【正解を創りだす】畑に生えた手【ウミガメ】
**********以下ヒジリさんから頂いた問題******
◆問題文:『畑に生えた手』
黄色い畑に手が生えていた。
ハイタッチした後、男はバク宙をして腕を捻挫した。
どういうことだろう?
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【正解を創りだすウミガメ】、6皿目です!
この問題には解説がありません。
皆様の質問から15要素を選出しますので、
それらの要素を踏まえ、皆様の手で解説(ストーリー)を創りあげて下さい。
質問をした方は、できるだけ解説投稿と投票にも参加して頂けると嬉しいです。
もちろん、質問だけ、投票だけという方も大歓迎です!
今回もたくさんのご参加をお待ちしております。
様々なストーリーを考え、みんなで楽しみましょう!^^
※【正解を創りだすウミガメ】については、
過去の問題(タイトル:正解を創りだすで検索)や
チャットルーム(キー:正解を創りだす)などもご参照ください。
◆スケジュール
・要素募集期間: 出題~15個の要素が揃うまで
・解説投稿時間: 要素確定後~4/27 (土) 22:00
・投票期間 : 4/27(土)22:00 ~ 4/29(月) 22:00
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◆15要素の選出方法
今回は以下の4段階で解説の要素を選出します。
質問数の上限はある程度決めていますが、参加者の数や進行具合をみて調整して下さい。
※あまりにも解説の幅が狭まる質問はご遠慮下さい。
(ex. ノンフィクションですか?)
1) 参加者は、雑談欄に参加表明と共に1ケタの数字を2つ書いて下さい。 (ex.参加します ①8 ②0)
→この数字にある方法を用いて、全質問の中から1要素を選出します。
※ちなみにこの要素は(2)、(3)の12要素決定後、それらと被らないように選出し、
(4)の要素発表と同時に皆さんにお知らせします
2) 通常通り、質問を募集します。 ※質問は一人あたり2~3個まで
→出題者が予め決めた法則に従い、質問の中から機械的に8要素選出
(採用された質問には『YES』と答え、良質マーカーを付けます)
→8要素選出された時点で質問の締め切りをアナウンス
3) ネタ質問(ムチャぶり)を募集します! ※質問は一人あたり1個(集まらないようなら2個)まで
→2)と同じ方法で4要素を選出
→4要素選出された時点で質問の締め切りをアナウンス
4) 代理出題者(Ratterさん)と本出題者(ヒジリ)が、全質問の中から好みで1要素ずつ選出
※質問(要素)は法則に合致するものを早い順で採用します。
しかし、法則に合致していても、先に採用された要素と矛盾が生じた場合は非採用となります。
ex) 男は人間ですか?= YES (先に採用)
→ 男は人間ではない? = NO (条件に合致していても非採用)
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◆解説投稿 [要素確定後~4/27(土)22:00]
全ての要素が出揃ったら、解説の投稿フェイズに移ります。
解説投稿フェイズでは、15要素を全て踏まえた解説(ストーリー)を考え、質問欄に書き込んで下さい。
解説は一人あたりいくつでも投稿可能です。
笑い重視のネタ設定やストーリー重視路線など、各自の個性を生かした解説を自由に創りだして下さい。
様々なスープをお待ちしております^^
※後ほど投票を行いますので、公平をきすため、どうしても入れられなかった要素がありましたら、
雑談欄などでどの要素が入れられなかったか、一言お願いします。
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◆投票 [4/27(土)22:00~4/29(月)22:00]
今回は以下4つの賞をご用意しました。
各々該当すると思う解説・人に投票して下さい。
[投稿数20未満の場合一人0~3票]
・トリックスター:最も秀逸or好きなネタ解説に投票
・匠 :15要素を最も無理なく組み込んでいる解説に投票
※上記2項目については、該当者無しとして「投票しない」という選択もできます
※アンケートサイトの仕様の都合上、投稿数が20以上の場合は一人1票となります
[一人1票]
・鬼畜王 :最も組み込むのが難しかった要素に投票 (その要素を出した人が受賞)
・シチュ王:最も好きな解説を投稿した人に投票
※シチュ王に限り、同数票の場合は本出題者(ヒジリ)が独断で1票投じます。
その他の賞は複数人受賞の場合もありますので、予めご了承ください。
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◆次回の出題者
サイトの仕様変更により、新・形式を出題できない方が出てきましたので、
今回は“シチュ王=次回の出題者”という形式はとらないことにしました。
そこで、以下のようにして出題者を決めようと思います。
解説投稿者に、投稿順に通し番号をつけ(複数投稿の場合は最初の投稿のみに番号をつける)、
その中に当たり番号を仕込みます。
(当たり番号は投稿者の総数によって変動します)
そして見事その当たりを引いた方が次回の出題者です!
当たった方は、これも何かの縁だと思って腹をくくって下さいw
※もし新・形式を出せない方にあたった場合は、
ある法則に従い、新・形式を出題できる方を選出します。
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◆代理出題までの経緯
最後に、今回の【正解を創りだす】が代理出題となった経緯を記載しておきます。
なぜ代理出題になったんだろう、とか、なぜ代理出題者がRatterさんなんだろう、とか
何かしら疑問のある方はこちらを一読お願いします。
※詳細はチャットルーム(キー:正解を創りだす)のログを追って頂ければよりわかりやすいと思います。
①出題経験皆無の本出題者(ヒジリ)が次回の出題者に決定
→決定後、ラテシン(サイト)自体の仕様変更
→新・形式=【正解を創りだすウミガメ】が出題できなくなったよどうしよう
② スムーズな企画運営には代理出題がいんでない?
→代理者どうしよう
→前回の【創りだす】で票数が次点だったTakaさん、水上さん、なつなつさん
&前回の出題者:Ratterさん(条件が変わったため仕切り直し)
の中から選ぶのが妥当かな
→なつなつさんも新・形式は出題できないから3人の中から選ぼうか
③ どうやって3人の中から決めるかね
→Takaさん(1,2)、水上さん(3,4)、Ratterさん(5,6)てな風に番号割り振って、ヒジリがサイコロ振ったれ
→5が出たよ
→代理出題者=Ratterさんに決定 !!
そんなわけで、【正解を創りだす】の6皿目は 【問題・説明文:本出題者ヒジリ】、【進行:代理出題者Rtterさん】 でお送りします。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
畑が黄色いのは、とうもろこしがたくさん植えてあるからですか?
YesNo どちらでも構いません。
男はかつらでしたか?
YesNo どちらでも構いません。
登場人物は男一人ですか?
Yes 人物は一人です。
重要な登場人物は三人ですか?
No (3で 一人としているので、YesNo ではなくNoとします。
カニバリますか?
YesNo どちらでも構いません
空を自由に飛びますか?
Yes 空を自由に飛びます。
現代日本では成立しませんか?
Yes 現代日本では成り立たない話です。
畑には大量のサバがいますか?
Yes です。
かぼちゃの馬車は重要ですか?
YesNo どちらでも構いません
畑は男ではないキャラが所有しているものですか?
Yes 畑の持ち主は男ではありません。
黄色いのは、はちがたくさん集っているからですか?
Yes はちのためです。
てのひらをかえしますか?
YesNo どちらでも構いません
雨は降っていましたか?
YesNo どちらでも構いません
男はハゲチャビンの成人ですか?
Yes 男はハゲチャビンの成人です
畑に生えている手とじゃんけんをしますか?
Yes じゃんけんします。
男はバク宙の世界チャンピオンを目指していますか?
YesNo どちらでも構いません
ハイタッチしたあと、男の手だけ吹っ飛びますか?
YesNo どちらでも構いません
男は畑に生えている手とテレビリモコンを取り合ってじゃんけんしていますか?
YesNo どちらでも構いません
男のへそからミミズがこんにちは。ますか?
YesNo どちらでも構いません
畑も生えている手も男も、全部判別が不可能なほど黄色いですか?
Yes 男も手も真っ黄色です。
男は全身、小麦粉まみれで蝶ネクタイしてますか?
YesNo どちらでも構いません
男と手はカレー粉をかぶりましたか?
Yes です。
畑に生えている手は男に向かって「愛を大事にしろ」と書かれた紙を投げつけてきますか?
Yes です。
田中は登場しますか?
Yes 田中登場します。
①文明が進みすぎた未来 人類は遺伝子組み換えによりサバを畑で養殖できるようになった 進化したサバは手足が生え空を自由に飛ぶことができた。 畑には大量のサバの手足が所狭しとうごめいている ここにあの伝説の『田中』の子孫であるハゲチャビンの成人・たなかつらがいる。 かつらは畑の持ち主はではなかったが真面目に働いています
2.コレがかのサバカレー缶詰の製造工程である とかねw しかし、いつの間に改行質問編集しても改行残るようになってますね。
②はちをたくさん集っているためにカレー粉をかぶります かつらもサバも真っ黄色です 畑は黄色いサバカレーっと呼ばれています ある日かつらが畑に行くと 畑に生えているサバの手がかつらに向かって「愛を大事にしろ」と書かれた紙を投げつけてきます 今まで大事に育ててきたのに手のひらを返したように冷たい態度をとってきます 『反抗期じゃん』
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③そしてサバたちは事あるごとにかつらの邪魔をしました ある時はテレビリモコンを取り合ってじゃんけんしたり ある時はエアコンの温度調整をあっちむいてホイで決めたり ある時はケータイの着信音をリングに変えてきたりと かつらにちょっかいばかりかけてくる 「お前ら一体なんなんだよ。どうしてこんなことすんだよ」かつらは怒鳴りつけました
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④ざわざわ・・・なんだ、なにをしているんだ? あっ!畑の中からケーキが出てきた! 「happierbirthdaytoyou かつらさん。お誕生日おめでとう」 サバたちが拍手でかつらを迎える 「お・・・お前ら・・・」あまりに突然の出来事で涙が出ちまった ちくしょう・・・ざまあねぇぜ・・・・ありがとよ かつらは小さく呟いた
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⑤「さぁみんな。かつらさんを胴上げだ」 サバたちの持ち上げられかつらは宙を舞った 空中でサバたちにハイタッチをし バク宙するかたちでコンクリートに叩きつけられ腕を捻挫し体中の骨は砕け散った おわり
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①俺は田中。まだ成人になったばっかだってのにハゲ。 でもこんな俺でも超能力薬ってのをのんで超能力を 使えるようになったんだ。 それはなぁサバと蜂を畑にあつめる能力だ! え、限定されすぎだって? ある日俺はいつものようにサバと蜂を畑にあつめていた。 ああ、実はこの超能力を使うにはあることが必要なのさ。 それはカレー粉を被ること。
3.これはまた詰め込みましたねぇ~ ある意味田中の能力は詰め込んだ弊害の被害者w で、私もよくやっちゃうんですが、要素気にするあまり、問題文中の要素抜けるんですよね、バク転とか捻挫とか
②これでおれは全身黄色! ふう、これで心おきなくサバと蜂を呼べるぜ! はあ!さあ来い!サバ!ピチピチ!蜂!ブンブン! ふうこれで安心した(俺はなぜかこの状況でないと安心できないのだ!) ん!これはなんだ!手ではないか。なんで手だけ・・? 手がグーチョキパーで動いている!? じゃんけんか受けて立とう
-
最初はグーじゃんけんポン!なに!負けた・・手に・・ ん!何だそれ。あぁーーそれは俺んちのTVリモコン! なんでお前が!?返せ!返せよ!くっそーー! まてよ俺は家出るときビデオ1にして行ったんだった! このままじゃ一生ビデオ1だ! 返せ!返せよ!ん!ま、またじゃんけんかよ!
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く、くそまた負けた。 このヤローこうしてやる。どりゃどりゃ。 どうだこれだけ蹴れば充分だろ。 ぽこっ。ん、何だこの紙。えっと、なになに 『愛を大切にしろ』 なんだこれ!この手自分に対して優しくしろって言ってるのか!? くそっ!わかったよ!仲良くしよう!おっTVリモコン返してくれるのか! 終わり(ストーリーが迷走してますね)
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男の名前は田中と言った。禿なのでかつらをかぶっており、その上皮膚の色が判別不可能なほど黄色いので(禿なのも黄色いのも、過去に父親に、じゃがいもと間違われてカレーと一緒に煮込まれたことが原因らしい)、友達はいなかった。 そんな田中にはささやかな趣味があった。それは料理。 店に行くと気持ち悪がられるので、彼は人の少ないところに、食材をわざわざ取りにいっていた。
5.素で全身黄色男。レッドカレーだったら真っ赤かだったわけですな。
そんなある日、彼は日本のどこかに、伝説の食材が生えている畑があるという噂を耳にする。その食材はこの世のものとは思えないような場所にあり、この世のものとは思えないような見た目、味をしているというのだ。田中は興味を持ち、その畑を第六感かなんかで探し出した。 その畑は想像を絶していた。地面はハチの死骸が大量に落ちており、真黄色だ。その上、空中では大量のサバが自由に空を飛んでおり、青空というかサバ空になっている。
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その畑の中心に、なんと、人間の手が生えている。 伝説の食材だろうか。田中はその手を刈り取ろうとしたが、鎌を持った田中が近づいてくると、その手は「愛を大事にしろ」とかかれた紙を投げつけてきた。 田中は会話ができるのか?と訪ねてみた。しかし、手が投げつけてきたのは「愛を大事にしろ」とかかれた紙だった。 この畑はおまえのものか?なんでこんなハチがいるんだ? どう問いかけてもすべて返事は「愛を大事にしろ」だった。…過去に何があったのだろうか。
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田中は興味を持ち、その場所で暮らすようになった。ここは不思議だ。エアコンも机もテレビもある。時にはテレビリモコンを取り合ってじゃんけんするということもあった(手が負けたら、言うまでもなく「愛を大事にしろ」とかかれた紙を投げつけてくる) そこでの暮らしは楽しい物だったが、一つだけ納得できないことがあった
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それは、畑の物がすべてモノクロなこと。自分だけ真っ黄色で、とても浮いている。居心地の悪くなってきた田中はその畑を去ろうとした。 すると手が後ろから、何かを投げつけてきた。紙にしては重い。見てみると、 大量のカレー粉だった。愛を大事にしろとかかれた紙付きの。 これを見た田中はすべてを悟った。本当にいいのか?そう問いかけても、やはり手はあの紙を投げつけてくるだけだ。
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田中はカレー粉の袋を開け、辺り一面にばらまいた。すべてがみるみるうちに黄色くなっていく…。カレー粉だらけのサバ空はとてもおいしそうだ。 手は黄色になっても、あまりおいしくなさそうだった。手は自分の手のひらを返したり、ねじったりしている。おそらくは自分の黄色さを確認しているのだろう。 田中は仲間ができたうれしさで、手とハイタッチをし、バク宙をして腕を捻挫した。 「はは、はしゃぎすぎた…黄色最高!」 おわり(なんだこの話w)
-
学生時代のあだ名はハゲチャビンだった。 口癖が「はぁ?」と「ゲェー」、「チャー!」「ビンビン!」だったのが原因だ。 そんな俺も成人して彼女ができた。 畑、と名乗った彼女は謎が多い。 いつも着ていたのは蜂がたくさん描かれた黄色いワンピース。 そして、手が肩から直接生えていた。
(*'-')ゞリョウカイ
学生時代のあだ名はハゲチャビンだった。 口癖が「はぁ?」と「ゲェー」、「チャー!」「ビンビン!」だったのが原因だ。 そんな俺も成人して彼女ができた。 畑、と名乗った彼女は謎が多い。 いつも着ていたのは蜂がたくさん描かれた黄色いワンピース。 そして、手が肩から直接生えていた。
7.シリアスぶち込んできたなぁw 登場人物は1名 は人外はカウントしない でいいと思います。というか質問受けて採用良質つけただんかいでそう目論んでたw
「昨日のあなた、カッコ良かったよ。」 それが彼女との初めての会話だった。 社会人の体操選手となった俺は、初出場の大会で大失敗をしてしまった。 翌日、浜辺で一人で落ち込んでいたところに彼女が声をかけてきたのだ。 俺は慰めてくれる彼女に惹かれ、案の定好きになった。 でも、彼女の手について話題にすることはできなかった。
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「ねぇ、かつら〜?」 「下の名前で呼ぶなって言ってんだろ」 「じゃあ田中〜」 「呼び捨ても寂しくない?」 デートはいつも俺ん家だった。 「お笑い見ようよ。」 「ドラマの方が面白いって!」 「じゃあじゃんけんね!」 そんな他愛のない時間が過ぎて行く。
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「ねぇ、魚に青って何て読むの?」 ふと思いついたように彼女が呟いた。 「鯖だけど、カレーとは合わないよ?」 「知ってるよ。サバね。サバサバサバサバサバ…」 まるで彼女の周りに大量のサバがいて、一匹ずつ数えるているかのように見えた。彼女なりの暗記術か。 その可愛らしい姿にふと今日なら大丈夫なのではないかと思ってしまった。
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「ねぇ、お前の手ってなんで…」 そこまで呟いたところで彼女の目の色が変わる。 手の平を返したかのようにそっぽを向いてしまった。 「ご、ごめん…?」 振り向いた彼女は…泣いていた。 「理由を知ったらきっとあなたも離れていっちゃう…そんなに違うかな?あなたと私。」 その目は暗く、俺ではなく忘れられない過去を睨んでいるように見えた。
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咄嗟に俺はそこにあったカレー粉を掴み思いっきり振りまいた。 2人を包み込むカレー粉。何もわからないくらい黄色くなる。 「いや、お前はお前だけのもんだ。話したくなければ話さなくていいさ。 俺とお前、何も違わないよ…みんなカレー粉を被れば黄色くなる」 「…………フフッ」 笑顔になる彼女を見て俺も安心した。 「バカ…今夜のおかずなくなっちゃったじゃない。」 「ごめんな。明日の大会で優勝したら許してくれよ。」 「絶対だよ?」 「あぁ、約束する」
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大会当日、俺はいつも以上に緊張していた。 今日挑むのはウルトラシェッチュン。 かつての日本では危険過ぎるとして認められていなかった技だ。 だが俺には彼女がいる。 俺の競技の時間がやってきた。 息を短く吐き、会場の隅に目を移す。 その短い手を懸命に振る彼女を認め、俺は少し微笑んだ。 助走を始め、地面を蹴る。 それはあたかも空を自由に飛ぶかのよう。 どよめきが広がった。 そして審査結果が表示される。 会場が二度目のどよめきと拍手に包まれた。
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彼女と目があった。 お互いに向かって走り出す2人。 ハイタッチの後、ハグをする。 「ねぇ、言わなきゃいけないことがあるの」 「なに?」 「ずっと…ありがとう。」 その後、彼女は俺の前から姿を消した。
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俺はいつでも彼女を探していた。 向かいのホーム。路地裏の窓。こんなとこにいるはずもないのに。 そして、俺は東尋坊にいた。 彼女のいない生活など考えられない。 そう思い後ろ向きに崖っぷちへ立つ。 意を決して踏み切った。バック宙の要領で、できる限り遠くへ。 世界が回る。 と、彼女が目の前に現れた。 これがあの走馬灯か。 「ダメだよ」 微かに彼女が呟き、紙を投げてきた。 愛を大事にしろ。
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水面に落ちた俺はどうやら腕の捻挫だけですんだようだ。 守ってくれたのだろうか。 愛を大事にしろって…愛してるのはお前だけだ! 叫ぼうとするが思うように声が出ない。 彼女を探して周りを見回す。 あぶくが漂う水面に、影が見えた。 そこに声が響く。 「ねぇ…今のあなた、カッコ良かったよ。」 fin
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ある男は今年21歳を迎えたばかりだった。 今朝も鏡を覗き、ため息をつく。 「はぁぁぁ…何回見ても若ハゲだ…」 ハゲ男、田中は若ハゲに悩まされていた。 学生の田中には、植毛・増毛するお金さえない。 100均で購入した「つけマツゲ」をそっとハゲている部分につけカモフラージュする位だ。 そんな田中が散歩をしていると 黄色い物体と衝突した。 その物体はおで○くんの様な出で立ちをしていた。この時代にはよく見るおでん型ロボットだった。
8.こちらは世にも不思議な物語系だぁ~。だがサーバー=サービスを提供するもの(例:Webサーバ Web機能を提供するもの) なのでカツラが探すべきは【ハゲ悩み解決サーバ】だったのだぁ (`・ω´・) (ドヤァ
おで○「…君!どこを見ている!…!!ちょっと付いてきたまえ。」 おで○は、俺の頭部を見て吹き出しそうになりながら言ってきやがった。 怒りを覚えつつも、弱気な俺は付いていくしかなかった。 付いて行った先は真っ黄色の畑。 なんだ?ここは! おで○「ふふん、ここは僕の畑さ。君に見せたいものがある。」 畑には沢山の蜂が飛んでいる。 なるほど。不法侵入者には攻撃する為か。 この先に何があるんだ!? 田中はゴクリと生唾を飲んだ。
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おで○「おい、ハゲ」 田中「俺には田中って名前があるんだよっ!」 おで○「田中もハゲも変わんねーよ。紛らわしいから、間を取ってカツラって呼ぶわ。おい、カツラこっちこい。」 なんなんだこのおで○。イライラしながら田中(カツラ)は、おで○の方へ向かった。 バッシャーン!!! 田中(カツラ)「ぷぅっ!これはカレー粉!?」 カレー粉をかけてきた先を見ると、 畑から生えた黄色い手だった。 いくら先進国といわれているこの国でも 畑に埋まった手を見るのは田中(カツラ)も初めてだった。
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手「蜂の色と同化しておかないとケガすんぞ。」 手が喋った!そして、だからと言ってカレー粉は無いだろ!と田中(カツラ)は心で怒った。 よく見ると畑には沢山の手、そしてコンピューターがあった。 おで○「ふふん、びっくりした?この畑の下には沢山のサーバーが集まってるんだよ」 ファイルサーバ、プリントサーバ、ウェブサーバ おで○は得意気に説明していった。 おで○「今回、君に見せたかったのは、この【ハゲ悩みサーバ】だよ」
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おで○「このサーバにアクセスするとその要求に答えて、君のププッ…そのへんてこなププッ…頭を…直してくれ…wwwwwwこれ以上無理!!笑い死ぬ!」 田中(カツラ)は怒りに震え手のひらを握った。震えた拳に、ぬめっとした畑の手が触れた。 手「俺、パー。お前グー。俺の勝ち。」 そうボソッと言うと手はまたコンピューターをいじりだした。 なんなんだ。このおちょくられている感は。ただ、この【ハゲ悩みサーバ】は気になる。 なるほど、このテレビモニターで操作するんだな。 モニターのリモコンを取ろうとしたら またあの黄色い手が邪魔をしてくる。
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田中(カツラ)「なんなんだよ!さっきから!!」 手とリモコンを取り合うなんてなんてシュールな光景だろうか。 手「じゃんけんで勝ったら、譲ってやるよ。」 何とも上から目線。だが、田中(カツラ)はじゃんけんに勝った。 モニターをつけると モニター「やぁ、カツラくん。」 田中(カツラ)「カツラじゃねーって。つけまつげだし。」 モニター「カツラくんは髪の薄さに悩んでるんだよね?」 田中(カツラ)「もーカツラでいーよ。そーだよ。悩んでるよ。」
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モニター「ハゲが治ったらどーしたい?」 カツラ(田中)「空を自由にとーびたいなー♪」 モニター「頭部に似合わず、子供だねw」 カツラ(たなry)「うるさいよ。んで、俺の要求に応えくれるの?」 モニター「いや、簡単には応えられないよ。」 カツラ(たry)「なんでだよ!だったら何のために俺はカレー粉までかぶってここまで来たんだよ!!」
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コツンーーーー カツラの頭に紙が当たる。 【愛を大事にしろ】 なんだ?この紙。紙に微かなカレー粉。 あの手が投げたのか。どーゆー事だ?愛? はっ!まさかっ! おで○「ふふん、やっと気付いたかい?」 カツラ「あぁ。俺は若ハゲばっかりに気を取られてたけど、このハゲだって俺の一部だもんな。愛=自分。今の素の自分を愛し大事にしろって事か。」 おで○「よくわかってくれた。毎日ため息ついていたら人生もったいないよ。」
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俺は気付かせてくれたおで○に礼をいい その場を立ち去ろうとした。 黄色い手がこっちを見ている。 闘う 守る お礼を言う← カツラ「お前もありがとな。」 手「へっ。大した事してねーよ///」 先程までの態度とは一変。手のひらをを返した黄色い手。 カツラ(田中)と黄色い手はハイタッチをした。 カツラ「こんな気分なら本当に空を飛べそうな気がするな」
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もちろん、そんな事は出来ない。 だから、何となくバク宙してみたんだ。 その瞬間ーーーー 黄色い畑だった一面は空へと変わった。 カツラ(田中)は空を飛んでいる感覚だった。 カツラ「あいつら。結局俺の要求に応えくれたなwさんきゅっ」 しかし、田中は人間だ。もちろんそのまま地面に激突。腕を捻挫しただけで済んだのは幸いだった。
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さぁ、皆さん この若ハゲ田中の不思議な体験をどう思うだろうか? 小さな事で悩んで大切な事が隠れていた田中。 それを気付かせた、おで○と黄色い手。 小さな事で悩んでる君にも黄色い物体が衝突する日は近いかもね。 今宵も黄色い物体おで○は街をさまよっている。 ~fin~
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1 俺(男)はハゲチャビン、の中の人だ。名前は田中という。人気子供番組で活躍している。なかなかハードな仕事で、二十歳になったばかりだというのにストレスでカツラが手離せない頭になってしまった。簡単に言うと禿げたということだ。ハゲチャビンの中にハゲチャビンが入っているなんて子供たちには言えないぜ。相方のハゲックの中の人もハゲなのかなぁ、いったいどんな人が入っているのだろう。中の人は社内の上層部だけの秘密なのだ。個人的には語尾に「ですぞー」を付けるあの猿がハゲックだと思っているんだけど・・・ハゲだし。
9.◯チャピンさんのフォロワーは100万人以上でしたっけ?てことは田中のフォロワーも100万!? ところで「さん」つけないとおこられますよ?w
2 今日も無茶な撮影がある。 黄色い畑に大量のサバがいるという設定らしい。意味がわからない。この撮影のためにテレビ局で畑を購入したとか、現代の日本では成立しないね。 現場に到着すると畑には大量の手が生えていた。サバじゃねーじゃん。こっちは大量のサバがあるっていうからその気になっていたのに。大量の手かよ! でも数えたら38本だったから納得した。うん、確かに大量のサバだ。でも色が黄色くないと思ったら、今から黄色くするとのこと。 しばらく待つと、大量の蜂がやってきた。確かに畑は黄色くなったが、これじゃ死んじゃう。この世界では蜂から身を守るにはテレビのリモコンが必要という設定だ!
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3 しかしテレビのリモコンは38個しかない。 俺は38本の手とテレビのリモコンを取り合ってじゃんけんをした。その間、蜂には待ってもらった。 大勢でじゃんけんをするのでなかなか決着がつかない。何回もやるうちに俺(男)は手の癖を見抜いた。こいつら、じゃんけんをするときは手のひらを返す・・・。 見抜いても意味のない癖を見抜いた俺だが、無事に勝利することができた。勝った手とハイタッチをして、喜びのあまり調子に乗ってバク宙をしたら、失敗して後頭部を強打、腕を捻挫した。
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4 この世界ではカレー粉は捻挫と虫刺されによく効くという設定だったので、俺は念のためにもっていたカレー粉を被った。せっかくだから蜂に刺された手にもかけてやるために、番組で用意されてあったワイヤーで吊ってもらい、自由に空を飛びながら畑全体にかけてやった。もう全員黄色、判別がつかなくなってしまった。ここで決め台詞をいえば撮影終了・・・なんて言うんだっけ? 忘れてしまったおれに畑の手がカンペを投げてくれた、そこには「愛を大事にしろ」と書かれていた。 「愛を大事にしろ!」
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セリフが間違っていたので猿の監督に怒られた。 「違いますぞー」 今日はハゲックが休みだと思ったら監督をやっていたのか・・・ -完-
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どーも。田中です。僕はハゲチャビンの成人星人です。あっ、はい。宇宙人です。この前、僕の星であった事をお話しますね。 僕の星、ハゲチャビンの成人星では、地球とは違い、重力がほとんどありません。年に一度、不定期に地球くらいの重力になりますが、だいたいなんでも浮いてます。あと、コンビニが一軒あります。だいたいなんでも置いてます。ここに立ち寄ったのがこの腕の捻挫の原因なんですよ。
10.また怪しげな言霊のオンパレードw なんだM字っくステーションってw
その日、コンビニ(無人)に立ち寄ると、植木鉢が売っていたんだ。黄色い植木鉢。そこには【予想を裏切る植木鉢!さぁあなたも育ててみよう!】の文字が。僕は黄色く光る8888円にも興味を持ち、その植木鉢をまさかのレンタルした。 自宅に戻り、なんの花が育つか賭けてみた。1人で。予想はパンジーだ。緑色の醤油差しのような肥料を植木鉢にぶっさし、水をかけた。
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すると、なんとも見事な手が生えてきた。手というか、肩から生えてきた。もう腕だ。しかも両腕。女性の手だろうか、きゃしゃで、可愛い付け爪をしている。僕はその手をストロベリーあきなと名付けた。 僕はストロベリーあきなと一緒に生活していた。植木鉢から動くことの出来ないあきなだったが、ちゃんと意思はあるようだ。まぁ、重力がほとんどないので、空を自由に飛べるんですけど。はい、動くことできますよ。あっ、僕に彼女はいませんよ?募集中です。
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あきなは目がない。だから見ることは出来ない。しかし、植物と同じで、音は聞こえるようだ。僕があきなに喋りかけると、あきなは筆談で喋る。メモ帳は植木鉢にさしてあるので困ることはない。会話と呼べるかはわからないが、僕たちは楽しかった。 基本的に料理はあきなが作る。昨日なんて、腕にさらしを巻いて、バッテラを大量に握っていた。気分は寿司屋だったようだ。お腹いっぱい食べた。あきなとの日々は僕にとってかけがえのないものになっていた。
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ある日、僕は地上波初登場の【カブトムシの一生・ビートルスペクタクル】が見たかった。しかし、あきなは音楽番組【M字っくステーション】が見たいといった。あきなは見えないので歌番組が好きなのだ。あきなは自分の手のひらに【私もあなたと同じよ!そこまで言うなら仕方ないわね!】と書き、見せてきた。そこで僕とあきなはケンカしてしまう。テレビリモコン争奪戦、田中vsあきな、壮絶な戦いが今始まる!
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お互いは宙に浮きながら、奥義を叫ぶ。(あきなは紙) 田中・あきな「見よ!僕の(私の)最終奥義!じゃん拳!」 お互いの拳が宙で交差する。ちからは拮抗、まぁ、あいこだ。お互いは殴りあう。だからずっとあいこだ。aiko。カブトムシ。まさかの疎通。 そして遂にぱーを出す時がくる。お互いは、ぱーを出し両手を組み、力比べをする。ハイタッチのように。
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田中は今だ!と、あきなに言った。 田中「あきな、いつもありがとう。好きだ。僕は君とずっと一緒にいたい。」 あきなは手が真っ赤になり僕を突き飛ばす。そして、メモを書き、田中に投げた。 【愛を大事にしろ。私はただの植木鉢。お前の恋人にはなれない。】 田中「愛を大事にしろ。か・・・。ちゃんとしてるさ、あきなー!」 もう一度、田中があきなの手を取ろうとしたその時だった。
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一年に一度の重力の日が訪れた。宙に浮きながら戦っていた、僕たちは空から落ちる。クルクル回転し、宙返りしながら落ちる。危ない!と思った時だ。いてっ。あきなが紙を投げつけた。 【手のひらを見ろ。】 僕は落ちながら自分の手のひらを見る。そこにはあきなが書いた、【私もあなたと同じよ!そこまで言うなら仕方ないわね!】の文字が。手を組み合った時に写ったのだろう。僕はそのまま手のひらを返したまま着地し、捻挫した。
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手の痛みなど感じない。僕は嬉しさのあまり、あきなのもとに駆け寄った。しかし、あきなは着地に失敗し、植木鉢が割れていた。 田中「あきなー!一緒にいてくれるんじゃなかったのか!あきなー!」 ぱちん。 あきなの平手打ち。そしてメモをを書いた。 【死んでねぇよ。約束だ。ずっと一緒にいようね。】 そのメモを見て僕はあきなを抱きしめた。
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そこに運良く、いや、運悪くカレー粉の瓶が降ってくる。カレー粉もやはり重力には勝てない。僕たちはカレー粉をふんだんに被り、笑いこけた。 僕はあきなの新しい場所を探した。植木鉢が割れたのでしかたない。え?あきなはどこにいるのかって?ここですよ。今は僕のかつらです。ずっと一緒にいます。 ~FIN~
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①ある山奥に1体の元猫型ロボットがひっそりと暮らしていた。名をボラウェもんという。かつて、ほび太という少年を1人前にするため、未来からやってきてもう80年が過ぎた。 現在は老後(?)をだれにも邪魔されず悠々自適に過ごすため、田中という偽名を使い、趣味として土いじりをするために畑を所有している。
11.すでにガ◯ャピンさんもどきが出ているので、ドラえ◯んもどきが出てきても問題はないでしょウ・・ ウン(・_・;) ◯ラえもん連載初期は1974年ごろの話しらしいので・・2054年頃の話ですかねコレ?w
②だが土の性質のせいか全く野菜が育たない。そこで海に行き、大量のサバにハチ(蜂)コプターをつけて畑に運ぶことで食糧を確保することにした。 それ以降、今では畑という名のただの物置きポイントと成り果ててしまい、畑に大量のサバとそれを覆い隠すくらい大量の蜂が常にいる状態となってしまった。そして蜂のせいで黄色い畑となってしまった。こうして早速老後の楽しみが潰れてしまったのだった。
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③数日後、黄色となった畑を見てピンときたボラウェもんは未来から取り寄せた数本の「黄色い手」を畑に設置した。土いじりの夢は儚くも散ってしまったが、代わりに新たな目標が出来た。若返りだ。 現在ボラウェもんの体は青色だが、元々は黄色だったのだ。そしてどの黄色にしようか考えるため、色んなタイプの黄色で彩られた手を畑に設置し、ジロジロと見るのが日課となった。
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④ボラウェもん「ああ、黄色の手を見ていると、幸せじゃあ~。全てがどうでもよくなるのぉ~」 ボラウェもんは黄色の手をいつも見ていく内に異常な愛情を注ぐようになった。まるで、恋に落ちたかのようだった。 見るだけでは飽き足らず、手とじゃんけんして「ずっとあいこじゃの~」とか言って悦にはいったり、テレビリモコンを手に持たせて「今はわしがテレビをみる番じゃ~」と言ってリモコンの取り合いけんかごっこをしたり、「愛を大事にしろ」と書いた紙を手1本ごとに持たせ、「わしの愛を大事にするんじゃぞ☆」と言い聞かせたりして楽しんでいた。誰もいない山奥で。たった1体で。
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⑤ある日、いつものように手とじゃれあっていると珍しく1人の人間が現れた。どこかで見たことがある老人だった。老人にしてはやたら髪が多い気がするが。 老人「ボラウェも~ん。やっと見つけたわい。こんな山奥に住んでおったとはのぉ。」 ボラウェもん「その声は、まさかほび太君かっ!?なんとまあ懐かしいのぉ。一体どうしたのじゃ?」 ほび太(老人)「久しぶりに、空を自由に飛びたくなってのぉ。アレ貸してくれ、アレ。」 ボラウェもん「アレじゃあわからんじゃろうが。全く年をとったのぉ。ハイ、ハチコプタ~。」 ほび太「それじゃそれじゃ。やっぱりわかっとるのぉ~。」
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⑥老人ほび太はさっそく頭にハチコプターをつけて空を飛んだ。久しぶりに空を自由に飛ぶのはやはり気持ち良さそうであった。 ボラウェもん「まったく邪魔しおって。おぉすまんすまん。ではじゃんけんの続きをするかの~。」 ほび太を見届けたボラウェもんは、さっきまでの面倒くさそうな態度からてのひらをかえすようにガラリと変え、また嬉しそうに手とじゃんけんし始めた。
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⑦だが数分後、自由に飛んでいたはずのほび太が落下してきた。その姿は何故かハゲチャビンの成人、もとい老人だった。 空を見上げると何故か髪の毛だけが空を自由に飛んでいる。どうやら、ほび太はかつらであり、かつらにハチコプターをつけてしまったため、かつらだけが空を自由に飛び、ほび太だけ落下することになったようだ。相変わらずのドジである。
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⑧落下した痛みでいい年だというのに泣き喚くほび太。泣き狂ったほび太は次々にわけのわからない行動に出た。 ボラウェもんの真似をして畑の「黄色い手」とじゃんけんしてテレビリモコンを取り合ったり、その辺に転がっていた大量のカレー粉をほび太と手がかぶって判別不可能なくらい黄色になったりした。あまりの無茶苦茶ぶりにボラウェもんはさすがに怒ろうとした。 だがそれより先に「黄色い手」の方がほび太に対して怒った。ボラウェもんが愛情を注ぎまくった結果、手自身に自我が宿るという奇跡が起こったようだ。手はほび太に対して、かつてボラウェもんが贈った「愛を大事にしろ」と書かれた紙を投げつけて怒りを表した。
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⑨だが、そこはドジでアホなほび太。超絶勘違いを起こした。 ほび太(そうじゃ。愛を大事にするんじゃ。わしの愛とは友情じゃ。わしはただボラウェもんに会いたかった。それだけなんじゃあ・・・。ボラウェもんにそれを伝えるには、あれをやるしかないんじゃああ!!) ほび太は呼吸を整えた。そして感謝の気持ちを「黄色い手」に伝えるためにハイタッチをした後、バク宙をした。
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⑩バク宙、それはかつてほび太とボラウェもんが最後に別れる際、「次に会うときは、バク宙が出来るくらいの男になってみせる。それくらい、1人前の男になってみせる。」という約束であった。ほび太は老人となってからも必死でバク宙だけは練習に練習を重ねていた。ただ、ボラウェもんとの交わした約束を守るためだけに。 残念ながら着地で失敗して腕を捻挫してしまったが、その熱い思いはボラウェもんにも伝わったようだった。もう面倒くさそうな顔はしなかった。 捻挫した痛みよりも着地に失敗した悔しさでまた泣きそうになっていたほび太を、ボラウェもんは優しく包み込んだ。 ~田中、もといボラウェもん浮気エンド~
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2)ここは黄色の世界。 畑に手があり、サバもいる。じゃんけんもするし、空も飛ぶ。はちもいるし、テレビリモコンも取り合う。紙も投げてくるし手のひらもかえす。 しかし全てのものが同じ色をしている。何も判別することが出来ない。私が言えるのはこれだけです。なんにも判別出来ません。 ナレーション田中(はげた、かつらの35歳) 田中本人も見えていないので全て予想の話です。 ~FIN~
12.ふぅ、なんか大昔のみんなのうた「みんなのうた オランガタン」ってのを思い出しました。(1980年台のだぜw?) とりあえずコレでも喰らえ(ノ*'‐')ノ :・'.::・(カレー粉
3)男ははたけ。チャ乱Qというグループの黄色いギタリストだ。ヒット曲には、【クイーンベッド】や【セコイ女】がある。昔は爆発的な人気があったが、リーダーの、たんく♂がイブニング娘を作っちゃったので、グループの活動はなくなった。そう、はたけはヒマを持て余していた。もうめっちゃヒマだ。1人でテレビリモコンをめぐり、じゃんけんするほどに。そんな日々に、はたけは飽き飽きしていた。
13.ちょっww はたけ実名ww んでもってたんく♂もじつめい・・・ちがうかw
もう40オーバーのはたけは、しっかりはげていた。昔のロン毛はどこえいったのやら。そんなはたけは、考えた。今まで、たんく♂におんぶにだっこだったから今の自分があるのだと。このままじゃダメだ。自分でしないと。はたけは事務所を変えて新しいスタートを切った。 はたけは、ギタリストとして、何か出来ないかと試行錯誤を繰り返した。サバの養殖場で無料でコンサートを開いてみたりもしたがダメだった。まぁ場所が悪いからだろう。
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作詞にも挑戦した。【愛を大事にしろ】そんなくっせぇタイトルの曲を何度も作り直し、丸めた紙を後ろのゴミ箱に投げ入れ、全部届かず頭に当たる始末。はげてるのに。それでもはたけは諦めなかった。 日々、進化をし続けるはたけにやっとデカイ仕事が来た。ギターソロのコンサートだ。未だ根強く残るチャ乱Qのファンの間で、はたけが進化していることが噂で広まり、コンサートをしろと事務所に大量の手紙がきたらしい。はたけは本気で成功させたいと思った。
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はたけは、自分で作った曲【現代日本じゃ成立しない】を引っさげ、コンサートの準備をしていく。まずは頭だ。このハゲ頭ではダメだ。はたけは昔のようなロン毛のかつらを被り、そのかつらを毎日洗う。そりゃもちろん【TSUBAKI】だ。なぜならいい匂いだからだ。まあそのせいでハチにたかられたこともあるが気にしない。だっていい匂いだから。 ギターも新調した。後は成功させるだけだ。 舞台は東京ドーム。文句無し、いや、こんなに大きな舞台は久しぶりでさすがのはたけも緊張していた。
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当日、東京ドームはものすごい盛り上がりをみせていた。正直なところ、チケットの安さも魅力的だったのだろう。しかしはたけの人気が落ちていなかったのも事実。はたけは決めた。このコンサートを絶対に成功させる。と。 今日はもちろん、たんく♂はいない。まず、そんなことやることすら知らない。今頃、芸能人が歌を歌う番組の審査員でもやってるんだろう。はたけはそんなこと考えていない。ごめん。どーでもいいこと言いました。
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開演! 暗闇からはたけのギターの音が鳴り響く。スポットライトが天井を照らす。ワイヤーで吊るされたはたけが空を自由に飛びながらギターを弾く。そう、ジャニーズのパクリだ。まぁええじゃないか。ええじゃないか騒動。 はたけは久しぶりのコンサートで浮かれ、宙返りをし、観客とハイタッチを交わし、ワイヤーアクションのまま舞台に着地、身体はおっさんなので余裕で腕を捻挫した。しかし、そんなことでコンサートを中止には出来ない。はたけは観客のため、ギターを掻き鳴らす。
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誰もが歓喜し、はたけの得意技、てのひらを返した状態でのギター弾きも決まり、最後の曲を終えた瞬間だった、 ドーン! 紙吹雪が発車される所から飛び出した大量のカレー粉。髪の毛が金髪ではなかったはたけにスタッフからのサプライズだった。観客も大喜び。はたけは全身カレー粉まみれになりながら、涙ながらに言った。
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「皆さん、今日は本当に来てくれてありがとう!最高のコンサートだった!ほんとありがとう!」 一礼したはたけにかけられたのは観客からのはたけコールだった。 は・た・け!は・た・け! はたけはギタリストはたけの第一歩を踏み出した。 このコンサート、たんく♂が企画していたことをはたけは知らない。 ~FIN~
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①「やあやあ皆さんこんにちは!ジャポンネット田中の社長の私田中αが、今日もとってもお買い得な商品を紹介しますよ~!さ~て一品目は、こちら!『空を飛んでも頭から落ちないかつら』!この商品は名前の通り、絶対に頭から落ちないかつらです!その秘密は、なななな、な~んと!かつらの裏についた『はちみつ』なんです!
14.ジャ◯ネットの社長ってなんか人間離れしてるなーとおもったら 人外だったのか!
②そう、あのねっとりとした触感!あの触感をこの会社独自に研究して、接着剤にすることに成功したんです!しかも!このかつら、そのはちみつのおかげでとても匂いがよろしい! みなさん、家に帰ってかつらを取った時。ぷわ~んと汗で蒸れたいや~な匂い 。あれが臭いのなんの…経験ありませんか? それも改善できちゃうんです。なんとも素晴らしいでしょう?これはこの商品を買わざるを得ません!」
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③「ちょーっとまったーっ!」 「ななな、なんですか!?」 「わたくし、このかつらを開発させていただいた株式会社arutakの田中βと申します。こちら、名刺です」 「いやいや、これはどうも…。それで、突然どうしたんですか?急に待ったをかけるなんて。」 「はい。今回販売させていただくこのかつらに、なんと! この!全く同じかつらをもう一つセットにさせて頂きます。」
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④「そ、それはなんとも素晴らしい!ですが、お値段は…」 「はい、その点は問題ありません! 通常このかつら2つで24,980円のところを… 特別価格、12,500円でご提供させて頂きます!」 「な、なんと!12,500円!これはなんともお買い得! 通常なら24800円のところを、半額の12500円! これはジャポンネット田中だけの特別価格です! 今だけがチャンスですよ~、すぐご注文をお願いします!」
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⑤「…これだ!」 ハゲチャビンである今年成人式を迎えた佐藤はそう確信しました。 畑に生える「手」であるこの畑の所有者(?)、 友人田中γとじゃんけんをしてまでテレビリモコンを奪取したかいがあったそうです。 「やった!これなら、空を飛んでもかつらが取れることもない! わざわざかつらのストックを用意する必要もないんだ!」 そういう空を飛べる佐藤の足元の畑は、 黄色っぽい金髪のかつらで埋め尽くされていました。
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⑥その佐藤の隣では、謎の手田中γが 鯖をムシャムシャと音を食べて(?)います。何なんだこいつら。 「よし、早速注文しよう!」 そういった佐藤はそこら辺においてあった固定電話(なぜつながるかなぜ電気が通っているのかも不明) を取り出し、すぐに電話をかけます。 「もしもし、ジャポンネット田中の方でよろしいですか?注文したい商品があるのですが…。」
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⑥一週間後。佐藤の下へとかつらが届きました。 「イイィィィィヤッフォォォォ!」 佐藤がこれまで喜んだのにはわけがありました。 実はこの佐藤にはガールフレンドが居るのです。 その名も田中θ。彼女も空が飛べるのですが、 佐藤と一緒に空をとぶことはありません。 というより、佐藤が一方的に拒否するのです。 その理由ははっきりしています。 佐藤が彼女に自分がハゲチャビンなことを知られたくないのです。 空を飛べばかつらが飛び、自分がハゲチャビンなことがバレてしまう。 だから、人一倍空を飛んでも落ちないかつらにとても喜んだのでした。
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⑦そんな訳で、この佐藤は狂乱乱舞しています。 いると…なんと!大量のはちが飛んできたのです! なぜだか佐藤の持っているかつらのはちみつ接着剤を自分の巣のはちみつだと勘違いしたのです! 「は、は、はは、はちだーーーー!」 焦った佐藤は後ろに逃げようとしますが、 思わず近くにあったカレー粉の缶を思い切り上に蹴り飛ばしてしまいました。 …そしてその蹴り上げられた黄色いカレー粉は フワサァ・・・ と佐藤と友人田中γに振りかかってしまいました。 すると、はちの大群はブンブーンwwと羽音を立てながら佐藤達の横を通りすぎていったのです。
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⑦そんな訳で、この佐藤は狂乱乱舞しています。 いると…なんと!大量のはちが飛んできたのです! なぜだか佐藤の持っているかつらのはちみつ接着剤を自分の巣のはちみつだと勘違いしたのです! 「は、は、はは、はちだーーーー!」 焦った佐藤は後ろに逃げようとしますが、 思わず近くにあったカレー粉の缶を思い切り上に蹴り飛ばしてしまいました。 …そしてその蹴り上げられた黄色いカレー粉は フワサァ・・・ と佐藤と友人田中γに振りかかってしまいました。 すると、はちの大群はブンブーンwwと羽音を立てながら佐藤達の横を通りすぎていったのです。
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⑨さて、そんなことがあり。 「やっべ、カレー粉って結構服の代わりになるじゃん! …さて、落ちないかつらをつけてっと…(シャキーン!) さあ、彼女のところへ遊びに行こう!」 そして佐藤が空へと旅立とうとした時、後ろから何かが投げつけられました。 「…手紙?」 開いてみると、友人田中γの字でこう書いてありました。 「愛を大事にしろよ!」
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⑩「…お前…今までは俺に冷たかったのに… なんだよ…こんな時に手のひらを返しやがって!」 佐藤の目には涙が溜まりつつありました。 「!」 友人田中γが「Good Luck!」の親指を立てる動作をしました。 「おう!俺…頑張ってくるよ!」
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⑪佐藤はそういって友人田中γとハイタッチをしたあと、 うれしさのあまりバク転をして膝を捻挫し、 フラフラになりながらガールフレンド田中θの下へと旅立ちました。 さて、このあと佐藤は自分のかつらにはちが沢山集まってるのも知らずに、 ガールフレンド田中θの下を訪れ、 一方的に別れを告げられましたが、それはまたまた別の話。 お し ま い !
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⑪佐藤はそういって友人田中γとハイタッチをしたあと、 うれしさのあまりバク転をして膝を捻挫し、 フラフラになりながらガールフレンド田中θの下へと旅立ちました。 …さて、このあと佐藤はかつらにちがたくさん集まってるのも知らずに ガールフレンド田中θの下を訪れ、 一方的に別れを告げられましたが、それはまたまた別の話。 お し ま い !
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ワシの名は田中。鳴かず飛ばず、芽が出る可能性はなく、未来が見えない声優だ。 張り切って考えた芸名「禿茶 瓶」も、なかなか浸透しない。 しかし、お主ら度肝を抜くかもじゃが、あの人気アニメ【HATAKE!】のオファーが来たんじゃ! 今回は、声優業界から飛び出し アニメの実写版というからワシも少々緊張しておる。 ワシもまだ年頃の男じゃ。70歳という年齢がバレぬ様、カツラを被って若さあぴ~るしたんじゃ。
15.声優ネタきたー。茶風林なんて芸名で成功した声優がいるくらいだから、禿茶瓶でもいけるよきっとw
そんなワシが現場に向かうと、何とも不思議な世界じゃ。 すたっふ皆がアニメから飛び出してきたきゃらくたーばかりでないか。 駆け出しの声優であるワシへの挑戦状かのぅ? ワシの知らない間に世の中は4Dと言うものも出来てるからのぉ。面白い世の中になったもんじゃ。 スタッフ「あ、禿茶さん!今日からお願いします!」 ワシ「フォッフォッフォ。ワシにぴったりな役はなんじゃろうなぁ?」
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スタッフ「とりあえず、畑に大量に群がる蜂の音です!後は臨機応変に!」 ワシ「フォッフォッ…フォ!?音じゃと!?」 そんなのワシじゃなくてもよかろうに! 実写版なのに、結局ワシは声でしか活躍出来ぬ。 そうは思ったのじゃが、ワシには仕事を選べるほど余裕がないのじゃ。渋々ワシは了承した。 そして、撮影が始まったのじゃ。 くらんく・いん!というやつじゃ。
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ストーリーは黄色い畑に埋まった死体が、生き返り土から手が出てくるというホラー物じゃ。埋めた犯人が供養でカレーを持ってくるという、摩訶不思議なシーンじゃった。 スタッフ「カーット!禿茶さん!蜂の音が少し足りない!」 ワシ「めっ面目ない!!」 スタッフabc「ヒソヒソ 何回目?蜂の音でやり直しーまじでダルいんだけど。ヒソヒソ」
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くっ。この若造が。所詮きゃらくたーのくせに人間であるワシに口答えしおって! このワシが奏でる蜂の音の良さも分からずに。 スタッフ「カーット!!禿茶さん!たのんますよー!足りない!蜂の音!!!」 ワシ「めっっ面目ない!!!」 畑に埋められた死体役「おいっ!禿茶!いや!田中!!!」 死体役のきゃらくたーがワシに牙を剥いきたのじゃ。 このきゃらくたーの声、どこかで聞いた気がするのぉ。思い出せないなんてワシも年を取った証拠だわぃ。
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なんて、思い更けるのも束の間 畑に埋められた死体役「田中。おめーのせいで何回もこっちはカレー供養させられてるんだよ。わかる?この気持ち?わかんねーよな?NGばっか出してるお前にはよ!少しでも分かれよ!」 死体役のきゃらくたーがワシにカレー粉をかけてきたのじゃ。きゃらくたーよ、お主にも少々カレー粉がかかっておるぞ! 若造にカレーをぶっかけられる、この屈辱。 しかしワシはカレーが好きなんじゃ。バカめ。 かかった粉を必死で舐めているワシに周りはドン引きだったのは見ないふりじゃ。
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さぁ、収録は終盤じゃ。 ラストの難関、畑に埋められた死体が生き返り手だけ畑から出してついついジャンケンしてしまうというシーンじゃ。 スタッフ「禿茶さん、死体とのジャンケン役よろしく。手しか映らないから」 またしてもワシはチョイ役。 ワシ「むむ…承知いたした。」 ジャンケンシーンは、問題なく終えたと思ったら 監督「何かホラーさ足りないよね?おーい!鯖持ってきて!!」 なぬ!?鯖とな!?ホラーに鯖とな!? 鯖がヒュンヒュン飛ぶ中、ワシはジャンケンをした。 今夜のおかずに鯖を一匹ぽけっとに忍ばせたのは内緒じゃ。
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無事撮影も終わりくらんく・あっぷ!とやらだった。 ワシらはその場で映像の確認をした。死体役のきゃらくたーが自分のシーンばかり見返しておったので、ワシはリモコンを取り上げようとしたのじゃが死体役のきゃらくたーも必死にリモコンを奪われないようにしておった。 共演した仲間が故に最後はジャンケンしながら、アハハウフフのリモコン戦争じゃった。 カレーまみれの黄色いワシ達は、少し距離が、縮まったようじゃ。 公開は来月との事。ワシはワクワクしながら自宅でちゃんねるを回したのじゃが 時間になっても始まらない。
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どーゆう事じゃ? ワシが不思議に思っていると ワシの部屋の至るところから何かが出てきたのじゃ!恐ろしや!! ワシ「なむあみーなむあみぃ~」 そう唱えながらそっと目を向けると 【HATAKE!】で関わったきゃらくたー達だった。ワシの狭い部屋を自由に飛び回っておる。
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何とも摩訶不思議じゃ。 ワシには訳が分からなかった。 畑に埋められた死体役のきゃらくたーが、ワシに紙を投げてきた。 【愛を大事にしろ】 確かこのセリフは、ワシが憧れておった声優の代表的なセリフーー! あのきゃらくたーはワシの憧れだったのか!どうりで聞き覚えがあると思ったわい! しかし、あの声優は既に他界しておるはずじゃ。
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!!!! まさか、この【HATAKE!】に関わった人達は全部、亡くなった人ーーー では、あの収録もーー!? ワシは震えが止まらなかった。ワシもこのまま死の世界へ行くのじゃろうか!? 畑に埋められた死体役のきゃらくたーが、ワシにハイタッチを求めて来た。 そのまま、ワシの腕を掴んでワシを投げおった。 ワシはバク宙するような形で投げられそのまま気を失った。
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数時間後、腕の痛みと共に目を覚ました。 捻挫をしてしまったようじゃ。 全て夢だったのかのう? クンッ!この香りは! ワシは手のひらを返し、甲を見た。 カレー粉がついていた。 ワシはペロッと舐めた。 この味はこの間の収録でぶっかけられたカレー粉と同じ味じゃった。先程投げ飛ばされた際に付いたのかのぅ?
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てことは!! ワシはぽけっとを探った。鯖がやはりあった。 蜂の音真似をしてみた。完璧じゃった。 夢じゃなかった。あの収録は確かにあったんじゃ。 永遠に放映されないであろうが、ワシにとって初めてのアニメじゃない収録。 ワシの分野は広がった。蜂の音真似を極めたのじゃ。大きな財産になるであろう。 ワシは鯖を調理しながら、ワシの未来は明るいものだと、確信した。 ~fin~ 鯖は、かれー風味じゃった。 その日の田中日記より。
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男はまるでマドハンドのようなモンスター、サバ(サ→バ↓ではなく、サ↑バ↓という感じで言う。)を連れて旅をしていた。 何年も過酷な生活をしていたため、男はハゲになりかつらをかぶっていた。 サバはカレー粉が好きで、手に振り掛けると喜ぶ。 しかし、そのまま足とかに抱きついてくるのは勘弁してほしい。 前なんか転んでカレー粉をかぶってしまい、とても大変だった。
16 鯖が何者なのか、マドハントがどんな形態なのかは、永遠に謎だったりしますw
男が魔法で空を飛んでいると、サバがいきなり騒ぎ出した。 サバが指を指している方向を見ると、黄色い畑があった。 そこはお花畑で、黄色い花がたくさん咲いていた。。 そこにはミツバチがたくさん飛んでいて危険だから、早く去ろうとした。 しかし、サバが勝手に動き出した。 追いかけると、そこにはサバと姿が似ているやつがたくさんいた。 どういうことか聞くと、ここはサバの故郷らしい。 懐かしくなって帰ってきたのだという。 男はそこで数日間過ごすことになった。
ふう、きがついたら電車の進行方向が180度逆になっていたぜ、何を言っているかは(rya…
男がサバとリモコンを取り合ってじゃんけんをしてると、いきなり上空に魔王田中が現れた。 どうやらここを征服するらしい。 魔王田中は自分の手を上に揚げ、手のひらの上にすごく大きい球体のものをつくった。 やばい!あれをくらったらひとたまりもない!と思っていると、魔王田中は手のひらをかえし、その球体のものを放ってきた。 男とサバとサバの仲間はなんとか避けたが、地面がえぐれ、咲いていた花も飛び散りみんなの体に黄色い花がつき、すごく黄色くなった。 魔王田中はもう一発放つつもりらしい。 エネルギーを溜めている。 やるなか今しかない、でも、どうすれば…。
‐
悩んでいると、サバの仲間が「愛を大事にしろ」と書かれた紙を投げつけてきた。 愛、愛…そうか!今まで愛情をたくさん注ぎながら育ててきたサバと協力すれば…。 男はサバに大好物のカレー粉をふりかけ、パワーをためた。 サバに頼むぜ、と言いながらハイタッチをし、サバに投げてもらい、魔王田中にバク宙をしながらキックをきめた。 魔王田中は逃げていった。 男はそのまま落ちる。 もう力を使い果たし、空を飛ぶ余裕もない。 男はもうあきらめ、目を閉じた。
‐
…男は助かった。 サバが犠牲となったのだ。 サバは自ら男のクッションとなった。 そのおかげで男は助かった。 だがサバは、変な方向に折れ曲がり、もう助からない様子だった。 男はサバの手を握る。 ごめん、ごめんな…。 男がサバに謝っている間に、サバは息を引き取った。 おわり
‐
答え
質問要素もさることながら、解説も個性的なものばかりで、出題者としてとても楽しめました。
そして何より、複数投稿の方が何人もいらっしゃってびっくりでした。何という発想力…っ!
あと、今回は色々と複雑なルール設定で混乱を招いてしまったようで、本当に申し訳ありませんでした;やっぱりシンプルが一番ですね。
そして代理出題をして下さったRatterさん、本当にありがとうございました!
前置きはここまでにして、結果を発表したいと思います!
まずは鬼畜王から
今回、見事鬼畜王に輝きましたのは……
兎さん (登場人物は男一人)
そして
カゲリさん (畑も生えている手も男も、全部判別が不可能なほど黄色い) のお二人です!!
登場人物が一人、というのは、やはり解説の幅を限定してしまうという意味で難しい要素だったようですね。
中々に難しい要素が大量だった今回、選ばれたお二人はまさに鬼畜!おめでとうございます!!
続きまして、トリックスターですが…
ikoanoさん! おめでとうございます!
そして匠は…
ikoanoさん!! おお、おめでとうございます!!
そしてそしてシェチュ王は………
なんとなんとikoanoさん!!!!
三冠、おめでとうございます!!!!! (ドンドンパフパフ) いやはやすごいですね!
そしてそして、次回の出題者ですが、
Takaさんに決定いたしました!
次回の出題、よろしくお願いします!!
決定方法は n-3=11-3=8 (n:最終投稿者の通し番号) でした。
最後になりましたが、私が作った解説を載せておきますね。
自分で作った問題を消化できてないアホたれな内容ですが、どうぞ読んでって下さい。
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◆ 完全に小説書くのりで書いたのでだらだらと長ったらしいです。お暇な時にでもどうぞ
小題の横に書いているのはそのセクションで使った要素です。
◆ こんだけ長々と書いといてなんですが、問題文の文言は使っているものの、問題の解説になってないという致命的な事をやらかしております。
いや、ほんと、まじで申し訳ない;15要素詰め込むので限界でした…
◆ 空気読まないがっつりシリアス系…というか、割と重い話。
少しばかりエグい設定とグロ描写を含むので苦手な方はご注意下さい。
① 夕暮れの追想 (A・B・C・D・H・I・N・O)
寝台の上で上体を起こしていた桂は、夕暮れの冷やりとした風が吹き込む窓辺から茜色の空を眺めていた。
紫苑の影を落とした雲がゆっくりと流れる中を、悠々と翼を広げた龍の群れが夕空を泳ぐようにして飛んでいる。
キューイ、と遠く聞こえる鳴き声を耳にしながら、桂は龍の背に乗り、自由に空を飛び交っていた頃のことを思い浮かべていた。
肌に感じだ空気の感触も、上空から見渡した空の景色も、色も、匂いも、今でも鮮明に思い出せる。
初めて空を飛んだとき、溢れんばかりに胸の内を占めた感動も、与えられた余りある自由にこれ以上ないほど胸が打ち震えたことも、
決して忘れられはしない。
空の端からじわりと迫る群青の夕闇を眺めやりながら、桂はふと思いに耽った。
―――この里に来てからもう何年になるだろう。
何十年も経ったわけではないのに、自身の運命を呪い、恨み、
ただただどす黒く染まった自分の未来に恐怖していたあの日々が遠い昔のことのように思える。
例え死んでも自身を蝕み続けるだろうと疑わなかった憎悪すら、遠く薄らいだように思う。
それほどに、今の生活は満ち足りていて、幸せだった。
ポーン、と自室の壁かけ時計が鐘の音を響かせる。窓辺から吹き込む風はすっかり冷え切り、夕陽の沈みきった空は深い藍色に染まり始めていた。
寝台に投げ出されたほとんど動かない両足をずりり、と引き摺り、どうにか上体を乗り出して開け放していた窓を閉める。
そろそろ薬の時間だ。
「…とても、怒っていたな」
いや、哀しんでいた、だろうか。
桂は、薬と共にその横に置いていた紙を手に取り、これを投げつけるようにして渡してきた柚木の顔を思い出していた。
桂は、治癒系の仙術を極めた柚木の力ですら治すことのできない奇病に侵されていた。
彼が一日に数度、決まった時間に服用している薬は病の進行を遅らせるものであり、柚木が処方してくれている。
今日もまたいつものように薬を届けに来てくれた柚木だったが、怒りを押し殺したような、しかしどこか泣きそうな複雑な顔をして、
口の利けない彼女は筆談用の小さく折りたたまれた紙を桂に放り投げてきたのである。
紙を開いてみれば、そこには『愛様の気持ちも大事にしてあげなさい』といった内容が書かれていた。
愛とは、この陰れ里の里長の娘、田中のことである。桂にとって田中は、自分を買い取ってくれ、自由を与えてくれた恩人だ。
心から田中を大切に思っている桂は、彼女に恩義を返すため、それこそ病をおしてでも彼女の下で働き続けていた。
しかし、桂の病は体を動かすほどに進行が早まるという厄介なものだ。
自分に残された時間が許す限り、桂は田中のために働きたいと考えていたが、
それとは裏腹に、桂の身を案じていた田中は、彼に安静にしていてほしかったのである。
田中が桂に微笑みかけるとき、その目が僅か悲哀の色に揺らぐのを知らなかったわけではない。
何か言いたげに開いた口が、何の言葉も紡ぐことなく閉じられていたことに気付かなかったわけではない。
桂は、“恩義を返したい”という一心でしている自分の行動は、
自分の意を汲んでくれる田中の優しさに胡坐をかいた、ただの自己満足ではないかと薄々自覚はしていた。
しかし同時に、気付かないふりもしていた。
今思えば、半ば意地になっていたのかもしれない。
そしてそれらを見透かした柚木が、ついに業を煮やしてこのような紙を桂に渡してきたのである。
そろそろ潮時だろうか、と桂は思う。自分の両足は数日もすれば完全に動かなくなるだろう。
腹周りを覆っていた赤黒い痣は既に胸元をも覆い尽くし、肩にまで広がろうとしている。
この腕が動かなくなってしまった後は、一日もしないうちに内臓が硬化してしまうのだという。
自分に残された時間はもう幾許もない。
柚木から受け取った薬をお湯と共に飲み下す。毒物に耐性のある桂が服用しているこの薬は常人にしてみれば猛毒の類だ。
効能が強い分、副作用も強い。桂は年若い身であるにも関わらず、成人して間もなくから服用し始めたこの薬によって頭髪は全て抜け落ちてしまっていた。
しかし彼は、このことを苦に思ったことはない。自身を侵す病ですら、彼は恐怖せずに受け入れた。
そんな桂が、ただ一つだけ気に病み続けたことがある。
(…私はあなたに、十分な恩義を返せたでしょうか)
虚空を見つめながら、桂は田中に思いを馳せた。
桂は仙人になるための修行はせず、ただの人として十数年間、次期里長の田中の下で働いてきた。
しかし、桂の3倍近くは生きるだろう仙人である田中にとってすれば、その十数年とはいかに短い期間だろう。
果たして自分は、あの日彼女に抱いた恩義に報いることはできたのだろうか。
思いながら、桂は普段身につけたままにしている左手の手袋をゆっくりと取り去った。
掌を返すと、橙を帯びた黄色い手の甲の中心に、黒々と爛れた焼印が変わらずその存在を主張している。
1つのアルファベットと5ケタの数字からなるその焼印は商品番号を示すものであり、嘗て柚木にもこれと同じものがあったのだと聞いた。
黒く焼き爛れた皮膚の溝を右手の指でなぞりながら、桂は田中と出合い、この里に来てからのことを思い出していた。
② 闇の中 (E・G・L・M)
世界は長らく戦乱の世にあった。人々は疲れ、人として持つべき道徳心も廃れ始めていた。
各地で戦が絶えず、侵略戦争や内紛が続くに任せて、戦争捕虜を中心とした奴隷制度が悪習として根付き、
戦に乗じた犯罪が横行する中、少数民族への奴隷狩りですらビジネスとしてまかり通っていたのである。
桂は、大陸の辺境に暮らす黄色人種の一人だった。黄色人種の肌にはオーピメントという黄色鉱物の粒子が多分に含まれている。
オーピメントは世界で広く使用されている天然鉱物顔料:黄色8番の原料であり、『黄色8番』にちなんで『ハチ』と呼ばれていた。
つまり、『ハチ』の粒子が集まっているため、彼らの肌は黄色く見えるのである。
オーピメント(ハチ)は硫化砒素を主成分とする鉱物であり、非常に毒性が強い。
故に、黄色人種は皮膚が常人より遥かに硬いだけでなく、毒性のある鉱物を肌に含んでいるせいか、多くの毒に対して耐性があった。
加えて、彼らの多くは非常に身体能力が高い。
近年では、その特性に目を付けた者達によって、彼らは頻繁に奴隷狩りの恐怖に晒されていた。
そして桂もまた、奴隷狩りの被害にあった一人だった。
黄色人種の奴隷は総じて『畑』と呼ばれている。
世継ぎ争いや侵略戦争、内紛などが絶えないこの世界で、毒に耐性のある黄色人種の『内臓』は大層重宝された。
一国の重鎮たちにとって、敵方に毒を盛られる可能性を考慮し、毒に備えて黄色人種の内臓を自分の体内に移植するということは、
戦法の一つとして主流になっていたのである。
それ以外にも、延命を図るため、老いと病に備えて強い内臓を持つ彼らをドナーとして所有したがる者も多くいた。
故に、臓器提供が主な売買目的である黄色人種の奴隷たちは、『臓器の畑』という意を込めて『畑』という蔑称で呼ばれていたのである。
そして、『畑』の中には、『サバ』と呼ばれる者たちが多く存在する。
当時15の少年であった桂もまた、『畑』に加えて『サバ』という“商品”に分類されていた。
『サバ』とは、鉄並みの強度を誇る固い皮膚の黄色人種の中でも、非常に身体能力が高く、戦力として売り出す価値を見出された者達のことである。
語源は『save』らしいが、『サバンナを生き抜く超人』という意味と『save』の訛った言葉が合わさり、『サバ』という呼称が定着したのだという。
彼らもまた戦乱の世において大層重宝されていた。
売り出し前の商品として牢獄に押し込まれていた際、桂が目にした光景はまさに地獄だった。
桂がいた牢獄の向かいにある檻の中には、買い手のついた『畑』たちが押し込まれていたが、とてもじゃないがそれは“人の姿”ではなかった。
『サバ』としての価値が見出されず、『畑』としてしか売れないとされた者たちは、同時に“内臓さえあればいい”と判断される。
故に、買い取り注文が来た段階で、叫べぬように喉を潰され、自害できぬよう舌を下あごに縫いつけられた後、
手足を根基から切断されてしまうのである。
そして、買い手に受け渡された後は、時が来るまで内臓の鮮度を保つためだけに生かされる。
切断された手足は人体収集家に高く売れるのだと、牢獄の外で話す下卑た声を聞いた。
『サバ』として買い手がついても、有用性がなくなれば結局は『畑』本来の目的に使われる。
目の前にある光景はいずれ自分が辿る道なのだと、死ぬことも許されない牢獄の中で、
桂は自分の運命を呪い、恨み、どす黒く淀んだ自分の未来にただただ恐怖した。
“商品”としての焼印を左手の甲に押されてから数日経ち、ついに桂は自分が競りにかけられる日を迎えた。
『サバ』と見定められた者たちは、見世物を兼ねて様々な売り出し方をされる。
主に剣奴のような真似をさせられ、観覧者から買い手を募り、競りにかけられるのである。
桂の場合は、非常に匂いの強いカレーの粉を全身にかぶり、何頭もの大型肉食獣が放たれた闘技場で決められた時間無傷でいられるか、というものだった。
様々な香辛料を含むカレー粉の刺激臭は嗅覚の鋭い肉食獣たちの興奮を煽り、凶暴化させるのだという。
桂を含む『畑』たちは、闘技場の黄色い砂地と同化して全員判別が不可能になるほどまで全身くまなくカレー粉を被らされた後、闘技場に放り込まれた。
桂は、いっそもうここで死んでしまった方がいいのではないかとも思ったが、肉食獣らに全身を食い荒されることへの恐怖など受け入れられるはずもなく、
ただ死にたくない一心で獣らから必死で逃げた。
自分はもう、どう足掻いても抜け出せない闇の中にいるのだ。
口惜しさと言い知れない恐怖で止まらない涙を拭うこともなく、桂はどうしようもない憎悪の念が自身を蝕んでいくのを感じていた。
③ 暁 (F)
「……悪趣味な光景だ」
接待という名目で交易相手国の領主に『サバ』の競りへと連れて来られていた田中は、自分にだけ聞こえる声で低く呟いた。
田中は、険しい山脈地帯の山中にひっそりと存在する隠れ里の次期里長であった。
田中の住まう隠れ里は、地上において天界と称されている土地であり、仙道を極めた“仙人”が多数存在するとされている。
実際田中は、見た目こそ常人と相違ないものの、仙術を扱える仙人だった。
そして今回彼女は、交易のために龍を数頭携えて地上まで来ていた。
今や地上で上流階級の乗り物となっている龍は、元は陰れ里(天界)にのみ生息していた生物だったが、
現在では里の外交と経済を支える重要な交易物資の一つになっている。
特に地上が現在のような状態になってからは、なお一層地上の通貨は要り用だった。
主な通貨の使い処である対象を闘技場の中に見つけた田中は、やはりいたか、と静かに目を細めた。
「我々の里に来ませんか」
買い手がついたと言われ、首についた鎖に引きずられるようにして買い手のもとまで連れて来られていた桂は、
自分の所有者であるはずの女に真摯な声でそう告げられた。
状況が呑みこめず動揺する桂に、女は一つ一つ丁寧に説明しながら、首と両手首、
そして奴隷である限り一生はずすことのない足首にはめられた鎖付きの枷でさえ、躊躇いもなくはずしてくれた。
田中と名乗る女性は見た限り桂と十も変わらないように思えたが、実際のところ桂の数倍の長さはゆうに生きているらしい。
時折空を飛び交っている龍の故郷だという“天界”や、そこにいるという“仙人”の話を聞いたことがないわけではなかったが、
桂自身、直接仙人を目にするのは初めてだった。
地上で語られている“仙人”は、不老不死の万能な超人とされている。
しかし、田中の話によると、“仙人”とは言え地上の人より長生きなだけで老いも死にもするし、
仙術も自然界の力を少々扱える位で万能な力ではないのだと言う。
そしてどういうわけか、桂はその“仙人”になりうる仙人骨を持って生まれた非常に稀有な存在らしかった。
「時折、あなたのような方が天界ではなく地上で生まれてくるのですよ」
仙人骨を持つ者は身体能力や五感、創造力など、何かしら常人よりも突出しており、地上での争いの種や混乱をもたらす原因になりやすいのだと言う。
故に、田中たち仙人は地上に来た際には仙人骨を持つ者がいないか常に気を配り、そして見つけた際には里へ来るよう誘いをかけているらしい。
近年では奴隷とされた者たちの中にも仙人骨を持つ者が紛れているようで、里には桂と同じように仙人らから買い受けられた者も少なからずいるのだそうだ。
「…もし断ったら、僕はまた売られるのですか」
無感情に呟いた桂に僅かながら目を見張った田中は、すぐにふっ、と柔らかな笑みを浮かべた。
「まさか。同胞にそんな無体は致しません。里へ来るかどうかは貴方の自由ですよ」
流水のように溢された穏やかな声音が耳奥に沁みていく。自由、という言葉に、桂は一瞬どうしていいのかわからなくなった。
僕は自由、なのか?確かめるように、枷の外された腕や足を動かしてみる。
命令されていない動きをしても、罵倒されることも鞭で打たれることもなかった。
僕は、僕を買ったこの人の“物”ではないのか?
そっと目の前の人物を見やると、彼女は不躾な視線に怒声を上げることもなく、ゆるりと微笑むだけだった。
(―――――自由)
奴隷として“商品”にされた日から、何度も何度も繰り返し諦めてきた言葉だ。それが今、惜しみなく桂の目の前に横たえられていた。
僕の所有者であるはずの彼女は、僕にそれを掴み取っていいのだと言う。
どんなに逃げ惑っても抜けられるはずがないと思っていた闇が、少しずつ薄らいでいるような気がした。
「僕、は……」
喉が震えてうまく声が出ない。鎖に繋がれていたときは声を発することも許されていなかったのに、目の前の彼女は桂の言葉を待ってくれていた。
もう自分は“商品”ではないのだという実感がじわりじわりと桂の内側に広がっていく。
この人が、僕をどす黒く淀んだ未来から解放してくれたのだ。知らぬ間に、桂の目からは涙がぼろぼろとこぼれ落ちていた。
「っ、僕、は……、僕は、あなたに、ついて行きたい……っ」
やっとのことで絞り出した声はひどく震えていた。
けれど、彼女はそれを嗤うこともなく、「わかりました」と静かな声音で応えながら、薄汚れた桂の手をしっかりと握りしめてくれた。
④ 黄色い肌の人 (J・K)
陰れ里に着いて間もなく、桂は田中から交通手段として一頭の龍を与えられた。
“商品”として鎖に繋がれていた頃は地上すらまともに歩くこともできなかったのに、
今では上流階級にのみ許された空でさえ自由に飛ぶこともできる。
桂は自分を解放し、身に余るほどの自由を与えてくれた田中に返しきれないほどの深い恩義を抱いていた。
田中から聞いていた通り、里には桂と同じ境遇だった者たちが幾人もいた。
田中の下で働くことになり、同僚として知り合った黄色人種の女性:柚木もまた、桂と同じく『畑』だったという。
柚木は仙人としての修行を終えた、治癒系の仙術を扱える仙人である。
薬にも詳しく、地上で言うところの医者のような存在だった。
彼女は口が利けず、両手足が義肢だった。
同郷出身として親しくなるにつれ、彼女は桂に自分の境遇について少しずつ教えてくれた。
柚木は、嘗て『サバ』としての価値を見出されなかった『畑』だった。
そして、『畑』として買手がついたために喉を潰され、自身の両手足を切断されてしまったのだという。
しかし、買手に受け渡すため外に連れ出された際、天界の者が仙人骨を持つ彼女を見つけ、
本来の買手から破格の値段で彼女を買い取ってくれたらしい。
潰れた喉は仙術をもってしても治せなかったそうだが、
切断された手足は仙術により木製の義肢を直接体から生やすことによって十分に代用できているそうだ。
実際に見せてくれた柚木の手は、細い木の蔓が幾束も巻き付き合うようにして本物に忠実に形成されていた。
どのようにして動いているのか気になり、興味深げに柚木の手を見ていた桂に、
柚木は『じゃんけんだって普通にできるんだから』と書いた紙を見せて笑いながら、手をグーやチョキなど色々な形にして見せてくれた。
常人の手と何ら変わらない繊細な動きをして見せる彼女の手に、桂はすぐに違和感など持たなくなった。
実際に桂は、同僚の柚木に対し『義肢だから』という遠慮を持つことはなく、
仕事の休憩時間には、休憩所のテレビのリモコンをかけてジャンケンするということも躊躇わずに自然と行っていた。
⑤ 赤い痣
里での日々は穏やかに過ぎ、桂は里で成人を迎えていた。
地上と隔離された場所にあるこの里は戦とは縁遠く、平和な毎日に桂はとても満ち足りていた。
しかし、最近桂には少し気がかりなことがあった。それは、数年前、突如桂の腹部に現れた赤い痣のことである。
初めは特に気にもしていなかったのだが、年を追うごとにそれは少しずつ大きくなり、色も濃くなっている。
そして近年、より赤黒く変色し始めたその痣を不審に思った桂は、柚木に痣を見てくれるよう頼んだ。
柚木の診察によると、桂は黄色人種特有の奇病を発症してしまったということだった。
体を動かすほど痣は広がり、痣付近から徐々に皮膚と筋肉が硬化する。
そして全身不随になった後に内臓が硬化して死に至るのだという。
肌に多分の鉱物を含む黄色人種故の病だろう、とは言われているらしいが、
明確な原因も治療法も明らかになっていないらしく、いわゆる不治の病だった。
病の進行を遅らせる薬はあるが、毒に耐性のある黄色人種に投薬するそれは非常に強いもので、当然その分副作用も強い。
痛みは仙術で和らげられるが、どうしても頭髪は抜け落ちてしまうのだという。
すべてを了承し投薬を願い出た桂は、頭髪が抜け落ちる前に自ら頭を剃り上げた。
桂は柚木に、病気については他言しないよう頼んだ。当然、田中も例外ではない。
病気を知られれば、安静にしておくように言われるかもしれない。そうでなくても周囲に気を使わせてしまう。
桂は、先の短くなってしまった自身の時間を生きうる限り田中のために使い、あの日彼女に抱いた恩義を返したいと思っていた。
それに、最期を迎えるまで周囲の人々と気兼ねなく笑っていたかった。
そんな桂の意を汲んだ柚木は、彼の病を誰に知らせることもなく、定期的に薬を渡すだけに留めた。
薬を服用し始めてから更に数年が経ったある秋の日。例年通り里で収穫祭が催された。
身体能力が高い桂は、いつものように余興として壁昇りを披露する手はずになっていた。
病が進行し、体の動きが目に見えてぎこちなくなってきている桂に柚木は心配の意を伝えたが、
桂は笑って大丈夫だと言うばかりで、代役を立てようとはしなかった。
壁昇りの舞台となる大樹の前に立ち、桂は体の動きをイメージして手順を思い浮かべる。
芳醇な実をつける大樹の幹を駆けあがり、高い位置にある枝に実のようにして吊るされた金色のスレイベル
(数十個の鈴が付いた楽器)をタッチした後、幹を蹴り、空中で数度後転してから着地する。
こうして桂が打ち鳴らした鈴の音を合図に収穫祭が始まるのである。
息を一つ吸い、周囲の歓声を受けながら桂は幹を駆けあがった。
幹を蹴りあげて数メートルの大樹を駆けのぼり、金色のスレイベルに手を伸ばす。
打ち鳴らすようにして鈴を鳴らすと、涼やかな音が辺りに響き渡った。
笑みを浮かべた桂は、着地のためより強い力で幹を蹴りつける。が、直後、足がガチリと固まる感覚がした。
(―――っ!?)
視界がぐらりと揺れる。幹を蹴った反動により空中で一度後転した桂の体は、傾いた角度でそのまま地面にたたきつけられた。
祭りの場が騒然とした空気に包まれる。桂の右足は病の進行によりほとんど動かない状態にまでなってしまっていた。
常人より固く丈夫な体のおかげが、桂は腕の捻挫と軽い打撲ですんだ。
しかし、以前から桂の体調について疑問を抱いていた田中に事情を問い詰められ、
ついに彼女に桂の病を知られることとなってしまったのである。
⑥ 月夜語り
桂の周囲の者たちは彼をとても心配したが、桂は少々足が自由に動かない程度で他は別に何の問題はないのだと、
いつもと変わらない生活を続けていた。
桂は、自分が得意とする肉体労働を誰かに代わってもらうこともせず、ただただ田中の役に立ちたい一心で彼女の下で働き続けた。
田中は、息子のような桂のことを内心では大層心配し、できれば安静にしていてほしかったが、
彼のやりたいようにさせてやりたいとも思っていたため、桂のことを咎めることはしなかった。
しかし、いよいよ桂の両足ともほとんど自由が利かなくなってきたという段階で、
傍から二人の様子を見守るだけに留めていた柚木が、ついに業を煮やしたのである。
窓辺から覗く夜空は濃紺の密度を増し、ぽかりと浮いた月が柔らかな光を滲ませている。
消えない焼印が残る左手に手袋をつけなおした桂は、柚木が投げつけるようにして渡してきた筆談用の紙を再び手に取った。
穏やかな性格の彼女には珍しい、怒りを押し殺したような、しかしどこか泣きそうなあの複雑な表情は、
第三者として気を揉み続けた彼女の思いがこめられたためのものなのだろう。
彼女にも長らく辛い思いをさせてしまったな、と一息ついたところで部屋の扉がノックされる音がした。
「桂、少し話をしませんか」
扉の向こうから田中の柔らかな声がした。
「私は自由の身の貴方に十分すぎるほど尽くして頂きました。これ以上貴方が返すべき恩義などないのですよ」
静かに話す田中の言葉を、桂はじっと聞いていた。
半ば意地になっていた自分の行動が田中を煩わすものなら、それは桂自身にとっても本来望むところではない。
しかし、あの日の恩義を抜きにしても、人格者である彼女の役に立つことは、今の桂にとって心からの望みでもあった。
「では、こうしましょう」
桂の望みを聞き届けてくれた田中は、今の桂にできる仕事を割り当ててくれた。
手さえ動くなら寝台の上ででも十分可能な仕事だ。桂は、自分の腕が動く限り、与えられた役目を全うしようと心に決めた。
「…一つ、お願いをしてもよろしいでしょうか」
他に何か望みはないかと聞かれ、桂はひっそりと望み続けてきた自分の願いを初めて口にした。
「私を故郷の土に還して下さいませんか」
息を引き取るときは、懐かしい故郷の土の上で。それは、桂が思い描き続けた自分の最期だった。
自由の身になってから幾度か訪れた故郷の地に思いを馳せる。
この里に来てからも、きっと最後に自分が還るのはあの場所なのだろうと漠然と思っていた。
魂が迷わないように、あの雄大な空の下で最期を迎えたい。
「ええ、必ずそのように」
願いを口にした桂に真摯な目を向けた田中は、あの日桂を買い受けてくれたときと同じように、
静かな声音で応えながら桂の手をしっかりと握りしめてくれた。
⑦ ふるさとの空
桂は心に決めた通り、自分の両腕が動かなくなるまで田中に与えられた仕事を続けた。
そしてついに全身の自由が利かなくなった日、田中は約束通り桂を彼の故郷へと連れて行ってくれた。
横たえられた土の上で深く息を吸うと懐かしい空気が肺を満たした。陽光の熱を含んだ土が暖かい。
視界いっぱいに青々とした雄大な空が広がり、緑の匂いを含んだ風に吹かれてゆったりと雲が流れていく。
桂はとても穏やかな気持ちだった。
この土地から無理やり連れ出され、鎖を付けられて檻に押し込まれたときは、
もう二度とこの地を踏みしめることはないのだろうと思っていた。
死んで終わらせることもできない地獄で生かされ続け、そして死ぬときにはゴミのように打ち捨てられるのだろうと思っていた。
もう一生、笑うことなどありえないと思っていた。
「今までたくさんの苦労をかけましたね。本当にありがとう」
桂の手を取った田中が、微笑みながら暖かな声をかけてくれる。
呪わしいと思っていた自分の運命を、捨てたものじゃないと思わせてくれた。
終わりのない地獄から救いあげてくれた。
諦めていた自由と、自分の居場所を与えてくれた。
この人に出会えた自分は、誰よりも恵まれていたと思う。
「…とても、幸せでした」
ほんとうに幸せだったなぁ。
しみじみと思いながら穏やかな笑みを浮かべた桂は、
自分の手を握る田中の暖かい体温を感じながら、ただ静かに目を閉じた。
終
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