天使と、悪魔と、恋する少女
しかし、乱子がそれらを受け入れることはない。
乱子には幼い頃からずっと想いを寄せている男子がいるからだ。
三年になり、乱子は学園で一番の有名人になっていた。
そんなある日、乱子は例の想い人から告白される。
しかし、あろうことか乱子は彼を拒絶してしまった。
その後、ひどく傷ついた彼の言葉を聞いて、乱子は喜ぶのである。
乱子はどうして喜んだのだろう?
※挿絵はただのイメージにすぎません。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
乱子はドSですか?
NO!
「一つ上の学年」にいた美貌の主の性別は、男性ですか?
NO! 女性でした。
告白とは愛の告白ですか?
YES!
1番になる前の、「一二を争う美人」のころだったら告白を受け入れましたか?
YES! 良質にするか悩むとこですね……。
思い人からの告白は恋愛に関連しますか?
YES! 問題分中の「告白」は全て愛の告白でした。
乱子は調子にのっていましたか?
NOなんです!
彼が傷ついたのは、乱子に拒絶されたからですか?
YES!
乱子が喜んだ後も、彼は傷ついたままですか?
YES!
思い人は、乱子と同学年でしたか?
YES! 同級生の幼馴染です。
一つ上の学年の美人さんと、乱子の関係は重要ですか?
YESかな……その二人というよりは……。
思い人は、乱子に告白する以前、誰かと付き合っていましたか?
NO! 彼も幼い頃から乱子一筋でした。
彼が「傷ついた」のは精神的なものですか?
NO!!
乱子は女性ですか?
YES!
三角関係はでてきますか?
YES!
彼女は拒絶の意思を言葉で表しましたか?
YES!
先輩と想われ人は付き合っていますか?
NO! むしろ……
乱子は彼を想っている以上に、同姓の先輩を大事にしていますか?
NO! 彼女達はお互いのことを自分と一二を争う美人という程度しか知りません。
先輩と乱子が付き合っていましたか?
NO! 全員ノーマルです。
彼は先輩にふられましたか?
NO! むしろ……
彼は自らを傷つけましたか?
YES!
彼の想いが重すぎたのですか?
ある意味YES。(ミスリード注意)
彼が自分の事を想っていたことを実感し、喜んだのですか?
YES!
乱子は彼の気持ちを勘違いしてますか?
NO!
先輩が彼に想いをよせていたので、乱子はとても不安でしたか?
前半YESですが、乱子はそのことを知りません。
彼は先輩を振り、乱子に告白したのですか?
YES!
乱子の思い人は、件の先輩からも好意を抱かれていましたか?
YES!
彼の傷の状態は、時間をかければ直るようなものですか?
NO! もう元には戻りません。
彼が先輩を振っている所を目撃しましたか?
NO! 二人きりでした。
彼「君の見た目だけが好きなわけじゃないんだ!証明するよ!!」で両目をグサッ!! ですか?
YES!!! ですが、まだ不十分なんです。
彼は 先輩と付き合っているという噂が立っていましたか?
NO!
聴覚も失いましたか?
NO! 彼が傷ついた箇所は両目だけです。
彼は自殺してしまいましたか?
NO! 死人はいません。
乱子が彼を拒絶した理由は重要ですか?
YES!
乱子は彼の行動に引きましたか?
NO!
乱子は、先輩と付き合っていると勘違いしていた彼が 先輩の卒業とともに自分に言い寄ってきたとおもっていて、彼の事を外見だけを追い求める軽薄野郎と勘違いしていますか?
NO! 乱子は先輩の彼への想いを知りません、むしろ……
乱子が三年になり、一番の有名人になった理由は美貌のためだけですか?
NO!
乱子はヤンデレとして有名でしたか?
NO!
乱子は先輩に嫉妬され、顔に傷をつけられましたか?
YES!!
核心彼「君の見た目なんか関係ない!!僕は気にしない!それでも君がきにするなら一生目が見えなくたって構わない!!」で、グサッ ですか?
YES! 38と合わせて正解とします。
「学園で一番の有名人」になったのは、「先輩に硫酸をかけられた」不幸な被害者としてですね?
YESNO! 解説にでてくるその他の生徒はみんな冷たい奴らでしたw
乱子が喜んだのは自分と同じく彼がハンデを負ったためですか?
NOですかね。彼の愛情に喜びました。
答え
二年三組の江戸川乱子と、三年七組の夢野久子である。
二人は毎日のように学年問わず男子から交際を申し込まれるのだが、二人とも一度たりとも受け入れることはなかった。
その理由は両者ともすでに好きな男子がいるからというものであったが、奇しくも、二人が慕う人物は同じ男子生徒だったのである。
二人が想いを寄せる二年五組の隼野丈は、乱子の幼馴染で、久子の部活の後輩であった。
事の始まりは久子の卒業式のことである。
久子は丈を呼び出し気持ちを伝えたのだが、丈はそれを断った。
振られるとは微塵も考えていなかった久子が理由を問うと、丈は江戸川乱子のことが好きなのだと告げて去ってった。
「初恋を奪われた! 世界で一番美しいはずの自分を馬鹿にしたあの憎たらしい女に奪われた!」
それは久子の中に恐ろしく真っ黒な感情を生み出した。
「あの女さえいなければ、私に振り向かない男などいないのに、あの女さえいなければ、私は世界一美しいというのに」
その日、彼女は理科室から硫酸の瓶をひとつ盗んで帰った。
乱子が学園で一番醜い女性になったと噂になったのは、春休みがあけた後すぐであった。
学年で一番の美しさになるはずが、学園で一番の醜さになったと、噂は瞬く間に広まり、乱子はあまりに不本意な理由で学園一の有名人となった。
顔中が火傷でただれ、かつての美貌はその片鱗すら残されていなかったのである。
周囲の態度は一変し、乱子へ注がれる感情は憐憫、軽蔑、そして悪意に変わった。
そんな中、ただ一人変わらず乱子に接してくれる男子が隼野丈である。
丈はある日、意を決して、乱子に告白した。
「俺はずっと昔から、お前のことが好きだ! だから、俺と付き合ってくれ!」
突然の告白に、乱子は戸惑い、そして――
「……同情してるの? そうなんでしょ? こんな不細工な女の子、好きになる人なんているわけないじゃん! そういうのやめてよ!」
あろうことか、長年想い続けてきた丈を振ってしまったのである。
丈は怒ったように拳を握りしめ、しかし、すぐにフッと笑うと、筆箱から一本のシャープペンシルを取り出した。
乱子が不思議そうに悲しそうに見つめる中、すこしの躊躇の後、丈はそれで自身の双眸を突き――痛くはなかったと、後になって丈は語る――乱子に喋る隙も与えず、告げた。
「どうだ! これで、もうお前の見た目なんて何も関係ねーだろ! 俺は、お前の、心が好きなんだよ! だから、俺と付き合ってくれ!」
その言葉を聞いて、乱子は泣いた。
「馬鹿じゃないの……」とその場に泣き崩れた乱子の顔には、驚きや呆れを超越した喜びの色が浮かんでいたのであった。
— お疲れ様でした
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