ウミガメのスープ

同窓会での事

作者: 兎

帰省のついでに、近くにいる奴らで同窓会をすることになった。

懐かしい仲間が顔をそろえた。
学園祭、体育祭、マラソン大会、修学旅行、あの頃の話で大いに盛り上がった。

しばらくすると、亀子がやってきた。病気がちで休みも多く、何処となく暗い印象の奴だった。
俺たちは予想外のことで顔を見合わせた。
そんな様子を無視するかのように、亀子は各人のせきに行き、水をかけ、ぶつぶつと何かを言って回った。

気が済んだように立ち去る亀子を、皆は感謝と後悔の気持ちで見送った。

状況を補完し、どういうことかを説明してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

この問題文のなかにすでに死んでいる人はいますか?

はい!

はい

過去に大きな辛い出来事がありましたか?

はい!

いいえ

亀子はすでに死亡していますか?

いいえ!

はい

核心例えば修学旅行のバスが事故に遭い、病気で欠席していた亀子以外のクラスメイトは集団他界してしまい、後に霊体のクラスメイトがお墓で同窓会をしている所へ、亀子が墓参りにきてくれましたか?

はい!! 瞬殺でしたね。完全にその通りでした。

いいえ

すでに死んでいる人は一人ですか?

いいえ! 一杯いました。

答え

学園祭、体育祭、マラソン大会、修学旅行・・・俺たちにそれ以降の思い出はない。
なぜなら修学旅行の帰りに乗った飛行機が墜落し、俺たちは全員天に召されてしまったのだ。病気で修学旅行に行けなかった亀有を除いて・・・。

何年目かの夏、お盆に実家に帰る前に鶴亀寺に墓のある奴らで集まろうということになった。しばし下界での思い出話に花が咲くも、最期まで行くとしんみりしてしまう。

そうこうするうち亀子がやってきた。心なしか顔が生き生きして見え、俺たちの生きていたときほど弱弱しく見えない。

各人の墓に花を生け、柄杓で水をかけ、線香を供えつつ、彼女はこう呟いた。
「あんなことが起きて、神様に彼らの分までお前が生きろ、と言われた気がしたんだ。そのおかげか色々頑張れたし、体も強くなったみたい。君たちはそう思ってなかったかもしれないが、私は皆を大切な友達だと思ってたから。今度来る時も何か良い報告ができるよう頑張るよ。」

彼女の真っ直ぐな気持ちに打たれ、友達と言ってくれたことに皆後ろめたい気持ちももちつつも、感謝の気持ちで亀子の後姿を見守るのだった。
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