ウミガメのスープ

困らせたくて

作者: 兎


は彼を困らせるため、自分の右腕を刺した。
彼は頭を抱え絶望した。そして絶望のあまりビルの屋上から身を投げた。
私はそれを知ると舌打ちをし、彼を呪いながら残りの人生を過ごした。

状況を補完し、私と彼の行動の理由について推理してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

私の職業は重要ですか?

はいいいえ! 解説では同じ団体・組織に属しているとしていますが、職業でも成り立つ可能性があります。そこで何をしていたかはある程度重要です。

はい

舌打ちは、彼にたいしての怒りからですか?

はい! その通りです。

いいえ

私は注射しましたか?

いいえ! 刃物で

いいえ

彼は私の頭を抱えて身を投げた?

いいえ!ただ・・・

女は心が病んでますか?

? 「女=私」という解釈でしたら、「はい」です。ですが問題文の「私」が女とは一度も・・・。

いいえ

「私」は有望なスポーツの選手で、「彼」は私に期待をかけるコーチでしたか?

いいえ! ただスポーツ選手は重要ワードです。

はい

身を投げた彼は死んでしまいましたか?

はい!

いいえ

彼を困らせるために刺すのは、右腕でなければいけませんか?

いいえはい! 違うところでも同様な効果は得られたかもしれませんが私にとっては・・・

いいえ

彼はスカウトですか?

いいえ!

はい

私はスポーツ選手ですか?

はい!

いいえ

ドーピングは関係ありますか?

いいえ

いいえ

賭博は関係ありますか?

いいえ

いいえ

彼は自分以外の頭を抱えた?

いいえ 抱えたのは自分の頭です。ただ・・・。

はい

確認です 彼は自殺しましたか?

はい! 自殺しました。

いいえ

私は医師ですか?

いいえ

はい

彼が自分の頭を抱えたとき、彼自身の頭は首、及び胴体と繋がっていましたか?

はい それで問題ありません。

いいえ

私は彼のコーチですか?

いいえ

いいえ

重要人物は二人?

いいえ!! ミスリード注意です。

いいえ

私と彼はバッテリーを組んでいますか?

いいえ ただ私もスポーツ選手です。しかしミスリード注意です。

はい

2人は同じスポーツの選手ですか?

はい!!

いいえ

二人は同じチームの仲間でありライバルですか?

いいえ!!ミスリード注意です。

私と彼は血縁関係はありますか?

はいいいえ!

いいえ

私はトレーナーですか?

いいえ、選手です。

はい

この二人は同じ人?(二重人格)

はい!!まとめお願いします。

はい

核心彼をスポーツできないようにしたら 彼が身を投げ自分も死んだ?

はい、その通りです。

はい

核心多重人格者の私が同じ身体の彼に対して嫌がらせで腕を切った結果、彼のの自殺に巻き込まれましたか?

はい、その通りです。

核心私は二重人格者、彼は別の人格。私は彼(スポーツ選手の人格)の進路を邪魔するために自分(彼)の右腕を刺した、彼はスポーツできなくなり絶望して自殺未遂した。私は彼を呪いながら壊れた体で余生を過ごした。ですか?

おおむねYes。ただ自殺は成功しました。

はい

核心私は自分と同じ身体なのに、自分より上手にプレイする彼の才能を妬みましたか?

はい!! それが欲しかったのです。

はい

核心彼の残りの人生は10秒もありませんか?

はい! そういうことです。

身を投げて地面に到達するまでの間ですか?

身を投げた段階では「彼」でした。落下中に入れ換わりました。

答え

私は小さい頃、父の勧めで少年野球のチームに入った。
技術としては、そこそこ。絶望するほど下手でも、プロを意識するほどうまくもない、と思っていた。
しかし、試合が終わると、監督、コーチ、チームメイト、ときには相手の選手からも大きな称賛を浴びた。
「おまえ、すげえピッチングだったな。」「あんな変化球みたことねえ」「もう130km近く出るのか」
ただ、自分には全く覚えのないことだった。しかし皆から褒められるのはうれしい。
私は、多分試合に夢中で無意識にできたことなのだろう、と深く考えず受け入れていた。

時は経ち、私は海亀高校に進んだ。いわゆる名門校ではないが、甲子園も狙える程度に強いところであった。
このころ、私は「ムラのある好投手」という評価を受けていた。
高校生離れした快投を見せたかと思えば、中学レベルの平凡な投球で打ちこまれることもあったためだ。
そして、私には後者の記憶しかなかった。
この頃になると薄々気づいてきた。
私には名野球選手の人格「彼」がおり、「彼」が表へ出たときのみ私の体はプロ並みの活躍ができるのだと。
またやっかいなことに、「彼」が表れるのは全くの不定期で、「彼」が出ていないときは、「私」が試合に出なければならない。そんな時は決まって打ち込まれた。
周囲からは「あの快投をいつもしてくれよ」「ちゃんとやれ」「手抜いてるのか」と言われ、私には苦痛でしかなかった。
退部届を出したのも一度や二度ではないが、「彼」が出ている時間に撤回されるようで、顧問も最近では取り合ってくれない。

一種の錯乱状態に陥った私は、野球ができなければこの苦痛から脱せる、そして私を苦しめる「彼」を困らせたい、その一心で右腕にナイフを突き立てた。命や日常生活に支障はないが、目論見通り野球はもうできない体になった。

ぐるぐるに巻かれた包帯を見て、「彼」は大いに絶望した。もう大好きな野球ができない。だったらもう生きていても仕方がない。「彼」は自殺を決意し、学校の屋上から身を投げた。

落下しているさなか、再び「私」の人格になった。「どういうことだ・・・。ああ、あいつ飛び降りやがったんだ。ちくしょうそこまで思いつめるとは予想外だったぜ。」私は舌打ちした。

地面に激突するまでの数秒間、私は彼の存在を心から呪った。
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