ウミガメのスープ

海亀骨董店【名が消えるウサギ】

作者: 風木守人

ここは海亀骨董店。

少しくすんだ骨董品が、ほこりのかぶったままに、雑然と並んでいる。

もしゃもしゃした食感になるスープ鍋、鏡でできたサイコロ、黒ずんだ短剣、奇妙な生物が飛び出すからくり時計……などなど。

曰く付きの品からガラクタまで、所狭しとひしめいていた。



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さて、今日売れたのは【名が消えるウサギ】。

男は名が消えるとはどういう意味なのか、と怪しんで購入したが、ある日檻の中のウサギを見て納得した。
そして、男はウサギを何度もナイフで突き刺した。

いったい何故だろうねぇ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

「名が消えるウサギ」・・・「な」が消えて「立派うさぎさん」になったラテシンユーザーは存在しますか?

now 立派なうさぎさんはうさぎを超えたナニカです

はい

男がナイフで突き刺したウサギは生きている生身の動物ですか?

yes! 何故骨董店にいるかは知りません

いいえ

男と名が消えるウサギ以外に登場する生物はいますか?

no

いいえ

ウサギをナイフで刺して、ウ(鵜)とサギ(鷺)に分けますか?

no その発想好きです

はい

ウサギの名前が消えましたか?

yes ある意味で

いいえ

英語は関係ありますか?

no!

いいえ

うさぎが男の名前を書いた書類をことごとく食べてしまうので怒りで刺してしまいますか?

now

いいえ

ウサギが表札を盗んでくるので「はは此奴め」と言いながら刺しますか?

now そんなハートフルな感じで殺さないでくださいw

食べるためにウサギを殺しましたか?

解説ではyes!

ウサギをナイフで刺したのは殺すためですか?

解説ではno しかし、男は殺さないとまずいと思いました

いいえ

うさぎを開いて何か取り出しますか?

no

うさぎの購入日から「ある日」までの間に、うさぎに何か変化はありましたか?

yesno うさぎに変化はありましたが、うさぎの見た目が変わったわけではありません。ミスリード注意

いいえ

「うさぎを手のひらでゆっくりともみほぐした」でも成立しますか?

no 殺さないと大変なことになります

いいえ

ネームプレートを食べてしまったウサギの胃から、ネームプレートの破片を取り出しますか?

no

いいえ

ウサギの種類は関係しますか?

no

いいえ

ウサギにりんごをあげましたか?

no

いいえ

はぐれ使徒ナガキエルは登場しますか・

now カタカナにしようか迷ったのは秘密ですw

いいえ

何度かナイフで刺しているとうさぎが檻から飛び出してくる仕組みですか?

now うさぎさん危機一髪ませんw

はい

ナイフでなく、鉈でも成立しますか?

yes

いいえ

5 ウサギの個体名ではなく「ウサギ」という種名自体が消えましたか?

no 消えたのは個体名です

はい

ナイフで刺す前に名前は消えましたか?

yes!

いいえ

あまりに美しいばにーがーるに婿入りを申し出て姓をなくした男はお腹が空いていたことを思い出しカニばりますか?

now カオスw

いいえ

カニバリますか?

no

人死にますか?

解説ではyes しかし重要ではないです

いいえ

言葉遊びはありますか?

no? 言葉遊びを意図したものはありません

はい

非現実要素ありますか?

yes! それだ!

はい

非現実要素はありますか?

yes!

いいえ

ほかに重要な算数のたかし君はいますか?

now 動く点pもいません

いいえ

ウサギを料理したので、ウサギという名前からラパンという名前に変わりましたか?

no 面白い視点ですね

はい

まさかとは思いますが、「もしゃもしゃした食感になるスープ鍋」は非現実要素ですか?

yes 不思議ともしゃもしゃするんですって

いいえ

元々は「な」が消えていた「なうさぎ」→「now詐欺」で詐欺師ですか?

now

はい

ウサギの名が消えるとはウサギに名付けた名前が消えるということですか?

yes では何故でせう?

いいえ

26 ウサギに殺されそうになりましたか?

no

いいえ

ウサギの繁殖力が高いのは重要ですか?

no しかし、繁殖というか……

いいえ

もぐもぐご飯を食べ続けたうさぎは、体調10メートルの大うさぎになって、動物園でみんなに抱き着かれて人気者ですか?

now でかいw

いいえ

他の種と交配して雑種になると名前がなくなりますか?

no

いいえ

男はウサギの名前を忘れましたか?

no 覚えていますが、名付けたうさぎがわからないのです

いいえ

そのうさぎを飼った人間は軒並み記憶を失ってしまうので、うさぎにつけた名前も忘れてしまう。それに気づいた男はそのうさぎを殺すことにしましたか?

no 記憶あるんです

はい

名が消えるイヌでも成立しますか?

yes

うさぎの名前がなにかに書いてありましたか?

yesnoどちらでも

はい

うさぎの名前は「ぴょんこちゃん」で成立しますか?

yes きゅーちゃんでも可

いいえ

ウサギをめった刺しにしたらタイムワープしたますか?

now クワガタにチョップするやつませんw

いいえ

うさぎは子供を産みましたか?

no

はい

核心ふえるうさぎでしたか?

yes まとめてください!

はい

バイバインますか?

yes !

ウサギを何度もナイフで突き刺した]

yesno どちらでも

はい

檻の中のウサギは複数いましたか?

yes

はい

34 うさぎの数が増えましたか?

yes

はい

核心名が消えるウサギとは分裂するウサギ。うさぎが分裂する事で固体名があった兎の存在がなくなり、新たに複数の名無しのウサギが生まれる。このままでは兎が分裂しまくって増えて大変になると思い、男は増えたウサギをナイフで刺して処分しますか?

yes 完璧です

はい

核心ウサギがどんどこ増えてどれがオリジナルかわからなくなりましたか?

yes

いいえ

「好きに呼べばいい。俺に名前なんかない。どこにでもいるただのうさぎさ……」とニヒルに名前がないことをアピールしますか?

now 名前はまだないませんw

はい

「何度も刺した」は同じ個体のことではなく、違う個体を一匹ずつ殺していくために何度も刺したのですね?

yes

答え

男は無人島にいた。
遭難していた。

島中をぐるぐる回って、とりあえず水場を確保したまでは良かったが、あいにくと食べ物は何も持っていなかった。

はじめこそ日差しの強さに辟易していたが、夕暮れ時になると、太陽が沈んでいく寂しさに苦悩した。

空腹の虫が鳴る。
得体の知れないキノコや木の実を口にする勇気は、今のところない。
魚は取れそうにないし、貝類は火をおこす必要がある。

男は暗くなる前にと思い、水場の近くの木陰を拠点とすることに決めた。
そして、見よう見まねで木をこすり合わせ、なんとか火をつけた。火は夜明けと共についた。男は虚しくなった。

男が朝日をにらんでいる間に、風が吹いてわずかな火種は消えてしまった。男は肩を落とす。

と、それまで体に浴びていた日光の暖かさが失われたことに気づいた。男は顔を上げて、仰天した。

目の前にしなびた商店があった。古いブリキの看板は、錆びついて何が書かれているのかわからない。
男は転びそうになりながら中に入った。店内を見回す。
もしゃもしゃした食感になるスープ鍋、鏡でできたサイコロ、黒ずんだ短剣、奇妙な生物が飛び出すからくり時計……などなど。
古ぼけていて、なおかつ胡散臭いものばかりが並んでいた。

骨董品店だろうか、男がそう考えた時、視界の端に動くものがあったので男はそちらを向いた。

「なんだ、ウサギか?」

初めは店のペットかと思った男だったが、そのウサギのケージの前には値札があった。

「名が消えるウサギ?」

不思議に思った男だったが、なぜだかそのウサギが猛烈に気になった。
いや、正直に言おう。男は空腹だったのだ。それ以外に理由はないだろう。

「ううむ、もしかしたら人がいないのかも知れない」

ウサギが生きている以上、人は住んでいるのだろう。
男はひょいとケージを持ち上げると、店の外に出た。盗むつもりだったのではない。海水で未だに湿ったままのお金は、ちゃんとレジと思しき机の上に置いてきた。
ケージを軒先に置いて店主を探し、見つからなければウサギを買った旨、メモにでも書いて置いておこうと思っていた。
男には、ケージの中のウサギが骨つき肉に見えていた。

しかし男が店を出た途端、朝日が男の背を焼いた。男は振り返った。目を刺す日光に男は目を閉じた。

「え、店がない……?」

男はそうつぶやいたと同時に、ケージにつまずいてこけた。

「……火をおこそう」

火がついたのは、それから1日はたった後だった。
間に睡眠や水浴びを挟んで、男はついに火をつけ手にした。

「さて、よく知らないがまずは血抜きからかな」

男はそう独り言を言って、寝不足の眼をこすった。

「え?」

おかしい。
ウサギが2匹に見える。男はもう一度眼をこすり、ほっぺたもついでにつねって、ウサギが未だ2匹いることを確認した。どちらにも触れる。増えているのだ。

「名が消えるウサギって、まさか……?!」

男はその時理解した。
例えばウサギにAという名前をつけても、次の瞬間に2匹になっていたら、どちらがAなのかわからない。
どちらもAのコピーかもしれないし、どちらかがAで片方はBかもしれない。あるいは、Aが消滅してBCが生まれたのかもしれない。
哲学的な難問だった。

「ううむ、やはりわからんか」

男はウサギの肉を頬張りながら、思考を放棄した。
ウサギを手に入れてから数十年が過ぎていた。

男はウサギが1日に1度増えること、ウサギは常に2倍に増えること、死んでからは増えないことなどを順番に確認したが、やはり原理はわからなかった。
とにかく、便利だと思った。そして、恐ろしかった。

「もう、俺も長くはない」

男は自らの死期を悟ったある日、ウサギ殺すことにした。
その胸中にあるのは、ただ、ただ、感謝のみ。
今日まで自分を生かしてくれた生き物への、感謝だけだった。

「さらばだ、ウサギ。結局、お前の名前はわからないままだったなぁ」

殺さなければ、このウサギがいつか世界中にあふれてしまうかもしれない。そうなれば、世界中の生き物が、ウサギに淘汰される。
ウサギ以外の生物の名が、この世から消える。

「……どうしてできない。これは、このウサギの命をもてあそんだ、俺の義務だ!」

男はそう苦悩の声を上げ、ウサギのケージを叩いた。
古くなっていたケージは、軋んだ音を立てた。



ある朝、男は起き上がらなかった。ウサギは2匹になった。
次の日も、男は起き上がらなかった。ウサギは4匹になった。
その次の日も次の日も次の日も……



ウサギは増えていった。





要約

名が消えるウサギとは、1日に数が2倍に増えるウサギだった。男は檻の中を見て全く同じウサギが2匹になっているので、名前をつけてもどちらがどちらだか分からず、名前が消えてしまうのだと納得した。
男はウサギが万が一逃げると地球環境が際限なく破壊されると考えたため、定期的にナイフでウサギを刺し殺し、数を間引いた。

— ーーーーーーより上は雰囲気だけのフレバーテキストです。

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