悪役 燃えるゴミ セレブっぽい

瀬麗部 カメオが超セレブな所以は、その何処までもケチ臭い節約魂が成した賜物であった。



朝起きると質素な朝食を摂り、優雅なコーヒータイムは高くつくのでWax Coffeeを飲み、ガス代が勿体無いので冷水のシャワーを浴び、鼻セレブなど見るのも贅沢だ！と高級古新聞で鼻をかむ。



もはやセレブなのか守銭奴なのかわからない瀬麗部であったのだが、そんな彼にも野望があった。



そう、世界征服をして消費税という制度をこの世から撤廃することである。



しかし、世界征服の為に核爆弾やミサイルを買う金はない。



いや、金はあるのだが瀬麗部の守銭奴魂がそれを許さなかった。





どうにかしてゴミだけで世界を恐怖に陥れることは出来ないものか…



ゴミだけで、ゴミだけで…うーーーん…



瀬麗部は無い脳ミソで精一杯考えた。そしてついに思い付いた。





「そうだ！宇宙空間から大量にゴミを撒けば地球の引力で引っ張られて、世界中にミサイルと同じ威力の攻撃を与えることができるぞ！」







彼はその案を実行した。幸い金はたくさんあった。



ゴミはゴミでも、重工業で廃棄された巨大な鉄の塊だ。





この鉄の塊を宇宙空間からばら撒くと、大気との摩擦により燃え、火の玉となって地上に降り注いだ。





そのほとんどは摩擦熱で燃え尽き、地表に届くことはなかったが、その過程で人工衛星や宇宙ステーションなどを破壊し、世界各国の通信が機能しなくなり、結果、世界中を恐怖に陥れることに成功した。(無理矢理過ぎwごめんなさいww)



なんやかんやで世界征服を達成した瀬麗部だったが、結局は核爆弾やミサイルを購入するより遥かに多くの財産を失い、今では一文無し。





両親も離婚し、今では母親の旧姓を引き継ぎ、故地木 カメオという名になった。