確率

小学校の掃除時間、カメコのグループは誰が掃除するのかでもめていた。



カメオ「いいか、ここにクジがある。赤い印のついた紐を引いた人が残って掃除をする、わかった？」



カメキチ「えっと、俺たちは全員で６人、で掃除をしなきゃいけないのは２人、帰れるのは４人でアタリは確率的に4/6ってこと？」



カメミ「バカね、習ったばっかでしょう、通分して２/３よ！」



カメヨ「なら帰れる可能性の方が高いじゃない」



カメロウ「なんだ楽勝じゃん！」



カメコ（早く帰りたいなぁ…）



じゃんけんの結果

カメコが一番最初にひくことに…



カメコ「じゃあこれにしよ、うわっ！」



カメキチ「カメコいきなりハズレ引いてやんの、だっせぇ〜」



カメコ「うるさいなぁ、みんなも早く引いちゃってよ！」



掃除当番になりアンラッキーだと落ち込むカメコだったが…



カメオ「あ、赤い印…」



カメコ　(！！？）



カメミ「これで決まりね、じゃあカメコとカメオ君掃除よろしく〜」



カメロウ「おっさき〜」



カメコとカメオを残して他のみんなは帰ってしまった、



カメオ「ついてないね、まあ仕方ないしササッとやって帰ろうか」



カメコ「……う、うん///」



いつもはめんどくさいだけの掃除の時間

しかし大好きなカメオと夕日に照らされた教室で二人きり

カメコはハズレの赤い印のついたクジを手に

静かに心の中でガッツポーズをとるのだった