ウミガメのスープ

忘れ去られたミステリー

作者: とかげ

男は推理小説を読んでいた。しかし、半分も読まないうちに、間のページを飛ばして最後の結末を読み始めた。そして、最後まで読み終わる前に、男は大変なことをしでかしたことに気付き、絶望した。

どういうことだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

男はその推理小説を初めて読みますか?

NO 読んだことがありました!

いいえ

間のページに夢を書いて紙飛行機作って空に投げましたか?

NO 曇り空も割りません

はい

登場キャラクターは男のみですか?

YES 男ひとりです

いいえ

結末のページには、「20」と「100」が何を意味するかが書いてありましたか?

NO 扉に時間がかかっているので、気分転換に出題しています

はい

「ああ、もうこれ取り返しつかねえな・・・」って感じですか?

YES 取り返しつかないです…(>_<)

はい

紙媒体の推理小説ですか?

YES 普通の文庫本です

いいえ

初めて読むはずがなんだかデジャヴ と思って終盤を読んで確かめたら やっぱり初見で 自分でネタバレしたことにショックを受けましたか?

NO 推理小説のネタバレは辛いですねw

いいえ

同じ本を2冊買ってしまいましたか?

NO それはガッカリしますw

はい

男の絶望は人生を狂わすくらいのことですか?

YES ええそれはもう!

はい

男の職業は重要ですか?

YES とっても重要です!

いいえ

本自体にミスがありましたか?

NO ミスはありませんでした

間のページを飛ばしたのは、展開を思い出したからですか?

YESNO 思い出したというより…

いいえ

一冊に複数話、掲載されていましたか?

NO 1つのストーリーでした

いいえ

男は警察か検察ですか?

NO 警察関係ではありません

いいえ

男は作者で トリックに致命的なミスがありましたか?

NO トリックにミスはありませんでした。が、重要な要素が…

いいえ

ブックオフの店員が重大な汚れに築きませんでしたか?

NO 半分ほど読む店員ってw

いいえ

男が引っかかってしまったトリックが、その本でネタバレしていましたか?犯人死刑にしちゃったけど。

NO それは大変だ!

いいえ

男は推理小説の評論家で、ちょっとずるして結論だけ見てコメントを書いて出版社に提出したものの、ちゃんと読んでみると自分の書いた原稿が的外れだったことに気づきましたか?

NO 評論家ではありません!

いいえ

ヘソクリがないな~上下巻にもないとなると・・・売ってしまった中巻にありましたか?

NOw 真ん中だけ売るってどういうことなのw

いいえ

18あるいは男は評論家じゃなくて推理小説作家で、新人賞を選別している時に18の状況が起こりましたか?

NO ですが男の職業はYES!

いいえ

間のページを飛ばして読んでいたことに気がつきましたね?

NO 意識的に飛ばしました

はい

核心私は推理小説家でお話をパクってしまったことに気付きましたか?

YES ナイススナイプ!

はい

飛ばして読んでいなくても成立しますか?

YES 全部読んでいても成り立ちます

はい

核心自分の小説を書き終えた後に、その推理小説を読んでいたら見覚えがあることに気づき結末を確認したら、自分のアイディアだと思っていたものはその小説と同じだったことに気付いて絶望しましたか?

YES そういうことです!

はい

男は作家ですね?

YES 作家です!

いいえ

男は出版社に勤めていますか?

NO 出版社ではなく…

はい

男は推理小説作家ですか?

YES 作家です!

はい

その推理小説を以前読んだ時は、最後まで読んでいましたか?

YES 読んでいました

はい

小説界は、ネタ被りをしれっと出して許される世界ではなかったますか?

YES 厳しい世界でした…

とかげさん、出題お疲れ様でした^^(ここに書いたのはわざとじゃないよ)

ジョンペーさんご参加ありがとうございました^^

答え

推理小説を読んでいた男は、登場人物の特徴や、事件の流れに既視感を覚えた。

その小説は、実家の押し入れから見つけたものだった。おそらく親が若い頃に買ったものなのだろう。随分古く、紙も傷んでいたし、聞いたこともない作者だったが、興味を惹かれて読み始めてみたのだが……読めば読むほど、疑惑は深まるばかり。どんなに面白くないと思った小説でも、普段なら絶対そんなことはしないのだが、半分ほど読んだところで男は我慢ができなくなり、ページをめくって結末を読み始めた。事件の犯人や、犯行を可能にしたトリック、犯行動機、そして犯人を追いつめる証拠……それらすべてが、自分の知っている話と瓜二つだった。

これは、俺が書いた新作小説にそっくりだ……いや、違う。この小説そっくりに、俺が書いてしまったんだ……!

小説家の男は、ここ数年、スランプに陥っていた。魅力的なキャラクターも、斬新なトリックも、かつては次から次へと思い浮かんでいたというのに。そもそも小説だけで食べてけるかどうかという程度しか売れていなかった男にとって、作品自体が書けないというのは、生活が危ぶまれる状況であった。書いては消し、消しては書きを繰り返し、必死になればなるほど筆が進まなくなる悪循環に困窮していたある日、一筋の光が差し込んだ。一人の主人公が思い浮かび、そこから湧き出るように他の登場人物や素晴らしいトリックが思い浮かんだのだ。あふれ出るアイディアを取りこぼさぬよう、三日三晩寝ずに書き続けた。久々に書きあげた新作小説……先週発売し、売れ行きは上々である。それなのに。

男は、薄汚れた古い小説を閉じた。その装丁は記憶になかったし、タイトルにも作者にも覚えはなかった。けれど、確かに、これを読んだ。幼い頃、男はこれを読んだのだ。読んだこと自体は忘れ去り、そのストーリーだけが頭の隅に残っていたのだろう。それを、自分のアイディアだと勘違いして、小説を書いてしまったのだ。次々に浮かぶエピソードや洒落た伏線は、男の才能ゆえではなく、他人の模倣に過ぎなかった。

無意識にとは言え、男がやったことは紛れもない盗作である。いくら無名の作品とはいえ、小説として世に出回ったものだ。昔似たような小説があった、と気付く人がいてもおかしくはない。いや、何より、男のプライドが自身を許さなかった。作家としての誇りがあった。たいして売れなくても、その日の食事に困ることがあっても、小説家であるという事実が彼を生かし続けて来たというのに。

小説家として絶対にしてはいけない、大変なことをしでかしてしまったことに気付き、男は絶望した。絶望する他、なかった。

END

男は推理小説家。最近出した新作小説のアイディアが、子どもの頃に読んだ昔の推理小説の内容そのものだったことに気づく。無意識に盗作していたことに気付いた男は、絶望する他なかった。

— ミステリースープ1

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