【カフェオレだよ、カフェオレ。】

おばあちゃん『もしもし…ヨシヒコかい…？

あの…ヨシヒコが必要だって言ってた350万円ね、

おばあちゃんね、可愛いヨシヒコの為にやっとの思いで用意出来そうだから…

振込先教えてくれたら振り込めるからね…』



カズトシ『………（ニヤリ）………ああ、そうそう、俺、ヨシヒコだよ。

婆ちゃん、本当にごめんなぁ、

マジ助かるわ！！！^^』



おばあちゃん『可愛いヨシヒコの助けになるんならね、

おばあちゃんも嬉しいよ^^

それでねヨシヒコ、あんたが小さい頃によく遊んでもらってた谷口のおじちゃん、覚えてるかい？

おばあちゃんと谷口のおじちゃんは旧友でね、

昔からよくお世話になってたんだよ^^

本当に優しい人でねぇ、こないだヨシヒコがそんな350万円なんて大金が必要だなんて話をしてきたから…

おばあちゃんも貧乏な生活だし…本当に心苦しくてねぇ…

思いきって谷口のおじちゃんに相談したらね、

なんとか大丈夫だ、用意してくれるって言ってくれてねぇ。

ヨシヒコは谷口のおじちゃん、覚えてるかねぇ？』



カズトシ『あ？ …あ、ああ！

もちろん覚えてるよ、た、谷口のおじちゃんな、

ホントよく遊んでもらってたもんな…^^』



その後もその婆ちゃんは谷口って奴に自分も少し借金があるだの、

谷口はゲートボールが好きだの、

谷口にはヒトミという孫娘がいてそいつもとても可愛いだの…

どうでもいい話をウダウダしやがるから痺れを切らして

ちょっと怒鳴ってやろうかとも思ったが、

カズトシは350万円の為にその婆ちゃんの些細な願いを快く聞いてやり、







そして絶望した。







一体なぜ！？