ウミガメのスープ

妖狐との思い出

作者: ノックスR

中学生ぐらいの頃、僕は毎年夏、同い年の陽香と二人で遊んでいた。
陽香は白いブラウスがよく似合う、ちょっと気弱だけど、可愛らしい女の子だった。

だがある日、陽香と会うと、なぜかどことなく本物の陽香でない感じがした。

そのとき、家のばあちゃんが、この村には昔から妖狐が住んでいて人を化かす、という話を聞いたことを思いだした。

最初はそんな馬鹿な、と思って遊んでいたけど・・・日に日に、違和感は消えるどころか大きくなっていった。

ついに僕はある日、恐る恐る陽香に聞いた。
「君、陽香じゃないだろ?」

彼女は泣いてその場を立ち去った。

やはりあれは陽香ではなかったのか・・・?

恐ろしくなって、狐に化かされた事をばあちゃんに話すとばあちゃんが口を開いて、語った。

それを聞いて、僕はこれからも、またあの妖狐に会いたくなった。

状況を推理してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

僕は人間ですか?

Yes

陽香と陽子の語感が似てるのは関係ありますか?

うーん、まあ特には関係ないのでYesNoにしておきます。だけど、私の遊び心を見抜くとは・・・

はい

おばあちゃんは人間ですか?

Yes

3行目以降の陽香は本当に妖狐が化けた偽物でしたか?

YesNo、とだけ言っておきます

いいえ

最後から2行目は、「怖いもの見たさ」ですか?

No

いいえ

一応基本質問を。エロますか?

No 本問題は全年齢対象です^ ^

いいえ

4より、陽香は最初から妖狐でしたか?

No!

いいえ

陽香の性格は関係ありますか?

No

陽香ではなく怪狐に会いたいと思ったのですか?

最後の時点で言うならYes。ただ・・・

はい

そもそも陽香は人間ですか?

Yes

はい

陽香はもう死んでいますか?

Yes!

いいえ

死んでしまった陽香に化けた妖狐が僕の前に出ていて、それを知った僕はまた会いたいと思いましたか?

No 概要はあっています。ですが・・・

はい

陽香が無くなったことは重要でしょうか?

Yes!

陽香はイタズラが好きでしたか?

YesNo 関係ないでしょう

いいえ

陽香が気弱というのは重要ですか?

No

いいえ

陽香が死んだことは僕は知ってますか?

No! 最初は知りませんでした。

いいえ

陽香は妖狐に殺されましたか?

No

いいえ

陽香は妖狐に会ったことがありますか?

No ですが・・・

いいえ

最後に僕が妖狐に会いたいと思ったのは、妖狐に関する何かを確認したかったからですか?

No

いいえ

気分は ようこそ 妖狐 ますか?

No^ ^

いいえ

昔の、「ちょっと気弱だけど、可愛らしい女の子」だった陽香のほうが、妖狐でしたか?

No

いいえ

そして、今の陽香は、本物が生き返りましたか?

No

いいえ

死んだ陽香の代わりに、妖狐が陽香に化けて、僕を悲しませないようにしていた?

Noそういう想いがこの問題を生み出したのは確かです。ですが・・・

いいえ

最後の文で、陽香に会いたいから、妖狐に会いたいと思った?

No

いいえ

僕が妖怪だったからですか?

No

僕は中学生頃からだいぶ歳をとっていますか

YesNo どちらでもいいです。

いいえ

死んだ陽香が妖狐にとりついて、僕に会いに来た?

No

いいえ

妖狐は僕と陽香のことを前から知っていましたか?

No

いいえ

おばあさんの妖狐の言い伝え?の内容は重要でしょうか?

No! 実はそこまで重要ではないんです

いいえ

連投すいません、妖狐は寂しかったのでしょうか?

No

妖狐は悪意のない、良い妖怪ですか?

YesNo 関係ありません

いいえ

陽香が死んだ事を知って妖狐にもう一度会いたくなったのですか?

No ただ、真実を知って、彼女に会いたくなったのです。

いいえ

妖狐は実際に(作中に)存在しているのですか?

No!! これを待っていた・・・

いいえ

僕が「陽香じゃない」と言ったのは陽香の幽霊で、あとからそれに気づいた僕はもう一度妖狐=幽霊に会いたくなった?

No

補足。ばあちゃんが言ってた妖狐の話は「悪い子には鬼が来る」というような教訓話?

YesNo 関係ありません

いいえ

死んだ陽香の代わりに妹が私と遊んでいましたか?

No! それでもいいのですが解説は双子の・・・

いいえ

様子が変わってしまった時からの陽香は幽霊?

No

陽子という人物は登場しますか?

マジですか!? Yes! 陽子とはどういう存在でしょう?

いいえ

このスープにオカルト、ファンタジーなどの不思議要素は存在しますか?

No! そういうものは一切ないんです

はい

陽香の双子の妹が僕と遊んでいた?

Yes! 解説では双子の姉です。

いいえ

僕は妖狐と陽子を勘違いしていますか?

No そういうわけではないんです

はい

核心陽子は陽香の双子の姉妹ですか?

Yes!

はい

ばあちゃんが話したことは陽香が死んだこと?

Yes それと陽子の事も話しました

はい

核心最後の「また妖狐に会いたい」は陽香の双子の姉(妹)の事?

Yes!

いいえ

ばあちゃんのいう妖狐の話と僕の見た偽の陽香の印象が全く違ったので、妖狐でない誰かが陽香の代わりをしていることを悟り、その子にもう一度会いたいと思った、ですか?

No

はい

陽子は陽香が死んだことで僕がショックを受けないよう、陽香の振りをしていたのですか?

Yes 確かにそういう想いがありました。しかし、僕が陽香の死を知らなかった理由は他にあります。

はい

僕の現住所は陽子・陽香姉妹の現住所と相当距離離れていますか?

Yes! つまり・・・

陽子が泣きだした理由は妹の死を思い出したから?

一応解説で行くとNoです。

はい

核心僕が陽香の死を知らなかった理由は、陽香と僕が最後にあった時から陽子と出会うまでに一年間のブランクがあり、距離も離れていたから?

Yes! その通り、僕は毎年夏、帰省していたのです。では、少ししたら解説に行きます

いいえ

陽子・陽香姉妹は、もともと代わる代わる私と遊んでいましたか?

No

答え

私はこの春、陽香の葬式に来ていた。
陽香は、生まれつき体が弱かった。
少し前までは比較的元気だったらしいが、突然倒れてしまったのだ。


私の名前は陽子。陽香の双子の姉だ。いつもは遠い町の学校に通っている。本当は陽香も私の一緒の学校の予定だったが、本人が体が弱いのと、本人たっての希望でこの村の分校に通っていたのだ。

私は陽香が亡くなる直前、陽香の病室に毎日看病しにいった。
街の無機質な大きい病院に運ばれた陽香は、いつも村のある方角を眺めていた。

そして私に、村での出来事を楽しそうに話していた。

だけど、突然悲しい顔をしはじめた。
「あのね、毎年夏に男の子が遊びに来て・・・とても楽しかったんだ。それで、いつもその男の子が帰る時、『また来年会おうね』って約束するの・・・ゴメンね。約束、破っちゃうね・・・」
そう言って、陽香は弱々しく泣いた。


その数日後、陽香は死んでしまった。

葬式の時、私は陽香の、あの最期の言葉が忘れられなかった。

そしてある決意をした。
私が、陽香の代わりにその約束を果たそう、と───。
両親、村の祖母、そしてその男の子の祖母を説き伏せ、男の子には陽香の死を伏せてもらい、夏休みにはいつも塾があったのだが、それも免除して貰ってこの村に『陽香』としてやって来た。

私たちは双子だけあって、その容姿は似ている。
親でさえ騙せるくらいだ。
毎年ほんの少しの期間しか会わない男の子に分かるわけがない。
それで『遠いところに引っ越す』とでも言ってしまえばいい。
そう思った。

だが、少年と会って───。

毎日が、楽しかった。

私はもしかしたら心のどこかで、陽香の話を聞いて、陽香の毎日に憧れていたのかもしれない。


───だが、少年が帰る前日の祭りの夜、「君は陽香じゃないだろ」と聞かれた。

とてもショックであった。
なぜ、分かったんだろう───。
だけどそれ以上に。
この、かりそめの日々が終わってしまうことを感じて、なぜか涙が溢れてしまった。

そのまま家に帰って。
今日、男の子にもう来年から会えない事を伝えるつもりであった。
だけど、結局言えなかった。
それどころか、陽香でない事がばれてしまうなんて・・・

ゴメン、陽香。結局あなたの約束を、果たせなかったよ・・・

私は泣いて、そしてそのまま寝てしまった。

───翌朝。

母親に起こされた。
聞くと、私に訪ねに来ている人がいるらしい。
誰だろうと思い見に行くと、あの男の子が立っていた。


私はそのまま、その男の子と近所の河原を歩いた。
男の子は昼には帰ってしまうらしい。
それだけ聞いて、すこしの間二人共無言になる。

「───全部、ばあちゃんから聞いた」
突然、少年が口を開いた。

「うん───」
男の子の顔の方を向けられず、少しうつむいて答える。

「でもね。あなたとこの夏を過ごして、楽しかったの。すごく楽しかった・・・陽香もこんな日々を過ごしてたのかなって思うと、少し羨ましかった・・・」



すると男の子が回り込んで来て私の方を見つめた。

「・・・なあ、来年もまた、ここで会えないかな!?」

「え・・・?」

「だから、また来年。僕、必ずここに来るから。そしたらまた遊ぼう!?」


そう言って、顔を真っ赤にした男の子を見つめて、私はまた泣きそうになって、「うん・・・」と呟いた。

— ありがとうございました。いかがだったでしょうか?

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