ウミガメのスープ

デッド オア ミリオンダラー

作者: 水上

ようやくここまでたどり着くことができた…

田中は感慨深くその場所を見回した。
事実ここまでくるには努力も必要だったし、運も無ければ辿り着けなかった。

田中は周りの男達を睨めつける。
邪魔してやりたい気持ちを抑え、横一列に並んだ。

合図と共に皆一斉にそれを押した。
ほぼ同時だった。

田中は他の男の様子を見て不適に笑った。

こことは一体何処でしょう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

犯罪は絡みますか?

YES‼‼ 良い質問デス

田中は純粋真面目人間ですか?

YESNO‼ ここの田中はちょい悪デス

はい

死人は出ますか?

YES‼ 重要です‼‼

ここには女性もいますか?

YESNO 男性のみの方がイメージしやすいデスね。

いいえ

「それ」は生き物ですか?

NO!

いいえ

スポーツ関係しますか?

NO! どっちかっていうと不健全?

いいえ

運動会で写真を撮る親バカたちですか?

NO! デジカメません!

はい

場所は屋内ですか?

YES‼

いいえ

勝ち負けがありましたか?

NO!

はい

核心処刑は関係しますか?

YES‼‼‼ とりあえずここで正解出します

はい

田中は浮気してますか?

YES‼ 3股ですが、この話には関係ありません。

日にちは関係しますか?

YESNO! 田中はこの日を長い間待ち望んでいました

男は何らかの罪を犯していますか?

YESNO‼ 問題文の最後の男が…

はい

同時であることは重要ですか?

YES‼ やや重要です

いいえ

抽選に当たったのですか?

NO!

はい

田中は処刑人でしたか?

YES‼‼ 処刑人の一人でした!

はい

「他の男」は死にますか?

YES‼‼ 他の男しか死にません

いいえ

3つのうち1つが当たりのボタンを押したのですか?

NO! この話では5つのボタンでした

いいえ

電気椅子ますか?

NO! 今回は首吊りです

はい

誰が殺したか分からなくするって言う配慮ですね

YES‼ 日本の死刑の方法デスね

いいえ

田中はちゃんとボタンを押さなかった?

NO! 田中は他の男達を邪魔してでも全て一人で押したかったんです

はい

田中は死刑囚を自分の手で処刑したかった?

YES‼ 何故?

はい

核心田中は死刑囚に恨みがあったので、処刑執行人になり自分の手で死刑囚を処刑したかった、ですか??

YES‼ 正解デス‼‼

核心死刑囚に恨みがありましたか?

上に同じく正解デス‼‼

いいえ

不敵に笑ったのがは、田中の押したスイッチで首つりの仕掛けが作動したからですか?

NO! 恨みのある死刑囚が死んだことを喜んで笑いました。

田中は <おしりがポロリするボタンの押し方>を知っていた、そのため自分でボタンを押したかった。ですか?

おしりがポロリするボタンの押し方www どの教科書に載っていますか?

いいえ

ボタンを押すと、他の男の社会の窓が開きますか?「あいつ開けてるよw」

NOw 科学力の無駄遣い!

はい

26、27より、田中自身は実は最初からおしりをポロリしつつ社会の窓を開けっ放しにしながらボタンを押していましたか?

YES‼ それで行きましょう‼

横一列に並んで○○レンジャー!参上!ますか?

ちょうど五人居るしね。ノーパンレンジャー!!! 隊員急募。

答え

2002年1月9日、芯宿駅付近で無差別殺人が起きた。容疑者である水上悪助は刃渡り30cmの包丁でその場に居合わせた複数の人に無差別に斬りかかった。
この事故で命を奪われた人は、山田太一郎さん(43)、佐藤信義さん(38)、田中お勘さん(42)…

俺は何度も読み返して変色した新聞の切り抜きを読み返し、それをクシャクシャに丸め、ゴミ箱に放った。

もう振り返る必要はない。

俺は自分の頬を叩き、気を引き締めてから家を出た。

刑務官として働きだして8年の歳月が過ぎた。
ただただあいつの最期を見届けるためだけに費やした年月。

所長からあいつの死刑の執行官に選出されたのは本当にただの偶然だ。
俺の素性は誰一人として知る者はいない。
今付き合っている3人の彼女にも何も伝えてはいなかった。
細心の注意を払い、ひたすら待ち続けて…

ようやくここまでたどり着くことができた…

あいつが執行室に入ってきた。
読経が行われる中、あいつは目隠しをされ、暴れない様に足を拘束され、首に縄が掛けられた。

そして踏み板の上に乗せられる。

この踏み板を開くボタンを押すのは俺以外に4人。計5つのボタンがあるが、作動するのは一つだけ。
刑務官の罪悪感を薄める為の措置だが、今の俺にはそれが歯痒い。
あいつは俺の手で葬りたい!他のメンバーを押し退けたい気持ちを何とか押さえつけた。

所長が合図を出すと同時に、俺たちは一斉にボタンを押した。

呆気なかった。

ドンッというひどく間抜けな音の後であいつの体が宙で揺れている。

俺は興奮のあまりチャック全開どころか尻まで丸出しの格好でその様子を見ていた。

完全に動かなくなったあいつの姿を見届けて、ようやく俺は口の端を緩めることができた。

少し、ほんの少しだけ俺の心の中の霧が晴れた様な気がした。

さて、今日はどの女の家に泊まろうかな…?

— 割と自信作だったのに…

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