ウミガメのスープ

【ラテクエ25】

作者: (棒)

雪のちらつくクリスマスの夜、とある男がレストランに入店しました。
席に着いた男は、ウェイトレスに尋ねました。
「すみません。この店に七面鳥の丸焼きはありますか?」
「はい。 ございます」
この返事を聞いた男は、自殺を思いとどまった。 一体、なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

男は犯罪関係ある?

NO

はい

自殺しようとしていた理由はレストランに関係ありますか?

YES! ミスリード注意です

はい

男には七面鳥の丸焼きに関する思い出がありますか?

YES ただし、食べたことはありませんでした

いいえ

男の思い出とは恋人に関するものですか?

NO とはいえ、大切な人との思い出に・・・なるはずでした

はい

クリスマスに来た理由は関係ありますか?

YES 「思い出」と関係あります。

いいえ

レストランで失恋しましたか?

NO しかし、良い思い出ではありません

はい

男がレストランに来るのは初めてですか?

YES! このレストランに来たのは、この日が初めてです

はい

男の大切な人は死にましたか?

YES! 男は、家族を失いました

はい

七面鳥の丸焼きに関する思い出は良くないものですか?

YES 8と関係します

はい

レストランに行くつもりだったがいけなかった思い出がある?

YES! 重要です

はい

何か男の心を晴らすような良いことがあったため、自殺を思いとどまったのですか?

YES! レストランに七面鳥の丸焼きがあったことが、重要です

はい

男はレストランに行く予定でしたか?

YES ちょうど一年前のクリスマスに、予約していました。

いいえ

しようとしていた自殺の方法は関係しますか?

NO 無関係です

いいえ

子どもが七面鳥を食べてみたいと言いながら死にましたか?

NO ですが、家族が楽しみにしていたのは確かです。

はい

問題文の「男」は、一人ですか?

YES

はい

既に死んでいる人はいますか?

YES! 男の妻と息子です

はい

家族で七面鳥を食べてクリスマスを祝う予定だったが、レストランに向かう途中事故に合い、自分以外の家族を失いましたか?

YES!!

いいえ

自分には出来なかった、家族で七面鳥を食べながら幸せな時を過ごすということができる場所があることを知り、男の心が晴れたため自殺を思いとどまったのですか?

NO レストランでの対応が、男に自殺を思いとどまらせました

いいえ

供養に七面鳥をもっていく?

NO

はい

一年前に予約した七面鳥がまだあった?

YES! まとめてください

はい

核心家族を失って絶望していた男は自殺を考えていたが、レストラン

YES 解説へ参ります。

はい

七面鳥があったのは、お店の粋な計らいですか?

YES!

答え

男には家族がいた。

幸せな家族だった。
彼自身が、自分には出来過ぎた妻と息子だ、と感じるほど
彼にとっては支えであり、幸福そのものだった。

男が家族を失ったのは、ちょうど一年前のクリスマス。
予約していた街外れのレストランへ向かう途中、男は運転を誤り自動車事故を起こした。
男は、自分の手で、自分の幸せを粉々にしてしまったのだ。
唯一助かった男も、大怪我をして一年近く身体を動かせなった。
そして、退院した彼には、もう何も残されてはいなかった。
家族も、職も失い、社宅暮らしだった彼は住む家も失った。
絶望した彼は、自殺を思い立つ。

場所は、自分が家族を殺した場所。
死んでから同じ場所には行けないだろうが、せめて、できるだけ近くで。
そう考えて彼は、レストランへ向かって歩き始めた。

道の途中。一年前の事故現場には、花が供えられていた。
誰が家族を弔ってくれているのか気になった男は、近くを近所の住人に聞いて回った。
聞けば、レストランのオーナーシェフが花を手向けてくれたらしい。

面識のない相手が花を手向けたことを不思議に思い、男はレストランに入った。
冬の日の短さもあり、徒歩で移動し終えたときには辺りは夕暮れ時。

準備中の札が掛った扉を開けて入店した彼は、驚いた表情のウェイトレスを無視して開いている席に着き尋ねた。
「すみません。この店に七面鳥の丸焼きはありますか?」

ウェイトレスは、すぐに笑顔で接客した。
「はい。 ございます」
そして、背筋を伸ばして一礼。
「お待ち申し上げておりました。ご予約のお席はこちらです」



食事を終えた彼が席を立つ前に、シェフが男に挨拶しに現れた。
シェフは男の置かれた状況を知っていた。

自分の店へ向かう客が悲惨な事故で家族を失い、自身も大きな怪我を負ったことを知り、
心配したシェフは、予約時に連絡用に記帳していた男の番号から、
男が職も家も失ったことも知ったと言う。
そして、虫の知らせか、今日、男が現れる気がしてメニューを準備していたのだった。

話を終えるとシェフは、男に住み込みで働かないかと持ちかけた。
事故を知っていてなお、このレストランのシェフやウェイトレスは、一年間待ち続けてくれていた。
男は自分を受け入れて貰えたような、居心地の良さを感じた。
男に断る理由は無かった。


— タイトル入れ忘れましたが、続行します!

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