ウミガメのスープ

ぷりーずりーどみー

作者: クレーマー

僕の父さんの趣味は、読書なんだ。
でも、ずっと読書ばっかりしてて、僕と遊んでくれないんだ。
だから、ある時、父さんにイタズラしてやったんだ。

そしたら父さん、
それからすっかり読書しなくなっちゃって、なんだか僕にも冷たくなっちゃった。

やり過ぎたかな?
そう思って今日、イタズラのことを父さんに謝ったんだ。

そしたら父さん、
イタズラの事を怒るどころか、逆に僕に謝ってきたんだ。

どうして?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

お父さん死んでしまいましたか?

NO!

はい

過去の出来事は重要ですか?

YES!

△

大損害を被りましたか?

YESNO? 大損害と言えなくもなし

いいえ

目が見えなくなりましたか?

NO!

いいえ

読書しなくなったのは悲しみからですか?

NO!

はい

父は息子にすまないと思っていますか?

YES!

はい

読んでる本は重要ですか?

YES!

?

お父さん自身にいたずらを仕掛けましたか?

直接、物理的ないたずらという意味でしたらNO!

いいえ

父にとってイタズラは嬉しい事だったのですか?

NO!

はい

冷たくなったのは態度ですか?

YES!

いいえ

お父さんは怪我をしましたか?

NO!

はい

父が読んでいた本にイタズラをしましたか?

YES!

いいえ

父の秘蔵ポエムを街中にバラしましたか?

NO!

いいえ

父が読んでいたのはアルバムですか?

NO!

いいえ

父の職業は重要ですか?

NO!

いいえ

父は捕まりましたか?

NO!

△

父は歳をとりましたか?

YESNO? 過去の出来事からという意味ならYESかな

いいえ

父はイタズラされたことではじめ怒った、または落ち込みましたか?

NO!

いいえ

牧師は死んでしまった家族がいましたか?

NO!

はい

本は父の持ち物でしたか?

YES!

はい

父はどうしても読書しなければなりませんでしたか?

YES!

はい

イタズラで父が読んでいた本を隠しましたか?

YES!そのとおりです!

いいえ

本は小説的な書物でしたか?

NO!

いいえ

本は一冊だけですか?

NO!

?

僕がしたイタズラとは落書きですか?

22よりNOです!

△

父はシングルファザーですか?

YESNO! 問題の都合上NOで考えたほうが自然です!

いいえ

その本は辞書のように分厚いものですか?

NO!本というよりむしろ・・・

はい

父が僕に冷たくしたのは、どう接すればいいか分からなかったからですか?

YES!

いいえ

父が読んでる本は聖書ですか?

NO!

はい

本は日記でしたか?

YES!

いいえ

本は雑誌ですか?

NO!

△

父は子育てが苦手ですか?

YESNO?多分子供は苦手なんじゃないでしょうか

いいえ

父は山高く積み上げられた同人誌を読んでいましたか?

NOw そりゃ子供に読まれちゃ大変だ!

いいえ

日記は父以外の人物が書いたものですか?

NO!父が書いたものです!

△

父は異国人ですか?

YESNO! どちらでもかまわんです!

△

日記には過去の悲しい思い出がつづられていますか?

YESNO!嬉しい事も、悲しい事も書いてあります。

いいえ

父は僕の日記を読んで、僕が『父が遊んでくれなくて寂しがってる』事を知り、これまで構ってやれなくてすまなかったと僕に謝りましたか?

NO!日記は父が書いたものです!

いいえ

父は過去への思いを振り切り息子と共に未来を歩みだし始めましたか?

NO!

いいえ

日記の内容は重要ではないのですか?

NO!重要です!

?

父は勘違いをしていますか?

うーむ、YESですかね(ミスリード注意)

いいえ

日記になにか挟まていますか?

NO!

はい

日記の中には、過去の重要な出来事の記載がありますか?

YES!

?

父は息子と上手く交流してるつもりでしたか?

うーんYESNOで!

?

父は記憶喪失でしたか?

記憶喪失惜しい!YESNOにさせて下さい!

?

息子が生まれた日の出来事が見当たらないのですか?

うーん、NO?

いいえ

父は息子のことを「自分の息子」として見ていましたか?

NO!きましたね!

はい

登場人物は父と息子の二人だけですか?

YES!基礎はだいじ!

いいえ

父は多重人格者ですか?

NO!

△

父は長期間意識をなくしていたことがありますか?

YESNO!多分YESですが、重要ではありません。

いいえ

認知症ますか?

NO!

はい

父は日記を定期的に見なければいけませんでしたか?

YES!なぜでしょう!

△

父が読んでいた日記は、僕が産まれた時の日記でしたか?

YESNO!確かにそのことも読んでいますが・・・

はい

父は記憶を思い出すために日記を読んでいましたか?

YES!

はい

父は何らかの記憶障害ですか?

YES!

はい

核心父は一定期間で記憶が消える症状を患っていましたか?

YES!その通りです!

★
はい

父は記憶障害である事を隠していて、その日記を子供に隠されたことで、「こんな日記がなければお前の事も思い出せない、それを隠していた、すまない」という気持ちになっているのですか?

YES!だいたいそんな感じです!

△

確認ですが、認知症、例えばアルツハイマーなどの類の病ではないのですか?

YESNO?数年前の事故により、9時間しか記憶が持たないという障害を患いました。

いいえ

父はすべての記憶を思い出しましたか?

NO!それならハッピーエンドなんですけどね・・・

はい

日記を読まなくてはならないことすら忘れましたか?

YES!つまり、隠された日記には何が書かれていた?

いいえ

記憶が覚醒しましたか?

NO!

いいえ

記憶障害が治まり、日記を読む必要が無くなったのですか?

NO!

はい

父の頭の中に消しゴムがありましか?

YESw ですが数式は愛していません。

はい

核心記憶障害になった事故の事が書かれていた日記を隠されましたか?

YES!つまり父は?

★
?

毎日日記を読むことすら忘れてもう何も思い出せませんか?

そうなんです、そうなんですが!

いいえ

目の前の息子と称する人物が息子であることが理解できないのですか?

NO!

はい

自分が記憶障害であることを完全に忘れてしまいましたか?

YES!そのとおり!

いいえ

お父さんは自分が叱られていると思い泣き出しましたか?

NO!

はい

核心子供に記憶障害の事が書かれた日記を隠された事を告白されたことで、自分が記憶障害であることを再び知ったのですか?

YES!

★

答え

息子は、私の日記を盗み、どこかに隠してしまったのだ。
その日記は、私の「最初の日記」。私が日記をつけ始めたのは数年前だった。

・・・
私の時は、未だあの日に止まったままだ。
数年前の事故で、私の記憶は9時間しか持たないのだ。

事故以降の記憶は、全て日記に記してある。
だから、朝起きてからすぐ、私は「記憶の整理」を始める。

9時間ごとに失われる記憶を、日記を読み返すことでつないでいく。
毎朝、長い時間をかけて、膨大な量の「記憶」を読み返す。決して容易なことではない。
しかし、「記憶」がなければ、息子の顔も、
いや、息子がいることさえ、私にはわからない。
・・・事故以前の記憶は、昨日のことのように思い出せるのに。

そして、
私の枕元には、一番最初の日記。
朝起きた時に、真っ先に目につくところにおいてある。

明日の自分へ、今日の自分からの記憶のバトンを託し、私は眠りにつく。

・・・
目が覚めると、いつもの部屋。
事故以前と何も変わらぬ風景。

ただ数カ所、違う部分があった。

昨日切ったはずの髪が伸びている。
一昨日買ったはずの缶詰が無い。

・・・知らない男の子が、家の中にいる。

不気味な男の子だ。私の事を「父さん」と呼ぶ。
家の中を私より把握している。
何より、何故か馴れ馴れしいのが不愉快だった。

そう思っていると、男の子が不意に謝ってきた。
「これ、隠してたの僕なの。ごめんなさい!」

手には、古びた日記帳。筆跡からして、私のものだ。
表紙には『Read me!(私を読んで!)』の文字。
日記にはこう書いてあった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はじめに

「あなたの記憶は9時間しか持ちません。数年前の事故の影響です。」
「あなたの記憶は金庫にしまってあります。暗証番号は****です。必ず読み返して下さい。」
「寝る前に、今日の日記をつけて下さい。それがあなたの記憶です。」

「家にいる男の子、もう大人かもしれませんが、彼はあなたの息子です。」
「事故の数日後に生まれました。名前はカメオ。好きな食べ物はハンバーグ。好きなスポーツは・・・」
「あなたには記憶が無いかもしれませんが、正真正銘、あなたの息子です。」

「愛してあげて下さい。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は全てを理解した。

ごめんな。大事なものなのに、失くしちゃって。愛してあげなきゃいけないのに、忘れちゃって。

・・・私は息子を抱きしめたまま、ただただ泣きながら謝ることしか出来なかった。

私は今日のことを、忘れずに「記憶」に書き記した。
そして、最初の日記の『はじめに』の一番下にこう書き足した。

「たまには息子と遊んであげて下さい。」

— 誘導下手だったけど好き★★★★☆

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