彼は、ベテラン工作員のコードネーム“オリオン”と共に、潜入任務から撤収して無事帰還している最中だった。
撤収ルートは山中の道無き道。二人が川に突き当たり、渡ろうとしたところで、彼らの耳に足音が聞こえた。
『敵を確認。二名』
オリオンは手で指示を出し、敵の一人の後ろから忍び寄って首を手刀で鋭く打ち、気絶させた。
しかし、もう一人の敵に川に落とされてしまう。
すかさず、その敵をも川へ引きずり込むオリオン。
二人が川の中で組んずほぐれつの大乱闘を繰り広げているところで、鈍いHAL2000はやっと事態の深刻さに気付き、オリオンに加勢して、無事に敵を倒し、帰還することができた。
しかし、彼は後日、彼の上司からこっぴどく叱られ、オリオンからはコンビ解消を言い渡された。
いったいなぜ?
【参加テーマ:私に私の顔文字を下さい】
オリオン様の名前を使わせていただきました。
HALさんはハンドサインを理解してなかったのですか?
No! 一応、理解してました。
加勢したのがまずかったですか?
No! 加勢しなければ、オリオン様が危険でした! [良い質問]
オリオンさんが敵1人を気絶させるのと同じタイミングで、HALさんはもう1人を気絶させとかなきゃだめでしたか?
No。それが本来は望ましいのでしょうが、新米のHAL2000にはできませんでした。
そもそも、敵に追いつかれたのはHALさんのミスだったとか?
No、HAL2000のミスというよりは、敵のパトロールルートの変更でしょうか。
オリオンへの加勢が遅れたことが、叱られた原因ですか?
No、「加勢したこと」自体は、賞賛されるべきことでした。
オリオンさんがHALさんに出したハンドサインは、加勢しろという指示でしたか?
Noですが、あまり重要ではないです。予定では、オリオン様が一人で倒すつもりでした。
加勢の仕方がまずかったですか?
Yes! まずすぎたのです。 [良い質問]
加勢の仕方がマズかったんですか?
Yes! マズすぎたのです。 [良い質問]
上司から叱られたこととオリオンから解散を言い渡されたことの理由は同じですか?
Yes、同じ理由ですね。
オリオンさんが危ない!迷わず川に飛び込み敵に掴みかかって殴る蹴る! オリオン「こらー!私を殴るな!」ですか?
Noですが、オリオン様に被害をもたらしたという点では、近いです! [良い質問]
全裸で参戦しましたか?
No! それじゃ厳重注意を通り越してクビになっちゃいます!
オリオンさんは女性ですか?
YesNo、どちらでも通用しますね(問題上も、解説でも)。
オリオンさんが溺死しかけましたか?
Yes! もう少しで目の前の川ではなく、三途の川を渡るところでした。 [良い質問]
HAL2000は、川に入りましたか?
No、HAL2000本人は入ってないですね。
川の中ではなく茂みでも成り立ちますか?
No! 成り立たないのです! [良い質問]
暗い中誰が誰かよく見えないのに発砲したりしましたか?
No、彼らは銃は持ってませんでした。
川岸から弾丸をぶっ放しましたか?
Noですが、なにかぶっ放しました。
HALさんは何か武器を使いましたか?
Yes! 格闘の弱いHAL2000が、とある武器を使いました。 [良い質問]
川の流れを加勢しましたか?
No。
スタンガンですか?
YES!! スタンガンを使っちゃいました。 [正解][良い質問]
HAL2000は「オリオンさんっ!今助けます!」とコードネームを叫んじゃいましたか?
No!w ほんとはあんまり敵の前で言っちゃいけないんでしょうね。
ずぶ濡れでオリオンさんと格闘している敵にスタンガンを使ったので、敵だけじゃなくオリオンさんまで感電しちゃいましたか?(あ、上のやつ正解ついてた…) [編集済]
YES! そういうことなのです。 [正解][良い質問]
ずっと前から聞きたいと思っていたんです……2001年宇宙の旅は快適でしたか?
旅に行ったのは、私の父のHAL2000シニアですね。私は宇宙なんて怖くて・・・・・・(実は映画見たことないんです。この名前は父の命名でして)。
顔文字探してる間に終わっていました……とりあえず、電撃のせいでオリオンの髪の毛は、実験に失敗したギャグ漫画の博士みたいに、クリンクリンですか?w
Yes、そうなりましたが、川の中でしたからねw
オリオンさんはそれ以降スタンガンがクセになりますか?
Yes、その時から電気ショックに目覚めました。ですよね?
「HAL2000、フィルムは持ったな?」
「はい、先輩。ちゃんとここに」
撤収ルートの道をしばらく行くと、行く手を遮る川に突き当たった。
「川ですね・・・・・・どうしますか?」
「見たところ、それほど深くもなさそうだ。ロープで渡ることにしよう」
「はい」
「静かに!」
声を潜めた二人の耳には、草が踏まれ、枝の折られる音が近付いてくるのが聞こえた。
オリオンはその方向に親指を下げ、人差し指と中指を立てた。
『敵を二名発見』の合図だ。
HAL2000はその場にしゃがんで動きを止め、オリオンはストーキング歩行で敵の背後へと迂回した。
その数分後、HAL2000の耳には何かが倒れるような音と、大きくて重い物が二つ、水の中へ落ちたような音が聞こえた。
彼はすぐに音のした方へと向かい、状況を確認する。
――この倒れている男は、先ほどの敵の一人だろう。ではもう一人と、先輩は――
HAL2000は川に目をやり、思わず尻餅をついた。
オリオンと敵の一人が組み合っている。
形勢は互角のようだが、オリオンがバランスを崩した。
その隙を見逃さず、敵は膝蹴りを入れ、オリオンの首に手をかけた。
――まずい。このままでは、先輩が危ない。何とかしなくては――
しかし、格闘訓練で勝ったことのないHAL2000が丸腰で組み付いたところで、オリオンの邪魔になるだけだろう。
HAL2000は腰に手をやり、このような非常事態の時のための武器を取り出した。
テーザー銃。数メートルの距離を置いて攻撃できる、スタンガンの派生系だ。
――これで敵を気絶させれば!――
HAL2000は、迷うことなく安全装置を外し、敵に向けて引き金を引いた。
【要約】
HAL2000は、川に落ちて戦っているオリオンを援護するため、スタンガンを使った。
言うまでも無いことだが、二人とも感電した。
参加します[編集済] [03日20時48分]
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