電話の主はカメヒコ。友達みんなに優しい、クラスの人気者だ。
その日はわが校の学園祭、最終日であった。・・・といっても、カメオにはあまり関係は無い。
ここ最近、いわゆる悪質な「いじめ」が原因で、カメオは学校に行っていなかったからだ。
カメヒコの電話は、そんなカメオを気にかけた、学園祭の打ち上げへのお誘いだった。
『駅前のファミレス「ラテシン」で、クラスの全員がカメオくんのことを待ってるよ。』
そんな優しい言葉を残して、カメヒコは電話を切った。
しかし、カメヒコが7時ちょうどにカメオに電話してしまったがために、
その日の打ち上げは大惨事となってしまった。
一体どういうこと?
【ウミガメ】
カメオがいじめの対象でしたか?
NO! [良い質問]
死人が出ますか?
YES! [良い質問]
7時1分に電話していたら大丈夫でしたか?
YESNO! もうちょっと間を開けたほうがいいかも
カメオとカメヒコ以外に重要なキャラはいますか?
YES! 仮にAとします [良い質問]
時報は関係ありますか?
NO!
犯罪は関係ありますか?
YES! [良い質問]
2、4より Aが死にますか?
NO! [良い質問]
6より 殺人事件が発生しますか?
YES! [良い質問]
カメオは生徒ですか?
YES!
爆弾は関係ありますか?
NO!
カメオが殺人犯ですか?
NO! [良い質問]
死人は自殺しましたか?
NO!
カメオはいじめの首謀者で停学中でしたか?
YES!!! [良い質問]
カメオが殺害されますか?
YES! [良い質問]
カメヒコが殺されますか?
YESNO! 殺されちゃうかも? [良い質問]
Aが殺人犯ですか?
YES! [良い質問]
電話をしていたために殺人犯に気づくのが遅れてしまいますか?
NO!
Aはカメオが自殺に追い込んだ生徒の家族でカメオに復讐しましたか?
NO! ですが復讐YES! [良い質問]
打ち上げの行われる時間は重要ですか?
YES? 少なくとも7時には始まっていることが条件です
テレビでカメオかカメヒコが電話している様子が放映されてAに居場所をつきとめられましたか?
NOですが! [良い質問]
カメオは隠れていたが発信音で居場所がバレますか?
NOですが、いい発想ですね!(・∀・)
「クラスの全員が」の中にAはいましたか?
NO! ミスリード注意! [良い質問]
Aはカメオがいじめていた生徒ですか?
YES! [良い質問]
虐められていた子供の親は名前は知っていても顔を知らなかったが、電話のせいで名前がわかり復讐されますか? [編集済]
NO!
いじめを苦に退学したAはラテシンでバイト中、そしてバイトがちょうど7時に終わって帰るところ、元級友のカメヒコが、憎きいじめの首謀者カメオを電話で呼んでいるのを聞き、復讐のためにカメオを待ち構えて殺害しましたか?
NO! Aはまだ在学中です!
Aはカメヒコが電話している時、ラテシンにいましたか?
NO! どこにいたかは重要です! [良い質問]
カメオは家でカメヒコからの電話を取りましたか?
NO!! [良い質問]
電話をとったのはカメオを殺害していたA、そして電話の内容から自分は打ち上げに誘われていないことを知り怒り、打ち上げの場へ向かい事件を起こしましたか?
YES!! 正解です!! [正解]
カメオはもう死んでいましたか?
YES! 携帯に出たのはAでした! [良い質問]
僕は、昔っから気が弱く、よくいじめられていた。
高校でのいじめは、初めは机への落書きから始まったっけ。
それがだんだんとエスカレートしていって、
今では金銭を要求されたり、訳もなく殴られたり、犯罪行為を無理強いさせられたりしていた。
いじめグループのリーダーであるカメオは、僕をいじめている現場を教師に見つかって、
2週間の停学処分を受けたらしい。学園祭に参加できなくてとても悔しそうだった。
僕はそれを見て、ざまあみろ。って思ったもんさ。
でも、当然ながらそんなんじゃ僕の怒りはおさまらない。
だから僕は、この記念すべき学園祭の日に、僕をいじめた奴らに復讐することにしたんだ。
・・・
僕は家にあった包丁を懐に入れ、家を出た。
そして、まずは主犯であるカメオの家に向かった。
・・・カメオの殺害は、それはそれはあっけないものだった。
腹を一回刺しただけで、力では敵わなかったあのカメオが
「やめてくれ!助けてくれ!」
と泣いて懇願する。
それに対して僕は
「僕がそう言って、君はやめてくれたことがあったかい?」
と言って包丁を振り下ろす。たったそれだけのこと。
・・・それが、午後7時ちょうどのこと。
僕はすぐに現場から立ち去ろうとしたが、後ろのほうで突然、カメオの携帯が鳴り響いた。
カメヒコからの着信だ。
カメオが電話に出ず、返信もしなければ怪しまれるかもしれない・・・。
僕は、カメオの死体のポケットをまさぐると、カメオのフリをしてその電話に出た。
カメヒコは、カメオを打ち上げに誘う旨を伝えたあと、
『駅前のファミレス「ラテシン」で、クラスの全員がカメオくんのことを待ってるよ。』
と言って電話を切った。
・・・
初めから僕は知ってたんだ。
クラスのみんなも、いじめられてる僕を見て一緒に笑っていたこと。
カメオが僕から奪ったお金で、みんなでカラオケに行ったりしてたこと。
・・・カメオのいじめに、みんなが協力していたこと。
でも、それはきっとカメオからのいじめが怖くて、仕方なくやってることだと思ってた。
だから、 殺すことにほんのすこし、抵抗を感じてはいたんだけど。
でも、そうじゃなかったんだね。
どうして僕にだけ、打ち上げがあるなんて教えてくれなかったのだろう。
どうして僕のいない打ち上げを「クラス全員」なんて言うんだろう。
どうしてこんなクズに対して、優しい言葉をかけるのだろう。
・・・そんな思考が頭のなかをぐるぐるして、涙が止まらなかった。
・・・
そして、
気が付くと僕は、 血だらけの包丁を右手に握りしめて、ファミレス「ラテシン」の入り口に立っていた。
僕をいじめた奴は『全員』、絶対に許さないんだから。
・・・その日の打ち上げは、大惨事となった・・・。
※短い解説
カメオはいじめの主導者。学校に来ないのは、いじめが原因で停学処分を受けていたから。
僕はクラス全員からいじめを受けており、この日復讐する計画を立てていた。
電話に出たのは、カメオを殺したあとの僕。
カメヒコが打ち上げの場所を僕に教えてしまったがために、僕が打ち上げにやってくる。
そして僕の手には、カメオを殺した包丁がぎらりと光っていた・・・。
もしも、僕が来る前に電話していれば、携帯にはロックが掛かり、僕は電話に出られなかっただろうし、
僕がカメオの家を去った後に電話していれば、
殺される前に打ち上げぐらいは楽しく終えられたかもしれない。
「Goodスープ認定」はスープ全体の質の評価として良いものだった場合に押してください。(進行は評価に含まれません)
ブックマークシステムと基本構造は同じですが、ブックマークは「基準が自由」なのに対しGoodは「基準が決められている」と認識してください。