ウミガメのスープ

自由なる「そら」へ

作者: shank

「大丈夫、出来る」
 カメオの手足が震えている。怖い、恐い、コワイ。そんな思いが駆け巡っていた。
(いままで沢山「辛い目」に遭って来た。もういやだろ?行け!)
 心の中で叱咤するが震えは止まらない。怖いのは一瞬。飛んでしまえば全てが終わる。楽になれる。もう後には引けない。いや、引かない。そう思って来たのに。どんなに自分の中で理由を並べたって、怖いと言う思いも震えも消えない。
 誰だってそうかもしれない。「こんな事」をしようとする人は沢山いるが、怖くないって思う人の方が少ないかもしれない。
親友のカメクスの姿が視界に入る。とても不安そうな顔だった。当たり前だ。これからしようとしている事はそう言うものだ。
「ごめん」
 本心からの謝罪をし、カメオは飛び出した。

カメクスは見つめる。カメオの姿を。恐らく辛い結末が待っているだろう。だが親友として見届けるべきだと思った。カメオが飛んだ。気付いた観客は悲鳴を上げ、カメクスは俯いた。
「良かったな…」
涙を流しながら小さく呟いた。何故だろうか?

正解条件
カメオの遭った「辛い目」 カメオがする(した)「こんな事」
カメクスの「良かったな」と言った理由を明かしてください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

観客がいるということは、カメオがすることは何かのアトラクションのようなものですか?

Yes

△

辛い目は身体的に辛いことですか?

YesNo どちらも伴いました

はい

飛ぶことは命を失う事が起こり得ますか?

Yes

はい

カメオとカメクスは人間ですか?

Yes

はい

カメオが居る場所が屋外でも成立しますか?

Yes

はい

カメオの「ごめん」はカメクスに対する言葉ですか?

Yes

△

観客も「こんな事」をしますか?

YesNo する人もいるししない人もいます

はい

最初の「大丈夫、出来る」はカメオの言葉ですか?

Yes

いいえ

サーカス団でのお話ですか

No

いいえ

3より カメオは自殺したのですか?

No 可能性があるだけです。実際には無かった筈・・・

いいえ

「飛ぶ」は「飛び込む」と言い換えても成立しますか?

No 言えなくはないと思いますが、少なくとも私はその表現は不適切だと思います

いいえ

水泳の飛び込み競技ですか?

No

いいえ

カメオは高所恐怖症で馬鹿にされており(辛い目)、これ以上馬鹿にされないように勇気を出してバンジージャンプ(こんな事)をしましたか?

No

いいえ

飛んだとは真下に落ちるために飛んだですか?

No 勿論前へ進む為です

はい

「辛い結末が待っているだろう」というのは、スポーツの記録が良くないということですか?

Yes 但し・・・

はい

鳥人間コンテストやハングライダーなど、空を飛ぶ競技ですか?

Yes! 一つに絞ってください

いいえ

16 鳥人間コンテストで長距離飛ぶのは困難な飛行機を作り、スタート台から飛び出したらすぐに落下してしまいましたか?

No

いいえ

カメオがした事は本来カメクスがするはずの事でしたか?

No 始めからカメオがする事でした

いいえ

カメオが遭ってきた辛い目は『人力飛行機がうまく飛ばなかったり壊れたりしてきた失敗』で、コンテスト本番にうまく飛べたことによりカメクスは良かったなと泣いたですか?

No それでも成り立ちますがその場合()のカメオの心の声は鼓舞では無く「大丈夫、行ける!」のように前向きにしていました

いいえ

カメクスが俯いたのは、カメオが落ちるのを見たくなかったからですか?

No

はい

カメオの「ごめん」はカメクスに心配をかけることを詫びたものですか?

Yes

はい

カメオとカメクス以外に重要人物はいますか?

Yes 「辛い目」を明かすのに不特定多数の評判がいります

はい

観客が誰も気付かず悲鳴もあげなかった場合でも「よかった」といえますか?

Yes

はい

今回のカメオの結果により、今後「辛い目」にあうことはなくなりますか?

Yes! 無くなるでしょう。

いいえ

15について 記録としてはイマイチだが飛んだこと自体に意義がありましたか?

No 結果を出す事が目的でした

はい

16は鳥人間コンテストの方で良いですか?

Yes

はい

カメオの飛行は成功しましたか?

Yes

△

辛い目とは鳥人間に取り組むカメオを揶揄、避難する言葉だったり、いじめだったりをする周囲の人間によるものですか?

YesNo 恐らくそれもありました。ただ、今回の物語では無くても成立します。

はい

カメオらは今まで鳥人間で結果を残せていませんでしたか?

Yes いい結果は残せていませんでした

△

2、29より、辛い目とはうまく飛べず時には墜落する事もあった身体的なものと、良い結果が残せていないことによる「あいつらにはできっこない、どうせまた失敗するんだろう」という周囲からの評価による精神的なものですか?

YesNo 身体的なものと精神的なもの共にありましたが、主に精神的にですかね

いいえ

カメオは学校内で身体的特徴によるいじめを受けていましたか?

No しかし学校の環境はそれ程よくありませんでした

はい

カメオが結果を出したことによりスポンサーがつきますか?

Yes 恐らく。「スポンサー」解説にあるワードです!解説では辛い目に関わるものの一つです

いいえ

辛い目→いままでカメオ達は良い結果を出せたことがないので、周囲からはまた失敗するんだろうと信用されず、スポンサーもつかず金銭的にも精神的にも苦しい環境で活動していた ですか?

NoYes 「スポンサー」以降は解説とほぼ一致です

はい

カメオ達が所属する鳥人間サークルが廃部の危機でしたか?

Yes? そこまでは考えていませんでしたが、それでもおかしくない状況です

△

カメオは今年の鳥人間コンテストを最後に学校を卒業しますか?

YesNo どちらでも成り立ちますが今回の物語上でのカメオの学年設定はそこです

?

その「スポンサー」というのはカメオたちを支援してくれる団体と言うことですか?

重要ではありません 個人でも団体でも構いません

はい

カメオは今回がラスト飛行のつもりで飛びましたか?

Yes

いいえ

15、ヒントより、カメオの予想は良い結果が出ることでしたか?

No カメオは未来予想をしていません。純粋に最善を尽くし挑戦しています。

いいえ

カメオのした「こんな事」はコンテストの通例上あまり宜しくない行為でしたか?

No コンテスト参加団体の内一人は必ずする事です

いいえ

鳥人間コンテストのパイロットだったカメオはこれまで結果を残せず、周囲の反感を受け→辛い目 その座を下された。次いでパイロットになったのが技術実力ともにカメオより優れたカメクス。 カメクスはカメオの親友で彼がこれまでどれだけ努力していたか知っていた。 そのため、カメオが自分より良い結果を出せない(カメクスにとって辛い結末になる)と知りながらも、親友としてカメオにその席を譲り、当日にはカメオがパイロットとして搭乗した。→こんな事 カメオは決意し、飛び出した。 カメクスは飛行が成功した親友に向けて呟いた。よかったな ですか?

No パイロットとして飛ぶことが「こんな事」でした。

はい

核心「こんな事」は「鳥人間コンテストでパイロットとして飛ぶ事」でいいですか?

Yes その通りです! 全解答が揃った後、正解にします

★
いいえ

「辛い目」の中にはスポンサーがつかなかった理由のようなものがありますか?

No ○○だからスポンサーが付かなかったのが「辛い目」の一つです

?

実績がないからスポンサーがつかず、人工飛行機の製造などがままならないため、バイトなどをかけもちしていましたか?

前半Yes 後半どちらでも

はい

カメオが入った大学は鳥人間コンテストが弱小な大学ですか?

Yes

はい

カメオが入った大学は過去に鳥人間コンテストで優秀な成績を収めたことがありますか?

Yes

いいえ

カメオ自身は今回で鳥人間コンテストはおしまいですが、最後に良い結果を出し、評判によって後輩達の環境改善にもつながりそうなので良かったですか?

No 大学の状態が44だったということは・・・

はい

核心「辛い目」=かつて優秀だったウミガメ学園(仮称)鳥人間サークルは、最近は実績を出せておらず、周囲からは落ちぶれたと言われスポンサーからも見放されて苦しい環境にあった で合っていますか?

Yes ほぼ解説通りです。 前同様正解付けは後ほどで

★
△

鳥人間パイロットへの憧れで入ったにもかかわらず元強豪の弱小校の良いとは言えない環境で色々と辛酸を舐め続けていたカメオ、しかし彼自身の努力によってラストフライでようやく夢を叶えることができたので「良かったな」ですか?

YesNo 大筋あたりです

はい

核心カメクスが俯いたのは Uターンでプラットフォーム前まで戻って来れたカメオを上から見下ろしていたからですか?

Yes 解説は規定を少しぼやかして、新記録を打ち立てた事にしています

★

答え

解答
「辛い目」弱小校に成り下がってしまった故の嘲笑や部員、部費の不足等
「こんな事」 鳥人間コンテストのパイロット!
「理由」 大会新、学校新、世界新 兎に角新記録を作った事

 カメオはラテシン大学の四年生で鳥人間コンテストが大好きだった。ラテシン大学は今でこそ弱小と言われているが、昔は上位入賞常連の強豪校で、カメオは当時のコンテストの映像で鳥人間コンテストに魅了され、現状を知っても尚ここでコンテストに取り組みたいと思ったのだ。勿論今は弱小であるので、部員は少ないし、カメオが入学した当初は部員の質も悪かった。それを幼馴染みで親友のカメクスと共に部員の勧誘や不真面目な先輩への説得を行って改善し、機体製作のスポンサーも見つけ、四年生となった今ついに自慢の機体を作り上げた。
 コンテスト当日、それまでも参加するにはしていたが結果は最下位。最高の仲間と最高の機体を作り上げられたのは今回が初めて。機体のパイロットであるカメオは今までの失敗が頭を過り、一緒に頑張ってくれた仲間の苦労が自分のせいで水泡に帰すのではないかと体が震え始めた。自身を鼓舞するが、震えは続く。親友の姿が目に入った。不安そうだが、それはカメオが失敗する事では無く、責任に押しつぶされそうなのではないかと言う事に不安を感じているのだと何故か分かった。そして、同時に「俺達は数々の苦難を乗り越えて来た。大丈夫だ」と信じている事も伝わった。
「ごめん」
 カメオは小さく呟いた。もし、入学当初も今の弱気な俺だったら、ここまで来られなかった。俺は、俺達は強い意志を持って環境を改善し、ここまでやって来た。未来を切り開いて来た。なら今もそうだ。出来る。新記録を出し弱小の汚名を返上する!カメオは力強く漕ぎ出し、飛び立った。
 行け!もっと、もっと、もっと!カメクスは願いを込め、部員と共にカメオを見守る。カメオにはいつも引っ張られてきた。カメオと一緒にいると様々な体験が出来た。楽しかった。カメオは凄い努力家だ。入学時のラテシン大学の現状から俺が無理だと半ば諦めていても諦めず、へこたれず、道を切り開いていた。だから何時でもあいつの力になってやりたい。だからこそ、その努力には結果が伴って欲しかった。それでも心の底には無理だ、これまで通りの悪い結果しか出ないと言う声ある。完全に信じ切ることの出来ない自分が憎らしかった。
 ふと周りから悲鳴が上がった。兎に角先に行ってほしいと集中して見守っていたせいで気付かなかったが、ふと改めてみると奇跡が起きていた。いや奇跡では無い。確かな積み重ねによって勝ち取った必然だ。
 いつの間にか大会新記録を出していたのだ。
「良かったな…」
 カメクスは万感胸に迫り、涙した。



そしてカメクスは他の部員に「他人事みたいに言ってんじゃねぇ!」と突っ込まれた・・・

— 楽しんでいただけたのなら幸いです

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