漏れ出た矛盾
Aは、かねてから準備していた殺害計画をBに実行した。
Aは心の中でこれは事故、完全犯罪だ。と思っていたが・・・ある事がきっかけで
捜査がAに及び、警察の追及の結果犯行を自供した。
状況を説明してください。
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
AとB以外に重要人物はいますか?
NO 特にいません
AはBを殺害する方法は外傷がつきますか?
NO 厳密に言えば、例えば擦り傷くらいはつくかも知れませんが死因との因果関係はないと判断されるでしょう。
殺害場所は室内ですか?
NO 屋内ではありません
警察はAが犯人だという証拠をもっていましたか?
YES そのある証拠を用いる事ができたのはAしかいない、これがAに殺人容疑が向いたきっかけであり証拠になりました
凶器を入手するために資格は必要ですか?
NO
4より、つまりその証拠はどこでも手に入るものではないということですか?
YES 非常に限定されます
その証拠を入手するのにAの職業は関係ありますか?
NO 職業は関係しません
証拠=凶器ですか?
YES 重要な証拠となり、殺害に使用されたもの=凶器というならば・・・
AははじめからBを殺すつもりで計画を立てていましたか?
YES 前もって計画・準備をしていました
Bは毒殺されましたか?
NO 毒殺ではありません
凶器は私たちが普段生活する中でよく見かけますか?
NO 殺害に使用されたものは、ほとんどの人が見た事はあると思います
AはBを何処かに閉じ込めて餓死させた?
NO
そしてその出入り口を開ける鍵(もしくはパスワード)を知っているのはAだけだったのでバレた?
NO 殺害は屋外で行われました
Bは人間ですか?
YES AもBも人間です。
Bの死因は凍死ですか?
NO 凍死ではありません
Bの死因は溺死ですか?
YES
Bの死因は感電死ですか?
NO
Bの死因は溺死ですか?
YES
凶器=証拠ということはAは凶器を回収しなかった?
YES 回収しませんでした
Bが溺死した場所は重要ですか?
Yes 重要です
Bは海で死んだ?
YES
事故に見せかけたそのトリックは重要ですか?
YES これが最大のポイントです。Aがこれならイケる!と思っていた事が、結果として足を引っ張りました
Bは川で死にましたか?
NO
A
NO
Bの足に重りなどはありましたか?
NO Bの体のどこにも重りや、動きを阻害するような縄などはありませんでした。
殺害場所は…風呂?
No
バレた原因は、Aが証拠を海に捨てる→海流の関係で証拠が浜に流れ着き警察の手に…ですか?
NO Aは確かに殺害に使ったある物を海に捨てました。しかし、それは証拠の決め手ではありません
季節は重要ですか?
NO あまり重要ではありません。どの季節でも殺害はできます。
殺害に使用されたものは紐ですか?
NO 殺害に紐は使われませんでした
ウミヘビに襲われる→ウミヘビは誰かが用意したと判明
NO 動物等を使っての犯行ではありません
27より、証拠の決め手ではない。とは、凶器そのものが証拠ではないということですか?
NO 死因となった物、そのものは重要な証拠です。海に捨てたものは単体では他殺の証拠にならず、またそのもので殺害をしてはいません
Bは普通に考えて一人そこで溺れ死にするわけがない理由がありましたか?
YES しかし海に来ていたので、足でも滑らせればその限りではないでしょう。Aはそういった事故死と判断される事を願っていました
Bは死ぬ直前ボートに乗っていましたか?
NO
殺害場所 と 死体の発見場所 は同じですか?
NO そんなに離れてはいませんが、それぞれちがう場所です
その証拠はBの死体と一緒にでてきたのですか?
Yes
湖や池なら完全犯罪は成立しましたか?
YES…事件現場となった海でなければ・・・という事にしておいてください。
21 海で死んだ と34から 海で溺死させたあと、別の場所へ移動させましたか?
NO 海から別の場所へ死体を…ではなく、Bは海の波間にただよう感じで発見されました
Aはその証拠を回収しようと思えばできましたか?
NO 専門的な技術があれば出来るかも知れませんが…、少なくともAにはできませんでした。また、その必要性をAは全く感じていませんでした。
Bは泳げない人ですか?
NO 人並みには泳げたました
Aにとって、溺死された場所と、遺体発見場所が異なることは予想外ですか?
NO 計画通りでした
海の上で、海水をつかって溺死させたあと、死体を海に投棄しますか?
Yes まさにその通り
で、遺体の肺から出てきた海水が、その海域ではありえない成分を含んでいましたか?
Yes しかし、肺から出てきた水は前日にその海辺で汲んだものでした。99パーセント正解にきましたね
赤潮が発生しましたか?
NO でも、もう少し変化させてみてください
じゃあ青潮?
NO 青潮ではありませんが水質が変化したのは大事です。しかし、殺害後ではありませんでした
タンカーとか関係有りますか?
NO タンカー自体は出てきませんが・・・
核心じゃあ黄し……タンカーとか当日にひっくり返りました?
正確にはNOですが、当日に水質が変化する要因を挙げた点をもってYesとさせていただきます
サンゴの産卵がありましたか?
NO
答え
しかし、世間一般の友人と違うのは、Aが殺意を抱いていた事であった。
ある日の事、二人でいつものように夜のうちから岩場へと海釣りに出かけたとき、Aは計画を実行する。
前日から汲んでおいた海水が満杯の大型クーラーボックスを岩場に置いておき、Aは発見を装いBにボックスを開けさせ…その瞬間後ろからBの頭を無理やりにつっこみ溺死させた。
その後、Bを海中へと投げ込み、A自身もBを助ける為に海に飛び込んだという芝居を打った。
しばらくすると、いつものようにそこに釣り船が通りかかり二人は救助されたが、既にBは死んでいた。
Bの遺体を司法解剖したとしても、殺害に使用した海水は現地で汲んだ物であり、警察も事故として処理するだろうとAは思っていた。
しかし、ここで計算違いの出来事がAが殺害の為の海水を汲んだ直後に現地で起こっていたのだ。
殺害場所近くにある化学工場から、誤って有毒物質を大量に含む排水が海に漏れ出していたのである。
事件が起こった時、すでにその海辺の海水は汚染されていたのである。
当然、釣りをしていた時刻に溺れたのであれば、Bの肺には有害物質を含んだ海水が溜まっているはずである。
しかしながら、陸上で前日に汲んだ海水で溺死しているBの肺には汚染される前の海水が溜まっており、それが司法解剖時に検出されたのである。
その結果、B死亡時に唯一一緒にいたAが捜査対象となり、追求の結果犯行を認めたのである。
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