上手くいけば、僕はあるものを手にする事が出来たのだ。
しかし、僕はいつも最善の選択をしたのにも拘らず、大きな損をしてしまった。
終わってからからくりに気付いても、もう遅かった。
一体どういうことか?
【ウミガメ】【闇スープ】

僕が最善の選択をしなければ損をしませんでしたか?

no!

大きな勝負は特定する必要がありますか?

yes!! 重要なところです。 [良い質問]

僕はカードゲームをしていましたか?

no

男はオークションに参加していましたか?

yes!! 男はオークションに参加していました。 [良い質問]

オークションでサクラ的な人間に値を吊り上げられたと言う事ですか?

no!

男はオークションの出品者でしたか?

no!

男は落札できましたか?

no!! 重要です! [良い質問]

彼は、オークション中にスリにあいましたか?

no! オークション中に不正はありませんでした。

ペニーオークションですか?

oh…… yes!!! 解説行きます。 [正解]
海亀のレトルトスープだぁーッ!!」
\あれは、マズさのショックで海に飛び込む事件が起きて、販売中止になった!/
\レアだ! 超レアだ!/
(これは……コレクターの僕なら喉から手が出ても欲しい一品ッ! 絶対に負けられない……!)
「今はコレクター界でも凄いプレミアの付くこの商品!
日本円で数万は下らないこのスープを……
今回は特別! 1円から落札します!!」
\うおおぉぉぉー!!/
\ひゃっふーぅぅ!!/
(……チャンスだ! ここであのグッズを落とし、ライバルに差をつける!!
絶対に負けてたまるか!)
「しかし一つ条件があります!
このオークションでは、落札した方"以外の"方も、
商品が落札された時点で、ご自身の付けていた値を
"参加料"としていただきますが、宜しいでしょうか!?」
\……どうする?/
\ざわざわ……ざわ……/
(いい、構わない! こうなったらもう、引く事は出来ないからな!!)
「……畏まりました!
それでは残っていらっしゃる方だけで開始します!
制限時間は2時間! それでは1円から!!」
高らかにオークションハンマーの音が鳴る。
自分は未だ、嵌められたことに気付いていなかった。
――――――――――
「決まりました! 落札者は亀夫さん!!
おめでとうございます!!」
(糞ッ! 最後の最後で奪われるとは……してやられた!!)
「はい、確かに15万円、ちょうど頂きました。
それでは残っていらっしゃる貴方、参加料14万9000円お願いします」
「……へ?」
そう言われて、自分は初めて気が付いた。
このオークションは、絶対に自分が落札しないと大きな損をするということに。
スープの価値は数万円……仮に9万円とすると、オークションは8万9999円がコールされるまでは順調に進む。
しかし、ここで他の人が9万円をコールすると利益はゼロ。 オークションである意味が無くなる。
そして、ここで主催者が提示したからくりが生きてくる。
もしこの段階で他の人間が9万円をコールしなければ、自分は今までにコールしていた額を、"参加料"として、無償で払う必要がある。
どちらが損かは火を見るより明らか。 誰かが9万円をコールすると、同じ理論で他の人が9万を超える額を、次にまた他の人がその額を超える額を……と、無限にコールが続く仕組みなのだ。
そして自分はそれに気が付かなかった。
周りを見ると、他の参加者は両手で数えられるほどに減っていた。
大方、途中で参加料を払って降りたのだろう。
「お客様? 参加料を頂きたいのですが……」
オークションマスターが催促する。
私は泣く泣く財布を開き、中身を見てみた。
中には、十人の諭吉がせせこましそうに入っていた。
置手紙、連続回答等々どんと来いなので、遠慮せずに質問してください。
7/14 16:49 お待たせしました、再開します。