妻の私はその願いを叶えようとしたのだが、夫は喜ぶどころか嫌がり、私の申し出を断った。
けれど、私はそれで満足した。
どういうことだろう?
最後の晩餐はスープがいいな
夫の職業は重要ですか?
NO 職業は関係ありません
延命治療は関係しますか?
NO 医療技術は関係ありません
夫と離婚したいのですが自分から言い出すのが嫌で「ありのままで~」を歌い続け夫から離婚を申し出るまで粘りますか?
NO ありのままにれりごーません!
妻は夫の体を冷凍保存しようとしますか?
NO オーバーテクノロジーません
夫の趣味は重要ですか?
NO 趣味というより…
最期まで天邪鬼な自分らしくありたかったのですか?
NO あまのじゃくではありませんでした
夫の願いがかなうと私は困りますか?
YESNO 「自分らしくありたい」の内容によっては、困るものもあったかもしれません
断られると解っていて提案しましたか?
YES! 絶対に嫌がるとわかっていて提案しました! [良い質問]
エンバーミングは関係ありますか?
NO 保存しません
私は夫が自分らしくあるうちに安楽死させようとしましたか?
NO 高瀬舟ません
夫の頭のことですか?
NO 頭の話ではありません
最後まで自分らしくありたい→じゃあ今死ねば?→やだ!生きる!→よし!生きろ!……ですか?
NO 素敵な話ですが違います
夫はフサフサしてますか?
YESNO ハゲは関係ありません
夫は病気ですか?
YES ですが夫の病気やその原因の特定は必要ありません
夫は犯罪者ですか?
NO しかし良い人だったかというと…
夫にとって恥ずかしいことでしたか?
NO 恥ずかしくはありませんが…
夫は浮気をしていましたか?
YES! 夫はあまり良い人ではありませんでした! [良い質問]
妻は離婚を申し出ましたか?
NO 夫が死ぬまで夫婦でいます
浮気相手に会わせようとしますか?
NO 浮気については掘り下げなくて大丈夫です
他に重要人物がいますか?
NO 二人だけです
夫は暴力的な人物でしたか?
NO DVません
夫は一人でふらふら~とどっか行っちゃう人でしたか?
YES そういうタイプでした
「ベタベタ付きまとうな!俺は一人が好きなんだYO!」と浮気やら勝手な事を散々やってきた夫。「あ、一人がいいんだっけ。んじゃもうお見舞い来ないから。」「ちょ!待って、面倒見て。お願い。」と頭を下げさせて( ̄ー ̄)ニヤソ、ますか?
NO それもいいですねw
妻の提案は夫以外の人でも嫌がるようなことですか?
YES 嫌がるはずです! [良い質問]
夫の願いは最後まで悪い人でいることですか?
NO 夫は自分が悪い人だとは思っていませんでした
夫は一ヶ所にとどまらない旅人のような人で、「『最期まで自分らしくありたい』ならあの世へ旅立て」と妻は提案しましたか?
NOですが死に関する提案ではあります! [良い質問]
「じゃあ、残された時間でそれを一緒にやりましょうよ。」と提案しますか?
NO 一緒にはやりません、妻だけがやります! [良い質問]
「じゃあ、いつどこで死んでもいいように、あなたのお葬式の手はずだけは整えておくわね。」と言いましたか?
NO 葬式は関係ありません
「じゃあ、あなたが私の知らないところで死んだら、無縁仏として扱ってもらうわね。」と言いますか?
NO お墓は関係ありません
妻の行為は犯罪ですか?
実際に行動していないのでNOですが、妻が提案通りに行動したらYESです! [良い質問]
>>27なら………私が引き継いでやってあげる?
YESNO 引き継いで、とは意味合いが違いますが、妻は夫が普段やっていたことを真似るつもりです! [良い質問]
夫は度を超えた悪戯好きで、妻が使っている最中の掃除機のプラグを抜いてしまうような人。なので31より、今度は妻が夫の生命維持装置のプラグを抜きますか? [編集済]
具体的にはNOですが、状況的にYES! なのでこちらを正解とします! [正解]
彼と結婚した瞬間から、私はただ彼のためだけに生きてきた。
病室の淀んだ空気の中、無機質なベッドに横たわるしかできない夫。
幾本も管を繋がれ、自由に起き上がることすらままならない夫。
恐ろしく整理された、生活感のない場所で、生きている証を残せぬまま死を待つだけの夫。
かつての夫は、まるで正反対だった。
活動的で、家でじっとしていられなくて、彼の周りにはいつも刺激的な雰囲気が漂っていた。
自由気ままにすべてを自分だけで決めて、何にも束縛されなかった。
少年のように落ち着きがない上に、何でも散らかしっぱなしだから、彼がいるとどこでも雑然としてしまっていた。
「なあ、俺は、死ぬのか……?」
そんな弱音など、吐くような人ではなかったのに。
「こんな死に方……嫌だ……俺じゃない、こんなの俺じゃない……!」
その夫が、今や弱りきった病人だ。
夫の悲痛な言葉は、虚しく響く。
「せめて最期まで、自分らしくありたい……!」
こんなに、変わるなんて……。
「……わかったわ」
小さく呟きながら、私は夫の手をそっと握る。
「あなたらしく、ありたいのね?」
「ああ……」
「けれど、動き回るのは無理ね。長くおしゃべりする体力もないわ。一人で自由気ままに過ごすこともできないし、点滴を外すわけにもいかない。……ああ、そうだわ!」
私は、満面の笑みを浮かべる。そう、私は今、最高に嬉しいのだ。
「あなたらしく、片付けられない、散らかしっぱなしの状態で死ぬことはできるわよ?」
……どんなに……どんなに、この時を待ち望んだか――!
意味がわからず、呆けた顔の夫。
「だっていつも物事を散らかしっぱなしだったじゃない。家の中の物はもちろん、家族を散々かき回して、好き勝手に過ごして。だから最期は、あなたが散らかればいいのよ」
私のこの素晴らしいアイディアに、夫は何も反応してくれない。構わず、続ける。
「マザーグースにもあるわ、『ひとりの男が死んだのさ とってもだらしのない男 お墓に入れようとしたけれど どこにも指が見つからぬ』」
ぴくり、と夫の眉が動いた。
「『頭はごろんとベッドの下に』」
ようやく私の気持ちがわかったのかしら。
目はみるみる見開かれ、口元が歪み、身体が震える。
「『手足はバラバラ 部屋中に』」
ひいっ、と喉を唸らせ、握っていた私の手を振りほどく。
「『散らかしっぱなし 出しっぱなし』……」
「や、やめてくれ!」
ようやく出てきた声は、恐怖の色が感じ取れた。
「許してくれ……! 悪かった……!」
「何のことなの? 私はただ、あなたらしい最期を考えているだけよ?」
「嫌だ、もういい、もういいから……」
「遠慮しないでいいのよ、あなたのために私、頑張るから。」
「やめてくれ、お願いだ、近づくな……! ひいいっっ! ……ゴホッ、ゴホッ……」
パニック状態になった夫は、怯えた目で私を見ながら、苦しそうに呼吸をする。
私の提案は却下されてしまったけれど、それでいいのだ。
わざわざ夫のために、犯罪者になるつもりなど毛頭ない。
だって……私の願いは。
あなたの妻としての最期の願いは、
私に怯え、震え、後悔しながら、
絶望のうちにあなたが死んでいくことなのだから。
END
自分勝手な夫に恨みが募っていた私は、彼が怯えることを承知で、彼のだらしない性格通り、彼自身をバラバラにして散らかしてしまうことを提案した。本当にバラバラ殺人をしたかったわけではなく、自分の恨みがそこまで深いことを思い知らせることが目的だったので、夫が怯えて断ってきたことに満足したのだ。
・妻の提案は夫以外でも嫌がるようなことだった
・夫は良い夫ではなかった
・妻の提案の内容は、妻自身の行動に関するもの
・妻の提案は、実際に行うと犯罪行為
・妻の提案は、死に関するもの
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