ウミガメのスープ

大人のお伽話

作者: ロデリック

昔、むかし、とある山に一人の男が暮らしておりました。
男は醜く、背骨が歪んで、いつもひどい異臭を漂わせており、麓にある村の人々は男のことを腫れ物のように扱っていたのです。
村人はときどき男の元へ訪れては自分たちがしたくない仕事を押し付けるだけで、なるべく男に近づかないようにしておりました。

男はいつしか村人に対する関心を失い、たまに来る人間から金になりそうなものを奪うようになります。
ほかにも、男の元へ来た村人から秘密をしゃべらせてから殺し、その家族を脅して金を巻き上げる、などといった悪事を働いていたのでした。

そんなある日、男の元へ美しい娘が来ます。
男はその娘をたいそう気に入って妻にしてしまうと、悪いことで貯めてきたたくさんのお金をもって遠くの国へ行き、美しい妻と共に一生楽しく暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。


はて、ところでこの美しい娘、どうして男の元へ来たのだろう?




※この問題はとある作品を脚色して作ったものです。元ネタがわかってしまった人はロムか、出題者にしか見えない形式のチャットで聞いてください。
※回答には不適切と受け取られる可能性のある表現がみられる旨をここに記載させていただきます。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

単純に、娘はお金目的で男に近づいたのですか?

NO!

女は男の悪評を知っていましたか?

YESNO! 知っていたと思いますが、あまり関係はありません。

いいえ

娘は自身の目的のために男に近づいたのですか?

NO! 近づきたくはなかったと思います。

いいえ

娘は自分の意思でおとこを訪ねましたか?

NO!

はい

娘は人間ですか?

YES! 登場人物は全員人間です(ミスリード注意)。

いいえ

娘は村人によって、男の元へ送り込まれましたか?

NO!

いいえ

村人は娘を使い、山から追い出そうとしていましたか?

NO! 男は自分から遠国へ行きました。

いいえ

貯めてきたお金は関係しますか?

NO! お金の稼ぎ方は関係あるかもしれません。

いいえ

娘と男の関係は重要ですか?

NO! 男は初対面の娘を強引に妻にしたんだと思います。

はい

過去に村人が押しつけていた仕事は重要ですか?

YES!!! とても重要です!

いいえ

今まで男のもとに来ていた村人はすべて女ですか?

NO!

娘は村人に嫌われていましたか?

YESNO! あまり関係はありません。

いいえ

男にしかできない仕事がありましたか?

NO、男以外にもできたでしょうが、誰もやりたいとは思っていないのです。

いいえ

男は罪人を殺す処刑人を担っていましたか?

NO、ですが、発想は近いです。

いいえ

男がした仕事は犯罪ですか?

NO! 仕事自体は犯罪ではありません。

いいえ

男の元にやってくる村人は犯罪者ですか

NO! 村も村人も何の変哲もないものです。

はい

男がした仕事は死体と関係がありますか?

YES!!

いいえ

男がした仕事は牛の死体から牛革をとるような仕事ですか?

NO!

はい

男は死体を焼いて骨にする仕事をしていましたか?

YES!!! なので男はいつもひどい異臭を漂わせていたのです。

いいえ

男の背骨が歪んでいるのはその仕事をしているためですか?

NO! 背骨は関係ありません。男の描写では異臭だけが仕事のヒントでした。

いいえ

娘は男に仕事を頼みに来ましたか?

NOなんです!

いいえ

娘が男のところへ行った理由と悪事は関係がありますか?

NO!

いいえ

娘「おい、なんかくせーな なんの臭いか気になるぜ」→「なんだ、ただのくせー男かよ」 男(結婚したい!!)ですか?

NO! 娘はもっと清楚キャラがいいです!

いいえ

男の元に来た時点で、娘は死体でしたか?

NO!! 死んではいなかったのです!

はい

娘の家族は男の元へ来たことがありますか?

YES! おそらく家族の誰かは娘が来るときに、訪れていると思います。

いいえ

娘は香水を販売しに来ましたか?

NO!

はい

秘密を聞き出して家族を脅す行為は重要ですか?

YES!

娘は病気ですか?

YESNO! どちらでも構わないですが、娘が持病持ちだとわかりやすいかもしれません。

はい

娘の家族は娘が死んでいると勘違いしましたか?

YES!!! つまり……。

はい

核心娘は死んでいると勘違いされて、男のところに死体処理に出されたけど、娘は生きていたのですか?

YES!!! 解説だします。

答え

 傴僂(せむし)の隠亡(おんぼう)が居る。
 人跡稀な山奥の火葬場で人を焼く序(ついで)に、棺桶を発(ひら)いて目ぼしいものを奪い取る。中には棺の中で蘇生している人間も居るが、そんな人間は介抱して正気付かせて、生前の秘密をスッカリ喋舌(しゃべ)らせてから又撲殺して焼いてしまう。そうしてその死人の遺族を脅迫して金を奪い取り、巨万の富を重ねる。
 そのうちに美しい令嬢の失恋自殺屍体が生き返っているのを発見して自分の妻にしてしまう。隠亡をやめて遠国に住んで、美しい妻と共に一生を楽しく暮す。
 その思い出話といったようなものが、一千一夜式に書けないものだろうか……。

 ―夢野久作「書けない探偵小説」より抜粋――

※傴僂とは猫背の人間、隠亡とは火葬をする人の蔑称です(現在では差別用語なので使われません)。
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