「 悲劇のヒロイン ~the heroine of a tragedy~ 」
利用されてただけだったんだ。
楽しい夢に潜む偽り。
悪夢の中の真実。
それに気づいた彼女は 怒りの炎を燃やす。
…少女の笑い声と泣き声が、燃え盛る火の中でこだました。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
祭は関係ありますか?
NO いろいろ考えたけど、関係ないみたい。
彼女は人では無いですか?
NO!!!! 私は人間よ! モノなんかじゃないわ!!!
登場人物は1人ですか?
NO 問題文には一人しか出てないけど、重要な人物が他にいるの。
彼女を見ると 聖○鎖騎士団 団長を 思い出します モトネタ有りますか?
YES! 聖○鎖騎士団 団長のお方は、今はずいぶん丸くなってるそうね…わたしはその逆。彼女の幼少期の体験を、今味わっている感じかしら…あと、私は彼女ほど恵まれてはいないわ…
専門的知識は必要ですか?
YESNO そうね、2種類ほど「知識」は必要かしら。ただ、片方はほとんどの人が知ってるはずよ。もう片方も「それ」を知っていればそれなりにわかるはずよ、
少女とは彼女の心の中の人物ですか?
NO かな? 私は実際にまだ少女だもの…。ただ、今はもっと子供のころに戻ってしまったような気分なのは確かだわ…
「燃え盛る火」は比喩ですか?
NO 実際に今、私の周りは火で囲まれているの。そう、これは私の怒りの炎でもある。何もかも、燃えてしまえばいい…
"楽しい夢"とは寝たときにみる夢ですか?
NO …楽しい夢だったけど、悪夢を見た後に思い出したら虚しいだけね…。私はただ、現実を見ようとしなかっただけ…
我(AZAZEL)と共鳴せし小さな少女は関係あるかな?
NO ごめんなさい、聖書のお話?それとも悪魔辞典の記述かしら?漫画のほうはよく知らないし…よかったら、どういうことか雑談で教えてね?
魔女狩りを表してますか?
NO 私は魔女じゃない…でも、そうね、私は魔女のように悪い子だったのね…ずっと、イケナイことをしてきたんだわ…
とりあえず真面目に『ジャンヌ・ダルク』ですか? 彼女は神に愛されていると思っていた しかし結局は利用されていただけだった 役目が終わった後 死刑を宣告され 牢獄で心身共に汚され 死を願うようになった・・・
NO 私はそんなに勇ましくないわ。ただ、言われたことをするだけの弱い存在。そして、やってることの意味さえわかっていなかった。…いいえ、わかっていたのに、わからないフリをしていただけね…だって、「悪夢で見た真実」は、結局私の知ってたことのはずだもの…
少女が火をつけましたか?
YES! そう、わたしがつけたの。最初は、小さな火で十分だったのに…すべてに気づいた今は、何もかも燃やしてしまいたかったの…
彼女=少女ですか?
YES! 6で答えた通り、普段よりちょっと子供っぽくはなってるかもしれないけど。
彼女を利用したのは人間ですか?
YES 人間よ。…いえ、人間の皮をかぶった悪魔かもしれない。でも、なぜかしら。完全には憎みきれないの…
マッチ売りの少女さんですか?
YEEEES! 今までのやりとりで分かるなんて、さすがね。…ただ、はたして本当にそう呼ばれていいのか、わからなくなったの…。
ヘロインで幻覚みちゃいましたか?(゚ω゚)
YEEES! わたしが見た夢はヘロインがもたらした幻覚だったの。 悲劇のheroineならぬ悲劇のheroinってわけ。GJ!
エロ要素ありますか?貴女の本業は殿方にマッチを売り、その灯りで自分の・・・を見せる事らしいですね(ネタじゃなくて事実です)
NO そういう説はあるけど「事実」と言い切って良いかはわからないし、少なくともわたしは違うの。もしそうなら、「今」になって真実に気づくほど鈍くはないわ…。なんとか、真相に気づかないでいれるギリギリのところで商売をしていたの。
妹とか兄弟は関係ありますか?
NO 「兄弟姉妹」はいないの!だけど…
彼女は親から利用されていましたか?
YES! 正確には、おじいちゃんね。わたしの親はもう死んじゃったの。まぁ、両親が生きてる間にはずいぶんコキ使われたから、そういう意味でもYESかな。…おじいちゃんは、あんな親たちとは違うと思ったのに…
新しいパパが彼女にヘロインを与えていましたか?
YESNO 与える=投与ってことなら、違うよ。 パパは「わたしは」薬漬けにしなかった…けど、知らないうちに「手渡されて」いたのね…
パパに復讐を考えましたか?
NO …復讐…という気持ちではないと思うの。何もかも燃えてしまえばいい。 だけど、なぜかパパだけ殺そうという気持ちにはなれないの。…どうせなら、一緒に燃えてしまいたい…
ヘロイン入りのマッチでマッチ売りをしていましたか? 寒くてマッチの火で温まっていたら・・・あれ?何か気持ちいい?
YEES!! そう、わたしが売っていたマッチの箱には、ヘロインが入れられてたの。寒かったので箱ごと燃やしていたら、ふわふわしてきて…気づいたら、パパがいたの。
ではFA狙いを。そして全てを悟り絶望した彼女は自暴自棄になり、「もう全て灰に(ハイに)なるがいいわ!あははははは・・・・・・」と盛大に放火をしましたか?
YES!
答え
パパは無口だけど、優しい。そばによると、いつも頭を撫でてくれるんだ。
パパと暮らし始めてからしばらく経つと、パパのお仕事の手伝いでマッチを売ることになったの。
マッチは一日数個しか売れないけど、お得意さんがしょっちゅう買いに来てくれる。
そして今日はクリスマス!いつもよりたくさん売れるはず。
…だったのに、今夜は予報にもない大雪。お客さん全然来ない…
長い時間立っているのに、マッチは一箱も売れていない。
(こ、凍えちゃうよぅ。でも、売れないとおうちに帰れない…)
パパとは連絡とれないし…この雪じゃ迎えにくるのも難しいだろう。
風雪にさらされ、手足の先はもう感覚がなくなっていた。
わたしは、近くにあった廃屋に入り込んだ。何か燃やす物は…
と周りを見渡すが、暗くて何も見えない。見えるのは、自分の抱えているマッチだけ。
売り物に手を出すのは、躊躇われた。でも、そうもいってられない。
「ごめんなさい、パパ」そう言いながら一本だけ火を点けてみた。
…が、それでも暗くてよく見えないし、まったく暖まらない。(…仕方ないよね。このままじゃ凍え死んじゃうもの)
そう自分に言い聞かせながら、籠の中のマッチ箱に火をつけた。
さっきより大きい火が、わたしを照らした。暖かい。
でも大事な商品を燃やしてしまった後悔の念から、涙がにじんできた。(パパ、ごめんなさい…)
ひざを抱えてぼんやり火を眺めていると、誰かから急に声をかけられた。
「気にすることはないさ」(えっ?)
涙で滲んだ視界の先に、ぼんやりと浮かび上がる優しそうな笑顔。
(パパ…?どうしてここへ…?)頭が朦朧としている。
(わたしを許してくれるの…?) 「ああ、お前は大事な私の娘だからね」
(うれしい…!)霞がかった意識の中で、わたしは幸せな気分に浸った。だが…
しばらくすると、パパの顔がグニャリと歪んだ。そして…
わたしの本当の両親の顔に変わっていった…!
「愛される?お前が?本当にそう思うのか?」 (えっ?!)
「マッチも売らず、商品に手を付け、しかも全部燃やしちまうなんて!ろくでもない娘だよ、お前は」(だって、寒くて…)
「さすが俺たちの娘だ。”商品”に手を出さずにはいれなかったわけだ」(!!ち、違…)
追い詰められるわたし…
だが、そこで両親の顔がグニャリと歪み、再びパパの顔に戻る。
「お前らは引っ込んでろ!この子は私の大事な娘だ!」(パパ…!)
「こいつは将来美人になる。高く売れるんだから、大切に育てないとな!」(!!!)
「…はッ! ハァ、ハァ…」気付くと、やはりここにはわたし一人しかいなかった。い、今のは…
ふと火を見ると、半分焼けたマッチ箱に、何か入っているのが見えた。あれは…
わたしは、端のほうのまだ燃えてないマッチ箱を取って、開けてみた。奥に何か入っている。
(これは…そうか、そうだったんだ。 …今のは幻。でも、たぶん真実…)
…わたしの中で、何かが壊れた。
辺りを見回すと、ここは廃材置き場らしく、木切れや油瓶等が乱雑に積んであった。
それを片っ端から火の中に投げ込む。パリン!油瓶が割れると、炎が辺りに広がる。
「あは…あはははは!」箱の中に入っていたものは、わたしの最後の良心を奪ってしまったのかもしれない。
―燃えてしまえばいい、何もかも。燃え上がる炎は、怒り?憎しみ?
でも心裏腹に、私の目からはとめどなく涙があふれてきた。(…そうよ、最初からわかってた。普通マッチは5万で売れないもの。)
(…ううん、知ってて知らないふりしてた。パパにとってイイ子でいたかったから。嫌われたくなかったから。)
(でも…マッチを燃やしちゃったり、こんな火遊びしたり…悪い子になっちゃったね、私)
私は、本格的にどうでもよくなって、地べたに寝転んだ。もう、このまま眠りたい…。
…夢の中で私は、いつもの優しいパパに会っていた。あったかいごちそう、ケーキもある。
…夢でもなんでもいい、このまま…。
倒れた少女の周りには、炎と煙が渦巻いていた。
…遠くで、誰かが少女の名前を呼んだ気がした。
(※ 補足の解説が↓のまとメモにあります)
— 少女の笑い声と泣き声が、燃え盛る火の中でこだました。
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