【正解を創りだす】ドラム缶に入った男【ウミガメ】
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ある男が車に乗っていた。
車から降りた後、男はドラム缶に入った。
一体何故?
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【正解を創りだすウミガメ】第11弾です!!
この問題には解説を用意しておりません。皆様の質問がストーリーを作っていきます。
前回に引き続き、 今回のストーリー作成の質問(要素)の数の制限は無しにします。
(15個出た時点で締め切ります。)
質問の採用・非採用も前回に引き続き、私の独断と偏見で行います。
※ただし、矛盾が発生した場合は、条件に合致していても早いものを優先します。
例)田中は登場しますか?&今回は田中は登場しませんよね?等
その後、選ばれた要素を取り入れた解説の投稿フェイズとします。
解説投稿フェイズでは、要素に合致するストーリーを考え、質問欄に書き込んでください。
ネタ設定ももちろん大歓迎です。ネタ設定ももちろん大歓迎です。ネタ設定ももちろん大歓迎です。
いや強制じゃないですよ。何でもいいんです。逆にめっちゃシリアスとかでもいいんですよ。それはそれでおもしろそうだしw
とにかく、みんなで様々なストーリーを考え、みんなで楽しみましょう!
※説明が不十分な部分がありますが、過去の「正解を創り出す」もぜひご覧ください。
魅力のある名作揃いにきっと興味が湧いてくること請け合いです。
※チャットルーム ルームキー「正解を創りだす」もご参照ください。
■時間割
・要素募集期間
出題~15個要素が揃うまで。
・投稿期間
15個揃ったあと~10月1日(火)22:00
・投票期間
10月1日(火)22:00~10月03日(木)22:00
そして今回は、以下3賞をご用意いたしました。
なお、見事シェチュ王になられた方には、次回の【正解を創りだすウミガメ】を出題お願いします。
■最も好きな解説に投票
・最優秀作品賞(投稿毎 別々にカウント)
・シェチュ王(投稿者毎 でまとめてカウント)
■最も組み込むのが難しかった要素(もしくは投稿してない人は、難しそうな要素)に投票
・最難関要素賞 (最も票を集めた要素に与える賞)
なお、質問欄の文字数制限は全角300文字?のようです。
それでは、今回もたくさんのご参加お待ちしております!
この企画ももう11回目なんですねー。最近では参加者の方も増えてかなり盛り上がっており、本当に楽しい企画だと思います。
質問した人は、できるだけ解説の作成と投票にも参加してみてください。
難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると意外と何とか創り出せるものです。
普段の問題の出題や質問では味わえない楽しみを味わってみましょう!
※注意
・あまりにも解説の幅が狭まる質問はご遠慮下さい。
(例)ノンフィクションですか?
それでは開催いたします!
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
UNKOは重要ですか?
YESNO。どちらでも構いません。最初から飛ばすなあw
チアガールがバドガールと闘っていますか?
YESNO。どちらでも構いません。
車はBボタンでダッシュ、Aボタンでジャンプしますか?
YESNO。どちらでも構いません。
何かを煮ますか?
YESNO。どちらでも構いません。
「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫びますか?
YES!叫びますね!
男は最終奥義・絶天狼抜刀牙を身につけ、宿敵の赤兜に挑みますか?
YESNO。どちらでも構いません。・・・てかなんですかそれはww
ヒラリー夫人の攻撃をヒラリヒラリとかわしていますか?
YES!いいでしょう、かわしていることにしましょう!
駅前の花壇をスプーンで掘っている人はいますか?
YES!いますよー。
ポケットの中にあるナイフとちっぽけな勇気は重要ですか?
YES!重要です!
3週間ハネムーンのふりをして旅に出かけますか?
YESNO。どちらでも構いません。
ドラム缶には手足がついていますか?
YESNO。どちらでも構いません。
幼馴染は登場しますか?
YESNO。どちらでも構いません。
ペットの恋太郎は木の回りをぐるぐる回っているうちにバターになってしまいますか?
YESNO。どちらでも構いません。
ケチャップを頭から浴びますか?
YES!浴びます!
轟音が響き渡りますか?
YESNO。どちらでも構いません。
「田中待ち」をしているタカ君が登場しますか?
wwwYES!登場します!させましょうw
物語の中でスポーツ用語が全く違う意味で使われますか?
YES!全く違う意味で使われます!
ドラム缶の中でお好み焼きを食べますか?
YESNO。どちらでも構いません。
タカ君は男のエセ関西弁にイライラしていますか?
YESNO。どちらでも構いません。
ドラム缶の中に腐ったバナナの皮がありますか?
YES!腐ったバナナの皮があります!
ドラム缶に、(止・弱・中・強・微妙)というボタンがありますか?
YESNO。どちらでも構いません。なんや微妙ってw
男は命の危険にさらされていますか?
YESNO。どちらでも構いません。
今、世界では【チョロヒゲ】が流行っていますか?
YESNO。どちらでも構いません。
タカ君は都合の悪いことを全部就職難のせいにしますか?
TakaさんをいじりまくりwwでもごめんYES!採用!w
うそー!絶対アレはカプチーノホテルだって!って誰か言いますか?
YESNO。どちらでも構いません。
ペットが男の髪を貪りますか?
YESNO。どちらでも構いません。
水上さんがフラダンスを踊っていますか?
YESNO。どちらでも構いません。今度は水上さんがいじりの対象にw
とりあえず、寝ますか?
YES!とりあえず寝ましょう!
タカ君の右の肩甲骨辺りを強く押すとロボっぽい声が出ますか?
YESNO。どちらでも構いません。ほんと何かあったんすか?w
タカ君は親指がすんごい後ろの方まで曲がることを得意げに自慢しますか?
なんか雑談欄で曲がらないといってるTakaさん。しかし、この創り出すではYESでw得意げに自慢します!
ニカラグア人が自分はホンジュラス人だとウソをつきますか?
YESNO。どちらでも構いません。
なぜか急に魔子姫登場しますか?
YESNO。どちらでも構いません。ほんとに急ですねw
男は世界中の全ての人に感謝した後、ちゃぶ台をひっくり返しますか?
YESNO。どちらでも構いません。真面目・・・?w
黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃしますか?
YES!わちゃわちゃします!何かがよくわからんけどw
プロも真っ青のフォークボールを投げますか?
YES!投げます!
ニシン御殿が建ちますか?
YESNO。どちらでも構いません。
男は冷めかけたスープに、ほんのひとつまみの愛情を隠し味として入れますか?
YES!入れます!
語尾が必ず、「~みょ」になる人は出てきますか?
YESNO。どちらでも構いません。
「超キムチいい!」男はあの名言を勘違いして覚えていますか?
YESNO。どちらでも構いません。
田中は登場しますか?
YES!もちろんです!待ってましたー。
①お腹が空いた魔子さんはヒラリー夫人の攻撃をヒラリヒラリとかわして「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫び料理を開始することにしました。 ポケットの中にはナイフとちっぽけな勇気・・・これだけあれば殺れるのです! あとは食材探しなのです。駅前の花壇をスプーンで掘っていると一台の車が止まり「田中待ち」をしていたタカ君に出会いました。 田中とは新人LTPアイドルらしくいわゆる追っかけでした。取り敢えずこれにしましょう。そうしましょう。
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②タカ君は親指がすんごい後ろの方まで曲がるらしいので「ではこのドラム缶にも入れるのですよね?」って聞いたらすんなり入りましたのですw タカ君は慌てましたがドラム缶の底の腐ったバナナの皮に滑って這い上がれませんww 何もかも就職難が悪いんだっとタカ君は観念しました。 タカ君は朦朧とした意識の中『田中の生写真』を隠し味として入れましたΣ(゚д゚lll)ヘンナ モノ イレルナ デス 私は早速ドラム缶に火を点けました。
―
③私はいい感じに茹だってきた頃を見計らって鉄臭いケッチャップをドバドバ浴びせ、黒と紫の何かをわちゃわちゃ投入しました。タカ君『フライ』出来上がりなのですw 『いっただきま~すwww』『お肉を口に入れようとした瞬間 フォークで出来た殺人鬼も真っ青なボールが飛んできました。
―
④『何者なのです!私の食事の邪魔をする奴は!!』 そこにいたのは小柄の男装系女装アイドル新人メンバー『田中』でした。 「我のふぁんを手出しする悪辣は(ピー)してや(放送禁止用語)にしてあげるそよ」 ・・・ずいぶんキャラ設定が曖昧な子ですね。『良いでしょう!切り刻んで嬲して咥えて炒めて晒してあげるのです』 (終わり)訂正:タカさんにお詫び申しておきます
最初からグロすぎw後、最初に出た全然物語に関わらないヒラリー夫人は何者なんだか・・・w
カタカタカタカタ・・ 古い映写機が回り始め、老紳士が語り始める。 ワシのなは、水上。 タカ派で有名な政治家じゃ。通称たか君と呼ばれとる。 今日はワシがオヌシら若造どもに、ありがたい話をしてやろう。
難しい要素なのにうまい事使ってるなあ、流石Ratterさん・・・とか思いながら読んでたら、実は全部水上翁の嘘とはwwこれじゃ確かに日本国民は愚民になっちゃいますねw
男の名前はタカ君。タカ君は天才科学者です。だが、いかんせん貧乏でした。 その為、いつもはケチャップ工場で働いていました。そこでのタカ君は仕事が出来ませんでしたが、 失敗を全部就職難のせいにし、毎日昼休みに親指がすんごい後ろの方まで曲がることを得意げに自慢していました。 それを延々見させられた同僚のスープは冷めかけてしまいます。
―
そんな事ばかりしていたら、同僚から虐められるようになりました。 虐められていたのでトイレの大に入ると、同僚から個室の上からケチャップをかけられてしまいます。 しかし、タカ君はついに工場からこっそり盗んだトマトペーストが入っていたドラム缶をベースにしたタイムマッシーンを完成させました。 (ちなみに燃料は腐ったバナナの皮です。)
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タカ君は嬉しかったです。でも疲れていたのでとりあえず寝ました。 翌朝、目を覚ますと、タカ君(紫のパジャマ姿)の万年床の周りを黒ずくめの男たちが囲んでいました。 黒ずくめの男たちはタカ君(紫のパジャマ姿)をわちゃわちゃして、タカ君は縄でぐるぐる巻きに縛られてしまいました。 タカ君はドラム缶のタイムマッシーンと一緒に軽トラの二台に載せて拉致って行きました。
―
黒ずくめの男達は軽くバカだったので 軽トラにガソリンを入れ忘れたました。 とりあえず駅前のガソリンスタンドで給油をする事になりました。 拉致られて落ち込んでいたタカ君でしたが、 軽トラが停まったのでふと顔を上げると、 駅前の花壇をスプーンで掘っている人がいます。 タカ君はその人に見覚えがありました。 幼馴染の田中です。
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黒ずくめの男達はみんなでガソリンスタンドの事務所でお茶をしています。 タカ君は「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫びました。 子供の頃の二人の合言葉でした。 田中一切コッチを見ようとしません。 もう一度叫びました。やっぱり無視です。 もう一度。逆に田中は少しずつ離れていきます。 痺れを切らしたタカ君は「田中ー!!」と叫びました。 田中はチラッとコッチを見ましたが、自分は見ていないふりをしました。 「助けてくれぇー!田中ぁーっ!ボキだよぉー!タカだよぉー!」 完全にコッチを見た田中はダッシュでこちらに向かって来ます。
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あぁコレで助かる!タカ君は安堵しました。 しかし、田中は目の前に来るなりタカ君を殴りました。「お前は高田さんじゃない!タカ君だ!」 「『高田よー!』ぢゃ無くて『タカだよー!』って言ったんだよ。」 そんな事よりこの縄を解いてくれ。 「イヤだ!黒い人たち怖そうだもん」 「そんな事を言うな。これは田中。君にしかできない事なんだ。 その胸ポケットの中にあるナイフとちっぽけな勇気があれば僕達は英雄になれるんだ」
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「・・分かった。やってみるよ」 田中は胸ポケットのバタフライナイフをカチャカチャさせましたが、 失敗して自分の手を切ってしまいました。 「なにやっとんじゃい!」タカ君は縄を引きちぎり田中にツッコみました。 「自分で脱出できるやないかーい」 何となく田中はルネッサンスな気分になりました。
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「おお、アリガトウ田中。君のおかげで脱出することが出来たよ。ところで田中花壇で何やっていたんだ?」 「実はアチキの開発した蘭。名前をダイアゴナル蘭というのだが、それの種をこっそり埋めていたのだ」 「何の為に?」「何となく」「あっそ」 「お前何をしているー!!」黒ずくめの男達が気付いたようです。田中はビビッて逃げていきました。
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田中の逃げる先に金髪のボブヅラをカブりトレンチコートに(大きい名札で「ヒラリー夫人」と書いてある)姿のオッサンが立ちふさがりました。 黒ずくめの男達は「ヒラリー夫人!!そいつを捕まえて下さい!!」 無言でオッサンことヒラリー夫人は振りかぶり田中に向けて剛速球を投げました。 いや、投げまくりました。 田中は「どこがヒラリー夫人じゃい」と笑いながらヒラリヒラリとかわしています。
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田中は相手を下に見るとどんな事でもできると言う特殊能力を持っているようです。 田中はヒラリー夫人の剛速球のうちの一つを素手で掴むと、ヒラリー夫人に向けて無造作に投げ返しました。 ヒラリー夫人もキャッチしようと試みましたが、 そのボールはプロも真っ青のフォークボールだったので、ミゾオチにジャストミートしました。 黒ずくめの男達は言葉も出ません。 一方タカ君は放っておかれたので、こっそりタイムムヮッシーーーン!を車から降ろし、 タイムムヮッシーーーン!に乗り込み作動させました。
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タカ君は昨日のタイムマッシーン完成の時間に戻ってくることが出来ました。 とりあえず、疲れたのでタカ君は部屋に戻って寝ようと思いました。 しかし、部屋に帰ると昨日のタカ君が寝ていました。 そりゃそうだ。さてどうしよう? タカ君は考えていると黒ずくめの男が現れました。 「待て、ボキはお前だ」黒ずくめの男はなんとタカ君でした。
―
「実はこの時間にボキが増えすぎて困っている。 それを居酒屋のカウンターで愚痴っていたら、 隣のヒラリー夫人が『だったらそのタイムマッシーンをぶっ壊せばいいじゃない』と教えてくれたんだ。だからお前も手伝え」 タカ君は黒ずくめタカ君に黒ずくめ一式を渡されました。 また一人黒ずくめのタカ君の誕生です。 こうしてタカ君のタカ君によるタカ君の為のタカ君戦争が始まりました。 (第一部完。当然第二部はありません)
黒づくめの男達は皆タカ君だった!タカ君戦争で何が起こるのか!第二部が気になりますw後、オッサンは何でヒラリー夫人の名札をつけてたんだろ?w
物音に目を覚ますと、黒い何かが紫の何かをわちゃわちゃしていた。だが好奇心も睡魔には勝てない。とりあえず寝た。 朝起きるとそこにいたのはちっぽけな人間だった。ニュースはその話で持ちきりだ。どこかの研究所から脱走したらしい。それによると名前は勇気。三歳。懸賞金三億ベリー。麦わらでもかぶせるか。
―
世間は懸賞金欲しさに目をギラつかせて勇気を探しているようだ。 俺はタクシーで研究所に向かうことにした。 街中は駅前の花壇をスプーンで掘る人や、ケチャップを頭からかぶる人で溢れている。俺の流したデマだ。 勇気はポケットの中で昨日ダウンロードしたヒラリー夫人をヒラリヒラリとかわすゲームをしている。かわいいやつめ。
―
突然タクシーが急停車した。運転手を見ると、気絶している。金払わなくていいじゃん。ラッキー。 車を降りると、タカ君がいた。 「待っていたぞ!田中!」 これが俗にいう田中待ちか。 「くらえ!俺のパイルドライバーを!」 そう言ってタカ君はボールを投げた。どう見てもパイルドライバーではない。この勘違い野郎が。 俺はポケットに忍ばせたナイフで顔に向かって来たボールを避ける。
―
だが、ボールは予想に反して腹に突き刺さった。なんと。プロも真っ青のフォークボールだ。 「俺の親指ならちょちょいのちょいだぜ!恨むなら就職難を恨みな!」 そう言って親指をすんごい後ろの方まで曲げて見せた。キモい。というか、就職できないんじゃない、しないんだ。へへっ。
―
目を覚ますと、知らない天井。縛られた手足。目の前には冷めかけたスープ。おしっこ行きたい。 「ほら、最後の晩餐だよ。」 タカ君がそう言って、親指を鳴らした。手錠がはずれる。節子こいつ人やない、使徒や。 スープは味が薄かった。母親直伝の隠し味を入れるか。妄想で愛情をひとつまみ入れた。何も変わらなかった。チッ。
―
スープを食べ終えると車に乗せられた。どうやら東京湾に向かうようだ。 車から降りてドラム缶に入れられた。臭い。腐ったバナナの皮が敷き詰められている。 「じゃあな。魚と仲良くしろよ。」 蓋が閉められ、海に沈んでいく。 絶体絶命だ。父親直伝の必殺技を使おう。 そして田中はこう叫んだ。 「良い国作ろう鎌倉幕府!!」 その後田中の姿を見た者はいない。 fin
田中助かってねえーw叫んで何がしたかったんだwひたすら不憫な田中でしたねw後、勇気を人の名前として使うあたり流石です!
俺の名前は石井・・・ そう、先日引退を発表した「石井一久」だ! そろそろ吉本に挨拶しに行こうかな・・・ と思ったらメールが来た。 メールの相手は・・・「田中」!? 楽天ゴールデンイーグルスに所属していて、今や日本を代表するエースに成長した、「マーくん」か!? そんなやつがどうして・・・
―
「オフなので、お疲れ様のキャンプをやりませんか?」 おお、歓迎してくれるのか!嬉しいな~ でもなぁ・・・西武やヤクルトのチームメイトがいないと、なんか変っていうか、不自然っていうか・・・ 「宮本選手やG.G.佐藤選手も来ます」 よし、行こう!(それにしても、なぜG.G.?)
―
↑長文ミスorz キャンプっていったら・・・野外キャンプか? よし、じゃあ早速準備しよう!! 駅前の花壇(なぜかスプーンで穴を掘ってる奴がいる)の向かいにあるキャンプ用具販売店に行った。 「いらっしゃいませ~」と言う店員を尻目に、俺は用具を買いだした。 テント、ザック、ランタン、サバイバルナイフ、釣竿、寝袋、ルアー、フォークやスプーン、釣り糸・・・
―
ここでメールが来た。 相手は・・・タカ君。熱狂的なホークスファンだ。 本名はタカヒロなのだが、ホークス=鷹なので、こう呼んでいる。 「ふざけんなよ~ SB優勝の可能性消滅かよ~ これも就職難でいい選手がいなくて・・・いっそマー君が来てほしいわ~ そいえば、俺の親指が異様に曲がる画像を」 内容を完全に把握する前に削除した。
―
店員が俺に話しかけてきた。 「キャンプをするんですか?」 俺は「はい」と答えた。 「じゃあ、この寝袋はいかがでしょうか?」 「え・・・寝袋はさっき」 「こちらの寝袋はですね・・・」 「聞いてねーし!」 「この○○素材を贅沢に使用した特別な寝袋です」 「ちょ、その素材ってのは?」 「はい、中東のジャングルでしか採れない素材を使用して・・・その・・・現地では黒っぽい何かで紫色の何かをわちゃわちゃして作るんですよ」 「何かテキトーだなぁ。中東にジャングルねーし」
―
「・・・とにかくその素材を使ってるんですよ」 「・・・・・」 「それが今ならなんと11920円です!」 「えらく中途半端だな。」 「はい、いい環境をつくろうと思って・・・」 「それで?」 「はい、良い国作ろう鎌倉幕府!!・・・って言うじゃないですか」 俺は店員を無視して、そのナントカ素材で作られてる寝袋に試しに入って寝ることにした。
―
店を出た俺は、早速家に帰り準備をすることにした。 「あれって何だっけ・・・」 「あれって?」 「ほら、ゲッツーって言葉あるじゃん」 「ああ、ダンディ坂野の一発ギャグだよ!」 ・・・それゲッツだから。 家に帰った俺は、料理の練習をすることにした。いや、何か振舞うってこともあるかもしれないじゃん。 だが、料理なんかしたことないので、テンテコマイ。気がつけば、スープはとっくに冷めていた。 そのスープに愛情をひとつまみ・・・ 効果はなかった。
―
料理を作ることを潔く諦めた(w)俺は、とりあえず、約束の日を待つことにした。 そういえば、 「フォークを準備してくださいね~」 って田中からメールが来たな・・・ とりあえず、当日。 集合場所がけっこう自然のものが大量にあるところだったので、ナイフをポケットに忍ばせた。無論、勇気もだ。
―
集合場所に来てから10分後・・・ 「あ、石井さん!」 田中が(車で)来た。 「お疲れ様でした」ペコ 「あ、いや、それほどでも・・・」 「じゃあ、早速行きますか」 「え?」 反応するまもなく、俺は車に乗り込まれた。 しばらくして・・・ 何か野外っぽくないなぁ・・・っていうか・・・見覚えあるぞ・・・ まさか・・・
―
まさか・・・ 「西武球場!?」 「はい、そうですよ」 「でもキャンプって・・・」 「はい。オフの練習のキャンプですよ」 ・・・キャンプってそっちかよ!! ハメられた・・・どうりで集合場所が秩父だったわけだ・・・
―
「着きましたよー」 はぁ・・・まさか引退後に練習とはな・・・ でもグローブなんて 「石井さ~ん、グローブ!ハイッ!」 ・・・準備がいいじゃないか。 渋々グラウンドへ向かう俺・・・そこには・・・ 「あ・・・渡辺監督!」 そう、渡辺監督がいたのだ! 「おう、元気にしてたか~」なんて言ってる。 ・・・本当に宮本とG.G.がいるし。(宮本も引退したのに・・・)
―
「じゃあ、早速練習するぞ!」 するって監督・・・ 「アレナニ?」 「あれか?あれはヒラリー夫人・・・」 「それじゃなくて、夫人の近くのソレ!」 俺が指した先には・・・ 「ん?全自動投球機だが、なんだ?」 「いや・・・デカすぎません?」 「そんなことはないよ。ガトリング砲を改造しただけだ」
―
ガ、ガト・・・ 「これでナニをするんですか?」 と聞いた途端、 「オブツハ,ショウドク,ダー!」 ヒラリー夫人がガトリング砲でこっちに攻撃してきた! 「!?わ、わ!!」 飛んでくる野球ボールをヒラリヒラリとよける俺。 「反射神経を養う練習だ!」 「監督!選手生命どころか生命そのものが危ないです!!」 それだったのか・・・宮本が所々アザっぽいのが見えていたのは・・・
―
「次は投げ込みするぞー!」 や、やっとマトモな練習が・・・ 「ワタシハ,デバンガオワッタノデ,カエリマス」 「いや、何しに来たんだ!!」 ん?マーくんまさか・・・ 「え、全力投球ですけど、何か?」 マ、マジかよ・・・ 「じゃ、次は石井さんどうぞ!」 「いや、あの俺は・・・」 「あれぇ~?石井さん、もうヘタばってるんですか?」 「・・・んなわけねぇだろ!よし、やるぞ!!」
―
俺は投げ込みを開始した。 しかし、引退して数ヶ月。現役時代ほどのキレのある投球はできない。 「きなくそ~!!!」 「あれ、石井さん、やっぱバテてるじゃないっすかwww」 ムカッ! 「誰がバテてるじゃゴルァァァァァァ!!!!!」 俺は渾身のフォークボールを投げた。 「ひゃ・・・162km・・・」 当然、その場にいた人全員(俺も含めて)顔面蒼白である。
―
まあ、そんなこんなで・・・ 「練習終わり~」 あぁ~疲れた・・・ 田中相手にムキになった割には、やっぱバテてんな、俺・・・ 「じゃあ、行きますか」 え?どこに? 「どこって・・・キャンプですよ!」 ・・・え? 「練習して、汗流してから来たほうが、楽しいじゃないですか」 ・・・田中・・・ お、お前って奴は・・・ ニクい演出してくれるじゃないか・・・
―
車に乗り込んだ俺は、正直、窓の景色など見えていなかった。 田中・・・ お前は俺のことを気遣って・・・ なのに俺は暴言を吐きまくって・・・ 「石井さん、着きましたよ!」 お、着いたか! 期待に胸を膨らませ、ドアを開け、栄光の第1歩を・・・ ズボッッッ!!! 「!?」
―
気がつくと俺は 落とし穴の下にあるドラム缶水風呂に落ちていた! 「わ~~!ひっかかった~~~!!!」 落とし穴の上で見ている面々は・・・ 岸、菊池、栗山、ヘルマン、浅村、炭谷、バレンティン・・・のお面をつけた、秋山・・・かな?、中村・・・西部の選手の皆だった! 「またおめぇらかぁぁぁぁ!!!!」
―
「てめぇらぁぁぁぁぁ!ハメやがったなぁぁぁぁ!!!」 「だって、せっかくの休暇ですし・・・」 「休暇じゃねぇわ!もはや!!ってか、さっきからケチャップかかってくるんだけど!!・・・ってバレかぁぁぁぁ!!ホットドック食ってんじゃねえよ!!!もっと行儀よく食え!!」 「だsgdgdちょjdjdjま」 「いや、聞こえねーよ!!頼むから喋んな!!カスがかかってくるし!!・・・ってかなに!?バナナの皮があるんだけど!!誰だ、入れた奴!?」 「・・・ナンゴクノ,メグミニ,カンシャデス モグモグ」 「おめえか、ヒラリィィィィィィィィィ!!!!!」
―
~END~ この物語はフィクションです。 また、石井一久投手、長い間本当にありがとうございました。 そして、お疲れ様でした。
野球選手の実名いっぱい、出演お疲れ様ですw石井一久は皆からかなり愛されてるんですねwいじられまくりw
「男は車から降りた後、ドラム缶のゴミ箱を見つけたので煙草を捨てました。 するとポケットの中にあるナイフとちっぽけな勇気を胸に駅前の花壇をスプーンで掘っているヒラリー夫人激怒。「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫びながら最新鋭の武器フーリガンをぶっ放そうとしましたが、電池切れでした。 充電する為に黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃしているうちに念の為ドラム缶の中に男は隠れましたが、
1つにまとまっちゃったよww田中はなんでトイレで寝てるのかがきになりますw「冷めかけたスープ~」の要素が抜けてるのが残念。
風スープってどう言うモノなのです?」魔子は店員に尋ねた。 「ただのボルシチですが、ご注文を繰り返しているうちにスープが冷めかけます。なので、ほんのひとつまみの愛情を隠し味として入れます」 「その隠し味は何なのです?」 「ただの岩塩です。」 「ナポリタン下さいなのです」 「かしこまりました。」
―
「いらっしゃいませ」 「こんにちは名前はともかく美味しかったのでまた来たのです」 「ありがとうございます。メニューでございます」 魔子がメニューを開くとメニューが一新されていた。 「oh~。スイマセン店員さん。どんな料理か全く見当もつかないのです」 「気になった物がございましたら、ご説明致しましょうか」 「お願いなのです」
―
「【『良い国作ろう鎌倉幕府!!』と叫びます】とは?」 「鯛の塩釜焼きです」 「【ヒラリー夫人の攻撃をヒラリヒラリとかわしています】とは?」 「ヒラメのお造りです」
―
「説明ありがとなのですw ナポリタン下さいなのです」 「かしこまりました」 (第二部完)
これめっちゃずるいやつですよねwうまいけどもw結局それだけ説明させてナポリタン頼むんかいw
「いらっしゃいませ」 「こんにちはなのです」魔子はもう常連である 「トコロで田中さん、裏メニューでウミガメのスープが有ると聞いたのです。それが食べたいのです。」
―
「声が大きいです。お静かにお願い致します。有るには有るのですがココではお出し出来ません。支店のほうでしかお出し出来ない一品でございます。」 「ではそこへ連れてくのです。」魔子は目が爛々である 「分かりました。こちらへ」魔子は店の奥に在る映写室に連れて来られた。そして、フカフカのカウチに座らされると、部屋が暗くなった。 「oh!Σ(゚Д゚)」 「これをご覧下さい。」驚く魔子の事を気にもかけずにマイペースに進める田中。
―
それは、ゆる~い音楽にゆる~い出演者(♂)。さらにゆる~いナレーションにゆる~い字幕スーパーが入った支店への行き方と言う教則ビデオだった。 NA「まず駅前ヘ行って下さい。駅前の花壇をスプーンで掘っている人がおります。
―
「お分かり頂けましたでしょうか?」田中の声と共に部屋が明るくなった。 「う~んよく寝たのです。おはようなのです」驚いた後、すぐに魔子は寝ていた。説明は一切聴いていなかった。 「何か面倒くさいのです 田中さん今月のお勧めは何ですかなのです」 「男は冷めかけたスープに、ほんのひとつまみの愛情を隠し味と・・・」 「ナポリタン下さいなのです」やっぱり遮る魔子 「かしこまりました」 (第三部完)
支店の行き方くらい普通に説明しろよなあwそりゃ寝ても仕方がないですねw最後のシメはまできっちり揃えてきてるあたり流石ですね!スポーツ用語の要素が無いのが残念。
高い
何からツッコんでいいのやらww何か全部がおかしいw源静佳は最後それでいいのかw水上さんらしさがちょくちょく入っているのもいいです(?)ねーw
あ
こんな講義なら学生時代の私は逆に聞き入ったでしょうね。役に立つかどうかは別にしてwにしてもこの講義を聞いてる24歳というと、たか君、何浪したんだろ・・・w苦労人ですねw
44
―
55
最後のは曲名?だとしたらどんな曲なのかすごい気になりますねw何で鎌倉幕府がどんな感じで曲に出てくるのかがねwスポーツの要素が見当たらないのと、その他の要素でもちょっと使い方が強引かなあと感じた点が残念です。
「なんだろう、この倦怠感は……」 私、田中 美来未(みくみ)は一人そうつぶやいて、軽くため息をついた。 今、道ゆく通行人が私の顔をみたら、「えっ、この人なんだかとても機嫌が悪そう……」と、変な印象を残してしまう事だろう。 だが実際、機嫌は悪くない。 普通だ。 ーーー機嫌は悪くないが、何だかもどかしい。 何かをやり残しているような……それでいて今この時が過ぎるのがとてももったいないような……まるで日曜日のサザエ○さんを視ているような気分だ。 日曜日でもないのに。
―
私は毎年、この十月一日になると突如そんな気持ちに襲われるのだ。 夏が終わるのを無意識に寂しがっているにしても、ちょっと遅くないか? もはや病気だと思ってしまう。 今日は仕事も休みだったので、この気分を紛らわそうと一人散歩に出かけたものの、やっぱりこの胸のモヤモヤが晴れる事はなかった。 イチャイチャしているカップルを見て、「もしかして彼氏がいないからか!?」とも思ったが、そんなひょいひょいできるものでもないし、何故だか作りたくもなかった。 そんな事を思いながらブラブラ歩いていると、気がついたら近くの公園にまできていた。
―
小さい広場に、これまた小さい砂場になんに使うのか、ドラム缶が二つ、申し訳ないように置いてあった。 砂場では、一人の男の子が砂をいじって遊んでいる。 ここに公園があるのは知っていたが、遊んだ記憶はない。 まあ、こんな小さな公園なら当然か……だってココ、「公園」というより「空き地」に近いし…… そんな事を思っていると、砂場にいた男の子が私の存在に気づき、こちらをみてすくっと立ち上がった。
―
「やあ、待っていました」 男の子の様子に、私は少し違和感を感じた。 確かにどう見ても子供だけど、この眼と落ち着いた口調から、もっと年上を想像してしまう。 かといっても、背格好はどう見ても小学四、五年生くらいだ。 だけど、そんな子が一人で砂遊びなんてするのか? 「えっと……」 私が何を言おうか悩んでいる内に、その子供は再び口を開いた。 「ーーー良かった。誰かが来るのを待っていたんですよ。ちょっと困っている事がありまして……あなた、バイトしませんか?」
―
「バ、バイト!?」 私はその言葉に一瞬耳を疑った。少年が大人の女性にバイトを持ちかける……? 逆はあってもそれはないでしょ。 「ええ。いくつかあるんですが……」 「あのねえ、子供が大人を雇うなんて聞いた事ないんだけど」 「あ、じゃあお駄賃、ってことで……」 「もっと嫌よ!!」 私がそう言い放つと、少年は困ったように頭を掻いた。 「ええ~、あの、今日一日僕のいう事を聞いてくれたら、一万円あげますが……」 「い、一万……」
―
その言葉に、私は少なからず惹かれた。 何を隠そう、最近お金がヤバイのだ。 給料日まであと少しなのだが、そのあと少しが辛い。ここで一万貰ったら、なんとか生き延びられる!! 「い、一万円か……」 「お願いします」 少年がそう言って頭を下げる。その様子は、とても切実に見えた。 「……はじめに行っておくけど、エッチなのはお断りだからね!」 「もちろんです」 そう言ってニコッと笑う少年。その表情に疚しさは感じられなかった。
―
「じゃあ……分かった。今は十一時だから……五時まではいう事聞いてあげる。それでイイ?」 実質一日ではなく半日であったが、少年は「ありがとうございます!」とニッコリ笑った。 そうだ、それよりも彼の名を知っておこう。 「それで、私は田中 美来未(みくみ)。あなたは?」 「僕は鷹 修司 (たか しゅうじ)と言います。タカ君と呼んでください。あ、あとあと、見てください! 親指がすっごい曲がるんです!! すごいでしょ!」 「イヤー、普通にどうでもいいわー」 「えー、すごいのに……ダメか……」
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タカ君は少しがっかりした様子に見えたが、すぐに普段の調子にもどった。 「さて、あの、早速一つ目なんですが……」 「何?」 「前にここで友達と野球をやっていたら、うっかりボールがよその方の家に入ってしまって……それを取りに行ってきて欲しいんです」 「ちょ、ちょっと! 窓の弁償とかしないからね!?」 「大丈夫です! 窓が割れた音はしなかったので……多分、庭に落ちただけだと……」 「まあ、ならイイけど……それで? どこの家?」 「ハイ、あそこです」
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「ゲッ!」 タカ君が指差した家を見て、私は少し青ざめた。 あ、あの家は…… あの家、平井さんは近所でも有名なくらい短気で怒りっぽいおばさんなのだ。切れたら手を付けられない。ついたあだ名は「ヒラリー夫人」だ。 ちょっと、なんてトコに放り込んだのよ……! だが、一回やると言ったので、ここで断るのは何だか気が引ける。 それに私はこれでも大人だ。向こうもそこまで怒らないのではないか? よし、大丈夫だ。一万のため……行こう!
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「くおんりゃ~~!!! 今までの球、全部返したりゃあ!!!」 なんかすごい量の野球ボールが出てきたんだけど!? 今まで、子供達が長い年月をかけて貯めてきたボールだろうか…… 「おんりゃあ!!」 って、投げてきたんだけど!? それも結構な速さで! 私はその攻撃ともいえるボール吹雪をヒラリ、ヒラリとかわして、ボールを一つつかみ取った。 よし! ミッションコンプリート!! 「死にさらせ~!!!」
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夫人が渾身の一撃を投げてきた!? 私はそれを身を屈めて避ける! よし、避けきれた……! そう思った時だった。 私は、確かにその目で見た。 ボールが、曲がっ……! その瞬間、私の頭に衝撃が走った。ボールが頭に当たったのだ。 私が身を屈めて避けることを予測して、フォークボールを投げたのだ。 「イエー!! ゴール!!!」 そう言って喜ぶ夫人。 サッカーかバスケかはわからないが、デッドボールだ、コレは…… そうして、私の意識は闇に落ちた。
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「……大丈夫ですか?」 「この歳で頭にコブ作るとは思わなかったよ……」 「さて、次なんですけど……社会科の勉強を教えて欲しいんです!」 そう言って少年は傍にあったバッグを持って、中から社会の教科書を取り出した。 「僕、社会がニガテで……このプリントをやらないといけないんです……!」 まあ、小学生の社会科くらいなら教えられるだろう。 ここではなんなので、近くの私の家で勉強することにした。
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「だ、だいたい、不況が悪いんです……職業難が悪いんです……それのせいで社会科の問題が難しくなるんです!!」 「歴史に職業難も何もないでしょうが……」 教えてみると、タカ君。本当に社会がニガテらしい。 何かあるたびすぐに「職業難が……」とブツブツつぶやいている。なんだか、意外な一面だった。 「ハイ、それで、鎌倉幕府は何年にできたの?」
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「え、えと……確か……『よい国作ろう鎌倉幕府』だから……4192年だ!」 「どんだけ未来よ!『良い(いい)国作ろう鎌倉幕府!!』でしょ!? 1192年!」 「うう……職業難が悪いんです……」 「なんで鎌倉幕府に職業難が関係すんのよ!」 「ありがとうございます……コレでプリントは一通り終わりました」 「つ、疲れた……ツッコミ疲れた……」
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「さて、次のお願いなんですけど……料理を食べて欲しいんです」 「料理?」 「ハイ。今度、学校の調理実習でハンバーグとコンソメスープを作るんです。それで、第三者の方に味を見てもらうのがいいかなって。材料はこのバッグの中に入っているので」 「なるほどね……イイよ、食べてあげる。キッチンは自由に使ってイイから」 「わあ、ありがとうございます!」 そう言ってタカ君は駆け足で案内されたキッチンへ向かった。 ちょうど昼時でお腹が空いていたので、これはちょっと楽しみだった。
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「出来ましたー!!」 「……」 私はその料理をみて、すぐさま目の前のナイフを隠した。 なに……あの物体……? 黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃしているんだけど……というか根本的に、動いてるんだけど…… 「あっ、あのタカ君。ゴメンね。この前ナイフなくしちゃってさ~」 「えっ、箸でも……」 「わっ、私!! ハンバーグはナイフ使わないと食べられないの!!」 冗談じゃない、あんな物食べたら命の危機だ。 私はナイフをポケットに隠したまま、訳の分からない説明を続けた。
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するとタカ君は、「そうですか……」とつぶやいて、ハンバーグ(?)を持ったまま、それを見つめる様に俯いた。 あれ……? 私、なんか悪いことした……? なんだか、とても罪悪感を感じる…… いやいや、なにを考えているんだ、私は。あんな物食べたら死んでしまう。 いや……でも…… 私は勇気を出して、ナイフを取り出した。
―
「ああ~っ! ゴメン、こんな所に落ちてあったや」 「えっ、じゃあ……」 「うん。食べるよ」 「わあい! ありがとうございます!」 よし、覚悟しよう……! 私が祈りを唱えて覚悟を決めていた時ーーー。 「あっ!」 タカ君の足がもつれ、目の前にあの物体が降りかかってきた。 頭に浴びたのはケチャップだということだけは分かった。 顔にかかったのはーーー。 「☆○×#¥$€*~!!!」 天国の門が見えた。
―
*** 「ちょっと~××君! なんで私を置いて逃げたのかなあ!」 「だって、あのヒラリー夫人だぞ!? 命がいくつあっても足りないわ」 「私の命はどうなってもいいの!?」 「ま、まあ! 全部職業難のせいだよ! それよりも、明日は例の日だぞ! あの場所に集合な!!」 「ああっ、ちょっと待ってよ、××君!」 ***
―
「あの……大丈夫ですか?」 「う、ん……なんか既視感……」 「すいません。何か失敗したようで……」 「そんなレベルじゃないでしょ、アレ」 私が起き上がる。なんか少し頭痛がする…… 「すいません……コンソメスープもあったんですけど……もう冷めちゃいましたし」 タカ君の視線の先を見ると、お皿にコンソメスープがのっていた。 ……こっちはマシじゃない。 「あっ、」 私はスプーンですくってスープを飲んだ。スープ冷めかけていた。
―
「うーん、なんかちょっと塩味が効きすぎなんだけど……」 「す、すいません。えへへ」 タカ君はそう言うと照れ臭そうに笑った。 「それで? コレで終わりかしら」 「あ、じゃあ、最後に一つイイですか?」 「何?」 「最後に、駅前に来て欲しいんです」 「ええー、駅前、ちょっと遠いじゃない……もうすぐ五時だし……よし、分かった! ついて来て!」 「は、はい」 これで最後というのなら、サービスしてやろうじゃないか。 私は、鍵を二つ持って外へと出た。
―
「わあ、スゴイです、田中さん、車持ってたんですね!」 「当たり前でしょ。私、大人なんだから!」 私たちは車で駅前へと向かった。これなら五分とかからないだろう。 「はいっ、駅前に着いたよ」 「ありがとうございます」 「それで、ここで何をするの?」 「ハイ、タイムカプセルを掘り出して欲しいんです!」 「……ハ?」
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「な、何でこんなことに……」 私はスプーンで駅前の花壇を掘っていた。 どうやら前にここにタイムカプセルを埋めたのだが、訳あって取り出したいらしい。 ああ、てっきり見送りか何かだと思ったのに……! 涙を流したくなったが、お巡りさんが来る前に掘り出して逃げ出すことが先決だろう。 ああ、周りの視線が痛い……! するとその時、花壇に何か硬い物がぶつかった。 もっと掘ってみると、中からお菓子のカンが出てきた。
―
よし、コレでOK!! そう思って持ち帰ろうとした時、何か違和感があった。 なに、この感覚……! 頭が妙に痛い。 何だ……何だ……この感じ!! 数秒、頭をおさえて……! 「あああああああーっ!!」 ーーー弾け飛んだ。
―
「今日はありがとうございました」 タカ君がカンを抱えたまま、隣の助手席に座ってお礼を言う。 「ん……」 その時、タカ君は私の異変に気づいたようだった。 「田中さん……?」 その問いかけを、私は無視する。 「ここ……」 私が車で向かった先は、最初のあの公園だった。
―
「ーーーねえ、タカ君。もう、『田中さん』って呼ぶのは止めて」 私がそう言うと、タカ君は一瞬驚きの表情を浮かべたが、すぐに穏やかな笑みになった。 「気づいた……いや、思い出したんですね、『ミクちゃん』」 「その変な敬語も止めてよ、『タカ君』」 「……うん」 タカ君はそう言って、少し俯いた。
―
そもそも、違和感ははじめからあった。 いくらなんでも、昔から居て、近所のこの近い公園を一回も遊んだことがないなんて、あり得ない。ヒラリー夫人の家だって、すぐに分かった。 そして、一万円くれると言われたからって、見ず知らずの男の子の言うことなんて、普通は受け入れないだろう。 全て、思い出した。
―
『タカ君。』 私の、小さい時の幼馴染。 よく一緒に遊んでいた。 社会の問題が嫌いだった。 よく一緒にヒラリー夫人に怒られていた。 親指がすんごい後ろの方まで曲がることを得意げに自慢していた。 バナナが好きだった。 スープを作るのだけは上手だった。 何か都合が悪いと、職業難のせいにしていた。 一緒に、あのタイムカプセルを埋めた。 そしてこの空き地のドラム缶は、私たちの秘密基地だった。
―
あの日は、ひどい嵐の日だった。その翌日に秘密基地で遊ぼうとしていたので、ドラム缶の中は、オモチャやらオヤツのバナナやらでいっぱいだった。 私はそれが心配だった。 だから、私が見に行った。 私がいなくなって、周りが騒いだ。 タカ君が私が秘密基地にいることを悟り、ドラム缶にまでたどり着いて上によじ登り、中にいつ私を見つけた。 その時、そのドラム缶に雷が落ちた。 そして目が覚めたら病院だった。私は奇跡的に助かった。 だけど、タカ君と、秘密基地の想い出を、全部忘れてしまった。
―
私の記憶は、ここまで。 タカ君がどうなったのかは、当然聞いていないが……おそらく…… 「私を、恨みに来たの?」 「……違う」 「じゃあ、思い出させなくても良かったじゃん……!」 私は泣き出してしまいそうだった。そして、今気づいた。あのスープの塩味は、『涙の味』…… 「……うん。このままでもいいかな、とも思っていた。だけど……」 「?」 「苦しそうだったから」 「っ!!!」
―
私はこの時、ようやく胸のモヤモヤが晴れていった。 もしかしたら、記憶なんてなくしてなかったのかもしれない。 ただ、無意識のうちに思い出さないようにしていたのかもしれない。 思い出せない。それなのに罪は引きずっていく。 そんな行き詰った私を、タカ君は助けて出してくれたのだ。 「タカ君……ゴメン……本当にゴメンなさい!!」 私が涙を流し、俯いて言うと、ポン、とタカ君は手を私の頭の上に乗せた。
―
「ミクちゃん……ありがとう。じゃあな」 タカ君は笑顔でそう言って、車から飛び出して、ドラム缶の中に入って行った。 「待って!!」 私も慌てて車から降りてドラム缶にまでたどり着き、中を見た。 そこには、腐った、あの日のバナナの皮が一つ落ちていたーーー。 ~fin~
うわあ超大作だー・・・。本当にごめんなさい、後で絶対に読みます。読みますから今だけとりあえず仮の回答しときます。時間的な問題もあるんで。本当に申し訳ない!
ワシの名は田中(70)。効果音として少し芽が出てきた駆け出しの声優じゃ。 最近はあれじゃのぅ、声優が歌を歌うことも増えてきておるのぅ。 そこにワシも乗っかってみたのじゃ。 でびゅー曲は 「ポケットの中にあるナイフと小さな勇気」 じゃ。 発売記念として、ウミガメ駅前で御披露目コンサートと握手会を開くことにしたのじゃ。 でびゅー曲の旗を立て、パイプ椅子を並べたわしじゃったが この席数では立ち見が続出してしまうのではないかと心配じゃのう。 周りを見渡すと、人は少ない。 駅前の花壇を掘ってる若者がおる。 何をしておるんじゃ?あの輩は?
久しぶりの声優田中の登場!相変わらず色々ぶっ飛んでるじいさんですねw売れない声優じいさんの野外コンサートだもん、そりゃ人も来ないよーwその後、声優田中はどの方向に向かうのかも気になりますが、何にせよまだまだ元気なのは確かでしょうねw
答え
それでは結果発表をしたいと思います!
まずは、最難関要素賞ですが・・・
Takaさんの
「黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃします。」
です!
今回は、難しい要素が多かったように思います。まあ、全部選んだのは私なんですけどね、すいませんねw次からはもうちょっとバランス考えて選ぼうと思いますw
この要素は選んだときには、「何か」というのが全然具体的に決まっていないので、解説を創り出す自由度が高くなるかなあと思ったんですが、逆に曖昧すぎて難しかったみたいですね。私も実際やってみて難しかったように思いますw失礼しましたwとりあえずTakaさんおめでとうございます!
続きまして、最優秀作品賞ですが・・・
tsunaさんの
「支店への行き方説明の話」
です!
単体作品の面白さも十分にありましたが、3つの解説を1まとめにするという今までにない斬新な方法で創り出した点でも高い評価を得られていました!確かにこの発想はなかったなあw素晴らしかったです!最後は結局ナポリタンだしwおめでとうございます!
最後に、今回総合で最多の票を獲得し見事シェチュ王に輝いたのは・・・・
輝いたのは・・・・
・・・・
tsunaさんです!
計8票中、6票を獲得というダントツの結果となりました!文句なしの受賞ですね!おめでとうございました!
というわけで次回の司会はtsunaさんに行ってもらいたいと思います!
今回の創り出すでは今までにない新しい感じの解説が出てきて、個人的にはおもしろいなーと思いました。先ほどのtsunaさんの3つで1つの作品、という続き物形式もあれば、ノックスRさんのまさかの感動話も出てきたりしてましたからね。他の皆さんの作品も相変わらず面白く、楽しかったです!
というわけでもう終わりたいんですが、恒例なので出題者の解説も貼っときます。今回は私自身の時間があまりなくて、出来栄えは保障できないので、おまけ程度で見といてくださいw
では、次回の【正解を創りだすウミガメ】でまた会いましょう!
各地を転々として生きる旅人、タカ君はある日、久しぶりに旧友である田中に会うため故郷に戻っていた。お金が無いのでヒッチハイクで車に乗せてもらい、とりあえず待ち合わせ場所である駅前で田中を待つ。
旅人、なんて言うと聞こえはいいが実際には就職活動に失敗し、両親に顔向け出来ないと家出をしていただけである。こんな生活は望んでいなかった。とりあえずは大好物のケチャップ、それを食べるためのスプーン、持ってたら旅人っぽくてカッコよくなると思ったナイフをポケットにつめ、家代わりのドラム缶を背負い、後は旅人としてやっていくというちっぽけな勇気さえあればなんとかなるだろうと思い、家を飛び出した。
でも実際やってみるとやっぱりしんどい。ポケットはパンパンで動きにくいしナイフでポケットの底は破れるし、ドラム缶の中でなんか寝にくいし、そもそもドラム缶背負ってたら重いし、1週間で嫌になった。で、友人の田中に頼み込み、田中の家に居候させてもらおうと思ったわけである。
駅前で田中が来る間、大好物のケチャップをスプーンで堪能するタカ君。大好物すぎて、駅前の花壇にちょびっとこぼしてしまったケチャップさえもスプーンで食べようとするくらいだ。花壇がちょっと掘れてしまったがそんなことよりケチャップが大事だ。それくらい好きなのだ。
そんな事をして田中を待っていると、突如、すさまじい悪寒を感じた。何かがタカ君に近づいていた。咄嗟に背負っていたドラム缶に入って身を隠した。それだけでは不安に感じたので、持ってたケチャップを頭から浴びてカモフラージュした。これでタカ君の姿は相手からは見えない。完璧だ。でも外の様子が気になったので持ってたナイフでドラム缶に穴をちょっとだけあけた。
外を見ると、凄まじい威圧感を出しながら歩いている女がいた。タカ君は知らないが、ヒラリー夫人という人物である。一般の男性と結婚した後、ある日何故か突如として格闘に興味を持ち、ちょっと練習してたらめっちゃ強くなった奴だ。今では世界中の名だたるファイター達とストリートファイトするという、その世界では有名な戦闘狂であった。ヒラリー夫人は、直感で強そうな奴がどこに現れるのかがわかる。今日は駅前でそれを感じたらしい。相手が現れるのをじっと待っていた。
タカ君(おいおい、勘弁してくれよ。おっかねーよ。てか早く田中来いよー。)
と、思ってたら田中が来た。これでやっとこの場から逃げられる・・・と思っていた。が、予想外の事が起きた。なんと女(ヒラリー夫人)が田中の方に歩いていくのだ。それはもう嬉しそうに。一方の田中、イヤホンつけて本を読み、「良い国作ろう鎌倉幕府!!」と叫んでる。
タカ君(そういやアイツ、学校のテスト近いとか言ってたんだ。アイツ、テスト前になると頭の中勉強ばっかになるんだった!英語のリスニングしながら歴史の勉強してる!これはヤバい。逃げろ田中!)
だが田中は一切気づいていない。そしてヒラリー夫人は田中に近づき、間髪入れず、いきなり田中に右フックを仕掛けた!が・・・なんと、気付いてないにも関わらず田中はそれをかわした。ヒラリー夫人も驚き、何回も攻撃した。が、結果は同じ。ヒラリヒラリとかわすだけである。それどころか田中の方がヒラリー夫人を攻撃した!しかも、まだ気づいておらず、「鳴くよウグイス平安京!!」とか叫んでいた。
実は、田中は今のような勉強モードになると、勉強に集中するあまり、邪魔する者を反射的にかわし、反射的に攻撃して排除するという事が出来るのだ。しかもその間、田中は敵の存在を全く知らない。全て体がオートで動く。どうやらヒラリー夫人は、今日だけ限定で強い田中の存在を嗅ぎ付けたようだ。
その後も田中は、「なんと(710年)立派な平城京!!」、「白紙(894年)に戻そう遣唐使」と叫びながら攻撃を仕掛ける。一方のヒラリー夫人は田中に押され気味だった。そして何とかこの状況を打開しようとした結果、田中の方法を真似してみる事にした。
実はヒラリー夫人、日本語にも詳しく、田中の言ってる事が歴史の年号の語呂合わせである事を理解していた。なので、ヒラリー夫人も何か学校の勉強で習った覚えのある言葉を技名っぽく言ったらいいんじゃない?と思ったらしい。で、ちょっと考えた結果、こうなった。
「イリーガルユースオブハンズ!!!」(かかと落とし)
ヒラリー夫人は中学校の時に習ったスポーツの用語を技名っぽく言ったら強くなる気がしたらしい。確かこれはバスケットボールの反則の用語だった気がする。用語と実際にやってる事は全然関係ない。でも、なんかちょっと本当に技名っぽくなってカッコよくなった。
その後は、
ヒラリー夫人「オフサイド!!!」(エルボー) 田中「一夜むなしく(1467年)、応仁の乱!!」(エルボー)
ヒラリー夫人「トラベリング!!!」(回し蹴り)田中「以後、世に(1542年)広まる鉄砲伝来!!」(回し蹴り)
ヒラリー夫人「クラウチングスタート!!!」(ヘッドバット)田中「ヒーローおっさん(1603年)徳川家康が征夷大将軍!!」(ヘッドバット)
もう2人ともずっとこの調子である。2人とも勉強しながらの技のかけあい。そしてその近くにケチャップの匂いがするドラム缶(タカ君)。傍から見てたらもう意味がわからない。
かれこれ1時間は経過していた。2人は相変わらず戦っている。途中、お腹がすいたのでカップ麺とバナナを買ってドラム缶の中で食べた。ちょっと冷めかけてきてもひとつまみ程度のケチャップを入れたら問題ない。タカ君にとってケチャップ=おかんの味=おかんの愛情なのだ。ケチャップを入れたら偶然の化学反応で、黒い何かが、紫の何かを、わちゃわちゃしだした。気持ち悪くなったのでスープは諦め、バナナをデザートとして食べた。めんどうなのでカップ麺の器とバナナの皮はドラム缶の中に放置した。
相変わらず戦い続ける2人。見ているうちにタカ君は2人が羨ましくなってきた。2人とも一生懸命なのだ。ヒラリー夫人は戦いに。田中は勉強に。めちゃくちゃ生き生きしてて、いい顔だった。ちょっと2人に混ぜてもらおうと思い、自分にも何か自慢できるような特技は無いか考えながらドラム缶を被ったまま2人に近づいた。
タカ君「なあなあ!2人とも見てみろよ!俺、親指がすんごい後ろの方まで曲がるんだぜ!すげーだ・・・。」
ヒラリー夫人「インフィールドフライ!!!」(アッパー)
田中「人はむなしい(1867年)大政奉還!!」(アッパー)
ドオオーーン!!
タカ君が自分の親指について得意げに自慢しながら近づいたタイミングと2人が強烈なアッパーを繰り出したタイミングが偶然重なってしまった。結果、タカ君はドラム缶を被ったまま2人のアッパーによって空高く打ち上げられてしまった。ヒラリー夫人は一瞬不思議な顔をしたがすぐに戦闘に戻った。田中は相変わらず勉強しながらオートで戦っていた。タカ君は自分がアッパーで上空高くにいる間、(こんなひどい目にあったのも、何もかもが就職難のせいだ!!なんてこった!こんなのやってられっか!疲れたし、とりあえず寝よ。)という事でドラム缶に身を預けながら上空で寝る事にした。中々強靭な精神力をもってるようだ。
で、ドラム缶とタカ君は何とか地上に着地し、帰還した。着地したのがなんと偶然にもタカ君の母校である高校の野球グラウンドのマウンドだった。なんという偶然。この光景を見たタカ君は、自分の高校時代を思い出していた。
タカ君(ああ、懐かしいなあ・・・。そうだ、俺は高校生の頃、野球部でピッチャーをしてたんだ。あの頃は楽しかったなあ。必死に夢を追っかけてた。甲子園目指して、あわよくばプロにもなろうとしてたなあ。あの頃に戻りたい・・・。)
タカ君はグラウンドに落ちてたボールを拾った。久しぶりのこの感覚。タカ君は無人のバッターボックスに向かって思いっきりボールを投げた。得意のフォークボールだ。うん、変わってない。これだけならプロも真っ青な球だ。タカ君はもう一度、夢、追っかけてみようかな、と思った。親指が曲がるとかそんなのどうでもいい。一生懸命に生きてみたいと思ったのだ。そこにはいい顔をしたタカ君が立っていた。
数年後、とあるニュースにて遅咲きのプロ野球ピッチャーが野球界で大活躍している報道がなされた。このピッチャーは試合の時、いつもドラム缶を背負っていくという。何故か、と問われると決まってこう答えるらしい。
「このドラム缶は自分がプロになるきっかけなんです。中を見てください。ほらゴミだらけでしょ。特にバナナの皮なんて腐ってちょっと匂うんですけどね(笑)まあ、初心忘るべからずってやつです。」
彼の夢は、まだ始まったばかりなのだ。
でもバナナの皮は流石に捨てようよ。
(終わり)
— 終了しました!皆さんご参加いただき、ありがとうございました!
参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。
💬 参加者チャット
まだ発言はありません。
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📺 配信・対面での出題にご利用いただけます。ご利用のルール(出典・改変について)