ウミガメのスープ

青き波間に誘われて

作者: 妙伎

ウミは毎日ほぼ同じ時間に、カメオを同じ理由で叱っていた。
けれどカメオが言うことを聞いた時、ウミは泣き崩れた。
状況を補完してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

カメオの父親は死んでいますか?

No、生きています。

いいえ

カメオは夜更かしするから早く寝るよう叱っていたけれどもある日その時間に死んでしまいましたか?

No、カメオは夜更かしもしませんし死んでもいません。

はい

ウミが泣いたのは悲しみの涙ですか?

Yesでいいでしょう。

いいえ

ウミの言うことは聞かないのに他の人が叱ったら聞いたからですか?

No、叱っていたのはウミだけです。

「同じ時間」は昼でも夜でも成立しますか?

たとえば「午前6時と午後6時」という意味ならNo…ですね。

いいえ

登場人物に記憶障害の方はいらっしゃいますか?

No、いません。

5確認。「同じ時間は午前6時で成立しますか?」という質問をしても「同じ時間は午後6時で成立しますか?」という質問をしても、いずれの場合も回答は「YES」になりますか?

その内容でしたらYesNo、と。午後6時は成立しますが午前6時はおそらく成立しません。

いいえ

7より 「ほぼ同じ時間」は夜間ですか?

No。夜間でも深夜でなければ成立しますが、この問題では日中、「午後1時ごろ」を想定しています。

いいえ

カメオは自主的に言うことを聞いたのではなく言うことを聞かざるを得ない状態になったから言うことを聞いたのですか?

No、カメオは自主的に言うことを聞きました。

はい

カメオの行動に対して泣いたのですか?

Yes。「カメオが言うことを聞いた」ことがウミの泣いた理由になりました。

はい

叱っていた内容は重要ですか?

Yes、重要です。

はい

ウミとカメオは家族ですか?

Yes、親子です。

カメオは中学生で成立しますか?

これはNoで。カメオはまだ子供、10歳以前と想定しています。

いいえ

叱っていた内容に、時間は関係しますか?

No…ですね。時間そのものは「叱っていた内容には」それほど関係ありません。

はい

ウミは、カメオが毎日すべきことを怠っていたために叱っていましたか?

Yes、そういうことです。

はい

カメオとウミ以外の重要なキャラクターは存在しますか?

Yesでいいでしょう。「カメオの父」が存在しています。

はい

ウミは、カメオがウミの言うことを聞いてほしかったですか?

Yes、それはもう、何とか聞いて欲しいと願っていました。

いいえ

叱っていた内容は、学校に関するものでしたか?

No、学校は関係ありません。

いいえ

カメオが父親に似てしまったことが悲しいですか?

No、むしろウミはカメオが父親に似ることを望んでいます。

はい

食事は関係ありますか?

Yes、鋭い!

はい

カメオが言うことを聞いたその日も、ウミは言うことを聞いてほしいと思っていましたか?

Yes、それはもう、それまで以上に。

いいえ

毎日、「お父さんに挨拶しなさい」と言っていたけれど聞かない息子。しかし、父親が他界してから同じように言ったところ、仏壇の前で黙って手を合わせる息子に涙が止まりませんか?

No。No.1参照、カメオの父は生きています。

いいえ

カニバリますか?

Noです。

食後の片付けは関係ありますか?

これはNoで。なお解説にはちょっと引っ掛かってます。

いいえ

お箸の持ち方は関係しますか?

Noです。

食事中のマナーは関係ありますか?

その質問だとNoです。

いいえ

カメオは野菜嫌いでしたか、この日初めて自分で野菜食べました?

No、カメオは好き嫌いのない子です。

いいえ

食事時の座席の位置は関係ありますか?

No、関係ありません。

いいえ

食後の歯磨きをしてやりたいのに口を開けてくれなかったがついに開けてくれたらすでに虫歯だらけで手に負えませんか?

No、歯磨きも虫歯も関係ありません。

いいえ

料理(食べ物という意味ではなく料理するプロセス)は関係ありますか?

No、関係ありません。

いいえ

食事前のお祈りをやっとしてくれたけど最後に「らーめん」と言ってしまいましたか?

No、しかし近づきました。

はい

「いただきます」「ごちそうさまでした」のあいさつは関係ありますか?

Yes、これです!

ウミが泣き崩れた理由は悲しいからですか?

Yes、No.3参照で。

はい

カメオは今元気ですか?

Yes、健康ですしとても元気です。

いいえ

自分の作ったご飯には挨拶しなさい(敬意を表さない)カメオが、父親の料理には心からごちそうさまと言ったため、私の作る料理ってそんなに酷いの?と泣き崩れましたか?

No、カメオは父親の作る料理を食べたことはありません。

はい

カメオの父は食事の際にいつも挨拶をしていますか?

Yes…でしょうね、おそらく。

はい

32 カメオが食事の挨拶をした日は、ウミとカメオにとって特別な日でしたか?

Yes、特別な日です!

いいえ

カメオはイタコで体に父親の霊を降ろしますか?

No。No.1&No.22参照、カメオの父親は生きています。

カメオは明日から結婚し、ウミの作る手料理はこれで最後ですか?

うわあああ惜しい…

いいえ

ウミの誕生日なのに「誕生日おめでとう」ではなく普通に「いただきます」という挨拶だったので悲しくなりましたか?

No、どちらの誕生日でもありません。

39 カメオは明日からどこかの家に奉公に出かけますか?

奉公…ではないですが「明日からどこかへ行く」Yesです。

カメオの父親の職業は関係ありますか?

これはYesでいいでしょう。

いいえ

カメオは人身売買で他の家に売られてしまうので、カメオが母親の料理を食べるのはこれで最後であり、母は悲しくて泣きましたか?

No、売られるわけではありませんしこの問題文中の世界でも人身売買は犯罪です。

いいえ

カメオは明日から父親とともに遠洋漁業の旅に出ますか?

No。カメオの父親は漁師ではありません。

いいえ

カメオの父は、カメオ・ウミと同じ家に暮らしていますか?

No!一緒に暮らしてはいないのです…。

いいえ

カメオの両親は離婚し、監護権は父方のため、カメオとウミは離れ離れになる…つまり、これは「最初で最後の食事の挨拶」の可能性があります。このため、ウミは泣き崩れた?

No。カメオの両親は離婚していませんし、これまでにもウミとカメオは日々食事を共にしています。

いいえ

父親と同じようにカメオはこれから戦争に行かねばならず、これが最後の食事になりますか?

No、戦争は関係ありません。

はい

「父を訪ねて3千里」の感じでしょうか?

Yesでいいでしょう。しかしカメオもウミも、父親の居場所は知っています。

はい

41 カメオは母親のもとを離れ、父親のもとへ向かいますか?

Yes、カメオは父親の元へと向かうのです。

いいえ

カメオと父親は同じ場所で働くのですか?

No…ですね、当面は。なにせカメオは「まだ10歳以下の子供」なので…。

いいえ

ウミと夫は離婚し、明日からカメオは父親のもとで暮らしますか?

NoYes。No.46参照、カメオの父親とウミは離婚しません。しかしNo.49参照、今後は父親のもとで暮らします。

学校に入学するために家を離れますか?

それも理由の一つ、と言うことでYesですがもっと重要な理由があります。

はい

礼儀作法に厳しい場所ですか?

Yes、今までよりも厳しくなるでしょう。

いいえ

父のいる修道院に入りますか?

No、修道院含め「宗教」は関係ありません。

カメオの父が今どこにいるか、特定は必要ですか?

大雑把にYes。現実の地名など細かい指摘は不要です。

いいえ

カメオがこれから向かう場所と、カメオがしたあいさつの内容に、何かしらの関連はありますか?

Noで。

はい

カメオが今まであいさつをしなかった理由は重要ですか?

Yes、その理由が「ウミが泣き崩れた理由」でもあります。

いいえ

カメオはあいさつの大切さを理解したのですか?

Noで。カメオは以前からずっと、きちんと挨拶をするようにと教えられていました。

カメオはウミと二度と会えないと思ったから、挨拶をすることにしたのですか?

おおむねYes。しかし何故「食事の挨拶」だったのでしょう?

いいえ

ウミをカニバるからですか?

No。カニバりませんし、この問題に死者は出ません。

いいえ

その時の食事の献立はいつもと変わらないものでしたか?

No、ウミは腕によりをかけて、カメオの大好物を用意しました。

いいえ

言葉遊びの要素はありますか?

Noです、ありません。

カメオはさよならを言うつもりはありませんか?

YesでありNo。なぜならカメオは…。

はい

カメオがこれから行く先カメオは長生きしますか?

Yes、天寿を全うすることでしょう。

カメオの父親が親権を取得し気軽に会えなくなるからですか?

前半No後半Yes。カメオの両親は離婚しません。しかしウミとカメオは簡単には会えなくなるでしょう。

いいえ

犯罪要素はありますか?

No、犯罪はありません。

はい

重要なのは、「ごちそうさま」のみですか?

Yes、重要なのは「ごちそうさま」です!

はい

カメオはウミと会えなくなる事をわかっていますか?

Yes…でいいでしょう、カメオは気付いています。しかし…。

いいえ

カメオは、「ごちそうさま」=「さようなら」だと思っていましたか?

No、カメオはちゃんと「ごちそうさま」の意味を知っています。ですが…。

「いままでごちそうさまでした」というニュアンスで受け取りましたか?

そういうことです!まとめられますでしょうか?

はい

核心今まで一度も言わなかった「ごちそうさま」という言葉を息子が初めて行ってくれた。ともに別れを予感していた2人には、それが長い別れを意味するものであることを感じ取ったのでしょうか?

Yes、これでいいでしょう、お見事です!

はい

核心カメオの「ごちそうさま」を聞いて、ウミはカメオが離別を自覚していることを知りましたか?

Yes、そういうことでした!ウミはカメオが「別れを知らない」と思っていたのです

いいえ

現代日本で成り立ちますか?

No、成り立ちません。「かつてどこかにあったある国での物語」です。

はい

ウミとカメオの離別は、かなり前から決まっていたことでしたか?

Yes,

答え

「こらカメオ!ちゃんと挨拶しなさい!」
まだ幼く、遊びたい盛りのウミの息子、カメオ。食事を終えるとそのまま飛び出して行ってしまう。
食器を片づけるお手伝いまではまだ早くても、挨拶くらいしてほしい、と毎回叱りつけるけれど、効果なし。
「本当にもう、困ったわね……」
もうすぐカメオは都に住む父、ラテラル伯爵に引き取られ、今後は世継ぎとして伯爵の元で暮らすことになっている。
しかしラテラル伯爵には家柄に見合った妻がいる。海辺の小さな貧しい村に暮らすウミは、カメオと一緒に行くことはできない。
伯爵の妻はとても美しく優しく聡明だが子供が産めない。そのため、カメオを本当の自分の子として育てることを快く了承してくれている。カメオの幸せを願えばこそ、こんな貧しい、病院や学校といった施設さえ整っていないような村で育てるわけにはいかない。
しかし幼いカメオに別れを伝えることができず、ウミはカメオには「都で暮らしているお父様に会いに行く」とだけ告げていた。
「せめて礼儀作法くらいは覚えておかないと、苦労するのはあの子なのに」
ウミは食器を片づけながら溜息をついた。

そしてついにカメオが旅立つ日。
ウミはカメオの大好物のウミガメのスープを作り、一緒に最後の食事を楽しんだ。
「お父様に会ったら、ちゃんと御挨拶するのよ」
「うん」
「ママのことは気にしないで、楽しく過ごしなさい」
「うん」
ちょうど二人が食べ終わるのを待っていたかのように、ドアがノックされる。
「迎えが来たみたいね。……さあ時間よ、カメオ」
笑顔で送り出そうと微笑み掛けたウミに、顔を上げたカメオが口を開く。

「ごちそうさま、ママ。とってもおいしかったよ」

ウミにも分かった。カメオは、ちゃんと自分の置かれた状況を理解していたのだ。
「ごちそうさま」は食事を終える時の言葉。そして都へ行ったカメオがウミの作る食事を食べることは、もう二度とない。
カメオは自分がもうここへ戻って来ないことを理解したうえで、ウミとの食事を、一緒に過ごす時間を終わらせたくなくて挨拶をしなかったのだと。
しかし、今、カメオはウミにはっきりと「ごちそうさま」と言った。
ドアが開き、現れた迎えの者が恭しくカメオを馬車へと誘う。
思わずドアの外へと走り出たウミの涙に霞む視界の中、カメオは馬車の入り口で振り返り、笑った。
「ママ、僕のお皿、取っといて!僕が大きくなったら、絶対またウミガメのスープを食べに来るから!約束だからね!!」
走り去っていく馬車を見送りながら、ウミはその場に泣き崩れた。
自分が思っていたよりもずっと大きくなっていたカメオが愛しくて、そしてこれが我が子との「別れ」であることが悲しくて。

テーブルに、空っぽのスープ皿がひとつ。
その皿がまたいつの日か、どこかで、再び「ウミガメのスープ」で満たされることを願って。

この素敵な場所で出会った、たくさんのシェフの皆様へ。
「ごちそうさまでした」。

— 最後のスープ。皆様、ありがとうございました。

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