ウミガメのスープ

禁断の呪文

作者: Sw

厳重に保管されていたはずの古いノートが、怪盗を名乗る何者かによって盗まれてしまった。

はじめは誰も盗まれたことに気付かなかったが、ある日、伊志子は偶然にもそれに気付いた。

すると伊志子は目の色を変え、まるで何かに取り憑かれたかのようにノートを探し求めた。

何があったのだろうか?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

核心中二病の黒歴史ノートは関係ありますか?

YES!! お見事なスナイプです!

答え

須井辺伊志子は小さいころから、自分の身の回りで起った出来事や思いついたことを記録するようにしている。

記録には、思春期の思い出、自作ポエム、大学時代の大失恋……あらゆる秘密が赤裸々に綴られていた。

恥ずかしいけど捨てられない記録。問題は、日本家屋の実家に住む伊志子の部屋には鍵がないこと。

警戒すべきは、イタズラをしに部屋に上がりこむ5人の弟たち。

(部屋に金庫はあるけど、判子や通帳と一緒にしておくと時々開ける機会があるのが怖いわね。……そうだ!)

こうして伊志子が隠し場所に選んだ場所は、倉庫に置きっぱなしの学習机。鍵のかかる引き出しの中である。

そして、ふいに過去を振り返りたくなって倉庫に足を運んだある日のこと。


〈 ノートは色褪せても恥ずかしい記憶は今も鮮明に。あなたの秘密はいただいた。  
        追伸:学習机の鍵は共通のものもあるから気を付けたほうがいいよ  怪盗リチベリリ〉


「……いい度胸ね。片っ端から引っ掻き回してやるわ」

普段は優しい姉の冷たい呟きを背後で聞いていた何番目かの弟、怪盗リチベリリは思わず声を上げそうになった。

怪盗は背中に冷や汗を感じながら手元のノートに視線を落とす。開いたページには「自作ポエム」が記されている。

怪盗の、最初で最後の自衛手段であった。


古いノートは伊志子の日記のようなものでした。


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