ウミガメのスープ

七十億分の

作者: 牛削り

動物学者の江田は、その豊富な動物知識ゆえに死んだ。
いったいどういうことだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

江田の

no

いいえ

江田は殺されましたか?

no

いいえ

江田以外に重要な人物はいますか?

no

いいえ

江田は動物に殺されましたか?

no

いいえ

知識に慢心してライオンと戯れていたらふいに噛まれましたか?

no

江田は人間についての知識も豊富でしたか?

関係ありません。

いいえ

2 江田は自殺しましたか?

noですが、解釈によっては自殺とも言えるでしょう。

江田は豊富な知識を本にしたためましたか?

関係ありません。あるものを短くしたためもしませんでした。

いいえ

江田は事故死ですか?

no

はい

動物知識が豊富でなければ死ぬこともありませんでしたか?

yesとします。

はい

江田が死ぬ原因となったのは特定の動物知識ですか?

yes

2 自殺しましたか?

7の通りです。

いいえ

江田は事故死ですか?

no

いいえ

何らかの危険があるのは知っていたが、天文学的に低い確率である事を知っていたので無視したらピンポイントで当たってしまいましたか?

no

動物知識とは、動物の生態についての知識ですか?

「生態」を広くとればyes

いいえ

動物図鑑は重要ですか?

no 図鑑そのものは重要ではありません。

いいえ

動物知識を増やすために、危ない行為に及んで死にましたか?

no

いいえ

江田は動物を食べましたか?

no!

いいえ

江田の死因は病死ですか?

no

いいえ

江田は外傷によって死にましたか?

no

はい

江田が死んだ場所は関係しますか?

yes!

いいえ

物理学者の織田もその豊富な物理知識によって同じような死に方をする可能性がありますか?

no

いいえ

知識が脳の容量を超えてしまったので脳が破裂しましたか?

no

はい

7 死んだのは江田自身の選択の結果といえますか?

yes!

いいえ

動物の危険性を熟知していたが故に死にましたか?

no

はい

餓死ますか?

yes!!!!!

はい

7 病死しましたか?

yes!

いいえ

16 本棚は重要ですか?

no

ウミガメのスープを飲みませんでしたか?

その言い方だとno

はい

海の生物の知識に明るいさかなクンはその豊富な海洋生物の知識ゆえに……という問題文でも、成立しますか?

yes

はい

豊富な動物知識によって、とは、豊富な動物知識を有していたことを原因として、と言い換えて成り立ちますか?

yes

いいえ

カニバリますか?

no

いいえ

肉食動物をベロベロ舐め回していたら噛まれましたか?

no

いいえ

動物の肉の不衛生さを理解していたため肉食を過剰に恐れた結果栄養失調ますか?

no

いいえ

無人島で、毒のある動物しかいなかったので何も食べられなくて餓死しましたか?

no その場合知識がない方が早く死ぬでしょう。

いいえ

動物が好きすぎて動物を食べることができなくなって餓死しましたか?

no 惜しい!

動物知識には、ヒトについての知識も含まれますか?

関係ありません。

はい

動物を食べるのを躊躇いましたか?

yes!!!! 何故?

"ウミガメのスープ"を飲みませんでしたか?

29の通りです。

いいえ

豊富な動物知識ゆえに、動物の肉に含まれる危険性を認識していた江田は、無人島のような極限状態でも動物の肉が食べられず、餓死しましたか?

no

いいえ

遭難した江田は、ミミズだっておけらだってアメンボだってみんなみんな生きていると思うと生き物を食べられなくなった餓死を

no

いいえ

遭難中唯一見つけた動物が有毒で食べると堪え難い苦しみが続く可能性があると知っていたので、食べずに餓死を選びましたか?

no

いいえ

ラテシンますか?

no

はい

江田は動物の味の知識も豊富でしたか?

yes

はい

江田は本歌ウミガメのストーリーの登場人物の誰かと同じような状況に置かれましたか?

yes

いいえ

仲間と遭難した江田は、その知識ゆえに仲間が作ってくれたスープの肉がウミガメではなく人肉であると見抜いてしまってので食べるのを拒否し最終的に餓死しましたか?

no 江田以外に重要人物はいません。

いいえ

29 ウミガメの肉の見た目や匂いを知っていたので、遭難中に仲間に差し出されたモノを人肉と見抜いて餓死を選びましたか?

no

いいえ

29 人肉スープを飲みませんでしたか?

no

いいえ

海で遭難した江田は同行者からウミガメのスープだと器を差し出されたが、豊富な動物知識を持つ江田はそれがウミガメではない事に気付いてしまった。となればこのスープは…と考えた江田は食べない事を選び餓死しますか?

no

はい

絶滅は重要ですか?

yes!!!!!

いいえ

江田は無人島で遭難した際に持ち前の知識で動物たちと仲良くなってしまったので、情が湧いて食べることができなくなりやがて餓死しましたか?

no

はい

核心その動物が絶滅危惧種である事を知っていたので食べるのが躊躇われたからですか?

yes! 正解です。

はい

核心絶滅危惧種の動物を殺して食べるなんてできない!ますか?

yes 正解です!

いいえ

29 豊富な動物知識ゆえに、ウミガメのスープを飲めませんでしたか?

no

いいえ

江田が食べるのを拒んだ動物の特定は必要ですか?

no 特定までは必要ありません。

いいえ

動物言語を知識として有しており、動物達と意思疏通できてしまうため、情が湧いて食べられませんか?

no

答え

漂流し無人島に流れ着いた江田は飢えていた。
一命はとりとめたものの、食料がない。
どの実が食べられるかわからないし、狩りの道具もない。

飲まず食わずの三日目、朦朧としながら分け入った林で、地面にうずくまる一羽の鳩を見つけた。
近づいてもバタバタするばかりで、飛び立つ気配がない。どうやら翼を怪我しているようだ。
(しめたぞ)
捕まえようと手を伸ばしかけた江田は、あることに気付いた。

頭から首、背にかけてを彩る滑らかなコバルトブルー。
その直下の首元から突如始まる夕日のようなオレンジは、腹から尻の純白へと見事なグラデーションをなしている。
そして真紅の、細くしなやかな脚。

(間違いない、リョコウバトだ)

リョコウバト。
十九世紀には百億羽を超える生息数だったと言われているが、その肉の美味ゆえに乱獲され、瞬く間に数を減らした。
一九〇七年に野生最後の一羽が殺され、一九一四年には飼い鳥も含めたすべてのリョコウバトが地球上から姿を消した。
百億羽が、わずか百年で絶滅したのである。

……と言われている。

「こんなところで生き残っていたなんて……」

記録によれば、リョコウバトの肉は脂がのって非常に美味しいそうだ。
江田は自分に残された体力から見て、この鳥を食べなければ次はないと感じた。

(食べるか……いやしかし……)

リョコウバトのルビーのような眼が江田を見つめる。
江田も見つめ返す。
交わされたのは、死にゆくもの同士のシンパシー。
食べなければ死ぬ。
食べればリョコウバトが死ぬ。
必要を遥かに超えた欲望ゆえに、リョコウバトを絶滅に追い込んだ人間の愚かさ。
それを彼は感じる。

江田が抱き上げても、リョコウバトは抵抗しなかった。

木の枝や蔦で簡単な手当てを施し、安全なところに放してやると、リョコウバトはとことこ歩いてどこかへ行き、見えなくなった。
それを見届けると、江田は落ち葉の上に仰向けに倒れた。起き上がる気力はもうない。

(これでいいんだ。俺なんか、たった七十億分の……)


数日後。
木々の隙間から覗く青空を、濃褐色の凛々しい翼が覆った。
その光景が、彼の眼球に映っていた。




【要約解説】
流れ着いた無人島で江田が見つけたのは、傷ついた鳥。
その鳥を食べれば飢えを凌げるが、江田は動物知識ゆえ、その鳥が絶滅危惧種だと気付いてしまう。
その一羽がその種の最後の一羽かもしれないと思った江田は、食べることができず、餓死した。
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