さがしもの
彼は絶望し、首が飛んだ。
状況の補完をお願い致します。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
自分の首が飛んだ?
Yes 自分(彼)の首が飛びました。
自分にヒゲありますか?
No 黒ひげが危機一髪するアレではありません。
首が飛ぶとはクビしされたということですか?
No! 物理的に首が飛びました。
腹を裂くというのは比喩表現ですか?
No! そのままです。お腹を物理的に裂きました。
ぬいぐるみの腹を裂いて、中に隠した物を取り出そうとしていますか?
No ぬいぐるみのお腹ではありません。
犯罪は関係しますか?
Yes! あります!
他人に首を飛ばされました?
Yes! しかしそれはどうしてなのか、です。
目的の物とは金銭的に価値が有るものですか?
No 価値があるかは兎も角、金銭目的で腹を裂いたのではありません。
目的のものは首が飛ばないようにするためのものですか?
Yes! そのためのものを探していました。
登場するのは全員人間ですか?
Yes 全て人間です。
他にも沢山の腹を捌きました?
Yes! たくさん裂いてます。
探し物は一般に、腹を裂けば見つかりますか?
No 一般的に腹の中にあるものではありません。
腹を裂かれた物は生き物ですか?
Yes 生き物です。
腹を裂き、目的のものがあれば彼の首は飛びませんでしたか?
YesNo…? 少なくとも彼はそう考えていました。
首が飛んだのは、首輪を巻いていたからですか?
YesNo! 首輪のような…
バトルロワイヤルをしていますか?
Yes! 最後の一人でしたが…
彼は自分の腹を裂きましたか?
No そんな暇は与えられませんでした。
昔、日本という国では、自分の腹を割いて身の潔白を証明する「ハラキリ」なる文化がありましたが、重要ですか?
No ハラキリはあんまり関係ありません…日本にそんな文化があったんですね…
彼は鍵を探していますか?
Yes! 彼は鍵を探しています。
家畜が、誤って飲み込んでしまったので、探していますか?
No 家畜の腹の中を探している訳ではありません。
魚卵が欲しかった?
No 彼は鍵が欲しかったのですが…
最後に残った腹を裂いて、すぐに首が飛びましたか?
YesNo 少し間があったかもしれません。
核心バトルロワイヤルの参加者は全員首輪型爆弾と腹の中に首輪解除の鍵を入れられていましたか?
Yes!! なのですが…
鍵は無機物ですか?
Yes 無機物です。
バトルロワイヤル参加者は囚人ですか?
Yes! 囚人ですが…
バトルロワイヤルの勝利者は恩赦を得られますか?
Yes! 恩恵を受けられると言われました。ですが…
彼らはある場所に閉じ込められましたか?
Yes ですがどんな場所かはあまり関係ありません。
首輪解除の鍵は一つしかありませんか?
YesNo 本数はあまり重要ではありません。全員共通の鍵が一本でも、個人専用の鍵が人数分でも。
バトルロワイヤルを開催したのは政府でしたか?
Yes…?細かく決めていませんでしたが…そうなるのでしょうか?
バトルロワイヤルは政府の陰謀ですか?
Yes…? 上に同じく、恐らくそうなるのだと思います。
彼が腹の中に鍵があると思ってるのは、ルールにそうあるからですか?
Yes! 「腹の中に鍵を隠した」と言われました。しかし…
彼はバトルロワイヤルの勝利者条件を満たしましたか?
No! 満たすことは叶いませんでした。何故なら…
彼は騙されましたか?
Yes! 彼(彼ら)は騙されて…
バトルロワイヤル参加者は実は冤罪ですか?
No 全員罪を犯しています。
ルールには腹の中に鍵が隠されているといわれているが、実際には誰の中にもなかったのですか?
Yes! そう言われていただけで、実際には鍵なんて隠されていませんでした。
バトルロワイヤル参加者は死刑囚ですか?
Yes! 全員死刑囚です!
これは遠回しの処刑で、バトルロワイヤルを観客が楽しんでいましたか?
YesNo? あくまでも処刑が目的。ですが観客もいます。
勝利すれば罪を免除されるといわれていましたか?
Yes! 死刑を行わず、釈放すると言われました。
答え
まず最初に死刑囚を十人前後集める。人数は何人でも構わないが、少なすぎても多すぎてもいけない。過去の例から十人前後が望ましいとされる。
次に集めた死刑囚をそれぞれ薬で深く眠らせ、腹部に「手術の縫い痕」を付ける。本当に手術をしたわけでは無いが、死刑囚達に「自分達は腹に何かをされた」と思わせられればそれでいい。
ここまでが処刑前日までの準備である。無論、死刑囚達には何も知らせず、気付かれずに進めている。
処刑は集めた死刑囚全員同時に行われる。
死刑囚達の首にチョーカーを模した爆弾を取り付け、ナイフが数本だけ置かれた処刑部屋に閉じ込める。そして殺し合いという名の処刑が成されるのだ。
何が起こるのか何も知らされていない死刑囚達へ、爆弾を取り付けた事、それを解除するための鍵を誰か一人の腹の中に隠した事をスピーカー越しに告げる。
爆弾は本物だが、解除用の鍵を隠したというのは嘘だ。そんなもの腹の中に隠してはいない。そして死刑囚達は当然最初はそれを信じない。
なので鍵の嘘を含めて信じさせる。簡単だ。
誰か一人の爆弾を全員の目の前で見せしめに爆発させればいい。
見せしめにさせるのは基本誰でもいい。普段から素行の悪い者、部屋で目立つ行動をとった者、処刑人の気分次第の場合だってある。
爆弾が本物だと知らしめた後、腹の中に鍵を隠した嘘も信じさせる。爆弾と腹部に付けた偽の縫い痕が裏付けの役目をしてくれる。
そうして最後に「見事爆弾を解除し、生き残る事が出来たら死刑を取り消し釈放する」と嘯けば、処刑人が手を下さずとも処刑は執行される仕組みだ。
最初から釈放も鍵も嘘なのだと知るのはいつも最後の一人だけだ。希望から絶望の淵へと落としたときの表情は、処刑の一部始終を公開している被害者遺族に好評である。
この処刑方法は一般には知らされておらず、今後その予定も無い。何故なら、
万が一死刑囚がいなくなってしまったら、こんな楽しい処刑もなくなってしまうのだから。
元ネタ:ガチョウと黄金の卵(イソップ寓話)
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