或る悪魔の憂鬱
いくつもの恐ろしい魔術や、人並みはずれた力で人間をたびたび襲っていた。
そんな悪魔にも弱点はあったのだが、悪魔はそれを克服しようとはしなかった。
それは人間にも何かしらの対抗手段が無ければ面白くないから、弱い人間のために残してやろうという考えからだった。
しかし、結局人間のためにその弱点を克服することになった。
一体どうして?
三周年を記念して作りました。
自分でバースデーケーキ用意して祝うのっていいよねw
〜協力者〜
出題:ぼく
原案:私
問題文:I
解説文:我
最終チェック:わし
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
『人間のためにその弱点を克服することになった』とは、『人間のせいでその弱点を克服することになった』と言い換え可能ですか?
YesNo!! 若干ニュアンスが違うかもしれませんが、可能です!
弱点は克服することで人間のためになりますか?
No!! なりません!(ミスリード注意
弱点は物理的要因(ニンニクの臭い、銀の槍等)ですか?
Noかな? どちらかというと、物理的か曖昧ですが、多分心因性と言えると思います
弱点が何なのかは、やっぱり特定必要ですか?(O□O)
Yes!!!
弱点は人間にとって脅威となりましたか?
No!!
悪魔の能力は重要ですか?
No!!
弱点を克服したほうが、悪魔にとって面白い事になりそうだと判断したからですか?
No!!
悪魔の弱点が克服できたのは人間に物理的な攻撃を加えられたからですか?
No!!
人間の女の子に恋をしちゃいましたか?
Yes!!! Gj!
弱点を克服しないと危機的状況になったからですか?
No!!
悪魔としては、人間のためを思って、弱点を克服しましたか?
YesNo!! どちらでも解釈可ですが、どちらかというと、1の解釈のほうが分かりやすいかも
例え悪魔の弱点がなくなったとしても、人間には、悪魔に対抗するための手段がありますか?
No!! 無いです! 最強ですw
弱点が何かを当てる必要はありますか?
Yes!!
悪魔は克服しようとして弱点を克服しましたか?
Yes!!
2より、人間に対してメリットがあると判断して克服したけれども結果としてなかったですか?
No!!
人間と悪魔は対決しますか?
Yes!! ですが大して重要でないです
悪魔はあくまでも悪魔ですか?
Yes!! 「あっ、熊か〜」じゃなくて、あくまで悪魔です
弱い人間のために弱点を残しておいて余裕ぶっこいていたら、いつの間にか人間が強くなっていたので、慌てて倒されないようにしますか?
No!! 違います!
悪魔がたびたび人間を襲っていたことについての掘り下げは、問題文以上に必要ですか?
No!! 必要ないです
人間以外の強敵が出てきましたか?
No!!
4より、悪魔は悪女がお好き?
No!! 悪女ません
人間は悪魔に降参してしまって悪魔的には面白くありませんか?
Yes!! しかし、それでも克服しました!
人間の攻撃技術が上がったので、弱点を克服して難易度を調整しますか?
No!!
悪魔は忘れられると力が出せなくなることは重要ですか?
No!!
出題:ぼく 原案:私 問題文:I 解説文:我 最終チェック:わし が悪魔に対抗しますか?
Now 夢の自演ですw
弱点はお経などの詠唱ですか?
No!! ただし、少し近いです! ミスリード注意
悪魔には新しい弱点ができましたか?
No!!
何らかの発言をすることで、悪魔の弱点を突くことは可能ですか?
No!!
悪魔が弱点を克服することで、人間側の対抗手段はなくなりますか?
Yes!!
教会に入れないことがそんなに重要ですか?
Yes!!! 重要です! つまり…
女の子の前ではアガっちゃう弱点を克服しましたか?
No!!
悪魔はこれから人間と仲良くやっていくことになりますか?
Yes? もしかしたらですが
その人間に好かれる為に弱点を克服しましたか?
No!!!
弱点とは、生死にかかわる弱点ではなく性癖的な弱点ですか?
No!!
9より、人間の女の子が好きになってしまった悪魔は女の子の傍にいたかったけれど、女の子の両親などが反対する為、女の子(人間)の事を考えて弱点(女の子を好きにってしまう)のを克服することにしたか?
No!!
恋をした女の子と一緒にいるために、その弱点が障害となりますか?
Yes!!! (ミスリード注意!!
悪魔は、人間の女の子が苦手でしたか?
No!!
恋した女の子の家族は重要ですか?
No!!
女の子がシスターなので、教会に入れないと合うことも不可能ですか?
No!! 違います!
30より、女の子と結婚できないので克服することにしましたか?
No!! 違います!
負けた人間は女の子ですか?
No!! 違います!
神の前で愛を誓えないことがそんなに重要ですか?
No!!
女の子と結婚しますか?
No!! しないです!
この悪魔は神社や寺にいるのは問題ありませんか?
Yes!!! 問題ないです! 舞台は西洋なのでないですが
誕生日は関係しますか?
No!! ただし…
誰か死にますか?
Yes!!! Gj!
30より。悪魔の恋のお相手は、教会に勤めるシスターですか?
No!!
好きなひとが、シスターですか?
No!!
聖母マリアに恋しましたか?
No!!
弱点を克服しないと、悪魔と女の子が一緒にいると女の子は身体的に損傷しますか?
No!! そもそも…
音楽は関係ありますか?
No!! ないです!
核心女の子の葬式に参列できないのがそんなに残念ですか?
Yes!!! そんなに残念です。正解w
女の子は女の子というか聖母マリアさまですか?
No!!
魂を集めますか?
No!!
核心女の子のお葬式を教会で行ってるがはいれないからですか?
Yesかな? 若干違いますがそれでもいいので正解とします
46より。悪魔は好きな女の子が死んでしまったので、教会でその子のためにお祈りがしたかったですか?
YesNo!! 墓地でお祈りします
この問題はコンサートホールでも成り立ちますか?
No!!!
核心好きになった女の子は敬虔なキリスト教徒。彼女が死んだとき、当然教会でお葬式になるので、悪魔は最後の別れを告げるために教会に入れるように頑張りますか?
Yesかな? 若干違いますがそれでもいいので正解とします
答え
或るところに、それはそれは恐ろしい悪魔が住んでおりました。
悪魔はたびたび近くの里や、通りがかった人間を襲っていました。
悪魔は数々の魔術や、人並みはずれた力を持っており、とても人間が太刀打ち出来るものではありませんでした。
それでも、悪魔には一つだけ弱点がありました。
それが、十字架でございます。
悪魔は十字架を長い間見続ける事は出来ず、十字架が視界に入っているうちは力が弱くなってしまうのです。
ですがそれは、その悪魔にとっては克服しようと思えばある程度克服出来るものでもありました。
しかし、悪魔はその弱点を克服しようともせず、むしろ必要なものだと思っておりました。
自分はこれほどまでに強大で、恐ろしい力を持っているのだから人間にもこれくらいのチャンスがなければフェアではないし、なにより面白くない。
悪魔はそう思っていたのです。
悪魔には自信がありました。
そのような弱点があろうと。私が人に遅れをとるはずが無い。むしろ、程よいスリルを味わうための良いスパイスになるだろうと。
そしてそれはその通りでありました。
そんなある時、悪魔は寂れたボロボロの街道の端で、ひっそりと倒れている少女を見つけました。
その少女は端から見ても薄汚れており、その街道のようにボロボロの身なりで、死んでいるかのように横になっておりました。
「はー、……はー……」
彼女の、弱々しい息づかいが聞こえてきます。それは今にもぷっつりと途切れてしまいそうでした。
それを見て、悪魔はその少女を殺そうとも、見殺しにしようともせず、なぜか自分の住処に連れ帰って、少女を助けました。
暖かいスープとパンを、少女は涙ながらにほおばります。
なぜそんな行動をとったのか。それは悪魔本人にも分かりませんでした。
ですが、すぐにそんな事はどうでもよくなり、ある事を思いつきます。
「人間を一匹飼ってみるのも一興ではなかろうか」
その日から、悪魔は少女を育てる事にしました。
まあ厳密に言いますと、少女に館の清掃、食事の調理など身の回りの事をさせ、少女には物品の支給や寝床の提供など、雇う
ような形でしたが。
最初は飽きたら直ぐに追い出すなり殺すなりしようと考えていましたが、どうもそんな気にはならずに、そのままずるずると月日が流れてゆきました。
いつしか、少女は立派な淑女となっておりました。彼女は自身から喜んでその悪魔の面倒を見て、時には文句も言っていたりしました。
「いい加減、弱点も克服してくださいな。いつ討たれても私、知りませんからね」
「おお、討てるものなら討ってみるが良い」
そんなある時のことです。
それは突然のことでした。
拾ってきた、彼女が倒れたのです。
ベットで横になる彼女。
思えば、すくすくと伸びていた身長は拾って来たときと同じくらいの伸長になっており、キメの細かい肌は、いつしかしわが多くよっていました。
しかし、その原因が悪魔には分かりません。
悪魔は聞きました。
彼女は答えます。
「これは、老いです」
悪魔はまた聞きます。
「どうして、老いるのか」
「それは、私が人間だからでございます」
「老いた後、どうなる?」
「おそらく、あと幾ばくかもしないうちに死んでしまうでしょう」
それを聞いた悪魔はショックを受けます。悪魔は自身が長命の存在ですし、人間はこれまですぐに襲っていたので「老い」というのをよく知らなかったのです。
悪魔は慌てて聞きます。
「どうすれば、死を避けられる」
それに対し、彼女は微笑んで首を横に振り、ゆっくりと答えました。
「それは、出来ませんわ。人間は死を避けることは出来ないのです。だからこそ、人間なのです」
悪魔はそれを聞き、ふざけるなと怒って思わずその部屋から飛び出してしまいました。
落ち着いて、そして悪魔は気付きます。
彼女と暮らした日々が充実していたこと。そして、自身の中であの彼女の存在がこれほどまでに大きくなっていることに。
そして、初めて死が怖く、恐ろしいものであることにも気付きました。
悪魔は恐る恐ると少女の部屋に戻り、さっきのことを詫びました。
「何を謝ることがあるのですか」
少女はそう言うだけでした。
それから、今までよりも多くのときを悪魔は彼女と過ごしました。何気ない雑談ばかりでしたが、それまでの日々をさらに凝縮したように、充実しておりました。
そしてそれから幾ばくもしないうち。
彼女は眠るように息を引き取りました。
そして、それからさらに三年の月日が流れました。
「──十字架なんて、死ぬほどキライだけど、お前は人間だから、この方がいいのだろうな」
こぽり、と。
悪魔は目の前の十字架の墓地に水を注いでいました。
彼女をきちんと弔うため、そして命日などに会う為に、悪魔は十字架の弱点を克服していました。
7月12日。この日だけは悪魔は大嫌いな十字架を前に彼女に、そしてこれまた大嫌いなはずの神に祈りを捧げるのです。
その墓地は、今もその国の見晴らしがよい岬にひっそりと建っているそうです。
〈要約〉
十字架が弱点だったが、人間の彼女を弔い、そしてお参りする為に十字架の弱点を克服した。
— 三周年記念。時間通り出そうと思ったけど二分ズレるこの残念さw
参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。
💬 参加者チャット
まだ発言はありません。
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