ウミガメのスープ

昔話に付き合ってくれよ

作者: 藤萩

お、ラテシンの面子じゃねーか。飲み屋で会うとは奇遇だな。
俺は今機嫌が良いんだ。ちょっと昔話に付き合ってくれよ……あ、そこの奥の奴! 今ため息吐いただろ。ははっ、わかるんだよ俺には。
じゃ、行くぜ?


俺が両手を使った。アイツは喜んだ。
アイツが片手を使った。俺は怒った。
結果俺達は結婚した。


さーて、どういうことだろうな?
まぁ酒でも飲みながら考えてくれよ。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

おれは男ですか?

Yes。正真正銘男だぜ

はい

アイツは妻ですか?

Yes! 俺の妻だ

はい

「両手を使ったこと」と「片手を使ったこと」はおなじ動作ですか?

Yes。やってることは同じだ。いい所を突くなお前?

はい

俺が両手を使ってやったことと、アイツが片手を使ってやったことは同じ行為ですか?

Yes。↑との結婚を祝ってやるぜ! マスター酒追加で!

場所は重要ですか?

酒場って意味か?No まぁ動作をした場所は同じだが、場所が重要と言うより……

はい

俺は俺の両手を使い、アイツはアイツの片手を使ったのですか?

Yesだ

いいえ

ジェスチャーしますか?

No

いいえ

おれ「お前への愛はこれぐらいだぁ!」(両手を広げて)→アイツ「私なんかここからここまでよ!」(片手で)→ループに陥ると思って怒りましたか?

No。でも今度アイツにやってほしいなそれw

はい

プロポーズしますか?

Yes!照れるなぁおい!(ミスリードあり)

いいえ

2人はある種のゲームをやってますか?

No。ゲームではないな

いいえ

もともと相思相愛でしたか

No! 9と合わせて考えてくれ

いいえ

なにか手に持っていますか?

No

いいえ

アイツが片手で『否定』の動作をとりますか?

No

いいえ

おれにとってはアイツに両手でやってほしかったのですか?

No! その時はその動作そのものが許せなかった

登場人物は俺とアイツだけですか?

ふっふっふ……ついに来たな。NOOOOO

いいえ

妻には片手がありませんか?

Noだ。

いいえ

握手はしますか?

No

いいえ

3人目はどちらかの家族ですか?

No。だが俺とよく遊んでいた

はい

手よりも指を使って表現しましたか?

Yes。ああ、その通りだ

はい

三人目は女ですか?

Yes、だ。

はい

俺は人間ですか?

Yes。やべ、何者かってのはプロフ的な意味だ。すまん

いいえ

数字は関係ありますか?

No。

はい

登場人物に子供は存在しますか?

Yes! ただし……(ミスリードあり)

はい

おれの職業は重要ですか?

Yes! 滅茶苦茶重要だ!

当時の俺は子供ですか?

当時、か……NO。アイツとこの動作をしたのは、二年前だ。

いいえ

アイツが小学生ですか?

No。三人目が小学生だった

ロリk・・・幼稚園の先生ですか?

ロリコンNo!!!でも先生はYes。

はい

おれが教師でアイツが生徒でしたか?

Yes。アイツが生徒だ

いいえ

言葉は交わしませんでしたか?

No。片手を使った時は口論になった

いいえ

俺は二股をかけていましたか?

NO! 俺は一途な男だった

いいえ

三人目はアイツの連れ子でしたか?

NO。アイツと彼女は会ったことがない

いいえ

何年後に結婚しようっと言う話でしたか?

NO! でも近い! 何年後かじゃないんだ。俺の職業が「先生」だけじゃ分からない(ミスリード有り)

いいえ

俺は医師または作家でしたか?

No! 全ての問題文を見てくれ。俺は何を使ってる?

いいえ

俺は高齢でしたか?

No。

はい

死人は出ましたか?

Yes。ただし死んだのは最近じゃない

はい

指で何かを叩きましたか?

Yes! そう、叩いたんだ!

はい

ピアノですか?

Yes! 待ってたぜ……あんたすごいな!

いいえ

俺の絶対音感にかけてアイツを調教していたらいつの間にか結婚していましたか?

Nowww 調教って、俺そこまで変態じゃねーよww……多分(ネタ良質)

いいえ

俺は彼女にもピアノを教えてましたか?

No。教えていたんじゃないが、しかし……

はい

彼女は俺が子供のとき死んでいましたか?

Yes。前回に引き続きさすがだな? ……彼女は俺が子供の時死んだ

彼女を侮辱されたようで怒りましたか?

これは難しいな……Yes。彼女との思い出に触れられて……な

はい

妻は自分の行動が、俺の思い出に触れるということを知っていましたか?

Yes。知っていた

いいえ

彼女の死に俺は関係している?

No。彼女の死因は関係ない。俺が子供の頃死んだことが重要だ

はい

妻の片思いで、妻の行動はプロポーズでしたか?

Yes! 最初何を言われたか理解できなかったなー

俺の思い出というより、トラウマですか?

うーん、Yes。彼女が死んでからあることが出来なくなっていた

はい

プロポーズと結婚の間のに時間の開きはありますか?

Yes。25で言った通り、二年前にプロポーズを受けて最近結婚した

はい

子供の頃に彼女はあなたになにかしましたか?

Yes。ある約束をした

はい

妻と彼女に共通点はありますか?

Yes。全員に共通するが、ピアノを弾いている

はい

あることができるようになって結婚ですか?

Yes! あることはきっかけだった

はい

俺さんのお嫁さんになるーですか?

Yes! ただし条件が付いた。なんだろうな?

はい

この曲が弾けるようになったら結婚しよう?

Yes、その通りだ! そろそろまとめられそうだな!

はい

彼女が死んだから約束は守れなかった

Yes、その通りだ。つまり、俺が出来なくなったことは……!

いいえ

20歳までお互いが生きていたら・・・私と・・けっ・こんし・・て・・・ですか?

No。彼女は……即死だったからな……

その約束はアイツともしていた?

一応Yes。最近したんだ。EDの飾りつけnうわ何をするやめ

核心俺がピアノを教えていると、妻が片手である曲を弾き始めた。その曲は俺が幼かったころの思い出の曲。それは彼女の曲だから弾くなとたしなめるが、妻はその意味をわかった上で引いていた。妻「いつまでもうじうじしてんじゃねぇ!この曲引けるから結婚しろやおらっ!」って感じですか?

お前……アイツじゃないよな……? 大体のところYes! 解説に行くぜ!

答え

俺はピアニストだ。子供に演奏を教えて生計を立てている。
俺には幼馴染がいた。乱暴者で、自分勝手で、でも誰もを惹きつける不思議な魅力を持っている彼女。五歳児だった俺は、外で遊ぶのが大好きだったってのに「ピアノを習うからあんたも一緒にやれ!」と彼女に無理矢理付き合わされた。
彼女はもてた。子供にも人気だったし、ハキハキしてるから保護者連中にも大事にされた。ピアノの才能があったから先生の覚えも良かった。俺は焦った。小学校に上がってから更に焦る様になった。彼女が俺から離れていってしまうと。だから言ったんだ。

『なぁ』
『なぁに?』
『俺とケッコンしてくれ!』

笑え。俺は本気だった。
彼女は目をぱちくりとさせた後、呆れたような口調で言った。

『やだよ。あんたとけっこんなんて』
『は!? 何でだよ!?』
『私よりピアノ下手なんだもの。エリーゼのためにも弾けないじゃない』
『お、同じ学年であの曲ひけるのお前くらいだろ!』
『んーまぁそうだね。じゃあ……エリーゼのためにが弾けるようになったら、考えても良いよ』

そう言われた俺は必死に練習した。でも小学六年生の春、『エリーゼのために』をもうすぐ弾けるようになるというところで楽譜を破り捨てた。
彼女が交通事故で亡くなった、から。


結局俺はピアノから離れられなかった。彼女との思い出が詰まっているから。
そのくせ『エリーゼのために』を弾く事も出来なかった。
最近レッスンにくるようになった女子高生が『エリーゼのために』を弾きたいと言った時、俺は拒否してしまった。理由を追及するアイツに俺は仕方なく理由を話した。アイツは渋い顔をしたまま、『ユーモレスク』を弾きたいと言った。俺は喜んで『ユーモレスク』を弾いて、教えた。アイツは楽しそうに聞いていた。俺の弾くピアノが好きだと。ちょっと照れたな。
しかしその一カ月後、俺がレッスン室に行くとアイツが片手で『エリーゼのために』を弾いていた。俺は大人げなく怒った。あの話を聞いた後で弾く奴があるかと。アイツは言った。

「先生、好きです」
「は?」
「『エリーゼのために』を弾いてください。そして私に教えて下さい。私のことを嫌いになってくれてもいいです。でも……前を向いて生きて欲しいんです」

当時は本気で怒ったし、もうレッスンに来なくて良いとまで言ったが……気がつくとアイツの言葉について考えている自分がいた。彼女なら今の自分を見てどう言うだろう。罵倒されるんじゃないか、なんて。
迷った挙句俺はアイツをレッスン室に呼んだ。戸惑うアイツに気付かないふりをし、『エリーゼのために』の楽譜を広げてピアノの前に座った。

「悪かった」
「え……?」
「ちゃんと聞いておけよ。何十年ぶりだから多少下手でも許せ」

ピアノ教師の拙い『エリーゼのために』に、アイツは大きな拍手を送ってくれた。泣いていたような気もする。

それから二年ほど、アイツが高校を卒業するまでピアノを教えた。レッスンの合間にお互いの話をすることも増えた。そして次第に彼女の事よりアイツのことを考える時間が増えていることに気付いた。全く、若者の力は恐ろしい。
最後のレッスンの日、ピアノの前に座るアイツに俺は言った。

「なぁ、今教えているのは『愛の夢』だったな」
「そうですけど……それがどうかしましたか?」
「もし、お前がこの曲を弾けるようになったら……結婚してやるよ」
「……えっ!?」


……それが今の妻との慣れ染めだ。中々青春してるだろ?


結婚式の指輪交換の時、どこからか「おめでと!」という懐かしい声が聞こえた気がしたよ。

— 二問目です。ちょっと複雑かもしれません

保存しました

参加者に解説を表示中。各自が封を開けます。

💬 参加者チャット

この問題、気に入りましたか?

📺 配信・対面での出題にご利用いただけます。ご利用のルール(出典・改変について)