持ち家にあこがれない北国（冬の雪が怖い）

ホ

ーディの夫妻は、もともと猫を飼っていた。

名はエメラルド。瞳の色から名づけられた。

大変美しいペルシャで、自慢だった。



転居に伴う売買契約の折、シンプオン夫妻はエメラルドに一目ぼれをした。



一度は２億円で売買契約を結んだものの、どうしてもあの猫、エメラルドが気になって仕方ない。



「ホーディさん、頼みがおますのや。」

「何ですか？シンプソンさん（相変わらず変な訛りだな）」

「エメラッドちゃん、やったっけ？あのペルシャ猫」

「え、ああ、ええ。エメラルドです。（何その巻き舌！？）」

「一生のお願いがあるんですわ。」

「え？ええと、何でしょう？（子供か！？）」

「２０００万、上乗せしますよって、エメラッドちゃんゆずってもらえんやろか！？」

「その巻き舌どうにかせえええい！（エメラルドを譲れですってええええ！？！？）」

「あんさん、本音と建前が逆転しとるで」

「あ、失礼。エメラルドを譲れって、しかも２０００万円って！？」

「せや。犬は人はつき、猫は家につくというやないか。それにな？うちのカミさんがどうしてもエメラッド…エメラルドちゃんをほしい言うねん。わしもあんなに美しい猫ちゃんは初めてや。」

「む、むぅ…」

「猫、家変ワルすとれすヨ。」

「エイミィ」

「タカラ、エメラルゥド、お願イするヨロシ。」

「エイミィ…わかりました。お譲りします。大切にしてやってくださいね。」

「お、おう。一言ええか？」

「はい？」

「わしのエメラッドとおんしのカミさんのエメラルゥド、対してかわらんやないかい！」



＊オプションとして猫（ペット）ごと譲ってくれたら上乗せするぉ（＾ω＾）