ウミガメのスープ

【ウミガメバトンリレー】 コントローラーも関係も絡まると嫌だ

作者: 植野

「ぴょーん!秘密基地行こう!」

少女は大声で、数メートル先にいた少年に手を振った。
しかし彼は誰かに操られているかのように、ふらふらとした足取りで秘密基地とは反対の方向へいってしまった。

(なんだよあいつ!)

結局少女は一人で、野原にある秘密基地に向かった。

その結果、コントローラーを手にしたまま、涙を流すことになってしまうとも知らず。

状況を補完してください。


【この問題は、Taka,こいる,植野の三名がスープパートナーとなり、「問題文」と「解説文」の作者をそれぞれ入れ替えて担当するという試みです。こちらの趣旨として、「すっこけ三人組」を問題テーマ、「秘密基地」「野原」「遠隔操作(広義)」の三つを問題文KWとして使っています。
 普段とテイストの違うウミガメのスープをお楽しみください。】

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

とりあえずRPGますか?

NOw

地球を一周して秘密基地へ行くつもりですか?

斬新な発想だけどNO。

いいえ

参加してます。テレビのリモートコントローローですか?

NO!

はい

人が死にますか?

YES 死者は登場します。

いいえ

コントローラを手にしてる人と少年・少女は別人ですか?

NO! 少年、少女が手にしています。 しかし。

いいえ

登場人物は3名ですか?

NO! 重要な登場人物は4人います。

現実世界では、このような状況になることはありますか?

YES/NO 可能性は、あるかもしれません。

はい

コントローラーは秘密基地に入るために必要ですか?

YES! 基地の開閉スイッチです!

はい

涙を流したのは秘密基地の中ですか?

YES 重要です。

いいえ

ゲームますか?

NO

いいえ

テレビ見てますか?

NO

いいえ

コントローラは一つでは機能しませんか?

NO 8の通りの機能なので、単体で使用できます。

いいえ

秘密基地の中で人が死にましたか?

NO

はい

少女は秘密基地から出られなくなってしまいましたか?

YES!! ただしミスリード注意。

いいえ

登場人物は 3人組+死者 ですか?

NO 重要な登場人物は、この問題ではすべて存命です。

涙を流した原因に、玉ねぎは関係しますか?

玉ねぎも包丁も冷やしとくと、涙出ないんだって。

はい

秘密基地の中に誰かいましたか?

YES!! 大勢の人がいました!

いいえ

彼は実際に操られていましたか?

NO

はい

この話で出てくるコントローラーは1つですか?

YES

大勢の人から目つぶしを食らってしまった哀れな少女はいますか?

ぎゃー。 ( ◡ *)

はい

涙を流した原因は、悲しかったからですか?

YES ただ、悲しさばかりではなかったようです。

いいえ

秘密基地に入ることができたのは、少年少女たち三人だけですか?

NO!

いいえ

死者はゾンビですか?

NO ฅ( •Д • ฅ)"

いいえ

コントローラーは最終的に壊れてしまいますか?

NO

はい

ぶっちゃけ、コントローラ 重要ですか?

YES コントローラーの役割は非常に重要です。

はい

泣いたのは少女ですか?

YES! ただし、「少女」一人だけではありません。

いいえ

コントローラー操作を誤り、誰かがドアに挟まれてしまいましたか?

NO  [扉](・◡・;[扉]" ギチギチ

はい

少女は、自分たちの秘密基地に到着しましたか?

YES! ただし、この質問には少々誤解があるようです。

いいえ

少女が、秘密基地へ行ったとき、秘密基地内で大きな変化が起こっていますか?

NO

はい

秘密基地は核シェルターですか?

YES!! 「基地」は核シェルターを指しています!

いいえ

少年が「秘密基地とは反対の方向へいってしまった」のは、その秘密基地に何か異常が発生したからですか?

NO! 異常は発生しなかったのですが。

いいえ

3人組のうち、1人は敵対していますか?

NO 三人組はみんななかよしです。

はい

少女と沢山の人は核シェルターに避難していますか?

YES!!

はい

世界は核の炎に包まれましたか?

YES そんな世界観です。秘孔は重要ではありません。

はい

核心みんなのためにシェルターを閉じねばならず、少年との別れに涙しましたか?

YES!! 解説にまいります(・◡・*)

はい

ぴょんには、何か重要な目的がありますか?

YES 正解はwebで。

まさか、「秘密基地とは反対の方向へいってしまった」のは、トキ!!?

心やさしいぴょんくんですが、トキでもいいです。

いいえ

3人組のうちの少女以外の二人は 別のシェルターに避難していますか?

NO!

いいえ

コントローラーは、シェルターの外でなければ起動できない仕様ですか?

NO

少年は自称天才の手によって木偶にされていましたか?

秘孔は重要ではありませんでしたw

少女のモデルとなった人はいますか?

わ た し で す

答え

自国に核爆弾が落とされる。・・敗戦濃厚なこの国に広まった情報は国民の心に恐怖をもたらした。
この事態に国が所有していたいくつかのシェルターが解放された。
にゃんの町にもシェルターは解放され、すでに身寄りを失ったにゃんは親友のぴょんとたんとシェルターに逃げることに決めた。
にゃんが二人を捜しつつシェルターに急ぐと、崩れたビルの向こうにぴょんの後ろ姿が見えた。


「ぴょーん!秘密基地行こう!」

この状況下で少しでも恐怖に飲まれないためににゃんは敢えていつもの調子でぴょんに声をかけた。
しかし、ぴょんは一度だけこちらを振り返ると足場が悪いのかふらふらとその場から去っていった。

(なんだよあいつ!)

にゃんはぴょんの態度に憤りを感じ、とりあえず先にたんを探すことにした。

たんは逃げ足が速いから先にシェルターに行ってるなと思ったにゃんは、
ぴょんには後で文句を言うことにして一先ずシェルターに急ぐことにした。


にゃんがシェルターに着くと既に多くの人が避難していた。
「そこの君、君もこのシェルターに来たのかい?ならここに名前を書いて。運がよかったね君でここはもう満員だよ」

にゃんを見かけた国の役人らしき人物から名前のリストを渡され名前を書くように言われた。恐らく避難者の管理に使われるであろうそのリストに見慣れた名前を見つけた。
「なんだ、ぴょんもたんも先に来てたのか。見つけたら文句言いにいってやる!」

にゃんは毒づきながらもぴょんとたんが満員になる前に無事にシェルターに着いてる事に安堵した。

「にゃーん!こっち!」

少しして扉の付近から聞きなれた声が聞こえた。

「たん!よかったー、先に来てたんだね!無事だった?」

「うん、僕は無事だったよ。でもぴょんは・・・」


そこからたんが語ったことはにゃんの心を大きく揺り動かした。

ぴょんが戦争でにゃんと同じように家族を無くしていた事、戦争の影響で視力を殆ど失っていたこと。聴力もかなり弱っていたこと。

「そんな・・それでぴょんは今どこ!?」

「それが、さっきまで一緒にいたんだけど少し目を離した間に見失ったんだ。シェルターにいると思うんだけどなかなか見つからないんだよ」


「・・・たん、急いでシェルターの扉に行こう!」

「えっ?わかった!」




二人はぴょんの名前を呼びながらシェルターの入り口に急いだ。


「すみません!ぴょんっていう男の子知りませんか?」


にゃんはシェルターの入り口にいた国の役人に尋ねた。


「ぴょん?ああ、その少年ならさっきシェルターへの避難を辞退したよ」

国の役人がリストの名前を確認しつつそう言った。


「・・え?今なんて言ったの?」

役人の言葉がとても信じられなかったにゃんは役人を問い詰めた。

「だからシェルターへの避難を辞退した、と言ったんだよ」

「まさか・・ぴょんは家族と死別して絶望したんじゃ・・」

「たん!ぴょんはそんなやつじゃないよ!」


にゃんは不吉なことを言うたんを叱りつけた。「確かに」二人のやりとりを見ていた役人が不意にこう言った。



「確かに強い子だった、彼は君のために自らシェルターを出ていったんだよ。本来なら君が来る前にシェルターは満員になってた。」



にゃんはあまりの衝撃に何も言えなくなった。戦争で視力を失い聴力を失ってもなお・・自分を救ってくれたぴょん。
思えば声をかけた時にふらふらしてたのは視力が弱まっていたからで無視した訳じゃないのだ。

「私も・・今からシェルターから出ます!ぴょんを探しに行かせてください!」

「僕が行く!僕がぴょんを注意深く見ていれば・・!」


にゃんとたんはそれぞれぴょんを見過ごした自分に腹が立ち、自らぴょんを探して無理やりにでも避難させようと思った。



「さっきも言ったがここはもう満員なんだ。それに、もう国の上空に核を積んだ飛行機が見かけられたらしい。
ここも閉めなきゃならない。厳しいようだが君たちだけの為に何千何万の命を危険にさらすわけにはいかない」


でも!・・とたんが言おうとするのを遮って国の役人は話を続けた。


「さっき、この辺に携帯が落ちていたそうだ。恐らくぴょん君のだろう。これを見てみるといい」


役人から渡された携帯に表示された画面を見るとそこにはこう書いてあった。


『にゃん、たん、俺はこのシェルターから出ていく。だけど死ぬつもりはない、だからお前達も生きてその眼で、
耳でちゃんと未来を見て俺に伝えてくれ』


にゃんは涙を流し崩れ落ちたが、すぐに立ち上がると役人に言った。

「・・・私に、私たちにこのシェルターのドアを閉めさせてくれませんか?」

役人はその言葉を聞くとシェルターのドアを管理しているコントローラーをにゃんに持たせた。

「もう、防護壁の準備はできている。後はこのボタンを押すだけだ」

にゃんとたんは役人にお礼を言うと一緒にコントローラーのスイッチに手をかける。二人ともまだ涙は流したままだが覚悟を決めた顔つきになった。

「たん、いつまでも泣いてないでぴょんに『またね』って言おう」

「にゃんこそ顔がぐしゃぐしゃだよ。そんなんじゃぴょんにすぐ馬鹿にされちゃうよ」


二人は泣きながら笑い合うと、扉の前で大きく息をすった。


「「ぴょーん!また一緒に遊ぼう!だからちゃんと生きてね!」」



二人は大声で叫びきると、そのままコントローラーのボタンを押しドアを閉めた。


またいつの日か親友の声が聞けるのを信じて。

— 第二走者 解説担当:こいるさん

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