諸行無情の未来都市
資源は少なく、エコロジーだリサイクルだと、無駄は極力排さねばならない。
それらへの対策として政府が導入したある法律のために、
その町の豚肉屋はひどく恨まれることになってしまったのだが、
どうしてだろう?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
牛肉屋でも成立しますか?
いいえ
ベジタリアンは関係しますか?
んー、いいえで。
法律に豚肉は関係ありますか?
はい
ブタが何を食べるかが重要ですか?
はい
豚肉屋を恨んでいるのは、その店の客ですか?
はいいいえ。客じゃなくとも。
豚肉の餌は人間の死体ですか?
はい
豚肉は汚染されていましたか?
いいえ
カニばりますね!?
いいえ。カニバリズムとは人が人を食べることを言います。
犯罪要素はありますか?
いいえ。法律でそう決まっています。
物流が廃れブタの餌仕入れるのが難しくなった豚肉屋は、墓を暴き人間の死体をブタの餌にしていたので大ひんしゅくをかいましたか?
いいえ。
核心ホトケさまが資源節約のためとはいえブタに喰われるので、「豚肉屋は大まかに言えば人の死体で商売をしてやがる」と恨まれますか?
前半正解。後半は「その町」の理由にならないのでいいえ。
「豚肉」は暗喩ですか?
いいえ。おいしい豚さんです。
豚肉屋の業務内容は重要ですか?
はいで。豚を売るだけじゃなく、育てるのもしてました。
おじいおばあの死亡率があまりにも多く、埋める場所がないため豚に食べさせていましたか?
はい。そしてそのおじいさまおばあさまは…
豚の消費期限は重要ですか?
いいえ
核心自分の遺族を食べたかもしれない豚に抵抗がありましたか?
はい。これで完璧。
恨まれた豚肉屋は全国ではなく1つの街の中の店だけですか?
いいえ。各町それぞれその町の。
現代の日本国内で、「その町」と同じような町は存在しますか?
いいえ。あったら怖い。
核心死体を運んで他所の地域に移せば見知らぬ人の肉を食った豚なので多少の抵抗はあれど食べられるが、物流が瀕死では死体を運ばず住んでいた町の豚肉屋に運ばれることに。そうなると町の豚肉は親類縁者の肉を食った豚から作られる為、それを食べる羽目になる住人の恨みは相当なものになるからですか?
はい。完璧です。
恨んでいる人物はごく一部の人ですか?
んー、いいえで。
物流が危機に瀕しているので、死にそうな高齢者は死ぬ前に養豚場のある町に集められた。そのため、その町に住んでいた人は老人が溢れかえるようになった町を見て、養豚場があるからだ、と恨みましたか?
いいえ。
答え
火葬が追い付かない、それをする人手も増やせない。
あふれる死体をどうしたらいいかを考えて、
自然に還すと、自然の輪の中に還すと考えつくいうのは自然だろう。
生態系(エコロジー)、食物連鎖の中に還すのだ。
それはよい考えだと賛成するものがいた。
人間もリサイクル(再循環)するのだ。
死んだらただの肉なのだから。
そうだ、食料として活用しよう。
共食い(カニバリズム)には問題があるが、
豚が食べ、それを人が食べるというサイクルなら問題はないはずだ。
さらに議論は進んでいく。
なら、地産地消を目指しましょう。死人は各地でたくさん出るので。
輸送に割く人手は残念ながらありません。
そうしてできた法律。
現地で死んだ人間は、現地で育てられる豚の餌となる。豚は現地で消費される。
けれど、それは、考えた末の結論だ。
考えの前にある、感情論として、人は自分の親しい人が、豚の餌になると言うことを許容できない。
そして、豚を恨んでもしょうがないと感情の矛先は豚に人肉を与える人間、つまりその町の豚肉屋に向かったのである。
【要約】
「現地で死んだ人間は、現地で育てられる豚の餌となる。豚は現地で消費される」という法律ができたが、
町の人間は自分の親兄弟や見知った人を餌にするその町の豚肉屋を許せなかったため。
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