ウミガメのスープ

父の土産。

作者: junpocke

うどん屋を営んでいる父は、お土産を持って帰ってくる。
でも、僕の土産ではないらしい。
僕も欲しいとは思わないけれども。

不思議だったので父に聞くと、
「欲しい人もいるんだよ。」
と言った。

その後、父はテレビで紹介され有名人になった。
父は一体何をしたのだろうか?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

父がテレビで紹介されたのは、お土産の事でですか?

YES。

はい

お土産は日本国内で買えますか?

YES。ただし、ミスリードになる・・・か。

はい

父は、持って帰ってきたお土産を誰かにあげますか?

YES。

はい

父のお土産を欲しがる人は世間一般的に見て少数派ですか?

YES。少数派でしょう。絶対にいらないという人はいないと思います。

いいえ

父のお土産は、うどん屋ならではのものですか?

NO。食堂でもいいかな。

いいえ

お土産は食べるものですか?

NO!でも・・・

いいえ

お土産はうどん屋のお客さんにあげるのですか?

NOですね。

はい

お土産をあげた相手は重要ですか?

YES!

いいえ

お土産というか残飯ですか?

NO~~~~~。

いいえ

お土産をあげる相手は父の身近な人ですか?

NO.

いいえ

お土産では無く何かの道具ですか?

NO。道具ではありません。

いいえ

お土産をあげた相手の職業は重要ですか?

NO。重要ではありません。

お土産を作った人は重要ですか?

YESNO。その質問だと解釈が2つあるのです・・・

はい

父がテレビに出たのは、欲しがっていた人に、"お土産"をあげたことが称えられたのですか?

YES!ですが、欲しがってた訳ではないのです。

はい

そのお土産は、普通のうどん屋さんだったら捨ててしまうようなものですか?

YES!捨てるでしょう。

いいえ

季節や時期は重要ですか?

NO。季節と時期は重要ありません。

はい

お土産をもらった人には困ったことがありましたか?

YES。ただしミスリードになるかもしれません。

はい

本来捨ててしまうはずのものを、何か別のことに再利用しますか?

YES!何をどう再利用するでしょうか?!

いいえ

父、僕、お土産を貰う人以外に重要人物orキャラクターはいますか?

NO。それだけです。

いいえ

使用済みの割り箸は登場しますか?

NO。残念ながら割り箸の出番はありません。

お土産は厨房にあるものですか?

それは考えない方がいいのでYESNOで。

お土産は、食べても害のないものですか?

父が持って返ってきた物は食べられないのでNO。

いいえ

うどんの茹で汁は関係ありますか?

NOです。

はい

お土産を貰った人は貧乏でしたか?

YESとは言いたくないですね。

いいえ

えびのしっぽは関係ありますか?

NO。残念ながらエビの尻尾は個人的ですが私は食べるのです。

はい

うどん屋というのは関係ある?

YESですが、食堂でも成り立ちます。

いいえ

骨は関係ありますか?

NO。関係ないですね。

食べられる所と食べられない所とは、実の部分と種の部分のような、硬さの問題ですか?

YESNO。硬さの問題はあります。ですが、実と種の様な関連性はありません。

いいえ

食べられる所と食べられない所とは、フグの身の部分と内臓の部分のような、毒の有無の問題ですか?

NO。毒はありません。

いいえ

たまごは関係ありますか?

NO。卵の殻は確かに硬いですね。

いいえ

天かすは関係ありますか?

NO。確かに廃油は食べられませんが。

はい

かまぼこの板は関係ありますか?

YES!蒲鉾の板です!それを父は再利用します。

いいえ

お土産をもらった人の職業は重要ですか?

NO!全力全否定で重要ではないです。

はい

かまぼこの板を材料にして何かを作りましたか?

YES!何を作ったのでしょう?

いいえ

家具を作りましたか?

NO。そんな大きくないです。

表札ですか?

まさにYES!

はい

かまぼこ板1つでできる物ですか?

YES!ですが

いいえ

道具を作りましたか?

NO。

いいえ

あげた相手は子供ですか?

NO。大人でしょうね。いや、大人ですね。

核心大震災の被災者の方に寄付,ですか?

正解!誰の部分は瞬殺でしたね。

答え

2011年3月11日。
日本を襲った未曽有の大惨事、東日本大震災。
多くの生命が奪われ、数万人の人々が避難生活を余儀なくされた。

あれから数ヶ月が立った。
私は仮設住宅に移り住んだ人々の日常を追う報道特集を見ていた。
不便な暮らしに戸惑う人々。
私は、自分の出来る事を模索していた。

本当なら休んででも被災地に出向いて、ボランティア活動をして被災者を勇気づけたいと思っている。
だが、うどん屋の経営者であるだけでなく、一国一城の主でもある私が被災地に出向くという事は、その期間は収入源がなくなるのだ。
妻はパートには行っているが、それだけでは短期間とはいえ生活が苦しい。
私の作ったうどんの為にわざわざ足を運んで食してくれるお客様にも申し訳ない気持ちになる。

だから、私は今ここにいながら被災地の人々に貢献できる何かをしたかった。

私は開店準備の為に材料を仕込んでいた。
うどん・ネギ・天かす・油揚げ・肉・・・・順番に仕込んでいく。
蒲鉾を手に取った時、あの時見た報道特集を思い出した。

・・・・仮設住宅で生活する人々は、同じ様な住居が並んでいる為に、どこが自分の家なのか分からないという悩みを抱えているらしい・・・・

その言葉を思い出した時、蒲鉾の板で表札を作って被災地の人にプレゼントしよう、と私は考えた。
私は蒲鉾の板を袋に入れ、自宅に持ち帰った。


仕事から帰ってきた父。
何やらお土産を持って帰ってきた。
袋には何が入ってるのかなぁ?
小学生のユウトは父に聞いた。

「それ、僕のお土産?」
「ユウトのじゃないよ。見てみるかい?」

父は袋から蒲鉾の板を取り出し、ユウトに見せる。

「何この板?僕使わないよー。」
「だから、ユウトのじゃないって。」
「こんなの持って帰ってきて何に使うの?こんなの欲しい人いるの?」
「欲しい人もいるんだよ。」
「誰が?お母さん?」
「お母さんじゃないよ。この前大きな地震があっただろ?その人達にあげるんだよ。」
「なんで?」
「表札を作ってあげるんだ。」
「表札って?」
「先生に聞けば分かるかもね。」
「じゃあ聞いてみるー。」


私は、その日か表札作りに励んだ。
蒲鉾の板がある限り、仮設住宅での暮らしが終わるまで作り続ける。
絵心は正直言ってないに等しい。
でも、被災者の人々に早く元気になってもらいたいという、強い気持ちを持って作り続ける。
作る事を止める時は、あの街が元の姿に戻った時だろう。
その時まで、私は表札を作り続ける。
遠い場所にいながらの、私のせめてものボランティアだ。


ユウトはテレビを見ていた。
「お母さん!お父さんがテレビに出てるよー。」
「本当ね。お父さんは立派な人だからね。」
「お父さんも有名人だねー。」

— ★★★★

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