気持ちをこめて手土産を

私

は毎日、いわゆる愛妻弁当を食べている。



ただ、その弁当はけんかをした翌日はリベンジ弁当となる。

基本的に食べることはできる。



が、食べるためにやたら手順が多かったり（変な鍵がついていて謎解きをしないと食べられないなど）、食べるのに勇気がいるもの（見た目がグロテスクやあまりにもファンシーすぎて食べるのが引ける）等、手を変え品を変えリベンジされる。



昨日もけんかをしてしまったが、そんなに重大なけんかでもない（体重のことをつついてしまった）から、今日の弁当はそこまではひどくはないだろうとタカをくくっていた。



結果、一段目は私の好物である豚のしょうが焼きだった。

（お？やっぱりそんなに気にしてない？）

二段目がある。



あけた。



びっしりと敷き詰められた、豚のしょうが焼きだ。



「……えっ？」



一段目など比ではない。

むしろ一段目がおかずで、二段目が主食かという量だ。



「ええええええええええ」



同僚が哀れみと同時に＜惚気乙＞的な空気をかもし出す。



…謝ろう、ケーキ買って。

いや待てよ？

ケーキじゃ嫌味か？



＊愛妻弁当でリベンジされた惚気という話



☆元ネタ：コピペと四コマ漫画「有閑みわさん」より