき包み紙が見える上、糸も引いているようだ。しかし･･････
その包み紙はテリヤキバーガーのものだった。
カメコは気付いた。

――この男は、目が見えていない――

だから、【⑦腐ったテリヤキバーガーとチーズバーガーの違いがわからなかった】のだろう。

――あなた、もしかして･･････
――お前、どこかで聞いたような声だと思ったら、カメコじゃねえか？
――え？
――俺だよ、田中カメオ！　ほら、高校まで一緒だった･･････

カメコは何も言うことが出来なかった。
二人はそのまま橋の上まで来た。
カメオは一方的にまくし立てる。
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――懐かしいな。中学の頃はあんなに一緒にいられたのに、高校に入った途端･･････それも全部、あいつのせいだ。
――あいつ？
――ああ。思い出すのも汚らわしい、ラテオって奴だ。本当に嫌な奴だったよ。俺がカメコから手を引いてくれっつっても、取り合ってもくれねえんだから。だから、一発ぶん殴って目を食ってやったんだ。ハハハ･･････

カメコは黙ってカメオに手錠をかけ、施錠した。
しかし直後、彼女は手錠の鍵を外して･･････


カメオの背中を思い切り、橋から押し出した。

【終わり】

華麗なる名探偵の活躍 [編集済]

犯人逮捕に情熱を燃やしていた刑事。

ところが、犯人に手錠をかけた直後、

刑事はその手錠のカギを外して犯人を逃がしてしまった。


『・・・・その後刑事は自殺をしてしまったのでしたね?』


私は死んだ刑事の警部補に声を掛けました。


今回の事件の究明を敵である私（探偵）に依頼していることからも


警察も非常に切羽詰っているのでしょう。


『なるほど～解りました。確かにお受けしましょう。

しかしそのためには事件の全容を知らねばなりません。お話しいただけますね?』



刑事の名前は田中。


照り焼きバーガーとチーズバーガーの違いも分からない新米でしたが誰よりも情熱あふれる刑事で


ここ最近起こっている無差別通り魔事件の犯人。通称：カニバリ数学ガールを追っていました。


田中とはこの時コンビを組まされたのですが田中の親が警視庁のお偉いさんで誰も逆らえず


田中はスタンドプレーを好んで勝手に捜査を行っていて逆鱗に触れてしまい大げんかすることも多かったのですが


独自に入手した壊れたペンタブの所有者の指紋と過去に逮捕されていた５円ガムの万引き犯の指紋が一致したことによって


事件は進展を迎えました。


ですが田中は勝手に大学の山ガールパーティーに潜入しカニバリ数学ガールと接触しました。


私はすぐにでも逮捕状を取るべきだと言いましたが田中はもっと具体的な証拠を取るべきだと聞き入れませんでした。


私の刑事の勘は間違っていなかった。あの時に田中を止めてでも逮捕に踏み切っていれば…


あぁすまない、言っても仕方がないことでしたね。


とにかく田中は証拠を集めるためにカニバリ数学ガールと接触したのですがあいつは恋に落ちてしまったのです。


動機を探るとの名目でカニバリ数学ガールと親密な関係になり証拠を集めていると言っては


いちゃいちゃカバディをしたりクレーンゲームの金メダルを目指す田中を見て流石に田中に憤りをぶつけると


田中も従うしかなく自らの手で逮捕すると言い出しました。


けれど田中は犯人を逮捕した後にカギを外しみすみす逃亡させ自宅で自殺したのです。これが事件の全貌です。」




私は事件の概要の資料を読みながらこっそりうたた寝をしていました。



『ﾊｯ!・・・なるほどなのです。それでは田中さんの発見したときの状況を教えてもらえませんか。』




「はい。その後田中は自宅に帰るとゴムの伸びきったズボンで首を吊って自殺していたのです。」


「私が駆け付けた時にはもう息が無く・・・・」


そこで私は深く息を吐き出しました。


『ヴァン・ダイン第5則。動機無き事件の解決であることを禁ず！！』


「ですから、田中は彼女を愛してしまって・・・」


『ふ～む・・・つまり【田中さんは犯人を愛してしまったゆえに自殺したと？】』


「そうです！田中は犯人を愛しｔ『ヴァン・ダイン第3則。恋愛要素を禁ず!!』


『残念ながらそれはあり得ないのです。何故ならば彼は情熱あふれる刑事で誰よりも悪を憎んでいたからなのです。』


「そんな・・・いや、そんなことはない。私の刑事としての勘が


『ノックス第６条 探偵方法に偶然と第六感の使用を禁ず。』


『確かに色恋沙汰で人は殺人を犯しますが今回の件では警部補さんの主観でしかないのです。』


「まさか？！私が嘘を憑いているとでも」


『ノックス第９条 観測者は自分の判断・解釈を主張することが許される。』
　

『及び』


『ヴァン・ダイン第16則。事件と無関係な情景描写・文学手法は控えるべきである』


『そもそも先ほどの聴取に不審な点がいくつも見られたのです。』


『ノックス第１条 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず。』


『カニバリ数学ガールの素性が分かったにもかかわらず未だに名前を出さないのはなぜでしょう？』


『ヴァン・ダイン第10則。物語に関わり無き人物が犯人であることをを禁ず』


『本当は５円ガムの万引き犯の指紋照合はでっち上げなのではないのですか?』


『ノックス第８条 提示されない手掛かりでの解決を禁ず』


『あなたの話を聞くと随分強引に捜査を進めているように感じました。』


『 ヴァン・ダイン第7則。　死体なき事件であることを禁ず。』


『そもそも犯人を逃がしたくらいで自殺をしますかね?』


『逃がしてしまった犯人を殺してしまったのではないのですか?』


『oh!でっちあげならば【犯人】ではありませんね。』


『つまり。真相は真逆で【容疑者を何かの理由で殺してしまったあなたは


容疑者を犯人にしたてあげて逃亡の末の事故として処理する方法を思いついたのです。】


しかし正義感の強い田中が黙っていませんでした。


元々【あなたとは仲が良くなかった】のですが田中は刑事としての意志を貫き通し


一度は手錠を掛けましたが自首を促し手錠を外したのでしょう。しかし逆上したあなたは一度は逃走し隙をついて田中を殺害し


【容疑者と恋人関係になってしまったゆえの自殺】に見せかけたのです。』


「まるで見ていたような物言いだけど千里眼でもあるのか?」


『いいえ、ノックス第２条 探偵方法に超自然能力の使用を禁ず。』


「そんなことはどうでもいい!私ではない!田中がやったんだ!そして田中は自殺で事件は解決だ!それは間違いない！！」


『ヴァン・ダイン第18則。犯人が事故死、及び、自殺での事件解決であることを禁ず』


『あなたは田中さんの自宅について深くは言及しませんでしたが【私の手元には今回の事件の資料があるのです】よ』


『田中さんの自宅は山奥にあり当時は雨が降っており土砂崩れが起きてクローズドサークル状態だったそうじゃないですか』


【本当はあなたは田中さんに自首するように説得されて逆上し殺害してしまい自殺に見せかけたのですが変えることが出来ず第一発見者になったのではないでしょうか?】


「私が田中を殺した証拠などどこにもないじゃないか」


『 ヴァン・ダイン第15則。提示されない手掛かりでの解決することを禁ず』


『では、なぜあなたは【ズボンのゴムが伸び切っていたことを知っていたのですか?】』


『普通ズボンのゴムなどいちいち確かめないでしょう？』


『あなたはとっさに田中を近くにあったズボンで絞殺し田中が抵抗したためにゴムが伸びてしまったのでしょう』


『その後、自殺に偽称した際にゴムが伸び切ったことに気づいたのです。』


「違う！私は殺していない。きっと犯人は他のだれかだ。」


警部補の口調が荒々しくなる。


『ヴァン・ダイン第12則。真犯人が複数であることを禁ず。』


『この事件の犯人は全て同一人物であり警部補一人の犯行なのです』


『初めからあなたの発言には田中さんに対する悪意的な物言いを感じました。』


「そんなことはどうでもいい!!!!証拠を出せ！私が犯人であるという証拠を！！！」


そして探偵があるものを取り出すと警部補の顔に動揺が走りました。


『田中刑事の持っていた【手錠】なのです。この手錠に【警部補のDNAが付着していました。】』


『流石に現場の状況は完璧に痕跡を消されていましたがここだけは逃しましたね。』



『【田中刑事があなたに手錠をかけ自首を促して外した】以外の理由があるのなら是非お聞かせいただきたいのです。』



こうして警部補の逮捕によってこの事件の幕は下りました。



ハンバーガーの味を巡って田中と大喧嘩し


田中を誤認逮捕させるために証拠をねつ造したのですが田中に気づかれて殺害。


ねつ造を誤魔化すために容疑者を逃亡したことにして警察から逃れるために慌てて飛び出して来た事故に見せかけ殺人。


そして田中の死亡時間をずらす為に自宅に連れ帰ったのですが雨で帰れなくなってしまい


あんまり日にちが経ってしまうと腐敗が進んでしまうため仕方が無く第一発見者になったのでした。






【ガラス越し】に『警部補と向かい合っていた』探偵は【依頼主の警部】に敬礼すると『取り調べ室』を後にしました。


なぁ～に。簡単な事なのです。警察内部も警部補の事を怪しんでいて身辺を探るために田中とコンビを組ませていたのでした。



そして警部補こと連続通り『魔』にして『カニバリ』数学ガールである真犯人は【新しく作られた特別軍刑務所】に収容されることとなりました。



皮肉にも田中の自宅を戦車専用駐車場にして新しく作られた特殊の刑務所にね。　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　oh～～　||Φ|(|ﾟ|д|ﾟ|　)|Φ||　今回はせっかく警部補となって警察内部に入り込めたのに(終わり) [編集済]

【第24回ウミガメ大学サークル頂上決戦】～波乱の田中～

司「さあ始まりました。一番優秀なサークルはどこだ！
　　第24回ウミガメ大学のサークル頂上決戦！！」

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司「司会は私、クイズサークルの長、柿沢　司（かきざわ　つかさ）が務めさせていただきます。」
よろしくお願いします！！」

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司「それでは、予選という狭き門を無事くぐりぬけ、見事決勝に進んだ三人を紹介しましょう！」

司「まずは、国際数学オリンピックの代表であり、金メダルを目指している数学ボーイ！(6)
この場でも金メダルをとれるのか！　数学サークル代表、柿川　数多（かきかわ　あまた）さんです！」

数「数学ガールのみんな！　数学たのしんでいるかー！」(2)

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司「続いて、そこに山がある限り登り続ける、難関がある限り超え続ける！
サークルの頂上でもヤッホーと叫べるのか！　山岳サークル代表、柿山　岳（かきやま　がく）さんです！」

岳「優勝したら、山ガールのみんなをよんでパーティーするぜ！」(5)

イェーーーーー!　パチパチパチパチパチ

司「最後は、田中。以上で解答者紹介を終わります。」(10)

田中「ちょっとまて！　俺も褒め称えるように紹介しろ！」

司「ハイハイ。所属数が一人であり、別名がクローズドサークルである、カニバリサークル代表の田中。(12)
今はゴムが伸びきったズボンをはいております。」(4)

田中「おい、これはちゃんと意味があってな、カニバリ神を拝めるものとして、神聖……」(14)

司「それでは気を取り直して、早速はじめていきましょう！　問題！」

司「第一問。早押し問題です。カとバが入る4文字の……」

ピンポン　田中「カニバリ！」

ブブーーーーー！　司「お手つきは－10点です。」

田中「おい、ちょっと待て。何で神の名前が正解ではないんだ？おかしいでしょ！
カニバリ神の祟りがいずれ……」

司「改めて問題を読みます。カとバが入る4文字のスポーツ名といえば、何？」

ピンポン　岳「カバディ！」(15)

ピンポンピンポンピンポンピンポーーン

司「大正解です！　10点入りまーす！」　岳「やったー」

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司「岳さんがまず、いい出だしをみせました。
田中が暴れているようですが、どんどん参りましょう。」


～～～～約2時間後～～～～



司「さあ、いよいよ最後の問題になりました。ただいまの得点。
数多さん、270点。　岳さん、280点。　田中、－1020点。」

オーーーーーー

司「でも次の問題は最高50点もらえるチャンス問題！優勝はまだわかりません。」

岳「逃げ切りたいなあ」　数「追いついて優勝してやるよ！」
田中「オイ、いくらなんでもカニバリ神を侮辱しすぎでは……」

司「最後の問題は書き問題です。問題！
照り焼きバーガーとチーズバーガーの違いが分からない人に、大喜利風に違いを教えてください。」(7)

司「それでは皆さん、お手元のペンタブでお答えください！」

～～30秒後～～

司「時間です！　みなさん、順番にお答えください！　岳さんから。」

岳「照り焼きバーガーは愛の味。チーズバーガーは恋の味。二つとも食べれば恋愛は成功します。」(1)

オーーーー

司「なるほど！　甘酸っぱい答えですねー。　少し無理やり感はありますが、ドラマチックな解答なので、30点差し上げます！」

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司「これで岳さんは310点！　数多さんが40点とらないと岳さんの勝ち、50点満点だったら数多さんの優勝です！
それでは、数多さん、お答えください！」

数「親に逆らえない子供にとって、ハッピーセットではチーズバーガーは食べられるが照り焼きバーガーは食べられない。」(3)

オーーーーーーー

司「面白いですね！　納得感あふれるすばらしい解答です！　満点の50点を差し上げます！」

司「よって、優勝は、数学サークル代表の、柿川　数多さんです！　おめでとうございます！」

パッパパーーーン　ワーーーーー　パチパチパチパチパチパチ
数「みんな、ありがとうーーーーーー」

司「以上をもちまして、第24回ウミガメ大学のサークル頂上決戦を終了いたしまーーす！」

田中「ちょっと待った！」

盛り上がっていた会場を再びシーンとさせたのは田中の言葉だった。

田中「俺のすばらしい解答、まだ見せてねーーじゃないか！」

司「……田中、落ち着いてください。あなたの解答がなにであれ、あなたは間違いなく最下位ですよ。
見せても大会的にまったく盛り上がりません。」

田中「それでも見せるっていうのが解答者に対する礼儀ではないのか！」

司「どうせ、カニバリ神に関する暴論なんでしょう！」

バーン！　会場内を大きな音がなった。

田中「いい加減、カニバリ神への冒涜をやめろ！」

田中は最後の問題の解答に使っていたペンタブを、地面に思いっきり叩きつけたようだ。
ペンタブは壊れてしまった。

岳「おい、田中！　いい加減にしろ！　台無しじゃん！　警察よぶよ！」

司「いや、警察は呼ばなくても……」　岳「もしもし警察？　器物損壊の現行犯です。」

しばらくすると、熱意にあふれた一人の刑事があらわれた。

刑事「田中！　器物損壊の現行犯で逮捕する！」

ガチャ　現れた直後に手錠をかける熱血刑事。

田中「おいちょっと待て！　俺の話を聞け！」

刑事「何だね。田中」

田中「いいから外せ！オイ！」

刑事「は、ははい。」

田中の威圧に負けてすぐに手錠を外した刑事。(問題文その1)

田中「聞いて驚くな。俺が所属しているサークルの本当の名は、探偵サークル。
俺はただ変人を装っていただけさ。」

数「何！」　司「……」

田中「わけがあってわざとこのペンタブを壊してもらったよ。
この壊れたペンタブの裏にしっかりついているこのガムの包み紙は何かな？」

司「ピクッ」

刑事「オオ！　これは！　あの多発している5円ガム大量窃盗事件で盗まれたガムのうちの一つではないか！」
製造番号もピッタリ一致しているぞ！」

司「ピクピク」

刑事「つまり、この壊れたペンタブの持ち主が重要になるな。(8)
このペンタブ、お前のものなのか？　田中！」

田中「いいえ、違います。確かに私の手にずっとありましたが、ずっと台に張り付いていました。
私が馬鹿力で壊すまでは。これは、この大会を主催しているクイズサークルのものでしょう。」

司「（疑われちゃう、疑われちゃう）」

刑事「フム、このペンタブには、もともとの持ち主である人の名前が書かれているようだな。
なになに、「つ」「か」「さ」」

司「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！！！！！！！！！！！！！！」

刑事「お前か、司っていうのは！　よし、窃盗の容疑で逮捕する！」

ガチャ　田中「俺じゃない！」

刑事「あ、ゴメン。今度こそ」

勢いで間違えてかけた手錠をすぐにはずす刑事。(問題文その2)

ガチャ　柿沢　司　21歳　連続5円ガム窃盗事件の犯人として逮捕された。(11)



～～～数日後～～～


数「司は、昔、コンビニの店員の態度が悪かったからなのか、
うっかり逆鱗に触れてしまい、コンビニの店員と大喧嘩したらしい。(9)
それで、司がすべて悪いというようにされてしまい、コンビニに出入り禁止になってしまった。」

岳「それでコンビニのことに深い恨みをいだいて、5円ガムを何個も盗んでいたのか～」

数「でも、田中がいたのは探偵サークルだったのか。びっくりだぜ。
この情報をすでにつかんでおり、ずっと司を追っていたって。」

岳「田中が器物損壊をしたのは事実だけどよ、今回のことで警察に目をつぶってもらい、さらに感謝状をもらったってな。何でもあげるといわれたらしいよ。
それで田中はなにを頼んだと思う？」

数「なに？」

岳「自宅を戦車専用駐車場に改造してほしいってさ。カニバリ神の恩恵のためって。」(13)

数、岳「……」


数、岳「やっぱりあいつは変人ジャーーン。」


終わり [編集済]

タイトル：心の底からどうでもいいこと

「なら仕方ないですね」
オリンピック射撃競技で金メダルを目指している（０６）刑事は、
田中の手に掛けられた手錠の鍵を外した。（１０）

事の次第は、こんな感じである。


【１日目】
湖の真ん中にある小さな島には、田中の自宅兼ペンションがある。
一日に一回、小舟による送り迎えがあるだけの、辺境である。
クローズドサークルと呼んでも差し支えない。（１２）
もちろん駐車場つきで、
有事の際は戦車専用駐車場として重要な拠点となる。（１３）
車や戦車を小舟で島まで渡せるのかという疑問はこの際どうでも良い。

世界の霊峰から帰って来たばかりの山ガール達が、
お疲れ様パーティーのために田中の自宅兼ペンションに集まった。（０５）
山を知り尽くしているガール達。
そして同じく山を知り尽くしている田中。
彼女達と田中の気が合うのは当然だ。
親に逆らえないところもちょっと似ている。（０３）

「いらっしゃい、山ガール達」
田中のもてなしを受ける山ガール達。
さぞかしお腹を空かせているだろうと気をきかせた田中は、
照り焼きバーガーとチーズバーガーを彼女たちに用意していた。
しかし、そこは田中の妙技ゆえか、
その違いが彼女達にはさっぱり分からない。（０７）
山ガール達はバーガー放棄宣言（２０１５年４月３０日批准）をし、
駐車場でカバディを始めた。（１５）
「カバディカバディカバディカバディ……」

カバディの声は深夜までやむことはなかった。

【２日目】
田中が死体のふりをしているのが、山ガール達に発見された。
死体のふりをしている田中の手には壊れたペンタブが。
「このペンタブは、本当に田中さんのもの？」
山ガールの一人がそんな疑問の声を発した。（０８）
確かに、田中が手にしているからと言って
田中の所有物であると決まったわけではない。
偽装工作、という可能性もある。

田中は死体のふりをする直前、そのペンで何か書き残そうとしたようだ。
「壊れているのに、何かを書き残そうなんて、バカだよね」
壊れていてはメッセージは残らない。
「待って。このペン、油性インキペンになってる」
ペン先を良く見ると、確かに黒い。
「タブレットの裏、黒い文字で何か書いてある」
山ガール達はタブレットの裏に注目した。

『５円ガムを万引きしたものに天罰を』

山ガール達の緊張が高まる。
この中に、５円ガムの万引き犯が。
そして田中をこんな目に合わせたのはその万引き犯だ。
特定、せねば。（１１）

「田中さんは５円ガム販売業者でもあった」
山ガールの一人が部屋の棚を指さす。
そこには数学ライトノベルの傑作、『数学ガール』が飾られており、（０２）
表紙には『５円ガム売り場』と殴り書きされている。
『数学ガール』も田中にとってはただのチラシの裏でしかないらしい。
そして、５円ガム売り場と化した『数学ガール』周辺には
肝心の５円ガムがない。
「５円ガムは何者かに盗まれた……」
つぶやく山ガールの一人。
そして、『数学ガール』を手に取って中身を読む。
「ねえ、これ！」
彼女は他の山ガール達に『数学ガール』の中身を見せた。
なんと、『数学ガール』の恋愛部分が墨で執拗に塗りつぶされている。
僕とミルカさんのあんなやり取りやテトラちゃんとのこんなやり取りや
ユーリとのそんなやり取り。
『恋愛ます』（０１）は『数学ガール』の売りですらあるのに、
田中はそれを真っ向否定し、
替わりに５円ガム売り場の肩書を押しつけている。
「『数学ガール』の内容が田中さんの逆鱗に触れた」
「その結果、田中さんはガールズと大げんか。そんなところ？」（０９）
田中とガールの確執。

ぐうううぅぅぅ。

山ガール達のお腹が鳴った。
そう言えば、何も食べていない。
本来なら田中が食事を提供してくれるはずだったのだ。
仕方がないので、山ガール達は田中をカニバることにした。（１４）
田中は今全力で死んだふりの最中だ。
そんな田中を本当に死なせてしまってはまずい。
なのでちょっとずつ甘噛みすることで山ガール達は手を打った。

謎が解けないまま、日は暮れていく。

【３日目】
「何これ？！」
山ガールの一人が叫んだ。
彼女はゴムの伸びきったズボンを手にしている。（０４）
「昨日履いていたズボン。履こうとしたらゴムが伸びていたの」
一体誰がこんなことを。
「おそらくは謎を解こうとする私たちへの妨害、もしくは警告」
真犯人が目的を達成する前に、何とかしなければ。
山ガール達はこれまでのことを思い出しながら捜査を始めた。

駐車場。各駐車スペースには山の名前が振られている。
「エベレスト、アコンカグア、マッキンリー……。あれ？」
「どうしたの？」
「キリマンジャロがない。前回来たときはあったはず」

壊れたペンタブ。
『５円ガムを万引きしたものに天罰を』の意味を考えてみる。
「田中さんは、５円ガム万引き犯を恨んでいたのかな？」
５円ガムを全て盗まれても、被害金額はたかが知れている。
では、どういうことだろうか？

『数学ガール』の恋愛部分。
「どんなやりとりだったっけ？」
いろいろあったことぐらいしか思い出せない山ガール達。
「数式部分はきれいなままだね」
きっと田中には手が出せなかったからなのかもしれない。

伸びきったゴム、失われたキリマンジャロ、大したことない被害額、
『数学ガール』の恋愛部分への強い敵意。
このことから導かれる推理は……。

「キリマンジャロと言えばコーヒー」
「コーヒーの中には１００円で飲めるコンビニコーヒーもある」
「コーヒーは恋愛と深い関係がある。恋のように熱いコーヒー」

彼女たちは『コーヒー』へとたどり着いた。

「コーヒー、コーヒー、あっ！　コーヒーガム！」
「あったね、そんなガム」
「田中さんの好物だった」
「分かった、真相が」
山ガール達はずっと死体のふりをしてがんばっている
田中の口をこじ開けた。
口の中にはコーヒーガム１年分。
２日以上噛み続けられたゴムは
伸びきったゴムのように（０４）、デロデロになっている。
山ガールの一人はそのガムを口から取り出した。入れ歯ごと。

「おめれとう！　正解でふ」

死んだふりをやめた田中は
山ガール達にお祝いの言葉をふがふがと述べた。

山ガール達は軽犯罪の現行犯として田中を拘束し、警察に通報した。


【そして今】
「全ては親の指示でやったことです。逆らえなかったので」（０３）
田中は現場の自宅兼ペンションに駆けつけた刑事に証言した。
刑事は今度のオリンピックで金メダルを取るため、（０６）
小舟に向かって射撃をしながら田中の言うことを話半分に聞いている。
「彼女たちも僕も山好きだし、親に逆らえないところが似ているし」
田中の証言は続く。
「笑って許してくれるかな、と思ったんです」
刑事のながら射撃訓練も続く。
「でも一方的に通報なんてひどくないですか？」
刑事は射撃を一時中断した。
「ひどいというか、そういうことで俺の手を煩わせないでくれ」
「どういうことですか、刑事さん？」
田中は刑事の意図を聞く。
「俺の夢は重犯罪人を逮捕することと、金メダルを取ることだ」
「つまり僕のことはどうでもいい？」
「そう、どうでもいいんだ」
「なら仕方ないですね」
田中は納得してうなずいた。
そして、心の底からどうでもいいと思った刑事は、
田中の手に掛けたばかりの手錠の鍵を外した。
「逃げていいぞ」
刑事に言われた田中は、無罪放免万歳とばかりに逃げ出した。

そこを刑事が拳銃でダーン！

「そう、どうでもいいんだ」

＜終わり＞ [編集済]

ラテ欄

カバディ【⑮】で金メダルを目指せ【⑥】と自宅が戦車(自家用車)に乗って戦場(試合会場)へ行く為の駐車場と化すほど【⑬】親に徹底的にしこまれた【③】が、
練習中、舌を噛んでしまい【⑭】、選手生命が絶たれてしまった上に、
密かに想っていた人がライバルと付き合い【①】、何を食べても味がせず【⑦】、
自暴自棄になり五円ガムを万引きし【⑪】刑事に捕まるが、まだ子供と言う事であっさり釈放された【問題文】探偵の事件ファイル。

山ガールパーティー【⑤】中に、天候が急変し山荘に閉じ込められて【⑫】大喧嘩【⑨】して殺害されていた数学ガール【②】。
現場に残されたズボンのゴムは伸びきり【④】、ペンタブは壊れていた【⑧】。 [編集済]

主演：田中【⑩】。

(終)

提クレ

この番組は、

数学オリンピックで金メダルを目指す⑥少女②育成恋愛①ゲーム「山ガールパーティー⑤」
一目では違いがわからないなバーガー⑦を大喧嘩⑨にならない様に順番通りにお客さんに提供するパズルゲーム「カバディ⑮」
戦車専用駐車場と化した自宅④をゴムの伸びきったズボン⑩を片手に取り戻せ田中⑬!!痛快アクションゲーム「カニバリ⑭」
５円ガムの万引き犯⑪や壊れたペンタブの所有者⑧を特定する推理ゲーム「情熱刑事」問題文
を販売するクローズドサークル社③ [編集済]

の提供でお送り致します。

※注意　ゲームはご両親の言う通り③1日1時間。

(終)

なんか今回は(=゜ω゜)ボー

「おい、今日は合コンだっつってんだろ？勉強なんか切り上げろよ」
「うるさいな、オレは忙しいんだ。いかねーよそんな女遊び」
「そう言うなって、ちゃんと①恋愛ますよ～？今日は珍しい⑤山ガールとパーティなんだってばよ」
「何が山ガールだよ、ヤマンバじゃねーか、山ガールが流行るのは２０１０年過ぎだ」
「お前さんたまにわけわかんないこと言うよね。んなもんはやるわけねーじゃん」
「うっさい、オレだって意味がわかんねーが、世の中のはやりってのはそ～言うもんなんだよ！
②数学ガールとかいうわけわかんねもんが出てくるし、リケジョとかが流行ったりすんだよ！未来は」
「ふーん。リケジョね、ああ、あの⑮カバディの弟子ますか？」
「バカンティ教授の弟子だよ！」


ああ、この合コン狂いの軽い男の名前は田中１８歳。オレの幼なじみだ。
そしてオレは・・当年とって・・いや、年齢など意味は無い。

なにせオレは２０００年から２０１５年までを繰り返している・・
いや繰り返ささせられている。

理由はわからない。２０１５年、田中は死ぬ。それを痛烈にくいたオレを神だか悪魔だかが目をつけたのだろう
オレは記憶を保ったまま２０００年時点、高校生時分の自身の上に意識を飛ばされているのだ。

それ以来、オレは田中田中の死を防ごうともがき続けている。

もう何週目だろうか？普通のタイムスリップとは違い意識だけが記憶をたもったまま高校生の自分に上書きされる。
何十周も繰り返しているのだ。普通に体ごとのタイムスリップであれば、もうとうに老衰で死んでいるはずだ。
ところはそうはならず歴史は繰り返す。まるで犯人を未然に捕まえるまであくことのない
⑫クローズドサークルに閉じ込められたかのようだ。

これだけ長い間くりかえしてなぜ防げないのかって・・？

簡単に言ってくれるが、これが意外と簡単ではないのだ。
理由はわからないが歴史というものは全てを完璧に繰り返すわけではない。
何故か微妙に変わっていくようなのだ。

オレが最初にいた２０１５年は艦これなるものが大流行で、田中の部屋は連合艦隊かというほど艦隊でうめつくされていたが
２周めの時のやつの部屋はあたかも⑬戦車の駐車場であるかのごとく、戦車にのった美少女フィギュアにうめつくされていた。

高校生にもなって⑪５円ガムを盗んだ田中の武勇伝は、８週目には⑥金メダルチョコを盗みに駄菓子屋に押し入った　というものになっていた。

１８週目。田中はアシスタントをしていた漫画家宅でうっかりと⑧ペンタブを壊してしまい、
⑨その持ち主の逆鱗に触れ殴り殺された。

１９週目、田中の職を変えてやろうと強引に服飾関係に二人で就職するように仕向けたら、ゴムの伸びきったズボンを納品されたという言いがかりを付けられて
田中は納品先の社長に殴り殺された。

もう訳がわからない。

２０１５年５月１日。この日に田中から目をはなさなければいい。
そう考えたおれは今周では刑事になっていた。誤認でも冤罪でもなんでもいい、田中をとっ捕まえて１日留置所にでもぶち込んで
１日じゅう一対一で尋問していれば・・あるいは・・

そう考えたからだ。

こうして此処１年ほど、捏造した事件の犯人逮捕に情熱を燃やしていたおれはこの日田中を逮捕し留置所で尋問を始めた。

「や～オレちゃんの執念もすごいねぇ無駄なのに」
「あ？冤罪だとでも言うのか？まーいいさ今日一日は付き合ってもらうぜ」
「いや、そんなことじゃなくてさ。うん。オレちゃんは【天に召します我らが父】って信じるタイプかな？」
「神ってやつか？」
「そそ、③親には逆らえないんだよね？」
「？」
「うーん、例えば昨日　照り焼きバーガーとチーズバーガー　どっちを食べるかによって今日がなにか変わるとと思う？」
「いや、⑦わかんないね。それこそ神のみぞ知るだ」
「これがねー、大きくは変わらないんだよ。その程度では世界線は移動しない」
「？」
「その程度では歴史は変わらないんだなぁ～。歴史を変えたければそれこそ、前日には⑭カニバって人間の数を変えるくらいしないと・・
まあさ、お前さんはよく頑張ってくれたよ。でもさオレの方もなんども繰り返すの疲れたからさ、もうループさせないでいいと思うぜ・・？」

・・・なるほど、こいつも一緒にループしていたわけか。道理でたまに未来をしっているような物言いをするわけだ・・・

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

脳内Rattar１「んで、ここからどう落とすん？」
脳内Ratter２「いやさ、では大きく前提を崩してやるよと自殺する【オレ】をみて、田中が「またダメだった」といｈ・・」
Ratter1「パクリじゃんｗｗ」
Ratter2「パクリだな。まーいいんじゃね？パーカー着ただけでカゲプロとかいうパクリになるらしいし・・フード男シリーズとかそのイメージだったし」
Ratter1「いやダメだから！」

終われず(=゜ω゜)ボー [編集済]