線を書く男
そう言った男は毎日線を引いていた。
ある日、男は希望の光を見つけ、そして死んだ。
状況を補完してください。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
線を引いて「正」の字を書いていましたか?
NO
希望の光=日光?
NO
「希望の光を見つけ」、「そのせいで」死んだ?
NO
希望の光を見つけ「たが、それにも関わらず」死んだ?
YES。そうなりますね。
線を引くために使う道具の特定は重要ですか?
NO。適当に鉛筆で書いた、とでもしておきましょう。
何もしていないの「何も」とは他人に影響を与える行為ですか?
YESですね!!
その行為は、犯罪になりますか?
鋭い!YESです!!
犯罪を犯したから毎日線を書いていたのですか?
NO。男の言った通りで、犯罪は犯していません。若干ミスリード注意かもしれません。
線を引いていたとは、ただひたすら1本線を引いていたんですか?
YES。1本線です。
希望の光とは人ですか?
YES!!人に関係します。
線を引くという行為は「希望の光」を見つけるために行われたことですか?
NOです。
毎日線を引くというのは遭難した人が日にちを数えるあれですか?
YES
とりあえず、無実の罪で捕まっていますか?
YES!!
希望の光とは、脱獄ですか?
NO
突然希望の光を見つけたんですか?
YES。突然でした。というのは・・・。
男は処刑されましたか?
YES!!男に死刑が執行され、死にました。
死因は重要ですか?
YES。16参照で男は処刑されました。
見つけたとは自力で見つけたんですか?
NO!
希望の光とは、無実を証明する証人ですか?
NO
質問13で捕まっているとありましたが法的機関に捕まっているのですか?
YES
男の職業など、社会的な特徴や立場は関係しますか?
YES。わりと関係ありますね。
希望の光とは、死ぬことに関係しますか?
NOですね。
死刑直前に神父さんから「あなたは助かる」といったことを聞かされましたか?
NO。その質問はどこかで見たことがあるような・・・。すいません余談でした。
無罪の罪で捕まってるらしいですが、真犯人を見つけましたか?
解説では見つけているのでYES。ただ今回の問題にはあまり関係ありません。
最期男は死を受け入れましたか?
YES!受け入れることができました!
無実なのに罪を受け入れたってことですか?
罪は受け入れていないのでNOですね。あくまで死を受け入れたと考えてください。
「俺は何もしていない」とは自分の無実を訴えた言葉ですか?
YES!
希望の光があってもなくても処刑されますか?
YES。22参照です。
男は処刑までの日にちを数えていたのですか?
YES!!男は処刑までの日にちを線を引いて数えていました。
希望の光が人に関係するとは、物ですか?
NO。物は関係ありません。
男の家族は関係ありますか?
YES!!
冤罪の内容は重要ですか?
NO。解説では殺人罪の冤罪としています。
希望の光とは、男を精神的に救うものですか?
YES!!そのため、死を受け入れることができました。
希望の光は目に見えないものですか?
NO。
男と家族は疎遠でしたか?
YES!!ですが・・・?
殺人は家族に関係しますか?
NO
家族が希望の光ですか?
広い意味ではYES。しかしそれだけでは正解とはいえません。
自分が処刑される前に子供が生まれたことに安心して自分の死(処刑)を受け入れましたか?
かなり惜しいですがNOとします。hijou
家族となにか約束事をしましたか?
NO
家族は生きてますか?
YESNO。生きているものも死んでいるものもいます。ただ今回は生きている家族のことだけを対象に考えてくださって結構です。
真犯人の子供が生まれましたか?
NO。真犯人のことは今回あまり関係ありません。
核心念のため、生まれたのは男の孫ですか?
その念のためが正解です!今回解決までの時間がちょっと短かったので長引かせようかなと思いましたが無駄なことでしたね。すいませんでした。それでは解説にいきます!!
答え
Aには全く身に覚えが無い。いわゆる冤罪というものであった。無実の罪でAは拘置所に入れられ腹立たしく思っていたが、同時に気楽に考えていた。
「警察がちゃんと捜査すりゃ俺が犯人じゃないくらいすぐにわかるだろ。」
そして数ヵ月後、裁判でAの判決が下された。結果は・・・有罪。そしてあろうことか死刑が言い渡された。
「そんな馬鹿な・・・。」
当然Aは控訴も上告も行った。しかし結果は同じ。いくら抗議しても全く聞く耳を持たない。後でわかったことだが、実は真犯人は既に判明していたものの、それが警察にとって都合の悪い人物であり、代わりにAが濡れ衣を着ることになったらしい。ともかく、Aは自分は何も悪いことをしていないのに死ぬことが決まってしまったのだ。
それからというもの、Aは死の恐怖に怯えながら毎日を過ごすようになる。無理もない。どうあがいてもAが死ぬことに変わりはないのだから。
いつの頃からだろうか?Aは1日終えるごとに配布されたカレンダーの日にちに斜線を入れるようになった。どうやら1日の終わりに自分があと何日生きられるかを毎日、毎日確認しているようだった。刑の執行日が近づくにつれ、Aの心は死の恐怖で支配されるとともに、自分の過去を思い出すようになった。
(ろくでもない人生だった。勤めていた会社にリストラされた。家にひきこもるようになった。家族に暴力をふるい、酒を毎日浴びるように飲んだ。妻には病気で先立たれ、息子夫婦にも愛想をつかされた。こんなことになるのなら、もっとちゃんとした人生送るべきだった・・・。)
いよいよ刑の執行が残り数日となった頃、久しぶりにAに面会人が現れた。
「今更俺に会いにくる奴なんているのか?」
不思議に思いつつ面会室に行くとそこには3人がいた。1人はAの息子だ。もう1人は息子の嫁。そして最後の1人は・・・赤ん坊?
「その赤ん坊は・・・?」
「子どもだよ。僕たちのね。」
「お前たちの・・・。」
「ああ。不思議だよな。あんたとはもう絶対に会わないって決めてたのにさ。でもやっぱ僕にとっての父親はあんただけなんだよ。別にあんたを許したわけじゃないんだけどさ、そう思うとどうしても最後に会って報告しようと思ったんだ。」
赤ん坊は息子の嫁の腕の中ですやすやと眠っている。Aは涙をこらえることができなかった。ろくでもない人生だった。他人に迷惑をたくさんかけた。でも、最後に希望の光を見ることができた。もう自分は生きることができないけれど、自分が何のために生きたのか、その理由はわかったようなした気がしたのだ・・・。
~とある死刑執行人の日記より~
『私は今日、ある男に対して死刑を執行した。不思議な男だった。普通ならどんな屈強な男でも、卑劣な悪人でも死を目前にすると多かれ少なかれ死の恐怖が精神を支配するはずだ。しかし、今日の男はそれがなかった。まるで何かの希望にあふれているかのような顔だった。男に何があったかは知らない。刑を執行し、男は死んだ。それだけだ。だが願わくば彼の希望を受け継いでくれる者がいれば・・・。そんな気持ちにさせてくれたのだ。』
— 2作目です。
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