ウミガメのスープ

校則破りを見分ける赤外線センサー

作者: じっくん


今日はひさしぶりの登校日。
私はお気に入りのローファーで音を立てながら、リズミカルなスキップで登校していた。夏休み明けということもあってか、日焼けしている生徒や、眠そうな顔をしている生徒、髪型を変えてイメチェンに励んでいる人がたっくさん。
 そのせいか、校門の前の体育教師に「校則違反だ!」と足止めをくらっている人もたくさんいた。かわいそうだとは思うけど、夏休みに羽を伸ばしすぎて金髪にしちゃった人とか、髪を伸ばしっぱなしにした結果バイソンみたいになっちゃった人ばっかりだから、しょうがないっちゃ、しょうがない。
 その点、私は完璧と言えましょう。えっへん、まずはシャンプー二回、リンス一回のお手入れで艶々の黒髪(もちろん、規定の長さよ)! そして、健康的な肌とシワのないセーラー服! 制服には赤のスカーフをきっちり巻いて、膝が隠れる丁度いいスカートの長さ! 前述の通り、よく磨かれたローファーと、そこから伸びる白ソックス! 片手に教科書のみを滞在させた学生カバンを持てば、はい、それが私よ!
 私は、毅然とした表情で、校門をくぐろうとした。
「おい、カンナ! オマエもここで止まれ!」
 しかし、体育教師はそう言うと、私にも指導を始めた。
 いったい、私のどこがいけなかったの?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

れっきとした校則違反をしたのですか?

YES。

はい

核心私は男ですか?

YES。はい、しゅーりょー(笑)

つまり、男の娘(こ) ますか?

↑の通りです……^^;

答え


「ねえ、どうしてよ! なんで私が指導を受けないと悪いわけ!?」
 
 私は憤りをあらわにして怒鳴った。しかし、その私すらも萎縮するような睨みをきかせ、体育教師は言った。

「オマエは男だろうが!!!」


 私…………いや、俺の名は寛和健太(かんな けんた)。身体は男でも心は女だと夏休み中に気付いたのだ。これからは、女として生きようと思っていたのに……。


 がっくり。
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