ウミガメのスープ

ワインレッドの心

作者: ツォン


女は好んで辛口ばかり口にしていた。
しかし、それが原因で死に至ることになった。

状況を説明してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

カレー、ますか?

ノー。

辛口は食べ物の辛口ですか?

ノー。食べ物とは一言も言ってませんぜ^^

彼女はコメンテーターですか?

イエス。ぎゃー!!!

彼女は殺されましたか?

イエス!

核心良いと思っても辛口ばかり発言し、それが恨みとして積って殺されましたか?

イエス!お見事!

テレビで人の悪口を言ってばかりいたので、悪口を言った相手に恨まれて殺されたのですか?

ノー。愛のある辛口でしたので、結構慕われてます。

答え


女は辛口と評判の映画評論家、海野 亀代。

一般的に大絶賛されている映画でも、必ずひとつは文句をつける。
文句自体は理にかなってはいるため、かなりの人気評論家であった。
口癖は「私が嫌われても、次がもっと良くなればいいの」

しかしある日、新作映画の試写会に招待された彼女は、絶望した。
人気若手俳優の羅手 新が監督と主演の双方を務めた話題作。
だった。

彼女は酷評した。
「まず脚本がいけない。主役の羅手君だけがただただ目立つように作られている。せっかく出てもらっている他の俳優たちが、ただのエキストラと変わらない。次に主役の気障ったらしいくさい演技を助長させるだけの演出。それ以上に、一番悪いのが彼そのもの。羅手君は、役になりきる自然体が得意だったはずなのに、自分を魅せることに躍起になるあまりくっさい【演技】になってしまった。原作もまったく活かせていないし、ギャグ部分を強調しすぎて悪ふざけしてるようにしか見えない。・・・見る価値なんて、これっぽっちも無いわね。」

愛の鞭、のつもりだった。

だが、海野のコメントを聞いていた羅手が、突如彼女に襲い掛かった。
手元にあった作品の象徴であるオブジェを手に、彼女に殴りかかったのだ。
あまりに唐突で、誰もとめ切れなかった。

後の取り調べて羅手は語った。
「他の試写会参加者からの評判もあまりに良くなく、極め付けに海野さんの辛口コメント。
この映画はもう、売れやしない。
そう思った次の瞬間、あの金色のオブジェは赤く染まっていた。
まるで映画のタイトル、<ワインレッドの心>みたいに。

・・・でも今ならわかる。
すべて自分のせいだった。
到底償いきれるものじゃない・・・。」
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