ウミガメのスープ

【ラテクエ参重惨】あの日見た変顔

作者: 兎


ューーー………… ドドーーーン!

部屋に射し込む光に照らされた男の横顔。

彼は目を強く閉じ、膝を抱えている。

次に閃光が部屋に射し込んだ時、彼はすごい変顔をしていた。

一体なぜ?

※ 水上さんの問題文を一部改変し使わせて頂きました。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

プリクラですか?

いいえ

はい

彼以外に登場人物はいますか?

はい!!

いいえ

「ヒューーー………… ドドーーーン!」とは、花火の音ですか?

いいえ!!

はい

登場人物は彼だけですか?

はい!!

はい

彼は逃げ(隠れ)ていますか?

はい!!

はい

部屋に彼以外の人はいますか?

はい!!

はい

変顔は彼が変な表情をしているということですか?

はい

はい

彼は死にましたか?

はい!

いいえ

横顔であることは重要ですか?

いいえ

はい

彼は人間ですか?

はい

はい

彼は人間ですか?

Yesになると思いますが、ぶつかるというよりは・・・。※ミスリード注意

いいえ

2度目の閃光が光った時に、男は既に死んでいましたか?

いいえ、でしょうか。光った瞬間はまだ生きていました。ミスリード注意です。

はい

「ヒュー…」は、何かの爆弾が落とされる音ですか?

はい!!まさにその通りです!

はい

戦争は関係しますか?

はい!!

いいえ

彼の変顔とは怯えきった表情ですか?

いいえ!!

いいえ

死に顔ですか?

いいえ 12のように閃光が起こったときにはまだ死んでいないので。

はい

14より 彼が居るのは戦場ですか?

はい、でしょうか。ただ…。※ミスリード注意です。

いいえ

男は狙われていたので男本人である事を隠そうとして変顔をしましたか?

いいえ

いいえ

彼は自分自身の為に変顔をしましたか?

いいえ!!

はい

部屋にいる彼以外の人物は彼の味方ですか?

はい

はい

12 13より 部屋に差し込んだ閃光とは爆弾の光ですか?

はい!!

はい

彼は他の登場人物を笑わせようとしていますか?

はい!! 

はい

他の登場人物は彼の家族ですか?

はい!!

はい

彼は空襲に怯える子供に変顔をする事で恐怖を紛らわそうとしていますか?

はい! そういうことです。

はい

男は防空壕の中で空襲に怯えている家族を、励まし笑わせるために変顔をしましたか?

はい!概ねそんな感じです。

はい

他の登場人物は彼の下の兄弟ですか?

はい! 妹(弟でも可)でした。

はい

核心男は妹と空襲から逃げて防空壕に隠れている。とても怖いので、目を閉じ膝を強く抱え込んでじっとしている。しかし妹が自分以上に怯えているのに気づき、変顔で励まそうとするが、爆弾が防空壕を直撃して敢え無く死亡。ですか?

はい! その通りです。

答え


ューーー………… ドドーーーン!

敵国の軍による空襲は今日も続いていた。

亀夫とその一家も家を追われ、街中を逃げ惑っていたが、
途中で両親と離れ、妹の亀子と2人になってしまった。

仕方なく、2人は比較的頑丈な建物の中に避難することとした。
そこには何人かの人が同様に避難してきており、皆暗い顔をしていた。

窓の見える場所に2人は腰を下ろした。空襲はまだ止まない。
座って落ち着いたせいか、急に怖さがこみ上げてきた。
亀子とふたり、これからどうすればいいんだ。
父ちゃん、母ちゃん、早く助けに来てくれよ。
亀夫は目をつぶり、膝を抱えて絶望に打ちひしがれていた。

すると、「にいちゃん?どしたの?」という消え入りそうな声が聞こえた。
目を開けると、亀子が今にも泣きだそうかという表情で亀夫を見ていた。
「にいちゃん?どっかいたいの?」
亀夫は我に返った。俺は何をやっているのか。俺以外に誰が亀子を守るのだ、と。

「おう、かめこ、兄ちゃんは大丈夫だぞ。亀子も泣いちゃだめだ。
それ、いないいない、ばあ。」亀夫はとびきりの変顔を見せた。
いつもこの顔をすると亀子は笑い出す。今日もそうだった。

その変顔を見ていた周囲の人たちからも笑いが起きた。
学校でも人を笑わせることが得意だった亀夫はここぞとばかり、
持てる全ての変顔を披露した。笑いがおこり、張り詰めていた空気が
少しゆるんだ、その時であった。

大型の爆弾が建物を直撃し、まばゆい光とともに、
皆は建物とともに吹っ飛んでいった。
それは亀夫に変顔を解く間も与えなかった。

20年後、建物のあった場所に花を手向ける男女がいた。
「にいちゃん、あの時とっさに私を助けてくれたね。
本当にありがとう。私、お兄ちゃんの分まで私幸せになるね。
こっちは今度結婚することになった亀介君。
兄ちゃんみたく、とっても面白い人なんだよ。
何となく、雰囲気がお兄ちゃんにそっくりでしょ。」
そういうと手を合わせその場をあとにした。

「亀子よ、俺は変顔はして見せたが、元からそんな顔じゃなかったぞ。」
妹の幸せを喜びつつも複雑な気持ちの誰かの声が聞こえた気がした。

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