ウミガメのスープ

後輪が錆びついてしょうがないのだけど

作者: ・・・え?

野菜ドロボー!!!!

追いかけてー!追いかけてー!
祖母の野菜が盗まれたらしい。母が言うので、その泥棒とやらを追うことにした。

俺は血に染まった女性を自転車の後ろの荷台に乗せて家に帰ってきた。
母は驚いて、嬉しくなって、ありがとう、ごめんね、と言った。
その女性は微笑んでいた。

何があったのでしょう。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

女性は人間ですか?

yes。

はい

作中で何か事故がありましたか?

yes!!!

はい

女性は泥棒を知っていますか?

yes!ミスリード注意です。

はい

俺は血に染まった女性女性のことを知っていますか?

yes!yes!

泥棒=女性ですか?

yeees!!

いいえ

俺は自転車で泥棒を追いかけましたか?

no。

はい

母は女性に ありがとう、ごめんね といいましたか?

yes!

女性は、野菜の化身でしたか? 「那須実ちゃん…!」

ye…no!伽邊美さん…!

はい

野菜が盗まれたのは勘違いで、本当は盗まれていませんでしたか?

yes!!!ミスリード注意です。

いいえ

祖母=女性 ですか?

no。

はい

女性の身に付いている血は女性の血ですか?

yes!

はい

6より、では女性が自転車に乗っていた?

yes!!

はい

女性は何か悪いことをしましたか?

yesと言っておきましょう。

いいえ

女性は自転車で転びましたか?

no。転ぶで済めばよかったんですけどね。

重要な登場キャラは俺、祖母、母、泥棒(女性)の4人でしたか?

祖母と母はだれでもいいです。

いいえ

女性は死んでますか?

no。ですが、問題後の生死はお任せします。

いいえ

俺は女性が泥棒だと思って、自転車から引きずりおろしてボコボコにしてつれて帰りましたか?

no!no!一切俺は危害を加えませんでした。

いいえ

泥棒を追ってから帰ってくるまでの時間差はとても大きいですか?

no気味です。30分くらいでしょうか。

いいえ

女性は誰かをかばって血まみれになりましたか?

no。

いいえ

女性の盗んだ野菜は危険因子でしたか?

no。

俺と女性は恋愛関係にありますか?

yesno。少し気持ちがあるけど、本人は気づいていない感じです。あ、これヒントかなぁ

いいえ

祖母は女性に野菜をあげたのに、母が誤解して泥棒と叫びましたか?

no!!誰も誤解していません!野菜は“持ち出されて„もいません!

女性は俺家族を結果的に助けましたか?

うーん、yes?でしょうか。俺の未来は変えたでしょう。

祖母と母と女性は俺の為に茶番を打った?

yeeeees!!

はい

母は、俺に女性を追いかけさせようと思って、泥棒と呼び、俺に追わせましたか?

yes!!そんな感じです。発案者は女性ですがね。

いいえ

俺は記憶喪失状態ですか?

no。

はい

女性が轢き逃げされたのは想定外の事でしたか?

yes!皆想定していませんでした!

いいえ

女性が発案した計画は危険を伴うものでしたか?

no。

いいえ

母に頼んだのは女性は男と親しくなりたかったからですか?

no。もっと深い理由がありました。

はい

その計画の目的が達成されたので母は嬉しくなった?

yes!とても嬉しかったでしょう。

いいえ

男には女性に対するトラウマがありましたか?

no。ですが重要ワード「トラウマ」出ました!!!

はい

彼はひきこもりでしたか?

yes・・・?引きこもり気味にはなりましたね。

はい

男は自転車に乗れませんでしたか?

yes!!!!!ミスリード注意です。

はい

男は技術的に自転車に乗れなかったのではなく精神的に自転車に乗れなかった?

yes!!!yes!!!

はい

男は女性を走って追いかけましたか?

yes!!

いいえ

もしかして俺が自転車に乗れなかったのは、自転車自体にはもともと乗ることができるけどタイトルにあるように後輪が錆びついていたために乗りたかったが乗れなかった(=自転車を使いたかったが使えなかった)?

no。タイトルは主人公の精神描写から考えさせていただきました。

はい

女性は男性に追いつかれた後、彼を自転車に乗せようとしていましたか?

yes!!!まぁ実際は自ら止まったのですがね。

はい

核心女性が茶番をうったのは、過去の出来事をきっかけに自転車に乗れなくなっていた男にもう一度自転車に乗るきっかけをもたせるためですか?

yes!!!

答え

俺は自転車競技の強化選手として指定されていた。
昔から大好きで、趣味を極めていく過程での大会で、その筋の人に見初められたのだった。

そして、ある練習の日。
近くのヘアピンカーブ、雨で濡れた路面、投げ出された自転車、へたり込む俺。
近くのダンプカーのヘッドライトが点滅したのが見えた。
死にはしなかった。でも、トラウマが心に焦げ付いた。

自転車に乗れなくなった。唐突だった。サドルにまたがると、投げ出される感覚が蘇って、脚が震えてしまう。
その日から引きこもりがちになって、俯く日が増えた。本を読むのが好きになった。ますます自転車から心が離れた。

彼女はサイクリングが趣味の幼馴染だった。
敵いっこないのに、レースで勝負だ、なんて言って、笑いあってオフロードを走った事があった。
彼女は事故を知っていた。なのに、俺を無理に連れだそうとした。振り払った手を見てから、笑ってごめんね、と陰のある笑いを見せたのを覚えている。
彼女は諦めなかった。俺が自転車にかすかな気持ちを残していたのを悟っていた。

彼女は母と協力して、狂言窃盗を計画した。俺を連れ出そうとした。
しかも、何て悪趣味なのか、俺の自転車にまたがって俺から逃げた。
自転車が出すチェーンの音が、自転車が喜んでいるように聞こえた。
自転車がふいに止まったのは、あのヘアピンカーブだった。

「ふふ、ほら見晴らしいいよ?」
いひひ、という笑いがぴったりな笑いを彼女は俺に向けた。

「・・・なんなんだよ、もう自転車には乗れないんだよ。やめてくれないか。」

「ふふーん、っつって、うわぁ!?」
彼女は尻もちをついた。わざとらし過ぎる。

「痛ったー・・・、てあれ?腰抜けた!?ごめーん、自転車乗せてってくんない?」
さらに演技くささが増した。

馬鹿じゃねぇの、とは言えなかった。
なぜなら、彼女の後ろに赤のダンプカーが走って来ていたから。
「おい、お前うし

このヘアピンカーブで事故を見るのは2回目になった。
しかも、タチが悪い。被害者は友人。しかもひき逃げだった。

口を血の色に濡らし、彼女は喋った。
「ほらー、さ。自転車に、乗って、くれないと、さ。ダメだよ?」
涙でグチャグチャの笑顔で話しかけられて、思わず叫んだ。

馬鹿じゃねぇの、って。

— 血塗れになってほど取り戻したかった笑顔。

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