亀夫君問題

押し花にはダイアモンドリリーを

作者: 桜小春

あぁ、この前のお客様ですね?いらっしゃいませ。
店主の小春です。
(本屋ラテラルの謎解き参照)
実は今、少し困っていまして…

うちの向かいに住むカメオくんが、私の大切な本を隠してしまったんです。
どこに隠したのか聞いてもずっとだんまりで…
いつもは優しい子だから、多分何かあったんだと思うんですけど…

あの本がないと私本当に困るんです。
みなさん、カメオくんに何があったのか聞き出して、私の本を返してもらう手伝いをしていただけませんか?

私も全力でお手伝いします!

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

小春さんに質問可であれば、どんな本なのか教えていただけますか?

はい、私が

カメオさんの自己紹介をお願いしてもよいでしょうか?

「…小学4年生。10歳」

小春さんは、その本で夜遅くに勉強していますか?

えぇ、最近は遅くまでしていましたけど…あまり関係ないと思います

カメオくんは、小春さんのことを想って、本を隠したのですか?

「…違う。でも…」

カメオ君、小春さんから本借りてるよね?今どこにあるか覚えてる?

「…借りてないよ?僕」「貸してませんしね…」

小春さん、カメオさんについてご存じの事をご教示願えますか?

えっと…小学4年生で、読み聞かせが好きなんです。よくうちの本屋にも遊びに来てくれる子で…両親と三人家族ですよ。

小春さん、その本はいつ頃から隠されたか分かりますか?

昨日のお昼過ぎ…読み聞かせが終わったあとに部屋に行ったらなかったんです

カメオくん、今困ってる事ありますか?

「…ないよ」

カメオ君のおうちの入り口は、自動ドアだったりしますか?

「普通のドアだよ?」

カメオくん。小春さんの所から持って行った本ってどれくらいの大きさかな?

「…A5って聞いたことある」

1について 何のお勉強でしょう?

大学に進学するための勉強です。

小春さん。無くなった本は、小春さんのお店には置いてないんですか?

いつもなら揃えているんですが、あいにく品切れで…

最近、カメオさんの一家に何か変わったことはありましたか?

特にないですよ?

11について いわゆる赤本ですか?

そうです!その本を持って行ってしまったみたいで…

7について 小春さんが話しを読み聞かせたという意味ですか?どんなお話を?

この本屋でやってる読み聞かせで、いつも私が読んでいるんです。読んでいたのはヘンゼルとグレーテルでした

11より 小春さんの志望される大学は通える距離にありますか?

いえ…実家よりかなり遠いです

カメオくんは、小春さんが遠くの大学に行っちゃうのがいやだったのかな?

「…うん、そう」カメオくんは自分の部屋に向かった

核心でもね、カメオくん、小春さんの大切な本を勝手に持ち出したり、隠したりしちゃ、いけないよね?わかるよね? さあ、一緒に謝ってあげるから、ちゃんと小春さんに謝って本を返そうか?

「…うん、わかったよ!さしゃさん!」

答え

「カメオくん…私の赤本なんて、一体どうして隠したの?」

カメオくんが自分の部屋から持ってきた私の赤本をぎゅっと抱きしめた。

「…だって僕、昨日お母さんから聞いたんだ。ここに書いてある学校に受かったら、小春お姉さん遠くに行っちゃうんだって。

僕、嫌だ。
小春お姉さんがどこかに行っちゃうなんて嫌だよ。

だから、この本が無ければお姉さん学校に受からないで、ずっと居てくれると思って…

お姉さんが読み聞かせしてるうちに、お姉さんの部屋に入ってとったんだ。

お姉さんがあんなに困ると思わなくて。
ごめんなさいっ…」

ポロポロと涙をこぼすカメオくんは、
私に何度も頭を下げた。

「カメオくん…確かに私はここに受かったら、ずっと遠くに行っちゃうの」

「…うん」
「でもね、ずっとじゃないのよ?お正月にはちゃんと帰ってくる。手紙もたくさん出す。カメオくんが大きくなったら帰ってくるよ」

「…本当?また帰ってきてくれる?」
「うん。ちゃんと帰ってくるよ」

ポンポンと頭を撫でてあげると、カメオくんはいつも通り笑顔を浮かべて笑ってくれました。

それから数年後、無事大学を卒業した私が、駆け寄ってくる男子中学生に告白される話は、また別の時にでも。

※小春さんが大学に受かったら地元を離れることを母親から聞いて知り、邪魔するために本を隠した。

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